広告掲載順位決定の仕組み | リスティング広告 成功の法則
今回は、第1章 「リスティング広告を始める前に理解しておくべきこと」 からの内容をお届けします。
自然検索と同様に、一般にリスティング広告は掲載順位が上位である方がクリック率が高まる傾向にあります。自社にとって大切なキーワードでは、できる限り上位表示を狙って、多くの見込みユーザーを自社サイトへ誘導したいところです。その際に理解しておかなければいけないのが、リスティング広告の広告掲載順位の決定の仕組みです。
AdWordsの広告掲載順位は「品質スコア×入札価格」で決まる
AdWordsの広告掲載順位は、「品質スコア」×「入札価格」によって導き出される「広告ランク」というものによって順位付けされています。
広告ランクは次のような公式で成り立っています。
キーワード | 入札価格 | 品質スコア | 広告ランク | 掲載順位 |
---|---|---|---|---|
A | 50円 | 1 | 50円×1=50 | 4 |
B | 40円 | 2 | 40円×2=80 | 3 |
C | 30円 | 4 | 30円×4=120 | 1 |
D | 20円 | 5 | 20円×5=100 | 2 |
品質スコアはキーワード単位に付加されます。
つまり、広告掲載順位で上位を狙うのであれば、次の2点の対処が必要ということになります。
- 品質スコアを上げる
- 入札価格を上げる
Yahoo!リスティング広告の広告掲載順位について
AdWordsと異なり、Yahoo!リスティング広告の場合は広告掲載順位について公式な発表資料などはありません。しかし様々な観点から、AdWords同様に「品質インデックス×入札価格」(AdWordsの「品質スコア」に相当するものを、Yahoo!リスティング広告では「品質インデックス」と呼びます)によって広告掲載順位が決定されていると考えて問題ないでしょう。
なお、Yahoo!リスティング広告の品質インデックスは、広告文単位に付加されます。
「品質」にばかり気を取られない
品質を上げることで、入札価格を上げなくとも広告掲載順位を上位表示することが可能です。そのため、品質向上だけに気を取られてしまう担当者も少なくありません。
しかしながら、品質向上はリスティング広告最適化の1つの戦略に過ぎません。大事なのは品質と入札価格、両方のバランスです。品質には過剰に依存しないことが、リスティング広告最適化への第一歩です。
品質改善についてはChapter4.8(128ページ)で解説します。
この記事は、書籍 『Google AdWords&Yahoo!リスティング広告対応 リスティング広告 成功の法則』 の内容の一部を、Web担向けに特別にオンラインで公開しているものです。
本書は、リスティング広告にこれから携わる人、既に携わっている人、熟知している人など、リスティング広告に携わるすべての人に向けて書かれた、リスティング広告の「本質」を盛り込んだ書籍です。実際にいくつものリスティング広告アカウントを運用しているプロのSEMコンサルタントが、リスティング広告に携わるすべての方の参考書となることを目指して執筆しています。
初心者にとっては、これからリスティング広告を運用していく上での道しるべとなるべく、できるだけ具体的にキーワードの探し方から、アカウントの設定方法、リスティング広告マーケティングの大切な考え方等を重点的に解説しています。
経験者には、状況に合わせた様々なアプローチ手法を解説し、現在運用中の施策にプラスαの要素を加える書籍として仕上げました。
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