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記事広告からのリンクが有料リンクにならないようにグーグルが注意を喚起

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記事広告からのリンクが有料リンクにならないようにグーグルが注意を喚起
★★★★★ 検索エンジンとユーザーに開示すること (Google Webmaster Help on YouTube)

グーグルのマット・カッツ氏は、「アドバトリアル(Advertorial)」に対するグーグルのポリシーを、ウェブマスター向けビデオを通して伝えた。

アドバトリアルとは、記事の体裁をとった広告だ(日本では「記事広告」や「タイアップ広告」と呼ばれることもある)。一見すると普通の記事だが、実際には何らかのPRや宣伝を目的として書かれている。

ニュース記事やインタビュー記事だと思ったところ、よく見たら隅に「PR」と書かれた記事を新聞で見たことがあるだろう。あれに相当する。

アドバトリアルそのものには問題はない。しかしアドバトリアルを利用して有料リンクの売買が行われていることをグーグルは問題視している。

上位表示させたいキーワードのアンカーテキストで、アドバトリアル依頼主のサイトへ、記事中からリンクを張るのだ。アドバトリアルは広告であるからお金を払う。つまりグーグルが定める品質ガイドラインに違反する有料リンクにあたる。

またアドバトリアルであることを隠していた場合は、それを読んだ人間の読者は広告だと気付かないだろう。あたかも編集者による記事であるかのように見せて、騙すことになりかねない。

アドバトリアルについてマット・カッツ氏はガイドラインを次のようにまとめた。

  • 検索エンジンに開示すること ―― 有料リンクはPageRankを流してはならない

    対処例: rel="nofollow"を付ける

  • 読者に開示すること ―― よく見える場所に明確に示す

    対処例: 「広告」や「スポンサー」を入れる

英国の大手フラワーショップが、アドバトリアルを悪用したリンク購入でグーグルに手動対応を与えられた事件が、実際に最近発生している。ひょっとすると記事を装った有料リンク販売が横行し始めていて、大々的に広がる前にマット・カッツ氏は釘を差したのかもしれない。

なおアドバトリアルによるPageRankを転送するリンクがガイドライン違反とみなされるのは、グーグルニュースにも適用されることにもマット・カッツ氏は触れている。

グーグルは、アフィリエイトや宣伝、広告など営利目的のコンテンツが混在するメディアをグーグルニュースの検索結果から除外する方針を公式ブログですでに通達している。

ニュースメディアサイト関係者はくれぐれも注意してほしい。詳細は、このコーナーの以前のピックアップで確認できる。

※記事公開時点で、「対処例: rel="nofollow"を付ける」の部分を誤って記載していました。現在の内容が正しいものです。大変失礼いたしました。

グーグル、リンク販売サイトのPageRankを一斉に下げる
★★★★☆ PageRankの高さを売りにしたサービスは利用しちゃダメ (Matt Cutts (mattcutts) on Twitter)

グーグルは、「テキストリンク広告」として販売されているサイトのPageRankを大幅に下げた。

TextLinkAds、通称「TLA」と呼ばれるテキストリンク広告のサービスがある。TLAは、広告出稿者と広告掲載者を仲介する。

単なる広告ならよくあるサービスだが、検索エンジンのランキングを上げるための被リンクとしての広告を、TLAは公然と仲介販売しているのだ。

TLAが販売する広告を掲載する多くのサイトの(ツールバーの)PageRankを大幅に下げたことを、米グーグルのウェブスパムチームのトップ、マット・カッツ氏がツイッターで明からにした。

2週間ほど前に、TLAのリンクを売っている数千のサイトでPageRankが大きく下がったことに気づいているかもしれない。

ほぼ同じタイミングで、渡辺隆広氏がこんな情報をツイートしていた。

今どき、ツールバーのPageRankを売りにして勧誘しているディレクトリに登録するほうがどうかしている。Web担の読者はくれぐれも注意してほしい。

余談かもしれないが、筆者がこのコーナーで書いた記事が、あるディレクトリサービス提供業者に、本来の趣旨とはまったく異なる趣旨で販促に利用されてしまった(こちらのピックアップ)。非常に心外だ。

PageRankの転送を謳った広告やディレクトリは、グーグルのガイドラインに違反する可能性が極めて高いことを忘れてはならない。乗せられないように、くれぐれも気を付けてほしい。

検索アクセスが90%減った原因は著者情報……、ではなかった
★★★☆☆ 実はペンギン2.0にやられていた (Jitbit Official Blog)

著者情報を設定してグーグルの検索結果に写真が載るようにしたとたんに、検索からのアクセスが90%も激減してしまったサイト運営者がいた。

ウェブマスターツールには、「著しくクリックが減少した」という警告メッセージも届いていた。

「写真が良くなかった」「顔写真が出るのにふさわしい検索クエリでなかった」などいくつか原因が考えられた。ところが、検索トラフィックが激落ちした原因は著者情報ではなかった。

なんと導入されたばかりのペンギンアップデート2.0の影響を受けていたのだ。ペンギンで評価が下がり検索順位が落ちていたのだった。

グーグルのマット・カッツ氏が、ハッカー・ニュースというフォーラムで事実を伝えた。

マット・カッツ氏に指摘されたそのサイト管理者も白状している。自分のサイトに向かって、ポルノサイトからリンクが張られていたそうだ。

本人にしてみれば、笑うに笑えない笑い話だったというべきか。

不自然リンクの見分け方
★★★★☆ 最終的には目視でチェックするしかない (WebmasterWorld)

スパムリンクによって悪影響を受けているかもしれない。1,500本ほどのバックリンクが現在あるが、すべてのサイトが自分で認識しているサイトではない。

リンクの否認ツールを使おうと思っている。どれが否認すべきリンクでどれが否認の必要がないリンクなのか、見分けるにはどうしたらいいだろうか?

こんな質問がWebmasterWorldフォーラムに投稿された。

フォーラムメンバーがいろいろアドバイスしている。最終的には、知識と経験のある人間の目によって1本1本精査しなければならないだろう。

リンクの種類を分類したり不自然なリンクの目星をつける海外製のツールがあるが、完全に信頼するにはどれも程遠い精度のようだ。

ペンギンアップデートにせよ、不自然なリンクに対する手動対応にせよ、問題となるリンクを探し出すのは非常に骨の折れる作業だ。自動化はまず不可能だと考えていい。

自分が関与しない第三者によるスパムリンクはともかくとして、ツールを使ったり適当なSEO業者に頼んだりする不正なリンク獲得は絶対に利用してはいけない。後になって必ず痛い目を見る。

ウェブサイトの国際化対応に役立つ6つのTIPS
★★★☆☆ グーグルが採用している (Official Google Webmaster Central Blog)

ウェブサイトの国際化に関するTIPSを、英語版のグーグルウェブマスター向け公式ブログが公開した。

グーグル自身が実際に採用しているものだ。多言語・多地域向けサイト運営に役立つだろう。

以下の6項目について説明している。

  • スタイルシートだけではなく、マークアップ内でi18Nに対応しておく。
  • すべてのロケールに共通した1つのスタイルシートを使う。
  • [dir='rtl']属性セレクタを使う。
  • :lang() 疑似クラスを使う。
  • leftとright関連の値を正確に合わせる。
  • 細部に注意を払う。

グローバルサイトの運用といえば、「hreflang="x"」属性の利用が真っ先に思い付くのだが、実際の閲覧ユーザーに対してもページを適切に表示するためにも、こういった項目も取り入れてみたい。

詳細は公式ブログで確認してほしい。インターナショナルでサイトを運用しているなら、英文記事でも苦労しないはずだ。

ちなみに、ここでいう「国際化」(Internationalization)は、最初の「I」と最後の「n」の間に18文字あることから、英語で「I18n」と表記される。「多国語化」を意味する「L10n」(Localization)に加えて、文化や背景に関しても各国に合わせるという意味を含むものだ。

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