SEO上級者が大喜び、 SCが正規表現をサポート
グーグル検索SEO情報②
SEO上級者が大喜び、 SCが正規表現をサポート
待ってました!の機能 (グーグル検索セントラル ブログ) 国内情報
Search Consoleの検索パフォーマンスレポートのフィルタが正規表現をサポートした。
正規表現は、複数の文字列を1つの形式で表す記述方式だ。簡単な例を挙げると、次のようなものだ:
「ネコ」「ねこ」「猫」が含まれたクエリに絞り込みたいときは、次の正規表現ですべて表せる。
ネコ|ねこ|猫
「猫」または「子猫」に絞り込みたいなら、次のとおりだ:
子?猫
「猫」または「猫ちゃん」ならば次のとおりだ:
猫(ちゃん)?
「猫」「子猫」「猫ちゃん」「子猫ちゃん」「ネコちゃん」「子ネコ」「子ねこちゃん」「ねこ」などさまざまなパターンをまとめてフィルタしたいならば次のとおりだ:
子?(ネコ|ねこ|猫)(ちゃん)?
このようにパターン化してまとめられるのが正規表現の強みだ。指定したい対象の数が多ければ多いほど重宝する。
まずは、次のようなことから始めて見るといいだろう:
- ブランド検索のバリエーションを1つの正規表現でまとめる
- 商品名検索をカテゴリ単位の正規表現で扱えるようにする
検索パフォーマンス レポートの正規表現サポートは、特に上級者から長らく求められていた機能だ。正規表現を使える人にとっては「待ってました!」の改良である。
正規表現は難解だが覚えておくと何かと役に立つ。基本的な記述だけでも学んでおくことを個人的には推奨する。ヘルプページをまずは参考にするといい(正規表現は上記よりもはるかに多くのことを実現でき、使いこなせばかなり多くのパターンを1回の処理にまとめられる)。
- SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
Discoverのトラフィックは予測不可能。では最適化するには?
ユーザーの役に立つコンテンツ (John Mueller on Twitter) 海外情報
Discoverでの表示が激減し、ほとんど掲載されなくなってしまったサイトがあった。そのサイトの管理者に対して、グーグルのジョン・ミューラー氏は次のように助言した。
Discoverからのトラフィックは時間の経過とともに著しく変化することがある。
一般的なアドバイスとして、グーグルに向けてではなくユーザーに向けてコンテンツを作ることを推奨する。ユーザーが再訪問したり他の人にすすめたりするものを提供しなさい。成長のために検索を利用したとしてもそれを維持するのは自分自身の力だ。
Traffic from Discover can change significantly over time (more at https://t.co/jnZRCYt8xa ). In general, I'd recommend making your content for your users, not for Google. Make something people come back to & which *they* recommend. Use Search to grow, but sustain it yourself.
— 🍌 John 🍌 (@JohnMu) April 28, 2021
ミューラー氏が示したDiscoverのドキュメントには次のような記載がある。
Google では、パーソナライズされた役に立つコンテンツをユーザーに提供できるよう、常に Discover を改善しています。このような Discover の偶発的な要素を考慮すると、Discover からのトラフィックは検索と比べて予測可能性や信頼性が低く、検索トラフィックの補完的なものと考える必要があります。Discover のユーザー エクスペリエンスを改善するための Google の取り組みによって、コンテンツの品質や公開頻度と関係のない変化がサイトのトラフィックで見られる可能性があります。
Discoverのトラフィックに一貫性がないのは事実だ。こちらは筆者の個人ブログ記事の過去16か月間のDiscoverフィードでの表示回数だ。
そもそも一定ではなく、かつ期間によって大きく傾向が変わっていることが見て取れるだろう。
- 2020年5月ごろまではそれなりにDiscoverで表示されていた
- 2020年6月~2021年1月くらいにかけては表示回数が平均的に少ない
- 2021年2月くらいに盛り返してきた
この間、筆者は、ブログで扱うコンテンツのジャンルを変えたわけではないし、文章スタイルに変化があったとは思わない。また、Discover掲載のために何か特別な施策をしたわけでもない。まったく同じように記事を書き続けてきた。にもかかわらず、Discoverのトラフィックは常に変動している。このように、Discoverはとにかく変動を繰り返すのが普通の状態だ。
ユーザーがどんなことに興味を持っているのかを考え、その興味を満たすコンテンツを淡々と作り続けることがDiscover最適化の大一原則だと理解したい(そしてこの原則は、通常の検索と何ら変わらない)。
- Discoverがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
長い間noindexだったページを元に戻してもぜんぜん再インデックスされない! 困った!
クロールする必要がないとグーグルが考えるから (John Mueller on Twitter) 海外情報
ページに設定していたnoindexを解除したのに一向に再インデックスされないというサイト管理者に、グーグルのジョン・ミューラー氏は次のように説明した:
noindexを認識している期間が長く続くと、私たちは「このページは、それほど頻繁にクロールする必要はないだろう」とみなすんだ。noindexや404のページを再クロールするのをみんな好まないからね。
なので、noindexページが通常のクロールに戻るには時間がかかることがある。
Thanks! I'll take a look. My guess (before looking) is that we just see a noindex for a long time and assume we don't need to crawl the page that much (people don't like it when we recrawl noindex/404 frequently :-)), so sometimes it takes time to switch back to "normal crawling"
— 🍌 John 🍌 (@JohnMu) April 30, 2021
noindexを外しても再インデックスされない経験をした人も多いのではないだろうか(筆者ものそのうちの1人だ)。noindexを解除する可能性があるページはそもそもnoindexしないほうがいいのかもしれないのだが、設定する時点ではわからないことが大半だろう。
いっそのこと、noindexしていたページを別のURLで公開するほうが手っ取り早いようにも思う。noindexしていた元々のURLは、新たに公開したそのURLに301リダイレクトしておけば、ひょっとしたら評価を引き継げるかもしれない(とはいえ、長い間noindexだったページは404扱いになるので。引き継げるような評価を保持していたか疑問ではあるが)。
- ホントにSEOを極めたい人だけ
4月のSEOオフィスアワー: noindexのランキングへの影響、意図しない正規URL、CWVレポートが不安定など
バラエティ豊かな質問 (Google 検索オフィスアワー on YouTube) 国内情報
4月のオフィスアワーが開催された。おなじみの金谷氏とあんな氏が今回取り上げたのは次の質問だ。
- noindex 数の検索順位への影響(4:42)
- クローラビリティを下げる要因(6:02)
- 同一クエリを狙った複数サイトの運営(7:55)
- 重複ページと判断され、インデックス除外に(18:05)
- サブドメイン専門サイトが検索結果にでない(22:21)
- 特定のページがインデックスされない(28:06)
- 検索結果に表示されなくなった(32:19)
- 検索結果に表示されない(33:38)
- 意図しない「Google が選択した正規 URL」(35:15)
- インデックスされるまでに時間がかかる背景(41:45)
- Google が取り扱う情報と検索結果への影響(44:38)
- インターナショナル ターゲティングと hreflang の違い(46:40)
- Article 構造化データ image プロパティ(53:17)
- Search Console API のデータの乖離(58:27)
- ウェブに関する主な指標の数値が不安定(1:00:03)
- 検索結果に表示される URL の表記ゆれ(1:02:36)
- サーバーエラー(5xx)が解消しない(1:05:52)
- Google for Jobs で掲載数が減っている(1:07:41)
今回もバラエティ豊かな質問だ。2人がどんな回答を提供したのか確認しよう。気になるQ&Aをダイレクトに視聴できるように再生場所にリンクしてある。通しで視聴したい人向けにはYouTubeの録画を埋め込んでおく。
金谷氏とあんな氏は基本的に月イチでオフィスアワーを開催している。質問を事前に送っておけば答えてもらえる。質問はこちらのフォームから投稿できる。
- すべてのWeb担当者 必見!
GMBの属性はグーグルマップのランキングに影響するのか?
関連するクエリで影響するようだ (SterlingSky) 海外情報
グーグル マイビジネスでは、ビジネスに関するいくつかの属性を設定できる。たとえば次のような属性がある:
- 女性経営者
- テラス席の有無
- バリアフリー
- LGBTQ フレンドリー
これらの属性を設定していると、グーグルマップに表示されたビジネスに掲載される。
この属性は、グーグルマップのランキングに影響するようだ。検証で確かめた人がいる。
女性経営者の属性を追加してからしばらくたつと「Women Paralegal」(女性のパラリーガル)のクエリで上位表示したのだ(※筆者補足: パラリーガルは弁護士の業務を補佐する人)。さらに、ローカルSEO業界で「3パック」と呼ぶ、ローカルビジネスプロフィールが3件出てくる検索ブロックが表示されるようになったそうだ。
ただし、属性を追加すれば無条件でランキングが上がるわけではない。各属性に関連するクエリに影響するだけだと考えられる。たとえば、女性が経営するビジネスをユーザーが探しているとグーグルが判断したクエリの場合に、女性経営者の属性を設定しているビジネスが関連性がより高いとみなされ上位表示しやすくなる(当然といえば当然だ)。
もう1つ補足したいことがある。筆者が調べた限りでは、日本では事情が違う可能性があることだ。マップのランキングに属性が影響しているに違いないことが明確な検索結果は、日本では見つけられなかった。属性を設定している日本のローカルビジネスが少ないせいかもしれない。
とはいえ、属性を設定してもマイナスな影響はないのだから、設定できる属性があれば追加しておくといいだろう。属性は、グーグル マイビジネスの「ビジネス情報」で設定できる。ヘルプ記事も参照してほしい。
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