ビジネス社会で働いていれば、プレゼンの機会があり、そしてそこに挫折はつきもの。このコーナーでは『読むだけでプレゼンがうまくなる本』から抜粋した、“失敗しがちだったプレゼンにちょっとしたことで強くなれるヒント”を紹介していく。
5分で「つかむ」ように企画書を構成しよう!
「つかむ」ための道具(プレゼンツール)としては、なんといっても企画書です。しかし、パート2の失敗例でも見たように、企画書を棒読みして失敗するハメには陥りたくありません。一般的に、人が相手の話を一方的に聞くとき、注意力は15分程度しかもたないと言われています。もし、企画書の1ページを1〜2分で説明すると仮定すると、企画書の分量は10ページ程度が限度でしょう。筆者の経験からいっても、10ページくらいの企画書が、一番プレゼンのメリハリが出るようです。さらに詳しい説明や資料が必要な場合や、仕様などをじっくり説明しなくてはいけないときは、別紙を付ければよいのです。その構成は図解5-4-1を参考にしてください。これはほとんどの企画書に使える汎用スタイルです。
この中で、「表紙」「まえがき」というところに注目してください。プレゼンのうちでも、相手がとくに集中している5分くらいで、提案の全体について説明を済ませます。極論すれば、「表紙」と「まえがき」を読めば、提案の全貌がつかめるくらいでよいでしょう。プレゼンのための企画書では「重要なことは先出し」です。パート2の失敗例で挙げたように、相手に突然別の用事が飛び込んできたとしても、最初の5分くらいは話を聞いてもらえるでしょう。
とくに「表紙」は、意外と工夫のない、ありきたりなタイトルをつける人が多いようです。キャッチコピーなどを付けて、表紙から「つかむ」ように意識しましょう。
15分くらいで説明できる10ページ程度の企画書汎用フォーマットを持っておくと便利。とくに表紙から「つかむ」ようにしましょう!
この記事は、書籍『読むだけでプレゼンがうまくなる本』の内容を、Web担向けに特別にオンラインで公開しているものです。
プレゼンにおいて大事なこと、それは相手をいかにつかむか。本書はマンガを織り交ぜながら、相手の心をわしづかみにする方法を学べるプレゼン本です。筆者が経験した失敗談から、プレゼンにおける「つかみ方」を徹底レクチャー。さらに、相手のタイプに合わせた実践的な攻略法や、企画書などプレゼンツールの使いこなし術を指南。最後にプレゼンをきれいに締めくくり、相手にYesと言わせるクロージング術を紹介する。なぜか、プレゼンに負ける人、必読の一冊。
- 『読むだけでプレゼンがうまくなる本』
- ISBN: 978-4844326038
- 1,449円(税込)
- 藤木俊明・今津美樹(著)
- 株式会社インプレス
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