国内&海外SEO情報ウォッチ 「海外SEO情報ブログ」の鈴木 謙一氏が、日本と海外の検索マーケティング情報をさらっとまとめて毎週金曜日にお届け。
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海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ

  • 検索結果の順位ごとのクリック率データ
    (WebmasterWorld)

    検索結果の順位によってクリック率はどのくらい違うのだろうか?WebmasterWorldのメンバーの1人は、次のデータを参考値にしているそうだ。

    順位クリック率
    1位56%
    2位13%
    3位10%
    4位4%
    5位5%
    6位3%
    7位2%
    8位3%
    9位2%
    10位3%

    フォーラム管理者はインスタント検索導入後の調査結果だとして次のデータを見せている。

    順位クリック率
    1位42%
    2位12%
    3位8%
    4位6%
    5位5%
    6位4%
    7位3%
    8位3%
    9位3%
    10位3%
    2ページ目10%

    ともにデータの出所は明らかにしていないが、1位と2位のクリック率には4倍前後の開きが見られる。

    オンライン広告を手がけている米チティカが今年5月に公表したデータではクリック率の分布は次のようになっている(20位までが調査対象で10位までを引用)。

    順位クリック率
    1位34.35%
    2位16.96%
    3位11.42%
    4位7.73%
    5位6.19%
    6位5.05%
    7位4.02%
    8位3.47%
    9位2.85%
    10位2.71%

    先の2つよりは小さいが、それでも1位と2位には2倍以上の開きがある。検索キーワードの種類やユニーバサル検索・プレイス検索などによるSERPの表示形態によりクリック率は変動するだろうが、それでもやっぱりSEOは「1位を取りに行かないとダメ」ということになってしまいそうだ。

  • グーグルのクローラ制御方法を解説する公式ドキュメント
    (Google Webmaster Central Blog)

    グーグルは、robots.txtやrobot meta タグなど、ロボットのクロールやインデックスを制御する仕組みに関するドキュメントをGoogle Codeで公開した。robots.txtやrobot meta タグをすでに支障なく使えているのであればことさら新しい情報は存在しない。しいて言えば、次の2つであろうか(FTPの方は筆者も知らなかった)。

    • グーグルではFTPによるロボットのアクセスも、robots.txtでブロックできる
    • 連続する301リダイレクトは5回まで許可され、6回連続すると処理をストップし404として扱われる。

    また、グーグルのクローラのユーザーエージェント名一覧も役に立つだろう。

    クローラ種類robots.txt、robots metaタグ、X-Robots-Tagで照合するユーザーエージェント名HTTPリクエストで名乗るユーザーエージェント名補足
    Googlebot
    (ウェブ検索)
    GooglebotMozilla/5.0 (compatible; Googlebot/2.1; +http://www.google.com/bot.html)
    または(滅多に使われないが)、
    Googlebot/2.1 (+http://www.google.com/bot.html)
    参照情報
    Googlebot
    (Googleニュース)
    Googlebot-News
    または
    Googlebot
    Googlebot-News
    Googlebot
    (画像検索)
    Googlebot-Image
    または
    Googlebot
    Googlebot-Image/1.0
    Googlebot
    (ビデオ検索)
    Googlebot-Video
    または
    Googlebot
    Googlebot-Video/1.0
    Googlebot
    (モバイル)
    Googlebot-Mobile
    または
    Googlebot
    [各種モバイル端末名] (compatible; Googlebot-Mobile/2.1; +http://www.google.com/bot.html)参照情報
    Google Mobile AdSenseMediapartners-Google
    Mediapartners
    または
    Googlebot
    [各種モバイル端末名] (compatible; Mediapartners-Google/2.1; +http://www.google.com/bot.html)
    Google AdSenseMediapartners-Google
    Mediapartners
    または
    Googlebot
    Mediapartners-Google
    Google AdsBotランディングページ品質チェックAdsBot-Google(これ以外のロボット名での指示には従わない)AdsBot-Google (+http://www.google.com/adsbot.html)アドワーズ広告でランディングページとして使われているページにのみ訪問(参照情報

    残念ながらドキュメント自体はGoogle Analyticsのセクションのようには日本語化されていない。

  • 被リンクで勝っている自分のサイトの順位が低いのはなぜ?
    (WebmasterWorld)
    自分のサイトの方がPageRankが高いサイトからリンクをもらっていて、被リンク数も多い。なのに、どうしてライバルサイトが自分よりも上位に来ているのか? グーグルは以前ほどリンクを評価しなくなったのか?

    WebmasterWorldに投稿されたこのような質問に対して、フォーラムモデレータは、原因として5つの可能性があると指摘している。

    1. Googleツールバーで見えるPageRankは不正確で、本当のPageRankは誰にもわからない。
    2. グーグルがまだリンクが置かれているページをクロールしておらず、有効なリンクとして認識されていないかもしれない。
    3. 有料リンクを買っていたり同じアンカーテキストの繰り返しなどによる過剰な最適化をしていたりして、ペナルティを受けているかもしれない。
    4. 上位にいるのは301リダイレクトされたドメイン名のサイトの可能性があり、リダイレクト元のサイトに張られたリンクが見えていないのかもしれない。
    5. ユーザーが本当に訪問してくれるサイトになっていない。コンテンツの良さとリンクには相関関係があるかもしれない。

    念のために確認しておくが、SEOにおいてリンクは重要な要素ではあるが、それがすべてではない。

  • グーグルのマット・カッツは社内SEO要員ではない
    (Matt Cutts(mattcutts) on Twitter)

    米グーグルは、女性向けファッションアイテムを販売するBoutiques.comというECサイトをオープンした。HTMLソースを見てもらうとわかるのだが、SEOがまったくできていない。「グーグルのくせに」という指摘に対して、以前グーグルで働いていたヴァネッサ・フォックスさんが、製品を販売するチームは検索とは直接関わりはなく、特別なアドバイスも受けていないとコメントしたうえで、次のようにツイートした。

    つまり、グーグルのインハウスSEOとしてマット・カッツが働いているわけじゃないということですね。

    これを見たマット・カッツ氏当人は次のように返信している。

    まさしくそのとおり。

    同じグーグルで働いているとはいえ、マット・カッツ氏がSEOを直接手がけることはないようだ。

  • コンバージョン率を上げるはずのセキュアマークが逆に悪影響だった理由
    (ABTests.com)

    サイトの安全性を示す「セキュアマーク(セキュアシール)」は、ユーザーに安心感をもたらすことからコンバージョン率を上げる効果があると言われている。しかし、こちらのテストではセキュアマークを設置していないパターンのほう(右)が400%もコンバージョン率が高かったそうだ。

    A/Bスプリットテスト
    右上の緑のマークがセキュアマーク。「Use Coupon(クーポンを使う)」ボタンのクリックをコンバージョンとして測定。

    おそらくユーザーの視線がセキュアマークに行ってしまっていたためで、セキュアマークを外したら視線がCTAボタンに行ったことが原因だろうとしている。

SEO JapanSEO Japanの掲載記事からピックアップ

今週はコピーライティングのテクニックを書いた記事をピックアップ。クリック率を上げるためのtitleタグの作成にも役立ちそうだ。

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