Googleビジネスプロフィールで効果的な写真30選(前編:外観や設備などのアイデア15)
写真を掲載しているビジネスは、掲載していないビジネスに比べて、ユーザーが店舗までの運転ルートを検索する回数や、ウェブサイトへのリンクをクリックする回数が増える可能性が高くなります ―― グーグル
Googleビジネスプロフィールに写真を掲載すれば、利益に大きな影響を及ぼす可能性がある。君がマーケティングを担当しているローカルビジネスは、このことを認識しなければならない。その理由は、上記の文章にほぼ集約される。
上記の記載があるページには具体的なガイドラインが示されており、さらなるリンク先のページでも写真のトピックに関する一般的な推奨事項が記載されている。とはいえ、いずれも文章ばかりなので、創造力を働かせるには十分ではないかもしれない。
この記事では上記の内容を補完し、ビジネスリスティングの写真セクションを、ローカルビジネスのコンテンツマーケティング戦略の中でも特に想像力をかき立てるような、説得力ある要素に変えられるよう支援したい。
グーグルの認定フォトグラファーに依頼して、プロによる高品質な写真を撮影してもらうこともできるし、そうすることを検討するべきだが、ここでは、君自身のスマートフォンやカメラで撮影できる写真に重点を置く。
それでは、まさにお手本とも言えるローカルブランドのすばらしい写真30枚を見ていこう。全体の構成は次のようなものだ:
- 敷地内
- 設備、特徴、情報
- 商品やサービス
- スタッフ、顧客、感情を表す写真
- ロゴ、広告、特別なシナリオ
- まとめ+グーグルが理解できる写真を撮る
敷地内
1. 外観の写真
Dinucci's Restaurantのこのような写真は外観がはっきり写っており、この通りに来れば誰でも見分けられるので、プロフィールに掲載するあらゆる写真の中で最も重要な1枚になるかもしれない。看板全体が見えるようにして、明るさもちょうどいい鮮明な写真にしよう。
実店舗を持つビジネスならば、ビジネスリスティングのカバー写真として、現地の外観の写真を使うべき場合が多い。カバー写真をアップロードするには、グーグルアカウントにログインし、自分のビジネスまたはビジネスと都市を検索してビジネスリスティングを管理するときに表示されるNew Merchant Experience(NMX)管理画面で、「写真を追加」アイコンを選択しよう。
非店舗型ビジネス(SAB)の場合、カバー写真は会社の車や進行中または完了したプロジェクトの写真にする必要があるかもしれない。
2. 近隣の写真
Avenue Yarnsのように、やや遠くから写真を撮ると、近くにある建物をすぐに見分けられる。この場合は、ひときわ目立つ隣の教会が目印となっており、このような写真を使えば通りで見つけてもらいやすくなる。
3. 人のいない店内の写真
誰もいない整然とした店内の様子を見ることで、実際に行ってみた場合の雰囲気がイメージしやすくなるという人もいるだろう。Ravens Restaurantはそれをよく心得ており、この広々として清潔感のある明るい店内の写真で、どのような客にも対応できるようにしている。
4. 人のいる店内の写真
Greens Restaurantのように、忙しい時間帯の店内の様子を撮影した写真を使えば、店の雰囲気が伝わり、実際に行ってみた場合をイメージするための判断材料にしてもらえる。
5. 共有エリアの写真
共有エリアがあるビジネスにはいろいろな種類がある。Cashel Palace Hotelなどは共用ラウンジを設けており、この写真はとても魅力的だ。明るく、居心地がよく、清潔で、広々としている。
ホテル以外でも、こうした場所はあるはずだ。自動車修理工場にも休憩室はある。高齢者介護施設や診療所など、利用者がどこかで待つ必要のあるビジネスモデルであれば、ラウンジはある。
公共の待合室、施設内のジム、スイミングプール、ドッグラン、子どもの遊び場など、利用者が共有する環境を用意している施設は、その様子をうまく撮影して、快適に利用してもらえるよう配慮していることを証明しよう。
6. 客室の写真
Cashel Palace Hotelは、ここでもこの清潔で片付いた客室の写真で成功している。どのようなタイプの宿泊施設であれ、一時的な滞在か長期的な滞在かに関係なく、客室のすばらしい写真を撮影することに特に重点を置くべきだ。
設備、特徴、情報
7. 設備の写真
客を歓迎してサービスを提供し、喜ばせることを意図したビジネスのあらゆる側面を撮影しよう。上に挙げたCafe Ohloneの写真では、屋外で食事できることがわかるほか、スタッフが先住民の文化について講演するサービスがあることを示している。
見せる価値がある設備には次のようなものがある:
- 車椅子用のアクセス
- トイレ
- 子ども向けのサービスや設備
- 駐車場
- 新型コロナウイルス対策サービスや、マスクの着用が必要な時間、配送、カーブサイドピックアップなどの手順
- 屋外のサービス
- 多言語サービス
- 支払い方法
- ライブエンターテインメント
- 講演会やワークショップなどの特別イベント
- 眺望
- ルームサービス
- 深夜のサービス
- マンツーマンのサービス
- 送迎車
- 「シニア層が10%オフで買い物できる日」のような、特定のユーザーを対象にした特別な時間や割引
- 「無料の誕生日ケーキ」や「プライベートバンケットルーム」のような、特別な機会の対応やサービス
- ペットへの配慮
8. 長い歴史を示す写真
専門性をアピールするすばらしい方法が、ビジネスの長い歴史を示す写真をアップロードすることだ。上に示した写真では、Union Hotelが1879年に開業したことがわかる(壁面の「1879 UNION HOTEL」の文字)。
ちなみに、同ホテルのGoogleビジネスプロフィールには、歴史を感じさせるモノクロ写真も掲載している。
ビジネスの建物や車、パンフレットなどで創業年を掲げている場合は、それを撮影して歴史をアピールしよう。長く続いているビジネスのほとんどは、その理由が顧客満足度にあることが多い。
9. 企業理念の写真
君のビジネスの現場では、Wahpepah's Kitchenのように堂々と企業理念を掲げているだろうか。掲げている場合は写真に撮ろう。君のビジネスリスティングを見ている潜在顧客にこちらの決意を一目で伝えられるすばらしい方法だ。このような看板を設置していない場合は、設置を検討した方がいいかもしれない。
10. 属性を示す写真
Wahpepah's Kitchenは、窓に「Native American Owned」(オーナーはネイティブアメリカン)と掲げることで、特別なアイデンティティと専門性を示す強力なシグナルを送っている。グーグルのビジネスリスティングに掲載する写真として賢明な情報だ。
オーナーが先住民、黒人、女性、LGBTQIA+、家族などのすばらしい属性であることに誇りを持っているなら、写真を使えば検索ユーザーにそのことをすぐに理解してもらえる。
11. 社用車の写真
顧客が君を選んだ場合に自宅や会社に来ることになる社用車を撮影することで、非店舗型ビジネスの「T」(グーグルのE-E-A-T[経験・専門性・権威性・信頼性]における「信頼性」のシグナル)を証明しよう。
DoitGreen Carpet Cleaningはこの点ですばらしい仕事をしており、ビジネスのロゴやその他の広告がはっきりと見える車両をうまく撮影している。ローカルビジネスのE-E-A-Tシグナルを高めるために学べることはたくさんある。
12. 制服を着たスタッフの写真
同様に、顧客の家や会社を訪れるスタッフが制服を着ているなら、このRoto-Rooterのように、その写真を撮ろう。これで、訪問する人物が君の会社の正規スタッフであることを確認してもらえるため、顧客からの信頼を高められる。
13. 体験の写真
Redwood Yurok Canoe Toursのこの写真からは、提供されるサービス(アクティビティ)を実際に体験している客の様子がわかる。
体験をそれらしく見せるストックフォト(写真素材)には注意が必要だ。実際のサービスを写したカスタム写真のほうが、はるかに良い。
グーグルのE-E-A-Tにおける最初の「E」は「Experience(経験)」を表し、ユーザー個人が君のビジネスをじかに体験できるかどうかを重視している。写真はこれを証明するのに役立つ。
加えて、ビジネスのさまざまな側面を個人的に体験してみた場合にそれがどのようなものかを伝えられるため、潜在顧客は自らサービスを楽しんだり、サービスの恩恵を受けたりする姿をイメージしやすくなる。
14. 自撮りスポットを紹介する写真
The Vermont Country Storeの屋根付き橋のように、幸運にも敷地内に撮影ポイントがあったり、自撮りスポットを設けるという独創的なアイデアに取り組んだりしている場合は、そうした場所をアピールすることで、実際に訪れてもらい、魅力的な写真を撮って紹介してもらえるよう促すのに役立つ。
これは、ビジネスの「E」(グーグルのE-E-A-Tにおける「経験」)要素を証明できる優れた方法だ。
15. 営業時間の写真
Googleビジネスプロフィールにはすでに営業時間が記載されている。しかし、何枚もの写真に目を通しているユーザーはそうした情報を見ていない。写真で念押しすることで、ここに行ってみようと思ってもらえる助けになる。
Red Bird Bakeryのように、店頭に営業時間の案内を出している場合は、それを「T」(E-E-A-Tの「信頼性」)のシグナルとして写真に撮ろう。ただし、祝日の営業時間については電話で問い合わせるよう求める注意書きを、店頭の看板かその写真のどちらかに追加することを提案したい。というのも、ほとんどのビジネスにとって、1年のうち何日かは通常の営業時間と異なる日があるからだ。
この記事は、前後編の2回に分けてお届けする。後編となる次回も今回に引き続き、Googleビジネスプロフィールで効果的な写真を紹介していく。 → 後編を読む
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