Google AdWords&Yahoo!リスティング広告対応 リスティング広告 成功の法則

「キーワードマッチ」を理解する | リスティング広告 成功の法則

リスティング広告には「部分一致」「完全一致」「フレーズ一致」の3種類のキーワードマッチが存在します。
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この記事は、書籍 『Google AdWords&Yahoo!リスティング広告 対応 リスティング広告 成功の法則』 の内容の一部を、Web担の読者向けに特別に公開しているものです(本書について)。
今回は、第2章 「キーワードの展開方法」 からの内容をお届けします。

リスティング広告には「部分一致」「完全一致」「フレーズ一致」といった3種類のキーワードマッチが存在します。ここでは利用者の多い部分一致と完全一致のそれぞれの特徴を紹介します。

「キーワードマッチ」とは

リスティング広告は、検索サイトを利用したユーザーが入力したキーワードに合致した広告を表示するサービスです。この「キーワードに合致」することを、キーワードマッチと呼びます。先に述べたように、キーワードマッチのパターンは3種類あり、それぞれマッチングに特徴があります。どのパターンでマッチした広告に出稿するかによって大きく集客にも差が出るので、まずはそれぞれの特徴を理解しましょう。

幅広い集客が期待できる「部分一致」

リスティング広告における部分一致は、入札キーワードと関連性が強い関連語句で検索が行われた際に、広告が表示されるキーワードマッチを意味します。

例えば、「ロレックス」というキーワードを部分一致で登録した場合、「ロレックス通販」「ロレックス激安」などの検索キーワードに広告が掲載される可能性が高い傾向にあります。ただし、この部分一致では「ロレックス通販」「ロレックス激安」という検索キーワードの場合に、100%広告を表示させたい場合には、これらのキーワードを入札する必要があります。

●「ロレックス」で検索した例。「ロレックス 通販」などの広告が表示される可能性が高い
「ロレックス」で検索した例。「ロレックス 通販」などの広告が表示される可能性が高い
「ロレックス」で検索した例。「ロレックス 通販」などの広告が表示される可能性が高い

部分一致のメリット
予想できないキーワードからの集客も期待できる

部分一致を利用するメリットは次の2点です。

  1. インプレッション数(表示回数)の増加
  2. 幅広い見込み客に訴求することが可能

部分一致の醍醐味は「幅広い見込み客に訴求することが可能」という点でしょう。検索サイトを利用するユーザーは、出稿側が頭の中で想像もしていないキーワードで検索している可能性があります。そのようなキーワードをすべて把握して入札するのは現実的に不可能なため、部分一致を使用することで、そういったユーザーへ訴求することが可能となります。

部分一致のデメリット
関係ないユーザーに訴求してしまう可能性も

逆に、部分一致のデメリットは次の2点が考えられます。

  1. インプレッション数(表示回数)が増えすぎる
  2. 関係のないユーザーにまで訴求してしまう可能性がある

部分一致は、時に想像もつかないキーワードで訴求してしまう場合があります。先のロレックスの例では、「偽ロレックス」などで広告が表示されては、イメージも悪くなってしまいますし、このユーザーが広告をクリックして購入までたどり着けるかどうかを考えると、いささか疑問です。こういった場合は、除外キーワード(対象外キーワード)として「偽」「偽物」などを登録し、無駄な広告表示を抑えることが必要です。除外キーワード(対象外キーワード)は Chapter2.4(62ページ)で詳しく解説します。

部分一致の施策は、このように露出を制限することで、良い施策に繋がります。

確実な見込み客に絞り込める「完全一致」

完全一致で登録すると、原則として入札していないキーワードで検索された場合は、広告表示されません。

「ロレックス」というキーワードを完全一致で登録している場合、「ロレックス 通販」「ロレックス 激安」等の検索キーワードには広告が表示されることはありません。

完全一致のメリット
費用を抑制し、ピンポイントで訴求

完全一致を利用するメリットは次の2点です。

  1. 見込み顧客にピンポイントで訴求できる
  2. 広告費の消化が抑えられる

完全一致は、入札しているキーワードでのピンポイントの訴求になります。広告費の消化が抑えられるのも、完全一致しないと広告が表示されませんので、総じて部分一致での施策よりも、広告費の消化を抑える事が可能となります。

完全一致のデメリット
チャンスロスが発生する可能性も

完全一致のデメリットは次の2点です。

  1. インプレッション数(表示回数)が極端に減り、チャンスロスに繋がる
  2. 広告出稿側(あなた)が想像できないキーワードで検索する 見込みユーザーに訴求できない

登録したキーワードで検索をかけられた場合でのみインプレッション(広告露出)が発生するので、例えばキーワードの登録数が同一であれば、一般的に部分一致よりも大幅に訴求幅が狭まります。

完全一致を使用する場合、部分一致を使用した場合に比べてインプレッション数(表示回数)、クリック数、コンバージョンが少なくなる可能性があります。しかし、特定の商材でのリスティング広告施策の内容を熟知している担当者が完全一致での施策を行う場合は、良い結果が生まれやすくなります。

最初は部分一致から利用する

部分一致と完全一致のそれぞれのメリットとデメリットを書き出しましたが、初めてのリスティング広告の施策を行う場合は、幅広く見込み客に訴求することができる部分一致での施策をお薦めします。

まずは部分一致でリスティング広告の流れを理解し、様々な知識が身に付いたら、完全一致での施策に取り組んでみましょう。

Google AdWords&Yahoo!リスティング広告対応 リスティング広告 成功の法則

この記事は、書籍 『Google AdWords&Yahoo!リスティング広告対応 リスティング広告 成功の法則』 の内容の一部を、Web担向けに特別にオンラインで公開しているものです。

本書は、リスティング広告にこれから携わる人、既に携わっている人、熟知している人など、リスティング広告に携わるすべての人に向けて書かれた、リスティング広告の「本質」を盛り込んだ書籍です。実際にいくつものリスティング広告アカウントを運用しているプロのSEMコンサルタントが、リスティング広告に携わるすべての方の参考書となることを目指して執筆しています。

初心者にとっては、これからリスティング広告を運用していく上での道しるべとなるべく、できるだけ具体的にキーワードの探し方から、アカウントの設定方法、リスティング広告マーケティングの大切な考え方等を重点的に解説しています。

経験者には、状況に合わせた様々なアプローチ手法を解説し、現在運用中の施策にプラスαの要素を加える書籍として仕上げました。

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