ディメンションとは?
「ディメンション」とは分析軸のことだと言える。Googleアナリティクスのレポート画面には、どのページにも左サイドにナビゲーションがある。このナビゲーションの各レポートメニューの項目名(図3青枠部分)が、そのままディメンション名ということになる。
これは、データ一覧表示部の左端の1列(図3赤枠部分)にある項目が「ディメンション」であるという話をしたのと同じ意味になる。なぜならこの2つは本質的に同じものだからだ。
ただし、図3のようにメニューでは「すべてのページ」、データ一覧表示部では「ページ」と、まったく同じ表記にはなっていないレポートもある。とはいえ、意味合いは同じだと考えてよい。
もっと言えば、もっとも正確なディメンション名を記載しているのは、「プライマリ ディメンション」の表示部(図3緑枠部分)だと思えばよい。プライマリディメンションで黒字になっているものが現在表示されているディメンションで、図3では「ページ」が表示されている。
指標とは?
一方、「指標」は、カウントしたり、計算したりして算出する項目のことだ。何をカウントするか、どのように計算するかは、それぞれの指標の定義にのっとって行われる。指標には、計測対象サイト全体の「指標」もあれば、各種ディメンション別の「指標」もある。
下に再掲した図1の例で言えば、各ページ(ディメンション)別に「ページビュー数」「ページ別訪問数」「平均ページ滞在時間」「閲覧開始数」「直帰率」「離脱率」の6つの指標が一覧で表示されたレポート構成になっている。
そしてサイト全体に対する各指標は、レポート上部の折れ線グラフの直下に表示(図4赤枠部分)されている場合が多い。
ただし、ディメンションと指標のあらゆる組み合わせが、すべて意味のあるデータになるわけではない。よく使われる基本的な組み合わせの多くは、標準で用意されているレポートで見ることができるが、そこにない組み合わせは、カスタム レポートを自分で作成しなくてはならない。
次回からは、ディメンションとの組み合わせを意識しながら、主要な指標を順番に解説していく。
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この記事の筆者
衣袋 宏美(いぶくろ ひろみ)
1960年東京都生まれ。東京大学教養学部教養学科卒業。大手電気メーカー勤務後、日経BP社へ。調査部、インターネット視聴率センター長などを経て、2000年ネットレイティングスへ。視聴率サービスやアクセス解析サービスの立ち上げに尽力。2006年株式会社クロス・フュージョンを設立し代表取締役に。2023年活動停止。
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