食メディアの先駆け『みんなのごはん』が2026年3月23日に完全終了。13年の歴史に幕

ぐるなびが運営する「みんなのごはん」がサイトのクローズを発表。

佐藤航(Web担編集部)

6:50

飲食店情報サイト「楽天ぐるなび」を運営する株式会社ぐるなびは、オウンドメディア『みんなのごはん』を2026年3月23日をもってクローズすることを発表した。

2013年に開設された同メディアは、単なるお店紹介にとどまらず、食にまつわる深い洞察やユニークな視点、街の文化を切り取るエッセイなどで、Webメディア界において独自の存在感を放ってきた。しかし、2024年より更新が停止していた。

みんなのごはんクローズのお知らせ(画面キャプチャ)

楽天グループへの参画と「更新停止」の波紋

同メディアが大きな転換点を迎えたのは2018年。ぐるなびが楽天グループと資本業務提携を締結したことで、サービス全体の再編が始まった。2019年6月には楽天出身の杉原章郎氏が新代表取締役社長に就任し、その直後の6月27日に惜しまれつつも『みんなのごはん』は一度目の更新停止を発表した。

再開と「プラットフォーム統合」の波

その後、ファンの熱量に応えるように9カ月の空白を経て2020年4月に更新を再開。再開後はデリバリーやテイクアウト事業との連携など、ビジネスモデルとのシナジーも模索された。

しかし、時代の流れとともにプラットフォームとしての統合はさらに加速する。2023年には飲食店情報サイト「ぐるなび」自体が「楽天ぐるなび」へと名称を変更。サービス全体の「楽天エコシステム」への集約が進む中、メディアとしての立ち位置も変化を余儀なくされていった。

沈黙の2年を経て、ついに迎える終焉

2022年以降は徐々に更新頻度が低下し、2024年からは再び更新されない状態が続いていた。かつてネット上で大きな話題をさらい、多くの読者の空腹と知的好奇心を満たした数々の名物記事も、今回のクローズをもって閲覧できなくなる可能性がある。

13年にわたり「おいしい」の背景にある物語を紡いできたメディアが、ひっそりとその役目を終えようとしている。

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