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中国チラ見体験レポート

今日は中国滞在で見知ったことを書くことにしよう。この国で5日間過ごしただけなので、中国そのものや、観光、旅行、検索マーケティングについてアドバイスするのに十分な資格があるとはとても言えないけど、それでも、僕が受けた第一印象を語る価値はあると思うんだ。1日の平均睡眠時間が5~6時間で、やたらと発疹が出ている上に、ルームメートが疲れ切っていることを考えると、箇条書きで書いていくほかないね(笑)。

  • 中国は近づきがたい国じゃない
    中国に来る前は、わからないことがたくさんあって、不安だらけだった。水は飲めるの?(飲めない)、ホテルで英語は通じるの?(100%通じる)、街中は安全なの?(完全に安全)、物価は安い?(まあおおむね安い)といった具合。今では、これら多くの疑問が解消したし、ヨーロッパのたいていの地域を旅行するのと同じくらい快適に、中国でもたいていの地域に行けるという感触を得た。たしかにヨーロッパ旅行と同じじゃないけど、世界中を旅する者から見れば、中国は欧米の主要都市と同じくらい近づきやすい国だ。

  • 中国人は、ほかの国の人と同じくらい独特で多様
    「中国人」に対する固定観念はいろいろあるけど、米国人やカナダ人、メキシコ人、インド人に対する固定観念とほぼ同様に、事実とはまったく違う。中国人は、ほかのあらゆる国の人たちのように、独特で簡単な表現では言い表せない。ただ、ほかの国よりも多く見受けられる特徴はあるかもしれない(見知らぬ人にはあまり友好的でなく知人には友好的なことが多い、起業家精神にあふれている、思ったよりも平均してかなり背が高いなど)。

  • インターネットが非常に普及している
    西安の貧民街にある小さなレストランや洗濯機の修理屋の奥の部屋では、若者が古いコンピュータでウェブサーフィンしている。僕が目にしたどの界隈でも、インターネットカフェが非常に繁盛していて、北京市民は誰もがネット接続機能の付いた携帯電話を持っている(少なくともそう見える)。

  • 政治の話を公然とする
    中国人は、国内の政治情勢や世界情勢に疎いとよく言われるが、これは完全に間違いだ(少なくとも、大都市で出会った人々は疎くなかったし、郊外の小さな店でもそれは同じだった)。米国人やメキシコ人や南アフリカ人と同様に、中国人は自国政府の欠点や、政策とその改善策について自由に議論している。当局筋が流すニュースと、現実に起きていることが違うという点についても誤解はまったくない。米国のニュースもそうだけど、中国のインテリ連中は、新聞を読んだだけで一部始終がわかるわけじゃないと気づいている。特定のウェブサイトや検索結果などの検閲は、ほとんど意味がないんじゃないかと思える。僕が話をした相手は、たとえば輸出や貿易をめぐる論争や、1989年の天安門事件、チベット征服の歴史、そして文化大革命(1966~76年)の時代に犯された多くの過ちについて、誰もが知っていた。一部の欧米社会ほど「自由」で「オープン」じゃないかもしれないけど、少なくとも大都市や観光客が訪れる場所(万里の長城や兵馬傭の近郊にある小さな町)では、欧米人が思うよりもはるかに多くの情報が流れている。

だけど、中国について耳にする話の中には事実もある。

  • 人口が多い
    北京のような大都市の規模は言葉で表現できないし、聞いた話では、世界中を探しても上海に匹敵する都市はおよそ見つからないらしい。人口密度がもっとも高い省では、人が住んでいない土地はかけらもなく、四川省を端から端まで車で走っても、未開発の土地は1エーカーたりとも見つからないという話を聞いた。

  • 過熱した経済
    1人の人間が3種類の名刺を持っているのは珍しいことでなく、3つの仕事を抱えているという例もよくある。ビジネスチャンスはどこにでも転がっていて、外国製品を軽んじている様子はまったく伺えなかった。あらゆる状況から、中国人は欧米のブランドや商品が大好きで、国産品よりも好むわけではないにせよ、同じくらい喜んで消費する。

  • 公害
    激しい風や雨の後じゃない限り、おおむね空気は良くない。西安や北京、あるいは郊外(今朝万里の長城がある地区に行ったときは例外)ですら、酷い有様だ。何日も熱い日差しが降り注いでいるのに、日焼けしてひりひりするどころか、ほとんど日に焼けていない。シアトルで同じように日差しを浴びたら、かなり日焼けするだろう。聞いた話では、これは絶えず上空に垂れ込めている濃い煙霧のせいらしい。

1週間あれば、中国の検索マーケティング環境についてかなり理解を深めるなど、もっともっと多くの情報を得て、みんなに教えることができるのはわかっているんだ。みんなも中国について知っていることを教えてほしい。中国人の読者の多くは、今回書いた僕の第一印象が事実なのか、ずっとよく知っているはずだからね。

追伸。明日の夜か明後日に上海に来る予定があり、待ち合わせして夕食を共にしたければ、メールをよろしく。

追々伸。これまでに撮った写真はすべて、Flickrの「China, May 2007」で公開しておいたよ。

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