潜在層にアプローチする「Googleディスプレイネットワーク」 | リスティング広告 成功の法則
今回は、第5章 「さらなる最適化の技法」 からの内容をお届けします。
「潜在層」とは、まだ商品のことを認知していないけれど、この先ニーズが顕在化される可能性がある層を指します。Googleディスプレイネットワーク(以下、ディスプレイネットワーク)は、この潜在層にアプローチする手法として非常に長けています。
ディスプレイネットワークとは
ディスプレイネットワークは、AdWords広告を登録サイトに表示するサービスです。検索結果ページに広告を表示する検索連動型広告とは異なり、登録したキーワードに関連するWebコンテンツページに幅広くAdWords広告を掲載できるため、検索ユーザーではなく、Webコンテンツを閲覧しているサイト閲覧ユーザーに広告を表示することができます。2010年5月までは「ディスプレイネットワーク」は「コンテンツネットワーク」と呼ばれていました。
ディスプレイネットワークへの広告の配信手法として「コンテンツターゲット(自動プレースメント)」、「プレースメントターゲット(手動プレースメント)」「リマーケティング」等があります。配信フォーマットは「テキスト」「イメージ」「動画」フォーマットがあります。これらを総称して「ディスプレイネットワーク」と呼びます。
潜在層にアプローチできる
ディスプレイネットワークへの配信でアプローチできる既存ユーザー(顧客)以外のユーザーは、次のように分類できます。
Chapter5.6で紹介したピラミッドを使用しているので、その図と併せてみるとよりわかりやすいかもしれません。検索に至っていない、幅広い潜在的なニーズを抱えているユーザーに向けて、閲覧しているWebコンテンツページに関連性の高い広告を掲載することが可能となります。そのため、ディスプレイネットワークへの配信はこの「潜在層」に訴求するのに優れた広告です。
Chapter1.8でも解説したように、ユーザーがネットを利用する時間のうち、「検索」に割り当てている時間は数%といわれています。残りの時間をブログやコラム、情報サイトやレシピサイト等のWebコンテンツページの「閲覧」に割り当てていることから、ディスプレイネットワークのリーチの幅広さは、リスティング広告の中でも見逃せない機能です。
どんなWebコンテンツページに掲載したいかを考える
ディスプレイネットワークへの配信は、コンテンツターゲット(自動プレースメント)のように登録したキーワードに関連するWebコンテンツページに配信されたり、プレースメントターゲット(手動プレースメント)のように指名したWebコンテンツページに対して広告が配信されます。自社サービスのターゲットを明確に理解していれば、そのターゲットがどういったWebコンテンツページを閲覧しているかを考え、どのようなWebコンテンツページへ広告を掲載したいのかを明確にすることがディスプレイネットワークへの配信では重要です。
この記事は、書籍 『Google AdWords&Yahoo!リスティング広告対応 リスティング広告 成功の法則』 の内容の一部を、Web担向けに特別にオンラインで公開しているものです。
本書は、リスティング広告にこれから携わる人、既に携わっている人、熟知している人など、リスティング広告に携わるすべての人に向けて書かれた、リスティング広告の「本質」を盛り込んだ書籍です。実際にいくつものリスティング広告アカウントを運用しているプロのSEMコンサルタントが、リスティング広告に携わるすべての方の参考書となることを目指して執筆しています。
初心者にとっては、これからリスティング広告を運用していく上での道しるべとなるべく、できるだけ具体的にキーワードの探し方から、アカウントの設定方法、リスティング広告マーケティングの大切な考え方等を重点的に解説しています。
経験者には、状況に合わせた様々なアプローチ手法を解説し、現在運用中の施策にプラスαの要素を加える書籍として仕上げました。
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