アジア訪日客の関心は東京から地方へシフト、電通「ジャパンブランド調査2016」発表
中国では東京が行きたい都道府県2位、香港では5位、韓国は3位、台湾は4位
2016/7/27 8:14 調査/リサーチ/統計
電通は2016年4~5月に20ヵ国・地域で「ジャパンブランド調査2016」を実施し、7月26日調査結果を発表した。調査の結果、日本に対する好意度が高いのは1位がタイ。2位はベトナムで、前年1位の台湾は7位だった。行きたい都道府県は、1位東京、2位大阪、3位京都、4位北海道、5位沖縄の順だった。一方、中国では東京が行きたい都道府県2位、香港では5位、韓国は3位、台湾は4位だった。各都道府県の象徴的な観光地や文化・体験などの魅力が海外にも伝わり、理解されていると考えることができる。ジャパンブランド調査2016は、4月25日~5月18日に、中国(北京・上海)、香港、韓国、台湾など20の国と地域を対象に、中間所得者以上の20~59歳の男女4000人を対象にインターネットを使って調査した。
地方で体験したいことのトップは「温泉」で、次いで「自然」「桜」「日本式庭園」「庶民的なローカルフード」の順だった。トップ10入りはしなかったものの「島」のスコアも11位と高く、欧米エリアでは全体的に傾向が高かった。「ご当地ラーメン」に感心が高かったのはフィリピン、「世界遺産」はイタリア、「城・城址」はロシア、「和牛」は香港だった。地方ブームの背景には、個人観光客の訪日旅行リピーターの増加を挙げることができる。リピーターほど地方に行きたい傾向が強く、例えば訪日経験が多い中国・香港・韓国・台湾からのリピーターは、共通して九州地方が他の都道府県に比べて10ポイント以上高いスコアを獲得している。
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