スマホアプリのコンテンツが遂に検索結果に
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スマホアプリのコンテンツが遂に検索結果に
待望のあの機能がいよいよ開始 (Official Google Webmaster Central Blog)
スマートフォンのアプリ内のコンテンツをクロールしインデックスする機能の仕様を、Googleが先日公開した。この機能を実装すると、検索結果ページにアプリのコンテンツを表示させることができ、ユーザーはアプリ経由で検索結果からダイレクトにそのコンテンツを利用できる。
この機能の提供が実際に始まるようだ。
まずは、Androidスマートフォンからgoogle.comを使ったログインユーザーを対象に、今後数週間で提供されていくということだ。しかし興味をもった開発者が多かったということで日本版公式ブログでも翻訳記事が出ている。反応が良ければ、他の国・言語のGoogleにも導入されるであろう。
グーグル、次なるブラックハットのリンクネットワークを撃墜
次は誰が標的になるか (Matt Cutts (
mattcutts) on Twitter)
グーグルは、「Anglo Rank(アングロ・ランク)」という名称のリンクネットワークに制裁を課した。リンクネットワークとは、組織的に有料リンクを販売するサービスだ。つまりアングロ・ランクが提供するリンクを一斉摘発したのだ。
アングロ・ランクはリンクし合っている痕跡を残さないことをウリにしている。しかし痕跡を残さないなんてことは無理だとグーグルのスパムチームのリーダーであるマット・カッツ氏はツイートし、今回行った対処の事実を明かした。
"There are absolutely NO footprints linking the websites together" Oh, Anglo Rank.
— Matt Cutts (@mattcutts) 2013, 12月 6
またマット・カッツ氏は次のようにもツイッターで注意を促した。
SEO tip: don't use a blackhat link network that claims no footprints, but also has no refunds, no reports, no guarantees.
— Matt Cutts (@mattcutts) 2013, 12月 6
SEOのコツを1つ。「痕跡を残さない」と主張しているのに、返金なし・レポートなし・保証なし、そんなブラックハットのリンクネットワークを使ってはいけない。
ロシアのSAPEというリンクネットワークに制裁が課せられたことをしばらく前に伝えたことがある。このコーナーでは取り上げていないが、Ghost Rankというリンクネットワークなどその他にも制裁を与えられたリンクネットワークがいくつもある。名前こそ公表されていないが、日本でも、全滅させられたリンク販売サービスがある。甘い言葉に誘われて利用することのないように、くれぐれも気を付けてほしい。
グーグルを絶対的なもののように扱うのもどうかと思うが、「お天道さまは見てらっしゃる」というのが、こういった場合に適切な表現だろう。
インデックスやクロールがおかしいと感じたときはFetch as Google
トラブル診断に頼れるやつ (WebmasterWorld)
ページを削除して、HTTPステータスコードの410を返しているのに、いっこうに検索結果から消えない。なにが悪いのだろうか。
上の質問がWebmasterWorldに投稿された。
インデックスから消えない原因は、「Location」HTTPヘッダーだった。
こんな構成ミスは極めて稀であるので重要ではない。筆者がこのスレッドをピックアップしたのは、構成ミスの発見方法を知ってほしかったからだ。
「Fetch as Googleでチェックしてみたらどうか」というフォーラムメンバーのアドバイスでFetch as Googleを実行し、その結果を報告したことで不適切な構成を特定できたのだ。
「クロールやインデックスがおかしい」、こんな状況に出会ったら、ウェブマスターツールのFetch as Googleを使うといい。Googlebotにサイトがどんなふうに取得されているのかを確認でき、それで原因が見つかることもしばしばある。
Fetch as Googleはトラブル診断に頼れる存在であることを知っておくといい。
ちなみに、「Location」HTTPヘッダーは、指定されたURL以外の場所を示すためにサーバーが返すものであり、通常は301や302でのリダイレクト先を示す場合などに使う。HTTPレスポンスのステータスコード410は「そのURLで指定されるものは、もう存在しなくなった」ことを示すものであるため、通常はLocationヘッダーは使わない。
HTTPとHTTPSの正規化には301かrel="canonical"
robots.txtは不適切 (Technical SEO on Google+コミュニティ)
サブドメインのサイトが http://sub.example.com のURLでインデックスされるべきなのに、 https://example.com のようにSSLが有効になったルートドメインのURLでインデックスされてしまっている。
301リダイレクトすればいいと思うのだが、うまくいかない。httpsのほうをrobots.txtでブロックするという情報も見つけたが、どうなのだろうか。
上の質問がGoogle+のSEO系コミュニティに投稿された。
グーグルのジョン・ミューラー氏が以下の2点をアドバイスした。
- 301リダイレクトまたはrel="canonical"で正規化するのが最も適切な対処
- robots.txtでhttpsのほうをブロックしても、正規化を解決することはできない
思いがけず、httpsで始まるURLがインデックスされてしまうというトラブルは、しばしば耳にするものだ。
httpsでアクセスさせる必要がないのであれば、301リダイレクトを使って正規化する。301リダイレクトが使えない場合や、httpsでもアクセスさせたい場合は、rel="canonical"を使って正規化する。
robots.txtでhttpsへのクロールをブロックするという方法は、昔は確かに利用する場合もあったが、現在はもっと適切な対処方法があるので推奨されない。
バックリンクをランキング要因から外した検索エンジン
思い切った対策をYandexが実施 (Search Engine Land)
検索結果でのランキングの決定に関わる指標として外部リンクを利用することを、2014年からやめる。
ロシアで最大のシェアを誇る検索エンジン、Yandex(ヤンデックス)が発表した。
ご存知のとおり、グーグルやBingにおいては、外部リンクはランキングに関わる大きな要因だ。それはYandexでも変わらない。
ロシアは、リンク操作をはじめ検索エンジンスパムが非常に横行している市場だ。グーグルも手を焼いている。そこでYandexは思い切って、ランキング要因から外部リンクを外すことにしたのだ。
ただし適用には以下の条件が付く。
- 商用キーワードのみ(いわゆる“儲かる”系のキーワード)
- モスクワ地域の検索結果のみ
ロシアをターゲットにしたサイトを運用していない限りは、我々にはほぼ無関係な出来事だと言える。グーグルが同じような対策を取ることは、当面はまずあり得ないだろう。しかしそれでも外部リンクを評価対象にしないというYandexの大胆な決断は、非常に興味深い。
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