CPA(顧客獲得単価)だけの比較は、リスティング広告の成功指標にはならない | リスティング広告 成功の法則
今回は、第1章 「リスティング広告を始める前に理解しておくべきこと」 からの内容をお届けします。
リスティング広告施策を行う人にとってCPAの話は避けて通れないモノになっていますが、CPAばかりに囚われていると大きなビジネスチャンスを逃すことになるかもしれません。
CPAだけが重要ではないことを理解する
リスティング広告施策を行う際の成功指標がCPAとされがちですが、それはリスティング広告施策を単体で見た場合です。
何のためにリスティング広告施策を行っているのかを考えれば、自ずと答えが見えてきます。「ビジネスを拡大するため」「売上を拡大するため」に他なりません。ビジネス、売上の拡大を視野に入れた場合、コストを低く抑えるためにCPAを低く抑えるに越したことはありませんが、CPAを低く設定することでさらなるチャンスロスが発生しては全く意味がないのです。
大事なのは獲得数の最大化とCPAとのバランス
本当に注目して頂きたいのは「コンバージョンの最大化とCPAのバランス」です。
損益分岐点の狭間で、いかに獲得数を最大化し、CPAを抑え、利益を最大化できるかが重要です。どれだけコンバージョン数が増えても利益度外視でCPAを高く設定していては意味がありませんし、逆にCPAが低すぎてコンバージョンが滅多に発生しないのでは全く意味がありません。
リスティング広告代理店に施策を頼んでいる方は、担当者がCPAばかりに気を取られていないか、バランスは気にしているかを探ってみるのも良いかもしれませんし、自分自身が「CPAだけに過度な期待を寄せていないか」を再確認してみましょう。
この記事は、書籍 『Google AdWords&Yahoo!リスティング広告対応 リスティング広告 成功の法則』 の内容の一部を、Web担向けに特別にオンラインで公開しているものです。
本書は、リスティング広告にこれから携わる人、既に携わっている人、熟知している人など、リスティング広告に携わるすべての人に向けて書かれた、リスティング広告の「本質」を盛り込んだ書籍です。実際にいくつものリスティング広告アカウントを運用しているプロのSEMコンサルタントが、リスティング広告に携わるすべての方の参考書となることを目指して執筆しています。
初心者にとっては、これからリスティング広告を運用していく上での道しるべとなるべく、できるだけ具体的にキーワードの探し方から、アカウントの設定方法、リスティング広告マーケティングの大切な考え方等を重点的に解説しています。
経験者には、状況に合わせた様々なアプローチ手法を解説し、現在運用中の施策にプラスαの要素を加える書籍として仕上げました。
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