Googleアナリティクスの導入から、運用、活用まで、正式なサポートがない初めての人でもゼロから学んでいけるように、丁寧に解説していく。
Googleアナリティクスとは/衣袋教授のGoogleアナリティクス入門講座Googleアナリティクスのディメンションと指標(メトリクス)の違い/意味を理解[第9回]
これから数回にわたって、いよいよGoogleアナリティクスの基本用語とレポートの見方について解説していくが、今回はその前に、レポートを理解するうえで欠かせない「ディメンション」と「指標」という用語を説明する。次回以降に解説していく基本用語にはこれらどちらの用語も混在しているので、その前にしっかり理解しておきたい重要な用語だ。
ディメンションと指標を区別する方法
Googleアナリティクスのレポートというのは、ひとことで言うなら、あるWebサイトについて、
○○ ごとに、 ×× を見てみたい
というユーザーの解析ニーズに対する答えを一覧にしたもののことだ。
そして、この「○○」にあたるのが「ディメンション」で、「××」にあたるのが「指標」である。
たとえば、
- 「ページ(のURL)」ごとに、「ページビュー数」を見てみたい
- 「ランディングページ」ごとに、「直帰率」を見てみたい
- 「キーワード」ごとに、「訪問数」を見てみたい
という解析ニーズであれば、「ページ」「ランディングページ」「キーワード」がディメンションで、「ページビュー数」「直帰率」「訪問数」が指標になる。
実際のレポートで見てみよう。
図1は、「標準レポート」の画面で左側にあるメニューを[コンテンツ]>[サイト コンテンツ]>[すべてのページ]の順にクリックして表示されたレポート画面の下部だ。
見たとおり、データの一覧表が表示されている。この一覧表の左端に「ページ」とある1列(図1赤枠部分)が「ディメンション」で、右側にある「ページビュー数」「ページ別訪問数」「平均ページ滞在時間」「閲覧開始数」「直帰率」「離脱率」とある各列が「指標」(図1青枠部分)である。
言い換えるなら、このレポートは、
- 「ページ(のURL)」ごとに、「ページビュー数」を見てみたい
- 「ページ(のURL)」ごとに、「ページ別訪問数」を見てみたい
- 「ページ(のURL)」ごとに、「平均ページ滞在時間」を見てみたい
- 「ページ(のURL)」ごとに、「閲覧開始数」を見てみたい
- 「ページ(のURL)」ごとに、「直帰率」を見てみたい
- 「ページ(のURL)」ごとに、「離脱率」を見てみたい
という複数の解析ニーズを、一覧表にまとめたものなのである。
ディメンションと指標は色分けされている
解析を進めて、いくつもいくつレポート画面を見ていると、どの用語がディメンションで、どの用語がわからなくなってくることがある。そんなときのために、アドバンス セグメント(訪問ベースで絞り込みを行う機能)などで、ディメンションや指標を選択する画面では、ディメンションは緑色(図2赤枠部分)で、指標は青色で表示(図2青枠部分)され、意図的に色分けされている。
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