Twitterのフォロワーを増やして軌道に乗せる2つのポイント、今すぐ実践! 企業アカウントのビジネス活性化
せっかく役に立つ情報を頻繁にツイートしても、フォロワー(届く相手)が少なければ反応される可能性も低く、ビジネスによい効果をもたらすことは難しいでしょう。そこで、フォロワーが持つ価値と、フォロワーを効率よく増やし、Twitterをビジネスツールとしての軌道に乗せていくためのチェックポイントを紹介します。
Twitterはカジュアルなメールマガジン、拡散されるチャンスもある
はじめに、フォロワーを増やす意味について整理しておきましょう。Twitterユーザーが企業アカウントをフォローすることは、企業の情報を継続的に入手したいという意思表明であり、登録や解除も簡単な「カジュアルなメールマガジン」を購読するのと同じです。今すぐには買わない新規見込のお客様も、Twitterで定期的に情報提供することでスムーズな囲い込みができますし、既存のお客様のリピート購入やクロスセルのきっかけ作りにも使えます。
Twitterが実施した調査では、「企業のツイートを拡散したことがある」と答えた方は66%にも上り※1、しかも1年以内にその企業から購入した率は83%※2という結果もあります。いずれも日本市場に向けた調査結果です。
※1 Source: DB5 + Twitter, “Customer Insight Study” 2014
※2 TNS. “Engaging the retail shopper” study.
さらに次のようなTwitterならではのメリットもあります。
- コンテンツ量が小さいので、ユーザーが読むのも、企業が発信するのも容易
- ユーザー管理やサーバーなどの配信管理費用が不要
- 情報がすべて展開された状態で表示されるので、開封率の概念がない
- よい情報はリツイートで拡散されるチャンスがある
また、詳しくは後半で説明しますが、今はTwitterの管理ツールでフォロワーの属性や、フォロワーが増えたきっかけを数値で確認できるようになっています。
軌道に乗せるためにフォロワーは何人必要?
「どのくらいフォロワーがいればよいのか」といった質問もよくいただきます。これはビジネスの種類によっても異なりますが、フォロワー数が1万~2万を超えてくると、その規模はヒット書籍、またはちょっとした定期刊行雑誌の読者数に近い規模のレベルになります。ツイートした時に一定数の反応(エンゲージメント)や、リプライやダイレクトメッセージでの問い合わせを得られるようになり、Twitterを1つの戦略メディアとして活用できるようになります。
フォロワーが多いほど拡散される可能性も高まるため、フォロワーの増え方にも弾みがつきます。その域に達するまでをより効率的にし、短期で乗り切るためには、大きく分けて2つのアプローチがあります。
Twitterアカウントを活性化させる2つのアプローチ
1. アカウントの存在を広くアピール
Twitterの企業アカウントの開設当初はもちろん、ある程度の年数が経っていても、アカウントの存在を知られていないケースがあります。まず存在を知ってもらわなければ、フォローしてもらうことはできません。次のような手段で存在をアピールすることが必要です。
すでにある告知ツールを使ってアピールする
Webサイトやメールマガジンはもちろん、名刺、カタログ、ポスター、ノベルティグッズなどで公式アカウントを告知します。リアル店舗なら、POPやショップカード、スタッフユニフォームやレシート、そして割り箸の袋に至るまで、どのアイテムに載せられるか考えましょう。意外と使い切れていない告知ツールが見つかるはずです。
告知をするときには、Twitterバードのロゴやアカウント名に加えて、「Follow me」「フォローしてね」「フォローした人にはお得情報をお届け」など、お客様にフォローを促したり、フォローすることによって得られるメリットを提示しましょう。フォロー専用のTwitter公式ボタンを作ることもできます。
人気のハッシュタグを活用する
「Twitterトレンド」に表示されている人気ハッシュタグの内容と、自社ビジネスを関連づけたフレンドリーなエピソードを考えて、そのハッシュタグとともにツイートします。こうすることで、ツイートがより多くのユーザーの目に留まり、フォローにもつながりやすくなります。
たとえば、スポーツの世界大会で日本を応援したり、地域に愛されているスポーツチームを応援したりするツイートは共感を生みやすいでしょう。大喜利のお題のような、コメントされることが前提になっている人気ハッシュタグにも、御社ならではのユニークな答えをつけてツイートしてみましょう。
トレンドの人気ハッシュタグはすぐに入れ替わるので、日ごろのニューストピックと、自社の商品・サービスにどのような関連性を生み出せるかという観点で発想を練習しておくとよいでしょう。
注意点として、ネガティブな事件やスキャンダル、政治や宗教など、考え方や受け取られ方が多様な話題に乗ることは避けましょう。
フォロワー数を増やす広告「プロモアカウント」を活用する
フォロワーを増やすために特化した広告フォーマット(プロモアカウント)を活用することで、フォロワーを短期間で飛躍的に増やすことができます。
フォロワー獲得1回につき数10円~100円程度の費用がかかり、この金額を入札で高く設定するほど多くのユーザーにこの広告が表示される仕組みです。広告代理店に依頼することもできますし、クレジットカード決済のセルフサービスで、自分で設定して掲載することもできます。5年かけて地道にフォロワーを1万まで獲得した後、この広告を使ってわずか1か月で同じ規模のフォロワーを獲得したというケースもあり、「もっと早く使えばよかった」というコメントをいただいたこともあります。
2. フォロワーが増えるツイートの勝ちパターンを知る
ツイートの評価方法は「フォロワー数」「リツイート数」「いいね数」だけではありません。
TwitterのPC版にログインした状態で、メニューの「アナリティクス」にアクセスすれば、いまのフォロワーが持っている関心カテゴリがすぐわかります。そして、どの日に発信したツイートでフォロワーが増えたのかも確認できます。
そこで得られた「勝ちパターン」に基づいたツイートを行うことで、より効率的にフォロワーを増やすことができます。前回でも触れた、「ユーザーに巻き込まれやすい」「コメントをしたくなる」ようなツイートを意識しておくことも重要です。
- 広くアカウントを認知してもらうためのアピール施策を打つ
- フォロワーにつながるツイートの勝ちパターンを分析して見つける
いますぐ多くの人に届ける「プロモツイート」
ここまで、2つのフォロワー獲得施策を紹介しましたが、
商戦期が近づいているのでフォロワーを増やしている時間がない。
年に1度の大型キャンペーンで短期的に多くのTwitterユーザーへ訴求したい。
といった場合もあるでしょう。そんなときには、Twitter広告のなかでも、自分のフォロワー以外に広くツイートをすぐ届けられるクリック課金型の広告フォーマット「プロモツイート」が有効です。
ユーザーの会話に参加して巻き込まれるのを待っているのではなく、積極的にユーザーへ広くアプローチしていく方法です。既存のフォロワーに似た属性や、類似商品・サービスのフォロワーだけに絞ったターゲティング配信ができます。
また、リターゲティング広告やリスティング広告のような機能もあり、長期的な施策としても使えます。こちらの広告活用方法については、次回に詳しく解説します。
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