国内&海外SEO情報ウォッチ 「海外SEO情報ブログ」の鈴木 謙一氏が、日本と海外の検索マーケティング情報をさらっとまとめて毎週金曜日にお届け。
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グーグルは順位決定にツイッターのリンクを利用している(公式情報) など10+1記事(海外&国内SEO情報)

ヤフーのグーグル移行関連の話題や、ヤフーのSEOスパムの話題も

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今週のピックアップ

  • グーグルは順位決定にツイッターのリンクを利用している(公式情報)
    (Search Engine Land)

    グーグルはランキングを決める評価要因としてツイッターのツイートに含まれるリンクを利用していることを認めたと、Search Engine Landが報じている(この記事の日本語訳は「GoogleとBingが本当に採用しているソーシャルシグナルとは?」)。グーグルのマット・カッツ氏は、ツイッターのリンクであろうと特別扱いしていないと今年の始めにウェブマスター向けのYouTubeビデオで説明していたが、今回の情報はそれよりも新しい情報だとツイッターでコメントしている。

    ただしツイッターのリンクにはnofollowが付く。ツイッターだけを例外扱いしnofollowの効果を打ち消してPageRankやアンカーテキストをリンク先へ渡すわけではないと思われる。リンクの入ったツイートを発言したユーザーの“オーソリティ”を判断してランキングに反映させるとのことだ。またランキングに及ぼす影響は通常のウェブ検索においては非常に小さなものになっているらしい。

    だから、「SEO効果がある」としてツイッターアカウントを増産して、URLだけのつぶやきを連発するようなことを提案するSEO屋は信用しないようにしてほしい。

日本語で読めるSEO/SEM情報

  • グーグル移行したヤフーがオリジナルのグーグルと違う点×26
    (SEMリサーチ)

    ヤフーの検索システムがグーグルへ移行完了した模様であることを前回トップでピックアップした。依然として公式アナウンスはないものの、報道によれば、

    (Yahoo! JAPANの)井上社長は検索技術の導入が(12月)1日に完了したことを明らかにした

    とのこと。

    渡辺氏が、移行完了後のヤフー検索とグーグル(Google.co.jp)の検索結果の相違点を26個リストアップしている。今後変わる可能性もおおいに考えられるが、現時点の状況ということで目をとおしておくといいだろう。

    26個を見るのが大変な人向けにわかりやすくまとめると、「同じ検索エンジンでも、検索結果はかなり違う」である。

  • いっそのことやめてしまえば? スパムの温床、ヤフーの関連検索
    (Noriyuki Ouchi 大内 範行(ouchicom) on Twitter)

    いっこうになくならないヤフーの関連検索キーワードスパム入力補助スパムの横行をこのコーナーで以前に取り上げた。

    Yahoo!の虫眼鏡スパム
    ヤフーの入力補助スパム
    ※画像はともに参考のためのイメージ画像。本文の内容と直接の関係はありません。

    グーグルに移行したあとでもこれらの機能はヤフーが管理している。そしてスパム問題も相変わらず引きずったままである。

    これに対して、アユダンテの大内氏が次のようにツイートしている。

    YahooがGoogleに切り替わっても、検索窓の下の関連検索表示は結局ヤフーが提供していて、スパムを全然防げていない。この機能はやめた方がよいのでは?

    アイレップの渡辺氏が賛同している。

    スパム業者を生み出す温床 RT @ouchicom YahooがGoogleに切り替わっても、検索窓の下の関連検索表示は結局ヤフーが提供していて、スパムを全然防げていない。この機能はやめた方がよいのでは?

    ヤフー関連キーワードスパムをブログで指摘している竹内氏は次のように皮肉っている。

    検索エンジンは同じでもGoogleとYahooは違いますよという部分をアピールする為にはあった方が都合が良いのかもしれません。

    真面目にSEOに取り組んでいる人が「解決できないならやめてしまえばいいのに」と考えるのも無理はないかもしれないが、どうだろうか。

    ちなみに、ヤフー検索ヘルプの「関連検索ワード」とはのページでは、最近になって、次のような文章が追加されているので知っておいてほしい。

    本機能を、SEOやいやがらせ等の目的で利用する行為は禁止しています。そのような行為を発見した場合には、なんらかの措置を実施することがあります。また、被害が発生した場合には、刑事・民事での法的責任を追求することがあります。

    前半はこれまでもあった記述だが、後半の太字で示したのが、新たに追加された部分だ。

  • SEOで「HTML文法は重要か」「リンクは?」「meta descriptionは?」など小ネタ6件
    (WEB in the morning)

    ディープなSEOネタを頻繁に披露しているWEB in the morningさんが、他のSEOブログの記事を引き合いに出して持論を展開している。

    • 「SEOホームページ」の上位20サイトをバリデートしてみた
    • Googleのペナルティ SEO塾風仕分け レベル1~5
    • ある程度のリンクは必要になってくる
    • meta descriptionはもう要らない
    • アフィリエイト系の直リンクってどうよ
    • グーグルでは、ヤフーカテゴリを優遇しない

    コメントも含めて読んでみてほしい。

  • HTML5のサイトはSEO向きか
    (japan.internet.com)

    新しいバージョンのHTMLであるHTML5におけるSEOの注意点について考察した記事。HTML5化することにはリスクもあるがメリットもありそうだ。

    とはいえ、家庭の初心者ユーザーや企業ユーザーの大部分がHTML5対応ブラウザを使う状況になるまではかなり時間がかかるはずだろうから、今すぐに全面的に採用するのは時期早尚だろう。情報の収集や試験的な導入で慣らしておくか、スマートフォン向けサイトなどで限定的に使うのが良いかと思われる。

    ついでと言うと何だが、この記事を書いた辻氏とWeb担の編集長安田氏と筆者のツイッターでのやりとりも併せて載せておく。

    『HTML5 における SEO の注意点』http://ow.ly/3j8I7 via @tsuj Googleの @Johnmu はHTML5だからといって今の時点では特別扱いはしないと言ってた。 @mattcutts はGoogleは上手にHTML5を理解できてると言ってた。(筆者
    @suzukik @tsuj 検索エンジンがHTML5のarticle要素とかaside要素を論理的な意味どおりに扱おうとすると、いずれSEO業者がそれを悪用するので、結局意味がなくなるに1票。(安田編集長
    @Hidehisa @suzukik 個人的には、いつかaside要素は完全非認識ではなくても、ある程度考慮にいれてくれるのでは?と思っています。思っているというより、期待している、かもしれませんが…(辻氏
  • グーグルにペナルティを受けたサイトがヤフーで復活!?
    (ドゥアイ代表土居(@imadokiseo) on Twitter)

    ツイッターで気になるやりとりを目撃した。グーグルでペナルティを受けているサイトが、ヤフーでは1位表示されているというのだ。

    Yahoo!独自のフィルターって今ないですよね?(SEO対策 e-search
    少なくとも見たことはないですね。(石川@スリーウィン
    Y1位でG圏外ってのがあったけど、これどうなんだろう。(赤沼和哉
    Gのペナルティーが外れてY!では復活する事もあるみたいですね(SEO対策 e-search
    あるね。(ドゥアイ代表土居

    事実関係の詳細は確認していないが、ヤフーがグーグルに完全に移行しきっていない時点での話という可能性もあるし、グーグルからヤフーへのデータ転送はリアルタイムではなく多少の時差があることも関係するのかもしれない。はたまた、ヤフーが極めて濃厚な“独自の味付け”をしているのだろうか。

用語集
HTML / PageRank / SEM / SEO / meta description / nofollow / アフィリエイト / アンカーテキスト / インタースティシャル広告 / インデックス / クロール / スマートフォン / ドメイン名 / ナビゲーション / ページビュー / リンク / 検索エンジン / 直帰率 / 訪問

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