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Greg Boser氏が考える「有料リンク」

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Greg Boser氏が考える「有料リンク」

WebguerrilaのGreg Boser氏もプレゼンを用意してこなかったけど、短い話の中で注目すべき指摘を行った。

  • Matt Cutts氏によるカープールの比喩を受けて、Gregは、遅刻していて300ドルの罰金を受けても割に合うと思えば、カープール車線をドライブすることもあるよ、と語った。
  • Gregの見方によれば、Mattが例として挙げたDavid Dugdale氏によるRentVineのバイラルビデオが、妥当性の面で有料リンクに劣っていないとすれば、それはおかしなことだという。「借家を探す」というRentVine本来のテーマから外れたバイラルコンテンツは、RentVineのランクに寄与するべきではないし、関連性のある有料リンクよりも「汚染度」は高い。
  • GoogleはYahoo! Directoryを、編集レビューの質が高いために有料リンクとして認められる場所の例として挙げている。しかし、Gregから見ればそれは誤りで、Yahoo!のディレクトリはスパムサイトで満ちあふれているという。

Andy Baio氏が考える「有料リンク」

Upcoming(Yahoo!)のAndy Baio氏がトリを務めた(注:彼はWaxy.orgのブロガーでもあるけど、このサイトは更新頻度が低い)。彼は自分が検索マーケティング分野の人間ではないので、「ウェブと検索エンジンのユーザーを代表して」パネルディスカッションに臨むという。ここに来る前に「大量の」リサーチが必要だったらしいが、きちんとしたプレゼンは用意していない。

AndyはまずGregとToddの意見の多くに同意して見せて、リンクに関連性があり、サイトの意見としてしっかりしたレビューが付いていれば、検索エンジンはそれを軽視すべきではない、と語った。続けてAndyは、Upcoming.orgやYahoo!を代表するつもりはないが、Yahoo!の検索チームと話をしたところ、有料リンクに関してはGoogleとだいたい同じ意見をもっていたと説明した。Andyがパネリストとして参加した理由はただ1つ、有料リンクはスパムであって、ウェブを悪い方向に進めていると強く感じているからだ。メールスパムやコメントスパムを用いない人(会社)が、どうして有料リンクを認められるだろうとAndyは話す。

Andyによれば、有料リンクは公共のリソースをダメにするし、一般ユーザーをだまして損なうものなので使うべきではない。トラフィックの話だとしたらすばらしいのだけど、実際はそうではなく、Andyは(有料リンクの)業界が「後ろ暗い」ものだと信じている。しかしAndyは、リンクブローカーにGoogleの広告サービス利用が許されていることが偽善だというTodd(Malicoat)には同意する。

Andyは最後に、上位にランクされたいウェブサイトも「十分に高品質なら」リンクを買う必要はないのだと語った。「最終的にそういうやり方が期待外れに終わるのは明らかだ。評判も売り上げも損なわれる」とAndyは思っている。

有料リンクに関する質疑応答

質疑応答では非常に多くの質問が出た。できる限り列挙してみたい。

僕(Rand)はパネルに2つの質問をした。

  • Greg Boser氏への質問――RentVineのバイラルビデオを、RentVineのドメインが価値がある/独創的である/興味深いものである印として、Googleが解釈するのはいけないのですか?

    Gregの答えはこうだ。バイラルビデオはビデオ自体のキーワード/トピックについてランクをつけられるべきだが、Googleの現在のアルゴリズムでは「トラスト」(信頼)のランクを与えていて、リンクベイト/バイラルコンテンツがこのトラストの構築に役立っている。Gregによれば、テーマからそれたバイラルコンテンツというのは、商業的に目標を設定されたサイトのコンテンツが検索者にとって価値を持つようになることを意味していて、これは恐ろしいことらしい。「君(Rand)とNeil(前列にいたNeil Patel氏)がDiggでスパム行為をやれるからといって」君たちのクライアントのサイトに妥当性があることにはならないよねとGregは言った。それに加えて、君たちみたいな会社が提供するリンクベイト展開サービスは非常に高価だけど、そういうリンクも同じように有料だしね、だって。

  • Matt Cutts氏への質問――技術者から見れば、有料リンクをアルゴリズムで検出するほうが、ウェブマスターに自発的な行為を要請するより好ましいのではないですか? そもそも、「nofollow」について知っている(または今後知るだろう)ウェブ制作者/マーケティング担当者は、全体の何%くらいになるのでしょう?

    確かに、防御の最前線は常にアルゴリズムなんだとMattは同意した。どうもこのテーマについては少し立場を変えたようで、「nofollow」は本当は、PageRankやリンクジュースを渡す能力を失いたくないウェブ制作者のためのものだとMattは話した。でもだとすると、Googleはなぜ有料リンクを購入するウェブマスターに「nofollow」を使わせたがっているのだろうか? 僕はMattから明確な説明が聞きたい。

パネルにはほかにも次のような質問が寄せられた。

  • Matt Cutts氏への質問――Googleは個々のページがリンクジュースを渡す能力を消すことができるのですか?

    Mattの答えは、個々のページがPRを渡す能力を消せるだけでなく、ページ内の特定のリンクについてもPRを渡す能力を消すことができ、実際に実施しているとのこと。

  • Matt Cutts氏への質問――Googleは、有名どころであっても、リンクで不正を働いたとして長期間にわたって禁止することはありますか?

    Mattは、Googleは過去に非常に大きなサイト(WhenU)を計43日間にわたってインデックスから削除したことがあり、この件はBen Edelman氏によって取り上げられていると答えた。

  • Jonah Stein氏(Alchemist Media)は、Matt Cuttsに対し、Greg Boser氏になされた、RentVineのリンクベイトビデオの妥当性に関する質問への答えを求めた。

    Mattによれば、バイラルコンテンツは、創造的でウェブ中の耳目を集めることができることをGoogleに示す、良い方法なのだという。「ブログを始めると、得られるリンク質と量にすばらしい効果がある」という言葉はためになると思うので引用しておく。

まだ多くの人が質問を求める中、セッションは終了し、その後、パネリストの元には若干、人が集まっていた。

有料リンクパネルのGreg Boser、Todd Friesen、Michael Gray、Vanessa Fox
有料リンクパネルのGreg Boser、Todd Friesen、Michael Gray、Vanessa Fox

僕はこのパネルディスカッションに引き込まれはしたけど、有料リンクの議論について何か問題が解決されたか、ウェブマスターに問題解決や回答への糸口が示されたかというと、疑わしいと思う。このテーマをめぐっては、取り上げるべきことがまだまだ残っていると僕は思っているので、パネリスト全員には(Andy Baio氏も含めて)数日以内に、ブログやネットのどこかで追加して何か書いてほしい。

ところで、8月22日、僕は午後3:15からのSEOの価格設定のパネルで、SEO業者はどれくらいの価格を付け、クライアントはどの程度の支払いを想定すればいいかについて話をする。また、柔軟なモデルを作るべく、SEOmozがビジネスモデルの根本的な変更を経てきたことについても話をする予定だ。それと、Rebeccaがリンクベイトとバイラル検索の成功について発表する。これはすごいことになると思うよ(笑)。

※Web担編注 すでにSESでのRandとRebeccaの講演は終了している。

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