グーグルが20年言い続けている「SEOで本当に重要なこと」とは?
グーグル検索SEO情報②
グーグルが20年言い続けている「SEOで本当に重要なこと」とは?
20年前から変わらず (Google SearchLiaison on Twitter) 海外情報
グーグル検索の広報をツイッターで担当している公式アカウントが「SEOの心構え」を投稿した:
グーグルは、2002年に次のことを原則として示しています:
ユーザーのためのページを作りなさい。検索エンジンのためではありません。
20年以上前のこのアドバイスは、今も同じく有益です。グーグル検索で成功するには、人々にフォーカスしたコンテンツを作成することが重要です。
"Make pages for users, not for search engines." -- Google, 2002
— Google SearchLiaison (@searchliaison) July 6, 2023
Our good advice then remains the same over two decades later. To succeed in Google Search, focus on people-first content.https://t.co/NaRQqb1SQx pic.twitter.com/bibv53icz9
なぜこの投稿をしたのという疑問に対してグーグルは、次のようにコメントしている:
共有する価値のある、単純に良いアドバイスだからです。最近、「人々のために作成しなさい。検索ランキングのためではなく」というのをグーグルが最初に言及したのはいつかを辿ろうとしていましたが、記録に残っていたのは2002年のようです(それよりも前から言っていたとは思いますが)。
グーグル検索でうまくいくためのアドバイスは絶えず変わると考える人もいますが、核となるこのアドバイスは20年以上変わっていません。 :)
Just good advice that's worth sharing. Was also recently trying to track down the first time we talked about create for people, not search rankings, and 2002 seems to be it. I suspect it was even before then, though.
— Google SearchLiaison (@searchliaison) July 6, 2023
Also sometimes people think advice for succeeding well in Google changes all the time and, well, this is the core advice that hasn't changed for over two decades :)
— Google SearchLiaison (@searchliaison) July 6, 2023
筆者がSEOに携わるようになったのは20年近く前だが、当時、グーグル検索の広報役も務めていたマット・カッツというエンジニアが、たしかに次のフレーズをいくどとなくアドバイスしていたのを覚えている:
アルゴリズムを追うな、ユーザーを追え
ランキングシステムを分析するのではなく、ユーザーの役にたつコンテンツ作りを追求すべきだという忠告にも似た助言だ。
SEOを取り巻く環境や技術は変わり続けているが、その軸にある「ユーザーファーストの理念が重要」だという点は不変だとよくわかる。
- すべてのWeb担当者 必見!
階層構造のURLはSEOに効果的⁉️ SEOの大御所がツッコミを入れる
ウィキペディアやアマゾンを見れば正しいとは思えない (住 太陽 on ツイッター) 国内情報
住太陽氏がツイッターに投稿した、SEOのツッコミを紹介する:
謎なんですけど「URLのディレクトリ構造をツリー型に整理するとSEOに効果的」って言ってる人がたまにいますけどマジ謎ですね。よく検索結果で見るサイトの例だと、
— 住 太陽 (@motoharusumi) July 5, 2023
・Wikipedia:/wiki/ノード名
・Amazon:/商品名/dp/ASIN
で、ツリー構造じゃないわけですが、WikipediaやAmazonはSEOで損してると?
たとえば、次のURLは階層構造だ。
https://example.com/food/fruits/orange
https://example.com/food/fruits/apple
food
╱ ╲
fruits other
╱ ╲
orange apple
「こうした階層構造のURLは、https://example.com/orange
や https://example.com/apple
よりも検索エンジンの評価が高くなる」と主張する人がいる。だがウィキペディアやアマゾンを引き合いに出し、そうした主張を住氏は否定しているのだ。
筆者も同意だ。論理的な階層を検索エンジンが理解するとしたら、手がかりにするのはURLではなく内部リンクだろう。単にURLを階層構造にしたからといって評価が上がるとは考えづらい。
だが、ユーザー視点や管理の視点では、URLを階層構造にすることにはわかりやすいという利点がある。したがって、ユーザー体験の観点でURLを階層構造にすることには反対しない。
余談だが、古くからあるサイトでURLにこうした階層構造をもたせている場合、その意図は「カテゴリごとにアクセス解析するため」ということもある。昔のログファイルベースのアクセス解析では、カテゴリごとのトラフィックを確認したければURL上で階層化しておくのがわかりやすいやり方だったからだ。
- SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
手抜きコンテンツで上位表示しても必ずグーグルに見破られる
長期視点でSEOに取り組むべし (Lily Ray on Twitter) 海外情報
米ニューヨークを拠点にしているSEOコンサルタントのリリー・レイ氏のツイッターでの投稿を取り上げる。
「SEO戦略が大成功した」と早々に判断するべきでない完璧な例を紹介する。
これは商品レビューサイトのトラフィック推移だ。このサイトのコンテンツは平凡で、率直に言って手間暇をかけていない手抜きだし、グーグルがレビューサイトで勧めていない手法をたくさん使っている。
レビューアップデートの導入当初は、「グーグルの検索アルゴリズムがグーグルの推奨と反対のことをしている例」としてこのサイトを指摘する人もいただろう。
実際のところ、グーグルがそれを見抜くのに数回のアップデートが必要だった。
This site is a perfect example of why you can't call an SEO strategy a "big success" too soon. (I mean, unless the goal was for the success to only last 1 or 2 years.)
— Lily Ray 😏 (@lilyraynyc) July 16, 2023
This is a product review site with mediocre content, that (frankly) takes a lot of shortcuts... (1/2) pic.twitter.com/ykvqJWpg8a
and does a lot of the things Google recommends Review sites not do.
— Lily Ray 😏 (@lilyraynyc) July 16, 2023
In the first year, I can imagine people pointing to this site as an example of Google's algos doing the opposite of what G recommends
The reality is, sometimes it just takes them a few updates to figure it out
レイ氏が共有したグラフでは、急激に伸びた検索トラフィックが、その後徐々に減っていることがわかる。
商品レビューのサイトとのことだが、コンテンツの品質は低く、レビューコンテンツに対するグーグルの推奨に反したこともやっていたようだ。それにもかかわらず、検索トラフィックが当初は急上昇していた。だが、その増加分は2年かけてどんどん減ってきている。
実例を通してレイ氏が伝えたかったのは、次のようなことではないだろうか:
グーグルのガイドラインに反する手法や手っ取り早い手段で上位表示できたとしても、いずれはグーグルに見破られてトラフィックは落ちていく。
だから、ビジネスの長期視点で大切なのは「検索エンジンのためのSEO」ではなく「正しいSEO」に取り組むこと(「1年~2年でもいいから検索トラフィックが増えれば、あとは下がってもいい」という場合は別だが)。
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グーグル vs. 寄生サイトの戦いは継続中
見つけたらグーグルに通報しよう (辻正浩 on ツイッター) 国内情報
寄生サイトは、昨年に引き続き今年も検索結果を荒らしている。グーグルは対策を講じているのだが、いたちごっこが続いている。スパマーは寄生元のサイトを乗り換えるなどして、手を引こうとしないのが実情だ。
寄生サイトを定期的に監視しているSEOの辻正浩氏が、グーグルの最近の取り締まりを検知している。
ディレクトリ単位ではなくURL単位でアフィリエイターに貸していた某大手サイトがどうなるかウォッチしてましたが、7月頭からの変動でサイト単位で落とされたっぽい。こういう部分で抜け道を探ると、そうなるだろうなぁ……
— 辻正浩 | Masahiro Tsuji (@tsuj) July 13, 2023
Googleの寄生サイト対策、徐々に拡大してますね。
— 辻正浩 | Masahiro Tsuji (@tsuj) July 13, 2023
バッサリは行ってないのでまだ上がっている所はありますが、誤爆が起きがちな部分だろうし慎重に進めていると思います。現状、顕著な誤爆はわずかですし、この件は良い形の対応をしているように思います。
いたちごっこは当面続くと思われるが、グーグルの頑張りに期待したい。問題となるような寄生サイトに検索結果で遭遇した場合は、検索の品質に関するユーザーレポートからフィードバックしよう※。検索ランキングシステムの改善に役立てられる。グーグルにすれば、実データは多いに越したことはない。
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Bing検索にはHTML5は効果的らしい
MLやLLMの現代ではコンテンツ理解に大きな手助け (Fabrice Canel on Twitter) 海外情報
正しいHTML要素の使用はグーグルがコンテンツを理解するのに役立つことを前回お伝えした。これは、Bingにも当てはまる。
だが相違点がある。BingはHTML5の使用を推奨しているのだ(グーグルがことさらHTML5を推奨していた場面を筆者は知らない)。
Bingのウェブマスターガイドラインでは次のように記載している:
HTML5のセマンティック要素を使うことを推奨します。ブラウザ・開発者・検索エンジンに「意味」を伝えるためのものだからです。特に次のHTML5のセマンティック要素を使うことをお勧めします:
<article>
<aside>
<details>
<figcaption>
<figure>
<footer>
<header>
<main>
<mark>
<nav>
<section>
<summary>
<time>
Bing検索のプロダクトマネージャであるファブリス・キャネル氏は「AIの機械学習と大規模言語モデルが幅広く使われるようになってきた現代では、検索エンジンがコンテンツを理解するのにこれらのHTML5要素がおおいに役立つ」とコメントしている。
Bing Webmaster Guidelines https://t.co/IKdDkLvRfo has a comprehensive list of HTML5 semantic element tags, including the aside tag. In the age of AI Machine Learning and LLM, using such HTML5 semantic element tags can greatly help search engines ability to understand your content
— Fabrice Canel (@facan) June 30, 2023
このガイドラインにあるHTML5要素がどんな役割をするものと定義されているかを改めて理解したうえで、Bingに限らず検索エンジン(やAIの学習ロボット)がコンテンツを解釈しやすいように再設計してみるのも、悪くないかもしれない。
- Bing SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
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