初代編集長ブログ―安田英久

Web担当者が年末年始の前にやっておくべきこと

世の中はお休みですが、Webサイトは動き続けますからね。
Web担のなかの人

今日は、年末年始のお休み前に、Web担当者が行っておくべきことを挙げてみましょう。世の中はお休みですが、Webサイトは動き続けますからね。

  1. サイトの©(著作権表示)書き換え準備

    日本では著作権表記がなくても著作物には自動的に著作権が発生して保護されますが、多くのWebサイトでは著作権表記をしているでしょう。

    正しい著作権表示には、

    • 著作権表示であることを示す©(HTMLでは©または(c)など)
    • 著作権者名
    • 著作物の最初の発行年

    の3つを記述します。この年表記は最初の発行年を示すものなので、サイト全体を著作物として著作権表記をする場合、以前からやっているサイトは2010年になったら、

    © 2010 IMPRESS BUSINESS MEDIA CORPORATION. All rights reserved.

    ではなく、最初の発行年と改訂年を併せて、

    © 2006-2010 IMPRESS BUSINESS MEDIA CORPORATION. All rights reserved.

    のようにしましょう。

    年が明けたら、最初の更新のときにこの表記を更新できるように手配しておきましょう。CMSでサイト全体を管理していたらテンプレートを変更するだけで済むはずです。

  2. 年始の挨拶のクリエイティブや更新作業の手配

    やはり年始にアクセスしたときに、Webサイトに年始の挨拶が掲載されていると、訪問者としては気持ちの良いものです。季節を感じるビジュアル(または2010年の干支である寅のビジュアル)を作成して、1月1日に掲載されるようにしましょう。

    昔は大晦日の夜に待機しておいて、年が変わったら新年のページをアップロードするという作業も恒例でしたが、いまはCMSを使って公開予定を設定するのが普通でしょう。もちろん、大丈夫だとわかっていてもちゃんと更新されていることを確認しておきましょう。

  3. 年末年始の更新予定やサポート状況の記載

    お客さまは年末年始でもWebサイトにアクセスし、サイトが稼働していれば何らかのサポートを得られると考えてしまうものです。年末年始のメール対応などのサポート状況やサイトの更新状況などは、わかりやすい場所に掲載しておきましょう。

  4. 有事の際の連絡や対応フローの確認

    年末年始にWebサイトにトラブルが起きた際に、だれにどう連絡をとって、どう対応するのか、関係者で決めておきましょう。携帯電話などの緊急連絡先をまとめておくべきでしょう。また、レンタルサーバーなどの外部サービスを利用している場合、その緊急連絡先もチェックしておきましょう。24時間自動的にサイトの状態をチェックしてくれる死活監視のサービスを利用するのもいいかもしれません。

  5. セキュリティチェック

    夏休みや年末年始は、Webサイトを狙った外部からの攻撃も増える時期。特に最近では、2009年5月ごろに多くのサイトで猛威をふるったGENOウイルスが再び勢いを増しています。

    GENOウイルスは、感染したパソコンでWebサイトを更新すると、感染を広げる仕掛けがそのサイト上のページに仕込まれて、ページ表示は変わらないように見えても、ページを開いただけで見た人のパソコンがウイルスに感染してしまうもので、Web担当者にはこれほど怖いものはありません。また、感染したサイトはGoogle検索などで「このサイトはコンピュータに損害を与える可能性があります」と表示されてしまうので、検索エンジンからの誘導も激減してしまいます。

    GENOウイルスに感染したサイトへの警告

    休暇に入る前に、

    • 関係者が利用しているパソコンが感染していないかチェック
    • サイトにウイルスを仕込まれていないかチェック

    しておきましょう。

    パソコン側のチェックは、ウイルス対策ソフトのパターンファイルを更新してチェックすれば大丈夫でしょう。また、Adobe ReaderやFlash Playerを最新バージョンにしておくのはWeb関係者の最低限のマナーとなっています。詳しくは以前のコラム記事をご覧ください。

    ・GENOウイルス対策 - Web担当者と制作会社が最低限するべきこと
    http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2009/09/01/6442

    サーバー側のチェックは少し面倒です。シマンテックやトレンドマイクロのツールではチェックできないし、動的に生成しているページではさらにチェックが難しくなるからです。簡単にチェックするだけなら、Googleセーフブラウジングというサービスを使うといいでしょう。以下のフォームにサイトのURLを入れてボタンをクリックすると、チェックできます。

    http://

    ただし、Googleセーフブラウジングはすべてのページをチェックしているわけではありません。Web担のサイトで試してみると、サイト全体では4万ページ以上インデックスされているのに、過去90日間にチェックされたページは43ページだけでした。

    ほかにもフリーの感染チェッカーもありますが、一度にチェックできるページ数には制限があります。サイト全体をチェックするには、「WebAlert」や「gredセキュリティサービス」などの商用のサービスを使うのがいいでしょう。

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    ・WebAlertサイトまるごと診断プレゼント(先着25名)
    http://www.web-sec.jp/campaign.html

さて、年末年始にすることというと、ほかにも、年末年始の休みの間に読んで勉強しておく書籍をAmazonでまとめ買いしたり、ブロガーさんなら「2009年の人気コンテンツを振り返る」「2010年の抱負」といった記事を準備したりと、することはたくさんありますね。

「こんなこともやっておかなきゃいけないのでは?」というものがありましたら、ぜひコメントなどで教えてください。

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