今回も引き続き、主要な「ディメンション」や「指標」と、それらを見るレポート群について解説する。今回は、「滞在時間」を取り上げる。
「滞在時間」に関する指標としては、
- 平均ページ滞在時間 ―― ページ別の平均滞在時間を表す指標
- 訪問時の平均滞在時間 ―― 訪問全体の平均滞在時間を表す指標
の2つがあり、どちらも、「ページの滞在時間」がベースになっている。まずは、「ページの滞在時間」はどのように計測し、集計しているのかから順番に説明していこう。
「滞在時間」の計算方法
各ページの滞在時間の計算方法
たとえば、ある訪問で、ユーザーがページA→ページB→ページCという順番でページを見て、それぞれ見た時刻が下記だったとしよう。
| 閲覧開始時刻 | 閲覧ページ |
|---|---|
| 17時15分00秒 | ページA |
| 17時20分00秒 | ページB |
| 17時23分00秒 | ページC |
各ページの滞在時間は、次に閲覧したページの閲覧開始時刻との差を使うのがアクセス解析では一般的で、Googleアナリティクスでも基本的にこのルールに従って計算をしている。
上記の例では、ページAが5分間(17時15分00秒と17時20分00秒との差)、ページBが3分間(17時20分00秒と17時23分00秒の差)ということになる。
問題なのはページCだ。次のページの閲覧時間がわからない(ブラウザのタブを閉じたり、他のサイトに行ったりした時刻はGoogleアナリティクスでは原則として判別できない)、差分を算出することができない。これをどう集計するかというのが問題になる。
| 閲覧開始時刻 | 閲覧ページ | 各ページの滞在時間 |
|---|---|---|
| 17時15分 | ページA | 00:05:00(5分間) |
| 17時20分 | ページB | 00:03:00(3分間) |
| 17時23分 | ページC | ? |
この閲覧最後のページの滞在時間がわからない問題は、各ページの滞在時間でも、訪問全体の滞在時間でも同様の問題が生じる。
Googleアナリティクスでは、この「滞在時間がわからないページ」を、離脱の場合と直帰の場合に分けて、次のようなルールで集計が行われている。
- 離脱(2ページ以上閲覧された場合の最後の閲覧ページ)は、集計から外す
- 直帰(1ページのみの訪問)は、滞在時間を0秒として、集計に組み入れる
「離脱」というのは、複数ページを見てサイトから出て行ってしまうことを指す。「直帰」というのは、ユーザーがサイトにやって来て、1ページだけ見てサイトから出て行くことを指している。
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この記事の筆者
衣袋 宏美(いぶくろ ひろみ)
1960年東京都生まれ。東京大学教養学部教養学科卒業。大手電気メーカー勤務後、日経BP社へ。調査部、インターネット視聴率センター長などを経て、2000年ネットレイティングスへ。視聴率サービスやアクセス解析サービスの立ち上げに尽力。2006年株式会社クロス・フュージョンを設立し代表取締役に。2023年活動停止。
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