編集長ブログ―安田英久

Facebookで企業の投稿はユーザーに届きにくくしていく――ザッカーバーグCEOの投稿を完全日本語訳

Facebookは2018年、ユーザーのニュースフィードには、友だちや家族からなどの投稿を優先して表示し、企業やメディアからの投稿は以前よりも表示されないように

Facebookは2018年、ユーザーのニュースフィードには、友だちや家族からなどの投稿を優先して表示し、企業やメディアからの投稿は以前よりも表示されないようにしていく

(編集部による要約)

そういった内容のメッセージを、Facebookの創業者・会長・CEOであるマーク・ザッカーバーグ氏が2018年1月12日(日本時間)に自らのFacebookアカウントで投稿しました。

その1週間後の投稿では、「第2のアップデート」として、次のような情報を投稿しています。

ニュースは(表示比率が減るとはいえ)人びとが会話を始めるための大切な要素だ。そのため、ニュースフィードに表示されるニュース情報が高品質なものであるようにしていく。

(編集部による要約)

Facebookが企業やメディアのFacebookページからの投稿をどう扱うかについては、これまでも一定していたわけではありません。

企業からの情報がニュースフィードによく表示され、企業がこぞってFacebook(ファン)ページを開いていった時代もありました。そして、企業からの情報が表示される率が下がり、「企業が情報を届けたければFacebookの広告商品を使うべき」という流れもありました。

そのため「またか」と感じた方もいるかもしれません。しかし今回は、少し違った背景があるようです。

Facebookはなぜ今、利用者のニュースフィードに表示される情報の傾向を変えようとしていて、その背景にあるフィロソフィーは何なのでしょうか。そして、ニュース情報の信頼性については、なぜ、どのように変更を進めるのでしょうか。

ザッカーバーグ氏による1月12日の投稿全文の日本語訳と、1月20日の投稿に関するポイント解説をお届けします。

※ザッカーバーグ氏のコメントはFacebookの許諾を得て翻訳・公開しています。

ザッカーバーグ氏による1月12日の投稿 全文日本語訳

我々が2018年に注力していく大切な領域の1つに、(Facebook利用者が)Facebookで過ごす時間を有益にすることがある。

Facebookは、人々とつながり、それぞれにとって大切な人たちとの距離がより近くなることを助けられるようにと作ってきた。だから(Facebookでは)友だちと家族を常に体験の中心においていた。調査によると、人との結びつきを強くすることは、幸福度を増すという。

しかし昨今の利用者からのフィードバックによると、(前出のような)お互いをよりつなげることにつながる機会を、企業やメディアなどからのコンテンツが押しのけてしまっているという。

なぜそんなことになったのかは簡単にわかる。ここ数年、Facebookには動画などの一般向けコンテンツがあふれている。そうした投稿のほうが友だちや家族による投稿よりも多いため、ニュースフィードにどんな投稿が表示されるのかのバランスが、Facebookがなすべき最も大切な「人びととつながるのを助ける」ことから乖離してしまっていたのだ。

Facebookを、単に楽しい場所としてだけでなく人々の幸せに役立つものにしなければいけない、我々はそうした責任を感じている。だから我々はこの傾向を把握するために、学術的な調査や、大学の優秀な専門家をまじえた独自の調査を、入念に調べた。

その結果、大切な人たちとつながるためにソーシャルメディアを使うことが人びとの幸福に役立つということがわかった。より人とのつながりを感じ孤独感が減り、そのことが幸せや健康の長期的な指標と相関するのだ。それに対して、受動的に記事を読んだり動画を見たりすることは、そこまでは役立たない――それがおもしろかったり価値ある情報だったりしても。

この事実に基づき、Facebookをどうしていくかを大きく変えていく。製品チームに指示しているゴールを、「関連性のあるコンテンツを見つけるのに役立つこと」から「利用者同士の有意義な交流を増やすことに役立つ」ことに変えていく。

この方向性に基づいた動きは昨年(2017年)から始めているのだが、新しい取り組みがすべての製品に反映されるにはまだ数か月かかる。まずお見せできる成果はニュースフィードだ。友だちや家族、グループからの情報が増えていくだろう。

この変化を進めていくと、企業やメディアからの投稿が表示されることは、(以前よりも)少なくなっていくだろう。そして、一般向けコンテンツにも同じ基準を適用するため、人びとの意義あるやりとりを促進するようなコンテンツを目にすることが多くなっていくだろう。

たとえば、テレビ番組やスポーツのチームには緊密なコミュニティが多くある。人びとは、ライブ動画に対してのほうが、通常の動画に対してよりも、はるかに多くやりとりすることがわかっている。ニュースのなかにも、重要なことに関する会話を始めるきっかけとなるものがある。しかし昨今では、動画を見たりニュースを読んだりページの更新を知ったりすることは、単なる受動的な体験だ。

改めて、明確にしておこう。こうした変更によって、人びとがFacebook上で過ごす時間やある種のエンゲージメントの指標は下がるだろう。しかし、Facebook上で過ごす時間は、より価値あるものになるだろうとも期待している。正しい判断をすれば、利用者にとっても良いし、長期的には我々のビジネスにとっても良い結果になる、私はそう信じている。

Facebookはこれまで、個人的なつながりに関するものだった。人びとがより近づけるようにすることに注力すれば(家族だったり友だちだったり、または世界のなかで重要な瞬間に関してだったり)、Facebookは、よい時間をすごす場であることに役立てるはずだ。

ニュースの信頼性に関するアップデートのポイント

Facebook利用者のニュースフィードに表示されるニュース情報の信頼性担保についてザッカーバーグ氏が1月20日に投稿した内容のポイントは、次のとおりです。

  • 一般向け投稿の表示頻度を減らす変更によって、ニュース投稿がニュースフィード表示に占める率は現在5%程度なのが4%程度になると思われる。

  • ニュース投稿に関してはさらに、信頼性のある情報が表示されるようにしていく。

  • すでにザッカーバーグ氏から製品チームに対して、信頼性があり有益で地元のニュースを優先するように指示している。

  • この動きは1月22日の週から開始する。

  • 信頼できるかどうかは、コミュニティ(Facebook利用者)の判断に委ねる。具体的には、現在も行っている品質調査のなかでニュースソースについて聞き、各ニュースソースについてなじみがある人のうちどれぐらいが信頼できると判断してるかを調べる。

この変更の背景にある考え方を、ザッカーバーグ氏は次のように説明しています。

世の中には、扇情的だったり、誤った内容だったり、社会を両極化させたりするような情報が多すぎる。ソーシャルメディアはそうした情報を単に拡散するべきではない。

この変更も(第1の変更とあわせて)、Facebook利用者が、受動的な情報消費をするよりも、お互いの関係を強めたり積極的に会話したりといった有意義な時間を過ごせるようになるのに役立つはずだ。

(編集部による要約)

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