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ユーザーの想像を超えるアイデアが生まれるまで

ユーザーの想像を超えるアイデアが生まれるまで

世の中にコンテンツが溢れる今、ユーザーは自分の想像の範囲を超えないものには関心を示しません。そのなかで、企業やブランドの思いを伝えるには、「アイデアのフレキシビリティ」と「骨太のストーリー」、そしてそれを支える技術によってサプライズをもたらすことが、ユーザーコミュニケーションを活性化させる上で重要な要素の1つとなります。

CASE3. 団長プロジェクト
エンタメ性の高いコンテンツとWebの最新技術によるコミュニケーションコンテンツ

今回実例としてあげるのは、「エンターテイメント性の高いコンテツ×Webの最新技術として、お笑いグループ安田大サーカスの団長 安田氏(以下団長)を起用し、関西の制作会社ならではのオモロイ自社アクセスマップコンテンツを作るプロジェクト」です。国内ではクチコミで広がり、海外のサイトでも紹介されたコンテンツがどのようにしてつくられたのかをご紹介します。

ポイント

  • インパクトとストーリーを印象付けるビジュアル。
  • ユーザーを飽きさせないための工夫を盛り込む。
  • 単なるサイトではなく、ゲームとしてのUIを考える。
  • コンテンツを盛り上げ、裏方を支えるテクノロジー。

それでは、制作のポイントを具体的に紹介していきましょう。

まず、ユーザー自身がアバターを能動的に操作し、IN VOGUE大阪オフィスというゴールに向かうロールプレイング的な側面を持つコンテンツのため、マウスやキーボードを使った操作感や、UI設計でも試行錯誤を繰り返しながら制作は進みました。

ビジュアルでは、特に次の2点がポイントになります。

  1. 団長から感じられる「パワフル」「POP」「関西人のノリ」「親しみやすい」といった印象を落としこむ。
  2. 一度見れば強烈に印象に残る「インパクト」をテーマに、コンテンツのストーリーを生かすことができるように注力しています。
団長を引き立てて、インパクトを追求。「インヴォーグへ行くんや!」のメッセージを強調。アクセスマップであることが明快に伝わるように。

制作プロセス

  • ユーザーが「飽きない」工夫 -デザイン-

    クイズの合間に入るブリッジ的なビジュアル部分では、サイト全体のトーンとはあえて異なる「マンガチックでクール」なデザインを取り入れ、画面上でのメリハリをつけました。

    クール&ギャグのギャップで飽きのこないデザインを狙う。

    また、ゲームの箇所では「アクセス」というキーワードに即したオブジェクトを3DCGによって作成し、「ゲームらしさ」をぐっと高めつつ独自性の強い世界観を演出するようにしています。

    赤ジャージの3DCGの団長キャラクタが練り歩く。
  • ユーザーが「飽きない」工夫 -テクノロジー-

    トップページでは天気予報のAPIを利用し、実際の大阪の天候を読み込み、背景や団長のセリフに反映しています。同じ晴れでも、パターンは1つではなくユーザーを飽きさせない工夫がなされています。

    団長が「晴れたでオイ、なんぼでも走れんで」と、当日の天気にあわせて喋ります。他にもパターンあり。
  • Google Mapの3D用API×Flashの3Dライブラリ+専用AIRアプリの開発

    地図はGoogle Mapの3D用APIと、Flashの3Dライブラリを用いて構築しています。アバターやアイテムは、3DソフトでモデリングしたデータをFlashに読み込み制御しています。アバターの操作にはキーボードを用いていますが、他にもマウスやアナログスティック風のボタンなど複数のプロトタイプUIを作り、A/Bテストを行い最適なものを採用しました。

    また、アバターの移動範囲を設定するために、専用のAIRアプリツールを開発しました。このアプリは地図上にピンを打つことで道を描いていき、その座標をXMLで書き出すことができます。

  • 作業工程

    技術的な話になりますが、全体の開発にはProgressionというフレームワークを使用し、4名のスタッフで作業を進めています。開発にフレームワークを用いることで、設計や記述の統一化が計れ、作業分担も明確化でき、多人数で開発する際スムーズに連携することが可能になります。

    また、専用AIRアプリツールは、XMLのデータを元にFlash処理を行い制御することができ、XMLからピンを復元することもできるため、編集や調整を簡単に行え、工数とコストを抑えることができました。

まとめ:ユーザーにとっての“おもしろい”を意識しよう!

「おもしろい」コンテンツを作るには、ユーザーに「おもしろい」と感じてもらうための仕掛けが必要になります。企画やビジュアル、テクノロジーだけでなく、あくまでユーザーが使うものだということも意識して制作しましょう。

なお、団長プロジェクトの公開は2011年6月30日までのため、直接体験してみたいという方はお急ぎください。

一般社団法人 日本WEBデザイナーズ協会

一般社団法人 日本WEBデザイナーズ協会
(JWDA=Japan Web Designers Assiciation)

日本WEBデザイナーズ協会(JWDA)は、WEBデザイナー市場価値向上を図り、WEBデザイン産業の育成・振興・発展を推進することを目的とする非営利団体です。JWDAは、「WEB」デザインに従事する団体や個人(リサーチ、マーケティング、企画立案、インターフェースデザイン・設計、広告デザイン、WEBデザイン、動画制作、システムインテグレーション、ビジネススキーム立案等に関わる稼業全てを指す)間の技術的な情報共有、社会的な地位向上、そして日本の産業の活性化に努めていきたいと考えています。

  • 2009-2010 JWDA スローガン
    人と人をつなぐ そして2011年へ
  • Mission(協会使命) インターネットを利用した仕組み、サービスの制作に従事する団体、個人間の技術的な情報共有、社会的な地位向上、そして産業の活性化に努める。
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    優れたWEBデザインは、常に形状の審美性と機能的な操作性の二つの調和によって成り立ちます。私たちは製作者相互の最高の技術の賜物であり結晶であるWEBデザインを通して、日本の産業的・文化的発展に寄与する事を第一と考えます。
  • Vision(展望)
    WEB制作者、業界間の発展と親和に努め、日本のWEB業界における中心的な存在になる。
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