ビジネス社会で働いていれば、プレゼンの機会があり、そしてそこに挫折はつきもの。このコーナーでは『読むだけでプレゼンがうまくなる本』から抜粋した、“失敗しがちだったプレゼンにちょっとしたことで強くなれるヒント”を紹介していく。
リハーサルを欠かさない
プレゼンで足をすくわれかねないのが「クライアントからの突然の突っ込み」です。プレゼンの途中であっても、平気で突っ込んでくる人はいます。それにうまく対応しないと、調子が乱れ、その後のプレゼンに支障をきたします。また、最後に質疑応答を行うときにも、想定外の質問がきます。これらの対策としては次のようなことがあります。
- 事前にリハーサルを行っておく
- ロールプレイング形式で質問や突っ込みなどを受け、対応を決めておく
- 想定外の質問が出たときの対応方法を考えておく
- メンバーと「当日の役割分担」を決めておく
1.事前にリハーサルを行っておく
チェックすべきは「見かけ」「声・態度」「プレゼンの長さ」「内容」「クロージング=締め」。これらについて、同僚に評価してもらいます。
2.ロールプレイング形式で質問や突っ込みなどを受け、対応を決めておく
ここでは「聞かれそうなポイント」を洗い出し、どう対応するか責任者も含めて協議しましょう。
3.想定外の質問が出たときの対応方法を考えておく
「聞かれそうなポイント」にあてはまらないような突然の質問が出たらどうするか、その対応も協議しておきます。
- 対応しなければならない重要な想定外の突っ込み・予算やスケジュールなど決裁できないことについてはその場で上司に相談、あるいは持ち帰り、期限を定めて責任を持って返答すると回答。その場でメモを取るなど、真摯に対応している様子を見せること。
- あまり意味のない想定外の突っ込みや、プレゼンの本筋と離れた「変な突っ込み」もある。これはプレゼンが終了したら回答する旨を伝えて、その場でメモする。そして「○○ということですね?」と確認するとよい。
4.メンバーと「当日の役割分担」を決めておく
リハーサル時に、当日こういうことが起きたら、誰がどう対応するかということを、あらかじめ決めておくとトラブルや「突っ込み」などもかわしやすくなるはずです。
これらの事前準備をしていても、「想定外の突っ込み」はやはり入ります。しかし、あなたに求められるのは「すべての想定外の質問に的確に答えること」ではなく、「うまくごまかすこと」でもない、「きちんと対応している真摯な態度をクライアントに見せること」です。
リハーサルは必ず行って、「こう来たらこう答える」「想定外の質問のときはこうする」と確認していきましょう。チームでプレゼンするときは「役割分担」を決めておきましょう。
この記事は、書籍『読むだけでプレゼンがうまくなる本』の内容を、Web担向けに特別にオンラインで公開しているものです。
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- 『読むだけでプレゼンがうまくなる本』
- ISBN: 978-4844326038
- 1,449円(税込)
- 藤木俊明・今津美樹(著)
- 株式会社インプレス
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