有名サイト、かってに解析!

「ヤマハ発動機」をエキスパートレビュー!

「ヤマハ発動機」をエキスパートレビュー!

検索から流入まで

それでは、このシナリオで訪問した人の視点でサイトを見ていくことにする。まずは「Yahoo! JAPAN」や「Google」で「ヤマハ」と検索してみた。なぜ「ヤマハ発動機」と想定しないかというと、株主や投資家でなければ、バイクに詳しいユーザーであっても、正式な企業名「ヤマハ発動機」で検索することは少ないと思われるからだ。Hondaも正式な企業名は「本田技研工業」だが、検索キーワードは「本田」「ホンダ」が多いのではないだろうか。先にも書いたが、ユーザーのブランド認知はその程度のものだ。「Yahoo! JAPAN」では1位に「ヤマハ」、2位に「ヤマハ発動機」、3位に「ヤマハ音楽教室」とある。「Google」では1位に「ヤマハ発動機」、2位に「ヤマハ」、3位が「ヤマハ」の「ホームシアター・オーディオ」ページ、4位が「ヤマハ」の「楽器」ページ、5位が「ヤマハ発動機」の「バイク オートバイ スクーター」ページとなっている。

※Web担編注 検索結果での出現順序に関しては、パーソナライズの影響で環境によって異なる場合がある。

「ヤマハ バイク」で検索しても、「Yahoo! JAPAN」と「Google」ともに、「ヤマハ発動機」の「バイク オートバイ スクーター」ページへの到達は容易にできそうだ。

ユーザーはトップページにある製品情報の「バイク・スクーター」をクリックするか、あるいは検索エンジンの検索結果画面をクリックして、直接「バイク オートバイ スクーター」のページに入ってくることになるだろう。

ランディングページからその先のページへ

ランディングページは、以下の「バイク オートバイ スクーター」ページ(図3)という想定である。

ランディングページはバイク オートバイ スクーターページ
図3:ランディングページは「バイク オートバイ スクーター」ページ

「昔乗っていた250CCのバイクを見て、試乗してみたくなった」という想定で、まず「WR250R」のページに行ってみる(図4)。

左のローカルナビゲーション(図4の赤枠で囲んだ部分)がグレーの背景に白抜きで少しコントラストが低い点が気になるが、「価格・仕様」のページ(図5)と「試乗車取扱店」のページ(図6)をのぞいてみよう。

WR250Rの「価格・仕様」のページ
図5:WR250Rの「価格・仕様」ページ

WR250Rの「価格・仕様」のページは全体が白抜き文字となっていて、コントラスト問題が全体に広がっている。他のローカルナビゲーションのページでも多くがこのスタイルになっている。

せっかく取扱店のURLが記述されているのに…

一方、下の「試乗車取扱店」ページ(図6)の方は、違うドメインのページになるためか、新しいウィンドウ(タブ)が開くようになっている。ただ、サイト内にはドメインが変わらないのに新しいウィンドウ(タブ)が開くリンクもあった。このあたりの動作に関しては、一見しただけでは分からなかったが、何か一貫した方針があるのだろうか?

WR250Rの「試乗車取扱店」ページで、「関東」をクリックして展開した画面
図6:WR250Rの「試乗車取扱店」ページで、「関東」をクリックして展開した画面

「試乗車取扱店」ページ以降はドメインが、それまでの「yamaha-motor.jp」から「yamaha-motorcycle-sales.jp」へと変わる。もちろん、アクセス解析で「yamaha-motor.jp」から「yamaha-motorcycle-sales.jp」への送客数はカウントしていると思われるが、図6の赤枠で囲った部分にある、「詳細情報」をクリックしたリンク先の詳細ページ(図7)には、せっかく取扱店のホームページのURLが記述されているのに、ハイパーリンクが施されていない

取扱店の詳細情報ページ。取扱店のURLが記されているのに、リンクを張っていない
図7:取扱店の詳細情報ページ。取扱店のURLが記されているのに、リンクを張っていない

リンクが施されていれば、リンクによる送客効果も計測できるし、取扱店サイトの方でアクセス解析がされていれば、向こう側でも流入効果を測ることができるのに、もったいない。

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