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不動産の内覧や観光地紹介に!パノラマ動画のおすすめマーケティング活用法

6 years 9ヶ月 ago

不動産の内覧や観光地紹介に!パノラマ動画のおすすめマーケティング活用法

YouTubeなどで、自分で視点を自由に移動させながら360度空間を見渡せる動画を見たことはありませんか。スケール感のあるこういった表現はパノラマ動画と呼ばれるもので、マーケティングに活用する企業が増えてきています。この記事では、パノラマ動画を取り入れるメリットや活用法について紹介していきます。

パノラマ動画とは

パノラマ動画は、視聴者が動画の画面上で視点を自由に動かして上下左右好きな方向を見られるものです。視聴者が本来一点の方向からしか見られない動画を好きな方向から見ることができる、双方向性を持った動画ともいえるでしょう。パノラマ動画の特徴は、複数回視聴されやすいという点です。そのため、1度目は正面からなどの映像を見て、2度目は後ろからの視点で視聴するといった、繰り返し何度も視聴されやすいメリットがあります。YouTubeやFacebook、Vimeoなどの大手ウェブサイトが視聴に対応したことから、パノラマ動画はさらに注目されてきています。また、iPhoneやAndroidといったスマートフォンでもアプリを使えば視聴できるため、視聴環境が整っている点もパノラマ動画を導入する理由となるでしょう。

パノラマ動画のメリット

パノラマ動画は比較的新しい技術なので、興味がある反面導入には一歩踏み出せないという企業も少なくないかもしれません。この段落では、パノラマ動画のメリットについて説明し、その魅力を解説していきます。

その場にいるような臨場感が味わえる

パノラマ動画では、空間を360度滑らかに見渡すことができます。平面的な画像ではなく立体的な空間として映像をとらえられるため、画面越しであったとしても、まるでその場にいるかのような臨場感を味わうことができるのが特徴です。今までの映像では撮影者の視点でしか映像を見ることはできませんでしたが、パノラマ動画によって視聴者は自分の視点で映像を楽しめるようになったのです。また、360度空間が見渡せるというのは、VR(バーチャル・リアリティ)に近い感覚があり、次世代の映像技術との親和性が高くなっています。

動画の世界により深く入り込める

パノラマ動画は自分の意志で自由に視点を変えることができるため、ゲームを操作するような感覚で動画の世界により深く入り込めるのもメリットです。視聴者は受け身で作品を眺めるだけではなく、自分も動画の一部になったような感覚を味わえます。今までにはなかったような視点からも映像を見られるため、個々の好みにあったやりかたで映像を楽しむことができるでしょう。動画の世界に入り込めるということは、マーケティングにおいてより高い訴求力を持つことを意味します。

パノラマ動画の活用法

パノラマ動画の良さを最大限に活かした、マーケティング動画の活用法も見ていきましょう。この段落では、パノラマ動画に適したプロモーションのアイデアを、4つの観点から紹介していきます。

観光地のプロモーション

パノラマ動画は、雄大な自然の紹介やイベントの疑似体験などに最適な手法です。観光地のプロモーションに活用すれば、より印象に残る動画を制作することができます。たとえば、遊園地やレジャー施設といった、見るポイントがたくさんあるワクワクするような施設では、視聴者もまたその場にいるかのようなワクワク感を味わうために積極的に動画の世界に入り込んでいくことでしょう。さらに、スカイダイビングやアトラクションなどの体験映像も、パノラマ動画を使えば、よりリアリティのある疑似体験として楽しませることができます。そのほかにも、花火大会や期間限定のイベントなど、アイデア次第でさまざまなイベントを魅力的に紹介することが可能です。

施設案内

施設の内部や周囲の風景を撮影することでも、視聴者に疑似体験してもらうのに役立ちます。パノラマ動画と聞くと広い場所での撮影をイメージしがちですが、建物の中を細部まで映すことにも長けています。そのため、観光施設の内部はもちろんのこと、学校紹介や社内案内などにも最適です。また、ライブハウスやスポーツイベントの会場といったものでも、パノラマ動画は活躍します。ステージなどの場合、人によって注目したい演者は異なります。好きな部分を集中して見ることで、視聴者はまるでその場に自分が座っているかのような感覚を味わえるでしょう。

不動産の内覧

不動産の内覧にパノラマ動画を活用すれば、写真やパンフレットよりはるかに実物に近いイメージを視聴者に伝えられます。btraxの統計によると、1分の動画は3,600ページ分の文字情報に匹敵するといわれますが、パノラマ動画は通常の動画よりもさらに多くのより視聴者が知りたい情報を伝達できるでしょう。動画を通じて不動産の内覧を行うことは、視聴者にとっても不動産側にとってもメリットがある方法です。たとえば、視聴者は自分の見たい部分をじっくりと観察でき、住む際のイメージを高めることができます。一方、不動産側としては、管理者がいなければ入れない物件でもパノラマ動画であれば無人で内部を紹介できるので、業務の効率化につなげられます。

商品の体感

パノラマ動画を活用すれば、自動車のように大きな商品や無形商品であるサービスなども、視聴者に疑似体験してもらえるので便利です。プロモーションの一環としてパノラマ動画を利用したい企業も多いでしょう。パノラマ動画では、よりリアルに商品やサービスの使用感を体験できるため、視聴者自身に安心感や親近感が芽生えやすいのが特徴です。また、アイデア次第ではチュートリアルやハウツー動画にも、360度を見渡せる技術は応用できるでしょう。マーケットを意識した訴求力が高い動画を求めているのなら、パノラマ動画の活用は期待できそうです。

パノラマ動画の活用事例紹介

パノラマ動画がどのようなものを理解した今、具体的な事例を見てさらにイメージを高めていきましょう。この段落では、パノラマ動画を用いた2つの活用事例を紹介していきます。

マザー牧場「ふれあい牧場」

出典:マザー牧場

マザー牧場の「ふれあい牧場」を紹介する動画には、パノラマ動画の手法が効果的に用いられています。ふれあい牧場とは、実際に動物と身近に接することができる空間です。それを疑似体験してもらうために、牧場の全景や動物のいる様子を動画では映しています。動物が360度どこにでもいるシーンからは、まるで自分が動物に囲まれて立っているかのような感覚を受けることでしょう。この動画は、視聴者に「牧場を訪れるとどのような状況になるのか」をダイレクトに伝えています。また、施設だけではなく動物を愛らしくかつ魅力的に見せることに成功している好例です。

SUBARU「インプレッサ インテリア」

出典:SUBARU On-Tube

SUBARUインプレッサのインテリアを紹介した映像も、パノラマ動画の手法がとられています。こちらの作品では、まるで自分が運転席や助手席、あるいは後部座席にいるかのような疑似体験ができます。音がなく動きも非常に少ない動画ですが、そのぶん視聴者は車内の様子を観察することに集中できます。視聴者が自ら視点を動かすことを目的としているため、映像では運転席、助手席、後部座席からの視点の切り替えしか動きはありません。パノラマ動画は視聴者が能動的になれるぶん、あえて作品自体の動きを少なくすることも、表現方法としては大いに考えられます。

パノラマ動画に精通したプロに依頼しよう

パノラマ動画を制作する際には、通常の動画とは違った視点が必要となります。また、今までの動画とは異なるアイデアを用いることも大切で、頭をより柔軟にすることが求められます。インパクトのあるパノラマ動画で訴求効果の高い動画を制作したいなら、パノラマ動画の制作実績が豊富なプロに依頼するのがおすすめです。パノラマ動画を使った良いアイデアが思い浮かばなかったり、アイデアがあっても実現が難しかったりする場合には、ぜひ一度動画制作のプロに相談してみましょう。視聴者の「ここが見たかった!」を叶える映像を制作し、ビジネスに役立てていきましょう。

crevoAdmin

楽天と東急電鉄が物流で連携、「Rakuten EXPRESS」配送エリアを神奈川で拡大

6 years 9ヶ月 ago

楽天と東京急行電鉄(東急電鉄)が物流領域において提携した。

楽天が手がける独自の配送サービス「Rakuten EXPRESS」の一部地域において、東急電鉄が所有する東急線高架下の配送センターを共同で利用。また、東急電鉄が手がけるホーム・コンビニエンスサービス「東急ベル」のスタッフが、「Rakuten EXPRESS」の配送車を使って配送業務を行う。

「東急ベル」は、「ベルキャスト」と呼ばれる専門スタッフがハウスクリーニングや家事代行、リフォームなどを行うホーム・コンビニエンスサービス。今回の業務提携により、2月27日から「Rakuten EXPRESS」の配送エリアに神奈川県横浜市港北区、青葉区、都筑区、川崎市高津区、多摩区、宮前区、麻生区が加わった。

新たに拡大した配送エリアで使う配送車や、配送員の制服には、「Delivered by 東急ベル」と表記される。

楽天と東京急行電鉄(東急電鉄)が物流領域において提携した
配送エリアで使う配送車や、配送員の制服には、「Delivered by 東急ベル」と表記

「Rakuten EXPRESS」は、楽天グループで日用品のECを展開する「Rakuten Direct」、書籍ECの「楽天ブックス」、ファッションEC「Rakuten BRAND AVENUE」の商品や、「楽天市場」の出店店舗の一部商品を扱っている。

配送エリアは東京23区内と東京都19市、千葉県4市、神奈川県横浜市・川崎市、埼玉県の一部地域、大阪府の一部地域。配送エリアの国内人口カバー率は約19%になるという。

楽天と東京急行電鉄(東急電鉄)が物流領域において提携した
「Rakuten EXPRESS」配送エリアの国内人口カバー率は約19%になる

楽天は「ワンデリバリー」構想を掲げ、「Rakuten EXPRESS」や総合物流サービス「楽天スーパーロジスティクス」といった自社物流機能の強化に取り組んでいる。配送追跡情報の通知機能や置き配サービスなどを提供しているほか、年内には当日配送サービスを導入する予定。

渡部 和章
渡部 和章

「ショップチャンネル」ジュエリー部門の裏側/宅配ボックスでストレス8割減【ネッ担アクセスランキング】 | 週間人気記事ランキング

6 years 9ヶ月 ago
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    世耕大臣は「仮にエレクトロニックコマース市場における優越的な地位を濫用した一方的な契約変更によって、出品者の過度の負担を強いるようなことがあるのであれば、中小企業の公正な競争条件をゆがめる大きな問題だというふうに考えている」と言及

    2019/2/27

    ※期間内のPV数によるランキングです。一部のまとめ記事や殿堂入り記事はランキング集計から除外されています。

    内山 美枝子

    Googleはクリックデータを検索結果のランキング決定に利用しているのか?⇒どーでもいい😉

    6 years 9ヶ月 ago

    「検索結果のクリックのデータを Google はどのように利用しているのか? もっと言えば、クリックはランキングに影響を与えるのか?」長らくの間、論争の的になっているテーマだ。真実がどうであろうが、SEO でやるべきことにはまったく影響しない。

    投稿 Googleはクリックデータを検索結果のランキング決定に利用しているのか?⇒どーでもいい😉海外SEO情報ブログ に最初に表示されました。

    Kenichi Suzuki

    会員割引サービス「ZOZOARIGATO」に特典価格の表示を出店者側で選択できる機能

    6 years 9ヶ月 ago

    ZOZOは2月26日、ファッション通販サイト「ZOZOTOWN」の有料会員制割引サービス「ZOZOARIGATOメンバーシップ」の会員特典価格の表示方法を一部変更し、特典価格の表示の有無を出店者が選択できるようにした。

    従来は会員特典価格が商品ページに常に表示されていたが、出店者からの意見を踏まえ、価格の表示パターンを選択できるようにした。

    価格の表示パターンは3種類あり、「割引後のメンバー特典価格を表示」「各ショップが設定した価格とZOZOARIGATOの案内へのリンクを表示」「各ショップが設定した価格のみを表示」の中から出店者が選択する。

    ZOZOは、ファッション通販サイト「ZOZOTOWN」の有料会員制割引サービス「ZOZOARIGATOメンバーシップ」の会員特典価格の表示方法を一部変更
    価格の表示パターンを出店者が選択できるようにした

    ただし、これらの表示パターンは「ZOZOARIGATOメンバーシップ」に未加入の顧客が対象。会員がログインした状態で「ZOZOTOWN」にアクセスした場合、全商品が会員特典価格で表示される。

    「ZOZOARIGATOメンバーシップ」は年間3000円(または月額500円)を支払うと、「ZOZOTOWN」の全商品を10%割引で購入できる有料会員サービス。現在、加入初月は割引率が30%になる。

    「ZOZOARIGATO」の導入をきっかけに一部の出店者が退店を発表した、いわゆる「ZOZO離れ」をめぐっては、1月31日の決算説明会で前澤友作社長が「業績に与える影響は極めて軽微」との認識を示した上で、価格の表示方法を変更すると発表していた。

    ZOZOは2月26日のプレスリリースで、2月24日時点で「ZOZOTOWN」の取扱商品数は前年同日比14.6%増であることから、「ZOZO離れ」が「ZOZOTOWN」全体に与える影響は限定的だとしている。

    渡部 和章
    渡部 和章

    他の観光地と差別化しよう!観光プロモーション動画制作のポイントは?

    6 years 9ヶ月 ago

    他の観光地と差別化しよう!観光プロモーション動画制作のポイントは?

    地方を活性化させる方法のひとつが観光地への観光客の誘致です。観光地や観光施設の魅力を訴求するツールのひとつとして、動画を活用する自治体や企業が増えています。この記事では、観光プロモーションに動画を活用するメリットや制作する際のポイントについて詳しく紹介します。

    観光プロモーションに動画を活用するメリット

    観光プロモーションに動画を活用することにはさまざまなメリットがあります。ここでは主な3つのメリットについて解説します。

    観光地の雰囲気や空気感まで伝えられる

    メリットの1つ目は、動画は音と映像で視聴者を引きつけられることです。動画は紙の媒体と比べると圧倒的な情報量があり、画像や文字だけでは伝えきれない観光地の雰囲気や空気感をよりリアルに伝えることができます。美しい自然や街並みなどを豊かな映像で視聴者に訴求することができるため、結果としてパンフレットなどの紙の媒体よりも強く印象に残りやすいのです。実際に、さまざまな情報収集のために旅行前に観光候補地の動画を見る方も多いのではないでしょうか。そのため、魅力的で情報の詰まった動画を用意しておくことは観光客誘致のためには非常に大切です。

    いろんな媒体で利用できる

    2つ目のメリットは、動画は汎用性が高く特にSNSとの相性が抜群なことです。観光プロモーション動画をひとつ制作しておけば、自社サイトはもちろん、YouTubeやTwitter、InstagramといったSNSをはじめ、さまざまな媒体にも活用可能です。特にSNSは世界中に多くの利用者がおり、圧倒的な発信力があります。より多くの視聴者に「この動画を拡散したい」と思ってもらえるような魅力的でユニークな動画であれば、それだけ動画は広がりやすくなります。また、動画をアップする際に説明文やキーワードも入力しておくなどのSEO対策も行っておくとさらに効果的です。自社サイトやSNSに動画をアップすることで、世界中に情報を拡散できる可能性が広がるともいえます。

    外国人でも理解できる

    3つ目のメリットは、動画はパンフレットやチラシのような文字情報メインの媒体と違って、言語に依存せずに情報を伝えられることです。日本を訪れる海外旅行者の数は年々増加傾向にあり、海外から日本に訪れる旅行者の多くはインターネット上で情報を検索しています。言語を問わず視覚と聴覚に豊富な情報を届けられる動画であれば、日本語がわからない外国人であっても、おおよその内容が理解できます。すべての情報をあらゆる言語に翻訳するのは大変な作業です。しかし、動画であればそのような手間をかけることなく、むしろ文字より効果的に観光地の魅力を伝えられ、肝心の集客にもつなげやすいといえます。

    観光プロモーション動画を制作する際のポイント

    観光プロモーション動画を活用するメリットを踏まえたところで、具体的に動画を制作する際に意識したい3つのポイントについて解説します。

    ターゲット層を絞り込む

    まず、観光プロモーション動画を制作する際には、ターゲットの絞り込みが重要です。たとえば、若い女性グループを狙うのか、あるいは熟年の夫婦や子ども連れのファミリーに訴求したいのかなど、ターゲットによって動画内容を工夫する必要があります。より多くの人に訴求しようとどのターゲットにも当てはまるような無難な内容にすると、かえって訴求点がぼやけてしまい、印象に残らない動画となってしまうおそれがあります。より効果を高めるプロモーション動画に仕上げるためには、最初にターゲットをきちんと絞り込むことが大切です。ファミリー層のようにターゲットが複数いる場合は、旅行先について決定権を持っていることの多い主婦層に焦点を当てた内容にするのもひとつの方法です。

    独自の魅力をアピールする

    観光プロモーション動画では、そこだけにしかない独自の魅力をアピールして他の観光地との違いを明確にすることも大切です。多くの自治体や企業が動画による観光プロモーションに力を入れており、インターネット上には多くの動画がアップされています。その中から自分たちの動画を見てもらい、興味を持ってもらうためには、そこだけでしか味わえないことや体験できないこと、目新しいことなどをアピールすることが肝心です。地元の人たちにとっては見慣れているものでも、観光客には新鮮に映るものもあるかもしれません。そういった素材を集めて動画に集約できると、他の観光地との差別化につながり、集客効果も期待できます。

    ストーリー性を持たせる

    観光プロモーション動画を制作する際には、ストーリー性に重きを置くことも大切です。観光プロモーション動画制作においてありがちな失敗が、つい観光地や名産品を紹介することばかりに意識が向いてしまい、視聴者からすると広告的な動画になってしまうことです。広告色が強すぎる動画は、視聴者から敬遠される傾向にあります。動画にストーリー性を持たせることは広告的な要素を薄められるうえに、他の観光地との差別化にもなります。たとえば、短編映画やドラマのような動画にすると注目が集まりやすく、やり方によってはシリーズ化することも可能です。

    観光プロモーション動画の紹介事例

    具体的な事例があるとさらに理解が深まります。ここでは、観光プロモーション動画の事例を3つほど紹介します。

    宮崎県日向市「ヒュー!日向でおじさんサーフィンデビュー」

    出典:hyugacityoffice

    宮崎県日向市の魅力を伝えるストーリー仕立ての観光プロモーション動画です。心も身体も癒される場所であることを伝えるために、上司にも部下にも家庭にも気を使い疲れ気味の中間管理職の中年男性3名を主人公に設定しています。地元のグルメを味わったり海を眺めたりすることによって次第に彼らの表情が自然にリラックスしていく、共感を誘う動画に仕上がっています。また、中年男性のイメージからは遠いサーフィンを初体験するという意外性のある展開で視聴者を引きつけ、サーフタウン日向市の魅力も存分に訴求されている点も秀逸です。

    山形県鮭川村「鮭川村って何だか面白いにゃ~」

    出典:鮭川村観光協会

    山形県鮭川村の魅力を伝えるユニークな観光プロモーション動画です。タレントの大久保佳代子さんが鮭川村に嫁いできたというストーリー設定で、初めて村にやってきた主人公の視点から、鮭川村独自の魅力がアピールされています。嫁いできた大久保さんと義理の家族や親戚、地元の人たちとの触れ合いを通じて地元の名産品や文化が紹介されていくため、広告的な雰囲気もありません。最上地方の方言である「にゃ~」をモチーフにすることで柔らかい雰囲気の動画になり、鮭川の長閑な雰囲気、地元の人たちの優しく温かな空気ともマッチしています。

    福井県 越前町「ECHIZEN COLORS」

    出典:Tourism Echizen JAPAN Channel

    ドローンを駆使して、福井県越前町の四季の魅力を伝える観光プロモーション動画です。ドローンによる空中からのスケールの大きな撮影で、越前町が誇る雄大な自然や食の豊かさといった独自の魅力を存分にアピールしています。色彩豊かな映像が視聴者を魅了し、夏バージョンでは、日中はもちろん夜まで美しい海の映像は映画を見ているようです。さらに、随所にマリンスポーツや夜釣りを楽しむ観光客の姿が登場し、視聴者自身が訪れて楽しむ姿をイメージできる動画になっています。

    観光プロモーション動画が得意な制作会社に依頼しよう

    費用対効果の高い宣伝ができることから、観光プロモーション動画を活用する自治体や企業は年々増加傾向にあります。多くの動画の中から見られる動画になるためには、他の観光地との違いをアピールすることでより魅力を際立たせることができます。また、動画を見ることで観光地に行きたいと思ってもらえる視聴者を惹きつけられる要素を盛り込むことが重要です。これらを満たし、肝心の集客につながる動画を制作するためには、観光プロモーション動画の実績が豊富な制作会社に依頼するのが望ましいといえます。850社以上の制作実績があり、世界100カ国以上から約5,000名のクリエイターをそろえるCrevo(クレボ)には、さまざまなニーズに合った動画を制作する環境が整っています。

    crevoAdmin

    公取委がECモールと出店者の取引実態を調査するアンケート調査を開始(3/26まで)

    6 years 9ヶ月 ago

    公正取引委員会はECモールなどのオンラインプラットフォームを利用運営事業者とその出店者の取引実態を調べるため、アンケート調査をスタートした。

    ECモールと出店者の取引に関する問題の有無やその具体的状況などを把握することが目的。期間は3月26日まで。

    回答した事業者名など回答者が特定される可能性のある情報については、対外的に示すことはないとしている。ただ、回答者が特定されないように配慮した上で、その概要を公表することがあるという。

    回答形式はWebアンケート。主な回答項目は次の通り。

    • モールへの出店・出品の審査について
    • アカウントの停止または削除について
    • 規約の変更について
    • 商品の販売価格および販売条件などについて
      • 商品の販売価格または品ぞろえについて
      • 商品の配送料について
      • その他の販売条件や販売内容などについて
    • 利用料について
    • 消費者からの代金支払い・決済関係について
    • オンラインモール運営事業者による支払いについて
    • オンラインモールの表示画面・検索結果などについて
    • 返品関係について
    • データの取り扱い関係について
    • オンラインモール運営事業者との取引全般について


    公正取引委員会は2018年1月から11月にかけて、大手ECモールと出店者の間で独占禁止法違反に該当する問題が生じていないかの調査を実施。その調査結果を1月29日に公表している。

    前回調査では、商品販売に関する「利用しているオンライン・プラットフォーム」の設問において、「アマゾンジャパン、Amazon.com その他海外の Amazon」「アリババドットコム」「Qoo10(イーベイジャパン)」「JD/京東商城、JD WorldWide/京東全球購」「セブンネットショッピング」「ZOZOTOWN(ZOZO)」「Tmall/天猫、Tmall Global/天猫国際(アリババジャパン)」「ポンパレモール(リクルート)」「MakeShop(GMO)」「メルカリ」「Yahoo!ショッピング、ヤフオク」「楽天市場」「Wowma(KDDI、DeNA)」――と、幅広くプラットフォームについて聞いていた。

    今回調査では出店ECモールの選択肢を「Amazon」「Yahoo!ショッピング」「楽天市場」「その他のモール」としている。

    公正取引委員会はECモールなどのオンラインプラットフォームを利用運営事業者とその出店者の取引実態を調べるため、アンケート調査をスタート
    Webアンケートの一部(画像は「オンラインモール運営事業者の取引実態に関するアンケート調査」から編集部がキャプチャ)
    瀧川 正実
    瀧川 正実

    送料値上げで会員数減も収益構造が改善、購買単価アップにつながったオイシックスの取り組み

    6 years 9ヶ月 ago

    オイシックス・ラ・大地が手がける食品宅配サービス「らでぃっしゅぼーや」の収益構造が改善している。2018年11月に一部送料を値上げし、低単価の赤字注文を削減。会員数は減少したものの、客単価とARPU(1人当たりの平均売上高)が向上し、収益構造の良化につながったという。

    「らでぃっしゅぼーや」の2018年10-12月期(2019年3月期第3四半期)における会員数は、前年同期比17.8%減の7万3364人。

    オイシックス・ラ・大地が手がける食品宅配サービス「らでぃっしゅぼーや」の収益構造が改善
    会員数の推移(画像は決算説明会資料からキャプチャ)

    会員数は2割近く減少したものの、ARPUは同6.2%増の1万8217円に増加した。

    オイシックス・ラ・大地が手がける食品宅配サービス「らでぃっしゅぼーや」の収益構造が改善
    ARPU(1人当たりの平均売上高)の推移(画像は決算説明会資料からキャプチャ)

    低単価の赤字注文を減らすため、2018年11月に送料を改定。注文金額が3000円未満の送料は、以前は定期購入で280円、通常購入は500円だった。11月以降は定期購入は380円、通常購入は600円にそれぞれ値上げした。注文金額3000円以上の送料は変更していない。

    また、「3歳未満の子どもがいる会員」や「3年以上継続利用している会員」は、以前は注文金額にかかわらず送料が無料(3年以上の会員は定期購入のみ送料無料)だったが、送料無料ラインを注文金額3000円以上に変更した。

    オイシックス・ラ・大地が手がける食品宅配サービス「らでぃっしゅぼーや」の収益構造が改善
    配送料テーブルの改定(画像は決算説明会資料からキャプチャ)

    こうした施策により、11月以降は3000円未満の注文が減ったことで会員数は減少。一方で、既存会員に対する買い方の提案にリソースを集中した結果、定期購入の契約率が改善したことなどから、購買単価の上昇と収益構造の良化につながったという。

    送料の値上げに先立ち、オペレーターが顧客に電話をかけ、送料改定を告知するとともに定期購入の案内などを実施した。

    らでぃっしゅぼーや(経営統合前)は2017年10月、送料の実質値下げを実施。自社便の送料が無料となる注文1回あたりの最低購入金額を、8000円から5000円に引き下げた。また、契約期間が3年以上の顧客を対象に定期購入の送料を無料にした。

    「らでぃっしゅぼーや」の2018年4-12月期における売上高は143億4646万円、セグメント利益は26億5725万円。2018年10月に経営統合したことで決算期を変更しており、売上高や利益は前期と比較できない。会員数は減少したものの、おおむね計画通りに推移したとしている。

    渡部 和章
    渡部 和章

    富士フイルムがECのマーケットプレイスに参入へ、写真軸で独自AIが商品提案

    6 years 9ヶ月 ago

    富士フイルムは2020年初頭、グルメやファッション、インテリアなどを販売するマーケットプレイスを開設する。

    2019年春に始める写真データ保管のクラウドサービスを軸に、写真データからユーザーの嗜好に合った製品・サービスを推測し、自動的に提案するのが特徴。写真を活用した新しいライフスタイルを提案するという。

    写真データをクラウド上に保管するオンラインサービスは「FUJIFILM PhotoBank」。そこに保管された写真の内容を人工知能(AI)が分析し、ユーザーの好みを推測して商品を提案する。

    富士フイルムは2020年初頭、グルメやファッション、インテリアなどを販売するマーケットプレイスを開設する
    マーケットプレイスでは旅行、グルメ、ファッション、インテリア、書籍などを販売する予定

    「FUJIFILM PhotoBank」はスマホやデジカメで撮影した画像データに加え、フィルムなどのアナログ写真もデジタルデータに変換して保管できるクラウドサービス。

    富士フイルムが独自に開発したAIが写真の内容を解析し、「何が写っているか」「どのようなシーンで撮影されたか」などを特定した上で、自動的にキーワードでタグ付けする。

    富士フイルムは2020年初頭、グルメやファッション、インテリアなどを販売するマーケットプレイスを開設する
    「FUJIFILM PhotoBank」のサービスイメージ

    保管した写真を使ってオンライン写真展を開くことができるほか、同社のネットプリントサービス「Prints&Gifts」を通じてフォトブックなどを制作することも可能。

    2020年初旬に開設予定の、外部企業の製品やサービスを販売する「マーケットプレイス」は「FUJIFILM PhotoBank」内に開設する。

    ユーザーが保管した写真をAIが分析し、ユーザーの嗜好性や潜在ニーズに合わせて、製品やサービスを提案するという。例えば、孫の写真を多く保管しているユーザーには、3世代で楽しめる旅行や絵本をレコメンドする。

    富士フイルムは2020年初頭、グルメやファッション、インテリアなどを販売するマーケットプレイスを開設する
    渡部 和章
    渡部 和章

    Amazonがアリババ、JD.comにリベンジ? 中国越境EC大手Koalaと合併の噂とは | 海外のEC事情・戦略・マーケティング情報ウォッチ

    6 years 9ヶ月 ago

    Amazon(アマゾン)中国が、越境ECに特化するNetEase Koalaと合併するという噂が流れています。合併すれば、アリババやJDに支配されている中国のEC市場で、アマゾンが存在感を増すことができるでしょう。

    巨大EC企業のアマゾン中国が、中国で2番目に大きな越境EC、NetEase Koalaと合併するという噂が飛び交っています。

    アマゾン中国は、約10年前にアリババにマーケットシェアで敗北を記した後、化粧品や粉ミルクのような海外商品の輸入販売に注力してきました。

    アマゾン中国とNetEase Kaolaがどのような話し合いをしているかは不明ですが、パートナーシップを強固にするために、株式交換をするのではないかと言われています。

    ※編注:中国の経済誌がアマゾン中国とKaolaの合併に関する情報を配信しました。両社とも正式なコメントは発していないため真偽は不明です。この記事では両社の合併に関する「噂」から、中国EC市場について考察していきます。

    越境ECがアマゾンを勢いづける

    中国でのアマゾンのビジネス規模は比較的小さいままです。リサーチ会社のAnalysys International社によると、アマゾン中国は560億ドルの越境EC市場の6%のシェアを占めていますが、2018年に全世界で2330億ドルの収益を上げたアマゾンにとっては、微々たる額でしょう。

    中国における越境輸入ビジネスに加えて、アマゾンの中国でのオペレーションは、中国の販売社が国際市場に輸出するサポート業務が主になっています。

    アマゾン中国の越境ECサイト

    アマゾンにとって、Kaolaとのパートナーシップは、中国市場に再度打って出る足がかりになります。マーケットシェアで劣り、中国人向けのUIも乏しいですが、アマゾンは強固なグローバルサプライチェーンを持ち、世界中の質の高いサプライヤーのネットワークを持っています。

    中国の越境EC市場には偽物がはびこっていますが、粉ミルクや化粧品などの輸入品に関しては、アマゾン中国を利用している消費者がいます。

    アマゾン中国はNetEase Kaolaにどう貢献するのか

    NetEase Kaolaは越境ビジネスで成功したものの、未だに偽物商品の問題を抱えています。

    今年1月、NetEase Kaolaで購入したカナダグースのジャケットが偽物だったとして、消費者がNetEase Kaolaを糾弾しました。そのニュースは中国のソーシャルメデイァで話題になり、中国に2番目に大きな越境ECであるNetEaseが、サプライチェーンの問題を見逃し続けていいのかという疑問が投げかけられました。

    アマゾン中国はNetEase KaolaのTmallとの競争を後押しする

    NetEase Kaolaが越境ECにおける天猫国際(Tmall Global)の首位の座を奪おうと必死になっている状況の中で、今回の合併話が出てきました。

    過去数年間、この競合2社は首位争いをしてきました。2018年初頭までKaolaはTmall Globalを抜いて首位でしたが、最近その座を明け渡してしまいました。

    2018年第4四半期で、Kaolaはマーケットの24.%%のシェアでしたが、対するTmall Globalは31%のマーケットシェアを獲得しました。

    中国越境ECの市場シェア

    2018年11月に、Kaolaは在庫強化のために28億9000万ドルを投資すると宣言し、中国の国際輸入Expoにおいて110ものサプライヤーと新たに契約をしました。30億ドル分の米国の商品を調達するとしていた2017年に続く動きです。

    Kaolaは取扱商品の幅を一気に広げようとしています。Kaolaのサイトは、越境ECの商品のみを集めた単体のウェブサイトですが、Tmall GlobalはTmallの1つのセクションとして稼働しており、Tmallの中国人サプライヤーが数多く流入してきます。ですから、Kaolaは商品の幅を広げ、より多くのトラフィックを確保する必要があるのです。

    世界中に調達センターを構えるアリババに比べて、Kaolaのビジネスは比較的小さいです。アリババは立ち上げ当初からグローバル展開をし、海外市場で大変強いブランドになっています。世界中のサプライヤーがアリババを信頼していますが、Kaolaはあまり知られていません。

    アマゾン中国とNetEase Kaolaはオフラインでも協業できるのか?

    ニッチな越境EC市場が、昨年2330億ドルもの収益を上げた巨人アマゾンにとってどれほど重要なのか、という疑問も残ります。

    中国杭州市にオープンしたKaolaのポップアップストア。出典:Ymtmt.com

    別の可能性としては、Kaolaがオフラインでの存在感を高めるために2社が協業するのではないか、ということです。Kaolaのビジネスは、大きな利益を出しているNetEaseのゲーム部門に支えられていますが、アマゾンのリソースを投入すれば、中国国内でスケールアップすることもできるでしょう。

    NetEase Kaolaは2018年、最初のオフライン小売店舗をオープンしましたが、今年は新たに15店舗オープンする予定です。

    Kaolaの姉妹企業であるNetEase Yanxuanも香港のドラッグストアチェーンWatsonsと提携し、1月に広州で共同ブランド店舗をオープンしました。Yanxuanは、中国の消費者向けに質の高いプライベートブランド商品を提供することに注力しています。

    また、NetEaseはアマゾンのグローバルビジネスを、商品を海外に輸出するためのプラットフォームとして活用できるでしょう。NetEase Yanxuanはナイキやアディダスのようなブランド商品を製造している業者から、ホワイトラベルの商品を直接調達しています。

    まったくの憶測ですが、NetEaseとアマゾンのパートナーシップは、こういう分野でも発展するかもしれません。

    Internet RETAILER
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