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食べたい!欲しい!シズル動画の効果と事例を徹底紹介

6 years 5ヶ月 ago

シズル感

「動画で重要なのはシズル感」、そんな言葉を耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。ぼんやりとイメージはできても、実際にどんな感じなのかと聞かれるとなかなか説明がしづらく、はっきりと答えることは難しいかもしれません。この記事では、シズル感とは何かとあわせてシズル感のある動画の効果、事例を紹介します。

シズル感とは

そもそもシズル感とはどういったものなのでしょうか。「シズル」という聞きなれない言葉の持つ意味やその内容、動画でシズル感があるのとないのとでは視聴者が受けるイメージが変わる理由など、動画とシズル感との関係について説明します。

シズル感の意味

シズルの語源は、「sizzle」という英単語で、肉を焼く時の「ジュー」という音に聞こえることからきたといわれています。その後シズル感は、食事などで思わず食べたくなったり、今にも香りが漂ってきたりする五感に訴える表現方法を表すキーワードとして使われています。シズル感がある動画広告は購買意欲を上げるとされていて、動画でも重要なポイントになっています。

シズル感のある動画が重要な理由

シズル感は、1937年に発刊されたエルマー・ホイラーの著書「ステーキを売るなシズルを売れ」のホイラーの5つの公式の中で最初に出てくる項目として注目を浴びるようになりました。エルマー・ホイラーが提唱するシズル感を表現するうえで大切なのは、シズル自体を表現するのではなく、視聴者の目線で商品などのメリットを見せるということです。集客や売上につながる動画にするためには、その動画を見てすぐに「食べてみたい」「この商品が欲しい」と思わせることが大切です。

シズル感のある動画にすると、直接的に視聴者の五感を刺激することができます。そして、感覚が能動的な購買意欲を高めるきっかけを生み出します。この次のアクションへ誘導することが動画では重要なポイントとなります。シズル感のある動画では、食べ物の新鮮さやジューシーさを見せておいしさを疑似体感したり、水の冷たさを表現してのどの渇きを感じさせたり、臨場感のある映像でスピードを感じさせたりとさまざまな感覚が働きかけることができます。

シズル感のある動画の効果

普通の動画とシズル感のある動画では、どのような違いがあるのでしょうか。ここでは、シズル感によってもたらされる効果について説明します。

食欲を刺激する

ジュージューと肉を焼く音や鍋でグツグツと煮込まれる音が聞こえてくると、その匂いまでしてきそうな気がします。シズル感のある動画は、刺激された視覚と聴覚によって食欲が高められます。シズル感にこだわると、本来は感じることができない香りや味までも感じられるような動画にすることができます。

遠くでお母さんが朝ごはんの準備をしているという風景で、煮物の煮込むコトコトとした音や、包丁で野菜を切るまな板の音、湧いてくる湯気の映像を見るとお腹が空いていることを思い出します。このシズル感による空腹の認識が、広告では重要な要素になるのです。

臨場感が味わえる

シズル感のある動画には臨場感があります。その場にいるような臨場感は、自分自身が映像の視点になり、仮想体験を味わえます。たとえば、自分が車を運転しているのであれば、その車の速度や風を切る感覚を疑似的にイメージできます。

動画広告で臨場感を演出したい場合には、広告の対象になっているお鍋を使って料理をしている姿や対象のお店でショッピングを楽しんでいる姿などをイメージしてもらうのに良いのがシズル感です。自分でイメージできると印象も強くなり、いつまでも記憶に残る動画になります。

購買意欲を高める

シズル感のある動画にすることで、まさに視聴者自身がその場でそのサービスを受けたり、商品を利用したりしていることを実感したかのように認識するようになります。それによって快適さや便利さ、使い勝手の良さといったことなど、商品やサービスのベネフィットをリアルに体感できますので、しっかりと視聴者に印象づけることができます。

視聴者が商品を肌で感じると、そのままその思いは購買意欲を刺激することにつながって、商品を購入したくなる効果が期待できます。視聴者が期待していたものが、シズル感を持って映像化されると、購入の有無を左右させるチェック項目までクリアすることができ、短期間での購入決断へ落とし込むことにつながるのです。

シズル感のある動画の事例

五感に刺激を与えるシズル感のある動画にはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは、シズル感にスポットをあてて事例を紹介します。

らーめん二男坊

出典:Crevo制作実績

シズル感を出すうえで有効な手法のひとつに調理の過程を撮影するというものがあります。動画制作サービスのCrevo(クレボ)の制作した「らーめん二男坊」のプロモーション動画では、実写でラーメンの調理シーンを映して、麺のしこしこ感や湯気から感じるスープの印象を感じさせています。BGMに和太鼓を使ったり店員さんの元気な声が入っていたりすることで、リズミカルかつ臨場感が溢れる映像に仕上がっています。

芋屋金次郎「耳をすましてください篇」

出典:芋舗芋屋金次郎

「耳をすましてください」と書かれた文字から始まる芋屋金次郎のCM動画「耳をすましてください篇」では、まさに芋けんぴを揚げる音や折ったときの音に着目しています。視聴者はその音によって食欲を刺激され、商品の名前をしっかりと目に焼き付けることになります。

紅茶花伝CRAFTEA「CRAFTEA PARTY篇」

出典:コカ・コーラ

紅茶花伝CRAFTEAのテレビCMで使われた動画広告です。商品の特徴である2倍の茶葉と100%オレンジ果汁を印象づけるために、それぞれを視覚的に見せています。たっぷりの茶葉が踊るように広がり、手絞りで見せるオレンジジュースのみずみずしさ、とろりととろけるはちみつでさらにおいしさを引き立たせていることをアピールしています。商品のおいしさを存分に訴求している動画です。

京成電鉄「まっすぐ、速い。京成スカイライナー篇」

出典:京成電鉄公式チャンネル

まっすぐに目的地へ向かう印象が強い京成電鉄のCM動画「まっすぐ、速い。京成スカイライナー篇」では、スピード感のある映像が次から次へと出てきて、あっという間に成田空港へついてしまうのではと思わせてくれます。スピード感は、ラインを使うことでより一層速度を増しているように感じられ、成田空港と都心を最速36分で結ぶというベネフィットをしっかりと訴求しています。

シズル感のある動画で成果につなげよう

動画にシズル感をプラスすることで、視聴者の五感に訴え、臨場感を出すことができます。おいしそう、あたたかそうといった人の幸福な感情やスピード感などのワクワクした気持ちを演出していますので、自然に購買意欲を高めやすくする動画広告になるのです。このようなシズル感のある動画は、撮影や編集の技術が重要になりますので、成果につながる動画を制作するのであれば、シズル感のある動画制作の実績が豊富なプロに頼むのがおすすめです。

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Webmaster Conference: 最適なイベントをあなたに

6 years 5ヶ月 ago

Google では長年にわたり、数百ものカンファレンスやイベントに参加して数千人ものウェブマスターの皆様にお話をしたり、数百時間にもおよぶ動画を録画したりすることで、ウェブ制作者の皆様が Google の検索結果でのパフォーマンス向上に役立つ情報を容易に入手できるよう努めてきました。今回それをさらに一歩進めて、海外の会議への参加が困難な方でも同じ情報を入手できるようにしたいと考えました。

そこでこの度 Google は、Webmaster Conference を世界各地で開催していくことを正式に発表します。このイベントは主に、検索カンファレンスへの参加や Google 検索関連情報の入手が困難な地域や、特に検索イベントの必要性が高い地域で開催します。たとえば、ある地域でハッキングされたサイトの問題が生じていることが判明した場合は、そのトピックに焦点を当てたイベントを開催するかもしれません。

Google は、言語、経済状況、性別、場所などの属性に関係なく、ウェブ制作者の皆様に平等に機会を提供したいと考えています。そのため、Webmaster Conference は常に無料で、その地域のアクセスが容易な場所で開催されます。また、地域のコミュニティからのフィードバックと分析に基づいて、イベントに登録した皆様に適したものになるよう調整が行われます。つまり、このイベントは、参加者が Google 検索に対して持ち合わせている知識に関係なく、必要な情報を得られるように調整されているということです。スピーチは開催地の言語で行われ、他言語の場合は通訳が付きます。ご要望に応じて、可能な限り手話通訳も提供したいと考えています。

Webmaster Conference Okinawa

イベントの構成は地域によって異なります。たとえば日本の沖縄では、ウェブ制作の初心者から上級者の方までが一堂に会し、Google 画像検索でのパフォーマンス向上に焦点を当てた有意義なイベントが、半日にわたって開催されました。Webmaster Conference IndiaWebmaster Conference Indonesia では構成を変えて、より高速なウェブサイトの開発に焦点を移すことが考えられます。今年の後半にはヨーロッパと北アメリカでもウェブ コミュニティを開催する予定です。詳しくは今後の発表をお待ちください。

Google は、今後もこれまでどおり外部のイベントに参加します。ここで紹介したイベントは、既存のイベントを補完する目的で開催するものです。今後のイベントについて詳しくは、毎月更新される Webmaster Conference サイトをご覧ください。また、Google のブログ@googlewmc(Twitter)のフォローもお忘れなく!

キャッシュレス決済で5%還元に「楽天市場」「Yahoo!ショッピング」が参戦へ。出店者のメリット&参加条件まとめ | 2019年10月の増税、キャッシュレス、軽減税率制度の情報まとめ

6 years 5ヶ月 ago

2019年10月の消費税10%への引き上げと同時に、キャッシュレス決済を行った場合に最大5%のポイントを還元する政府のキャッシュレス・消費者還元事業(ポイント還元事業)に、楽天の「楽天市場」、ヤフーの「Yahoo!ショッピング」が参加する。ポイント還元事業の対象となる中小・小規模事業者の出店者は、国の施策による買い物客へのポイント還元に加え、クレジットカード決済手数料の負担減といった恩恵を受けることができるようになる。大手モールの参画によって、ポイント還元による消費喚起がネット通販でも活発化しそうだ。

キャッシュレス・消費者還元事業(ポイント還元事業)とは

EC事業向けの「キャッシュレス・消費者還元事業 登録決済事業者」として、楽天とヤフーが6月24日までに登録された。KDDIグループのECモール「Wowma!」が導入している決済代行サービスの提供会社であるペイジェントも登録されているが、「(「Wowma!」の参加については)現在、検討中」(auコマース&ライフ広報)と言う。

キャッシュレス・消費者還元事業とは、消費税率引上げ後の一定期間、中小・小規模事業者が提供するキャッシュレス手段を使った買い物に対して、ポイント還元・割引を支援するというもの。事業予算として2798億円を投じる予定。支援内容は次の通り。

  • 実施期間:2019年10月からの9か月間、2020年6月まで
  • 支援内容(一般の中小・小規模事業者の場合):消費者還元5%のポイント付与。加盟店手数料率3.25%以下への引下げを条件とし、加盟店手数料の1/3を国が補助。中小企業の負担ゼロで端末導入(1/3を決済事業者、残り2/3を国が補助)
  • 支援内容(フランチャイズなどの場合):消費者還元2%(端末費用及び加盟店手数料の補助はなし)
キャッシュレス・消費者還元事業 消費者還元の仕組み
消費者還元の仕組み(画像は経産省発表の「決済事業者向けパンフレット」から編集部がキャプチャ)

通販・EC事業者がこの事業に参加するメリットは、購入額5%分のポイント還元がキャッシュレス決済事業者から行われること。そして、クレジットカード決済などキャッシュレス決済の手数料3.25%以下への引き下げを条件として、決済手数料の1/3を国が補助されること

事業に参加する通販・EC事業者にとって、決済手数料の負担が減少。加えて、国の予算を通じたポイント還元を通じ、消費者へのポイント訴求によって新規獲得などにつなげるチャンスとなる

キャッシュレス・消費者還元事業 消費者還元の仕組み
ポイント還元事業による通販・EC事業者の決済手数料の負担軽減イメージ

「楽天市場」の場合

消費者が「楽天市場」で商品を購入する際、クレジットカードで決済した場合に購入金額の5%分のポイントを還元。楽天カードで決済した場合は楽天ポイントが5%付与される。

決済手数料率の引き下げ上限は3.25%。手数料率が3.26%を超過している店舗の場合(売り上げ規模など店舗ごとに異なる)、ポイント還元事業に申請し承認が下りれば3.25%まで引き下げられる。なお、通常は税抜価格に決済手数料がかかるが、ポイント還元事業に関しては税込価格にかかる仕組みとなる。

加えて、手数料率3.25%以下となった決済手数料に対し、3分の1の額が補助金として還付される。

楽天では6月27日に各店舗へアナウンスを行い、7月9日(火)から、「楽天市場」所定のフォームから申し込みできるようにする。申し込みにあたっては、法人の場合は登記簿謄本、個人事業主の場合は納税証明書が必要になる。申し込み後、キャッシュレス・消費者還元事務局による審査が行われる。

出店者には多少の手間が発生するが、対象となる中小・小規模事業者にとってはデメリットはなく、メリットしかない。多くの店舗に申し込んで欲しい。(楽天担当者)

なお、ポイント還元事業対象商品には下記のような案内などを入れていく予定。

キャッシュレス・消費者還元事業 「楽天市場」での表示イメージ
商品詳細ページでの表示イメージ(パソコン向け)
キャッシュレス・消費者還元事業 「楽天市場」での表示イメージ
商品詳細ページでの表示イメージ(スマホ向け)

ヤフーの場合

クレジットカードまたはPayPay残高で支払った決済額5%に相当する「PayPayボーナス」または「PayPayボーナスミニ」を消費者に還元する。

「Yahoo!ショッピング」では、クレジットカードの手数料3.24%、ワイジェイカード発行カードの手数料は3.0%となっている。ポイント還元事業の対象店舗には、この手数料率が税込金額に対して発生する。

クレジットカードまたはPayPay残高によって決済された購入額の決済手数料の1/3を国が補助。期間中の決済手数料は実質2.16%以下になるという。

なお、PayPay残高払いの個別手数料は10月1日から期間限定で2.95%(税別)とする予定。

キャッシュレス・消費者還元事業に参加できる対象・条件とは

キャッシュレス・消費者還元事業に参加できるのは、中小・小規模事業者が対象(原則として中小企業基本法上の中小企業)。「楽天市場」「Yahoo!ショッピング」に出店しており、主に以下の基準や定義にあてはまる企業が対象となる。

・中小企業・小規模事業者であること
・資本金または出資金が5億円以上の法人1社に直接、または間接に100%の株式を保有される事業者でないこと
・登録時点において、確定している(申告済みの)直近過去3年分の各年または各事業年度の所得金額の年平均額が15億円を超える事業者でないこと など

補助対象とする中小・小規模事業者について

業種分類 定義
製造業 その他 資本金の額又は出資の総額が3億円以下の会社又は常時使用する従業員の数が300人以下の会社及び個人事業主
卸売業 資本金の額又は出資の総額が1億円以下の会社又は常時使用する従業員の数が100人以下の会社及び個人事業主
小売業 資本金の額又は出資の総額が五千万円以下の会社又は常時使用する従業員の数が50人以下の会社及び個人事業主
サービス業(※) 資本金の額又は出資の総額が五千万円以下の会社又は常時使用する従業員の数が100人以下の会社及び個人事業主
※旅館業は資本金五千万円以下又は従業員200人以下、ソフトウエア業・情報処理サービス業は資本金3億円以下又は従業員300人以下とする。~経産省発表の「キャッシュレス・消費者還元事業(ポイント還元事業)決済事業者向け登録要領のポイント」から引用~
瀧川 正実
瀧川 正実

テレビショッピングとECの融合を進めるすごい施策――テレビ通販の画面にQRコード表示でECサイトへ誘導&決済

6 years 5ヶ月 ago

テレビショッピングの放映中、画面内に商品申し込み方法としてQRコードを表示してECサイトでの購入を案内、Amazonユーザーであれば「Amazon Pay」を使い簡単に決済できる――。テレビ通販業界初となるこんな取り組みがひっそりと始まった。

テレビ通販ブランド「ダイレクトテレショップ」を展開するテレビショッピング研究所が6月20日深夜にBS局で放映した29分尺のインフォマーシャルで、コードレス電気シェーバー「FLAWLESS(フローレス)」を販売した。

テレビショッピング研究所が始めた、QRコードを使ったクイックオーダー
テレビショッピング研究所が始めた、QRコードを使ったクイックオーダー

前半から中盤は商品の紹介。そして番組後半、画面の左側と下側に「Amazon Pay」で購入できる旨を記載した案内とQRコードを60秒超表示し、視聴者にQRコードスキャンを促した。

QRコードをスキャンすると『ダイレクトテレショップ』のECサイト内に用意したランディングページに移動。商品紹介はテレビで行っているためLPは「Amazon Pay」での決済を促すシンプルな構成となっている。

Amazonアカウントを持っているユーザーであれば、個人情報やカード情報を入力せずに、わずかな時間で簡単に商品を購入できるようにした。

テレビショッピング研究所が始めた、QRコードを使ったクイックオーダー
テレビショッピングの画面左側と下側で、「Amazon Pay」で購入できる旨を記載した案内とQRコードを表示した

テレビ通販に存在しているEC連動の課題

テレビ通販の番組では、フリーダイヤルを購入方法として案内し、電話注文を促すのが一般的。QRコードを表示してECサイトへ誘導する方法はテレビ通販業界では見受けられるが、今回の取り組みは単なるECサイトへの誘導ではない点がおもしろい。

視聴者をECサイトへ誘導しても、そこから住所やクレジットカード情報を入力していたのでは、せっかく高まった購入意欲が減退するケースもある。

また、「電話をするのがめんどくさい」といった視聴者もある一定層存在しているとみられ、電話注文に頼るビジネスモデルでは販売機会のロスが少なからず発生していると考えられる。

今回の「QRコード」「Amazon Pay」を使ったテレビショッピングは、「電話をするのがめんどくさい」といった視聴者層を、ECサイトへ誘導するといった効果が期待される。

テレビ通販番組の放映中、コールセンターの席数を電話件数が上回った場合、超過した入電は自動応答によって対応するケースが圧倒的に多い。つまり。自動応答によって販売ロスが発生するケースが考えられるため、QRコードを使った「Amazon Pay」決済ページへの誘導によって販売機会損失の減少にもつながることが期待できそうだ。

瀧川 正実
瀧川 正実

カート離脱率(カゴ落ち率)を改善するための6つの方法 | 海外のEC事情・戦略・マーケティング情報ウォッチ

6 years 5ヶ月 ago

オンラインショッピングを利用する消費者の約3分の2は、購入を完了する前にカートを離脱していることが、さまざまな調査で明らかになっています。小売事業者が、カート離脱(カゴ落ち)を減らすためにできる6つの方法をご紹介します。

Baymard Institute社の調査によると、ECサイトのカート破棄率は平均69.57%だそうです。言い換えれば、ECサイトでチェックアウトに進んだ消費者のうち、注文を完了するのは3分の1に満たないということです。

多くの場合、消費者は合計金額を確認するため、もしくは後で購入するために商品をカートに入れています。しかし、カート離脱の軽減のために小売事業者ができることもあるのです。以下の6つのアイデアを実行することで、ECのカート離脱を大幅に減らすことができます。

追加コストが高過ぎる(送料、税金、手数料)	55%
アカウント作成が必要	34%
完了までのプロセスが長すぎる/複雑すぎる	26%
合計金額が最初にわからなかった	21%
クレジットカード情報を入れるほど信用できない	17%
エラーが発生した	17%
配送が遅すぎた	16%
返品ルールに不満があった	11%
支払い方法の選択肢が少な過ぎた	6%
クレジットカード決済が拒否された	4%
カート離脱をした理由(n=2,584/2018年)
Baymard社の調査をもとにネットショップ担当者フォーラム編集部で作成

1. 余分なコストを最小化する。そして事前に知らせる

カート離脱を大幅に削減する一番の方法は、送料、税金、手数料など、消費者にとって余分なコストに対処することです。Baymard社のショッピングカート離脱に関する調査によると、55%の人がチェックアウト時に余分なコスト(送料、税金、手数料など)がかかるためにショッピングカートを破棄しています。

追加コストの問題に対処して、カート離脱を軽減するためのアイデアをいくつかご紹介します。

  • 可能であれば、できる限り送料を無料にしてください。送料を無料にできない場合は、送料を最小限に抑えてください。
  • 追加料金が発生することを取引開始時に通知してください。後になって突然、追加コストがあると消費者に知らせることは、カート離脱につながります。
  • 業界にもよりますが、送料を商品の料金に含めてしまって、「送料無料」とアピールすることもできます。73%もの消費者が、購入するかどうかを決める際に送料無料が重要だと答えていることを考えると、これは大きな違いになります。しかし、やりすぎて競争力を失わないようにしてください。

2. 入力フォームのフィールド数を減らす

Baymard社の調査によると、チェックアウト前にアカウントを作成することを強制したり、チェックアウトのプロセスが長すぎたり複雑すぎたりすることが、カート離脱する第2、第3の理由だそうです。この2つの理由が、カートの破棄の60%を占めています。

何百万人もの消費者が作成したフォームのデータを分析したFormstack社の調査によると、次のことがわかりました。

  • フィールド数を10以下に減らすと、コンバージョン率が120%向上する
  • フィールド数を4つ以下に減らすと、コンバージョン率が160%向上する

カート離脱を減らすために、フォームのフィールド数を確認し、それらがすべて本当に必要かどうかを確認してください。フォーム内の不要なフィールドは削除するべきです。

3. 認知度の高いトラストマークを利用する

ITガバナンス社によると、2019年1月に、約17億件の情報が不正アクセスやサイバー攻撃により流出しました。不正アクセスはほぼ毎日発生しており、大手ブランドでさえ例外ではありません。一般的なネットユーザーが、自分の支払いの詳細をインターネット上に公開することに慎重になるのは当然でしょう。

いくら購入したいと思っていても、支払いや個人情報が危険にさらされるのではないかという不安から、多くの消費者は最終的にカートを破棄しています。実際、Baymard社の調査によると、消費者がカート離脱する5つ目の理由は、クレジットカード情報を提供するECサイトを信用できないことによるもので、約17%の人が純粋にその理由のみでカートを破棄しています。

ただしこの問題は、トラストシールとトラストマークを使用して解決できます。McAfee社の調査によると、消費者の約47%が、あまり知られていないサイトで買い物をする際は、トラストマークを探すそうです。こういう消費者にとって、PayPalのロゴ、Nortonの SECUREシール、McAfeeのシールなどのトラストマークが特に効果的であることがわかりました。

4. サイトスピードと機能を改善する

消費者の注意力が散漫になり、選択肢の数が急速に増えている今、ECサイトで商品を購入する間、ずっと待つ余裕がある消費者はいません。遅い上にバグだらけのECサイトは、多くの人が結局カートを放棄する主な理由の1つです。サイトの読み込み時間が0.5秒遅れるだけで、コンバージョン率が最大7%下がることがわかりました。

サイトの処理速度を上げることで、カート離脱率(カゴ落ち率)を減らすことができます。以下のような効果的なオプションがあります。

  • 「Google PageSpeed Insights」と「GTMetrics」でサイトの速度を分析。これらのツールはサイトの速度を示すだけでなく、サイトを高速化するために修正すべき点のリストを提供してくれます
  • キャッシュを有効にして、サイト訪問者がピーク時にも最適なエクスペリエンスを得られるようにする
  • 世界中の消費者を対象としている場合は、サイトの最適な読み込みとコンテンツの配信を実現するために、CDN(コンテンツ配信ネットワーク)を利用する
  • サイト速度を最適化するだけでなく、チェックアウトページの速度を最適化することも重要です

5. 明確な返品ポリシーを作る

消費者がカート離脱する主な理由の1つは、明確な返品ポリシーがないことです。返品ポリシーがない、または明確に伝えていない場合、カート離脱率は高くなると思ってください。実際、ある調査によると、消費者の80%は「簡単な返品ポリシーが明記されていない限り、そのECサイトで買い物をすることはない」と答えています

返品ポリシーがない場合は、返品ポリシーを検討することをおすすめします。最も重要なことは、返品ポリシーが明確に伝えられ、サイト内で目立つように強調されていることです。

6. カート離脱をフォローアップするシステムを導入する

カート離脱追跡メールシステムを利用していない場合、コンバージョンにおいて損をしているかも知れません。カート離脱の回復に関する調査の一部をご紹介します。

  • 破棄されたカートに関するフォローアップメールは、約45%の消費者が開封している
  • 21%はクリックにつながる
  • 注文を完了するよう促すフォローアップメールを受け取った消費者のうち、7%が注文を完了する

カート離脱した消費者をターゲットにしたメール追跡システムがない場合は、導入することをおすすめします。

Internet RETAILER
Internet RETAILER

グローバルでECビジネスを展開する京都の小さな毛糸屋さん「amirisu」の成長ストーリー

6 years 5ヶ月 ago

ライスタイル雑誌、ECサイト、実店舗、コト体験などを通じて、国内、そして世界に編み物文化や編み物グッズを届けている企業がある。その社名は「amirisu」、京都に本社を構える従業員数12人のベンチャー企業だ。海外や国内へのBtoB-ECとBtoC-EC、京都と東京に構えるリアル店舗での商品販売、実店舗でのレッスンやイベントを通じたコト体験などで利用者を拡大、2015年の会社設立から売り上げは右肩上がりを続ける。「amirisu」の成長ストーリーを取材した。写真◎奥田晃介(松鹿舎)

海外の手染め毛糸を輸入・販売で競合と差別化

「amirisu」の売り上げは、BtoB-ECとBtoC-ECのほか、2つの実店舗、雑誌販売と雑誌を通じた商品販売がメイン。個人向けが全体売上の9割を占め、そのうち6割がEC経由となる。

事業のスタートは、編み物に関する情報誌の発行と販売。2012年の創刊当初はネットで閲覧できるオンライン冊子だったが、現在は紙の雑誌を年2回のペースで発行。英語と日本語の版をそれぞれ用意し、国内は一部の書店や輸入雑貨店などへ販売、海外は編み物店など120店舗へ販売している。

雑誌単体では利益はあまり出ません。また、全体売上に占める割合は小さいのですが、雑誌を見たお客さまが店舗へ来訪したり、ECサイトで商品を購入するといった副次的な効果がとても大きいのを実感しています雑誌はこうしたブランディングのほか、マーチャンダイジング(MD)にも役立つんですよ。

こう話すのは代表取締役の落合徳子氏。ビジネスの最大の特徴は「日本ではあまり見たことがない毛糸を海外から仕入れて、日本を中心に物販を行うこと」(落合氏)。競合とは異なる商品ラインナップを実現しているため、価格競争に陥りにくい。そのため、「客単価は高いと思います」(落合氏)。

amirisu 代表取締役の落合徳子氏
代表取締役の落合徳子氏

物販を始めたのは2014年。雑誌の発行を通じて「ファンがつくようになったため、物販を始めることにしました」(落合氏)。

日本の小さなベンチャー企業が海外の毛糸メーカーと取引する上で役立ったのが、雑誌を発行していることによる信用力。「雑誌を発行しているので、信用や、体力がある企業という印象を持ってもらえました」(落合氏)。

雑誌という信用力をバックに仕入れ先を開拓していった「amirisu」が、海外メーカーから仕入れる主な製品は手染めの毛糸。取引先は小さな手染めメーカーが多いため、仕入れの際は、前払いがスタンダード。「毎月、かなりの額を仕入れなければ物販は成り立たないので、出ていくキャッシュも多いビジネスです」(落合氏)。

だが、これまでキャッシュフローの悪化を招くことなく、海外からの円滑な仕入れを継続し続けてきた。その要因の1つとして、グローバルで2億7700万人以上のユーザーが使うオンライン決済サービス「PayPal」の存在があげられる

「amirisu」はECサイトの決済手段として「PayPal」を使用。「PayPal」で決済された売上金はペイパルアカウントに即時入金され、数日内に銀行へ引き出せるため、キャッシュフローが改善。円滑なMDに役立っているという。落合氏はこう振り返る。

海外との取引では商品の発送時点で請求書がメールで送られてくるケースが圧倒的です。でも、商品は海外から配送されているため、税関の通過なども含めて、手元に商品が届くまでのリードタイムがすごく長いんです。輸入毛糸を扱っているため、キャッシュ周りが一般的な企業よりも大変。早くても週に1回といった入金サイクルの決済サービスよりも、即時入金される「PayPal」のおかげで円滑なMDが実現できています

「PayPal」を重宝する「amirisu」だが、もちろん他の決済手段も提供している。年々件数は減っているものの、業務負荷が大きいのが銀行振込み。「振込名義と購入客の名前が合致しないこともあり、突き合わせ・消込作業がとても大変」(田中氏)と言う。

こうした銀行振込に関する業務負荷の問題を解決する機能が「PayPal」に昨年追加された。購入者が銀行口座とペイパルアカウントをひも付けると、「PayPal」で決済した支払いを銀行口座から引き落とすことが可能となったのだ。事業者は「PayPal」経由で支払いを受け取るので、カード決済の場合と同様に注文情報と支払い情報は自動的にリンクしており、突き合わせ・消込作業は不要。さらに、支払いはペイパルアカウントに即時入金されるというメリットもある。

業務負荷を最小限に抑えながら、クレジットカードを持たないユーザーや、カードを利用したくないといった消費者ニーズに対応できる方法として、「PayPal」のこの新機能にも注目したい。

amirisuの商品1amirisuの商品2
「amirisu」で販売している毛糸。主に海外メーカーから仕入れている

自社に適したECサイトを海外プラットフォームで実現

海外から仕入れる毛糸の量が年々増えている「amirisu」。順調に仕入れが実現できた要因の1つに、BtoC-ECビジネスが軌道に乗っていることがある。

ECビジネスの立ち上げで中心的な役割を果たしたのが、落合氏と共同で代表取締役を務める田中芽理氏。特に英語力が役に立ったという。なぜ「英語力」なのか?

「amirisu」がプラットフォームとして採用しているシステムは、世界で80万店舗以上が使う「Shopify」。今では日本向けのローカライズ版が用意されたため、英語が不得手な日本企業の導入も増えている「Shopify」だが、2015年当時の対応言語は英語のみだった。

数あるプラットフォームから「Shopify」を見つけ、そして自社のビジネスモデルに適したアプリを探し、運用していく――。田中氏はその大きな役割を担った。田中氏は「Shopify」をECのシステムとして採用した理由を次のように話す。

ECを始める際、まず検討したのがモールへの出店と無料のショッピングカートなどです。モールは顧客データを手に入れることができないので、ダイレクトマーケティングを手がけるには適していません。いくつかのショッピングカートでは、カテゴリ分けができなかったり、色・サイズなどの「SKU」ごとのバリエーションが作れなかったりと、当社の商材に適さなかったんです。最終的に「Shopify」を採用したのですが、紆余曲折がありました。

amirisu 代表取締役の田中芽理氏
代表取締役の田中芽理氏

初めに採用したのがWordPressで作ったWebサイトに、EC機能を加えるためのプラグイン「WooCommerce(ウーコマース)」。だが、すぐに問題が。機能拡充のためのプラグインを追加実装していくと、サイト全体が重くなるといった問題が浮上。管理画面も同様で、ECサイトのユーザビリティの低下、作業効率の悪化などを招いた。

店頭販売も行っていたため、在庫管理にも大きな労力がかかるようにもなった。当時、ECサイトと実店舗の在庫はファイルメーカーでデータベースを構築して管理。ECサイトで商品が売れた場合、店頭用在庫を減らすといった作業が発生していた。うれしい悲鳴かな、売れば売るほど、作業が増えるといったジレンマが発生した。

「やりたいことが実現できて、実店舗とも連動できるECプラットフォームはないのか」――。英語が堪能な田中氏は、国内だけではなく、海外のECプラットフォームも探し、「Shopify」と出会った。

使っているのは「Shopify」の上位プラン「Shopify Plus」。「Shopify」は基本機能以外の拡張機能は、インストールして利用するアプリやさまざまなAPIを活用してECサイトをカスタマイズしていくシステム設計だ。

現在は日本企業の導入も進み、運用方法の情報もWeb上に多く存在する「Shopify」だが、当時は日本語の情報がほとんどない状況。そんな状況下だったが、「Shopify Plus」では専任サポートが就くため、田中氏はそのサポートに適したアプリのこと、機能のことなどを何度も相談した。

たとえば、自社商品を実店舗販売するためのPOSシステムに関するアプリ「Shopify POS」のケース。商品検索、注文処理、クレジットカードの読み取り、レシート発行などをiPadやモバイル機器で行うことができるようにする機能で、もちろんECプラットフォーム「Shopify」と連携するアプリだ。「Shopify」を利用する企業は無料で利用することが可能だ。

実店舗、ECサイトの売上情報などを一元管理でき、「amirisu」もこのアプリを実装。実店舗が東京店と京都店の2店舗になってからは在庫管理機能を強化するため、オンライン在庫管理サービス「TradeGecko」の「Shopify」連携アプリを導入し、2つの実店舗運営とECサイトの円滑な運営を実現している。

amirisu 京都本店
京都の実店舗。来店客は海外購入客が半数を超える

ECサイトの決済手段はキャッシュフロー経営を重要視していたため「PayPal」を導入した。「日本のカード決済手数料は高いんですよね。ですが、当時、『PayPal』はそれらと比べて低かったので、導入を決めました」(田中氏)。そして、落合氏もこう付け加える。

決済の手数料と(入金までの)リードタイムは重要です。「PayPal」の即時入金システムの有り難さは、会社を経営している人であればとてもわかることだと思います。

amirisu 落合氏と田中氏
代表取締役としてキャッシュフロー経営の重要性を説く落合氏と田中氏

ちなみに、海外販売での不正被害リスクを最小限にするため、「amirisu」では高額商品は必ず配達証明が出る配送方法を使うよう案内している。

「PayPal」には、買い手から未承認取引や商品・サービス未受領に基づくクレーム、チャージバック、支払いの取り消しが行われた場合に注文金額を補償する無料プログラム「売り手保護制度」がある。配達証明の提出など一定の適用条件を満たせば、「PayPal」が損失を補填する仕組みだ。

チャージバックはいつ何時起きるかわからない。特に海外向け配送の際は、トラッキングに対応した配送サービスを活用しておきたいことに触れておく。

福袋は2分で完売する人気ぶり、「PayPal」を使ったユニークな消費行動も

メインのBtoC-ECサイトは「Shopify」の多言語アプリを活用し、海外からの注文に対応雑誌の卸販売といったBtoB-ECも「Shopify」を活用している

「Shopify Plus」を使う場合、合計10ストアまでECサイトを立ち上げることが可能。追加料金なしでBtoB-ECサイトを運用できる「BtoB向けPlusストア」を使い、海外向けの雑誌卸販売などに対応している。海外向け販売でも「PayPal」が主な決済手段。海外向け販売ではさまざまなリスクが存在する。そのため「前払いを採用するようにしています」(落合氏)。

雑誌販売からBtoC、BtoB、そして実店舗展開と販売チャネルが拡大していくにつれて、ファンは拡大していった。それを表すユニークな出来事がある。

「amirisu」では毎年1月1日に福袋セールを行っている。これまで、落合氏が年末、手動で福袋セールのランディングページをアップしていたのだが、2019年に初めて「Shopify」の自動アップ機能を使った。

何かあればすぐに対応できるようにスタンバイしていた落合氏。23時過ぎに「Google Analytics」を確認したところ、100人以上がWebサイトをリロードしていることを発見。「これまで手動だったため、日付が変わる前にアップしていました。毎年アップ後3分で売り切れてしまうような状態だったため、リロードして待ち構えているお客さまがいらっしゃったんです」(落合氏)。

紅白歌合戦が終わった段階でリロードを実行しているユーザーは200人を突破。そして、日付が変わった2分後には完売状態となった。

LP公開後、2分以内に購入した人たちの傾向を見ると面白いことがわかった。福袋の購入に成功したユーザーの多くが、「PayPal」の「ワンタッチ決済」を使っていたのだ。

「ワンタッチ決済」は、「ログイン状態を保持する」を設定すると次回の支払いからログインをスキップし、「ワンタッチ」で支払いができる機能。福袋のLPがアップされた瞬間、「amirisu」の支払いで「PayPal」を使うコアなユーザーは「ワンタッチ」機能で、簡単に、素早く決済することに成功したのだ。「PayPal」ユーザーが多い「amirisu」ならではの消費行動と言えるだろう。

amirisu 落合氏と田中氏
福袋でのユニークな消費行動について語る落合氏

今後の課題は実店舗とECサイトの一元管理

「amirisu」は今後、「Shopify」をベースに実店舗とECサイトの連動をさらに進めていきたいという。

「amirisu」は実店舗で、編み物体験といったイベント、教室などを開いている。いわゆる「コト体験」を通じて、既存顧客のファン化、潜在ニーズの掘り起こしといった需要創出にも取り組んでいる

ただ、実店舗を使う顧客などからは「店舗で付与されたポイントはECサイトでは使えませんか?」といった声が寄せられるようになった。今後は、「ECサイトと実店舗の購買履歴を統合し、それに対してポイントを付与するといったこともやりたいと考えています」(田中氏)と言う。

「amirisu」では今、ECサイトで買い物をしたお客さまの購入履歴しか見ることができません。実店舗で買い物したユーザーにアプローチできていないんです。また、海外ユーザーが来日して、店舗に訪れるインバウンド消費も増えてきています。「amirisu」の実店舗で何を購入しているのかを可視化することで、ECサイトにもそれを活用していきたいです。(田中氏)

amirisu 店舗
落合氏と田中氏が口にしたのは「実店舗とECサイトのシームレスな買い物体験作り」
ネットショップ担当者フォーラム編集部
ネットショップ担当者フォーラム編集部

MFI移行しているかどうかをSearch Consoleのメインクローラで確認可能に

6 years 5ヶ月 ago

モバイル ファースト インデックスに移行しているかどうか、移行している場合はいつ移行したかを Search Console で確認できるようになった。

投稿 MFI移行しているかどうかをSearch Consoleのメインクローラで確認可能に海外SEO情報ブログ に最初に表示されました。

Kenichi Suzuki

WOWOW、役員人事を発表

6 years 5ヶ月 ago
株式会社WOWOWは、2019年6月20日に開催された定時株主総会において、取締役および監査役が以下の通り正式に決定したことを発表した。また同日開催された同社取締役会において、代表取締役および役付取締...

知っておきたいパーソナライズド動画!そのメリットと活用法は?

6 years 5ヶ月 ago

パーソナライズド動画でターゲティングされるイメージ

見込み客を育成したり成約率を高めたりするために、効果的な手法として「パーソナライズド動画」が注目されているのをご存知でしょうか。どのような動画かピンとこなかったり、この言葉自体を聞きなれかったりという人もいるかもしれません。そこでこの記事では、パーソナライズド動画はどういうものかを説明し、そのメリットや活用法について紹介していきます。

パーソナライズド動画の特徴

動画マーケティングとして注目度が高いパーソナライズド動画とは、どのようなものを指すのでしょうか。ここでは、その特徴とメリットについて説明します。

パーソナライズド動画とは

パーソナライズド動画とは、ユーザーにあわせてコンテンツを変えた動画のことを指します。自分だけのために作られた動画という特別感があり、より成果につながりやすい手法として注目されています。この動画の特徴は、ユーザーひとりひとりの状況にあわせて行うOne to Oneマーケティングです。パーソナライズド動画ではたとえば、自分の名前が出てきたり、住んでいるエリアの情報を知ることができたりします。たとえば、Q&A動画にこの手法を用いれば、視聴者が「自分の質問に答えてくれた」と感じられるのです。

パーソナライズド動画のメリット

パーソナライズド動画のメリットとして、ユーザーが興味を持つ情報をピンポイントで提供できる点が挙げられるでしょう。この手法ではユーザーの状況や好みを反映できるので、無駄のないマーケティングが可能となります。さらに、紙のDMやメールなどよりも見てもらいやすいのもメリットです。動画によっては自分が現在保有しているポイントや会員ステータスなども表示されます。また、視聴者が感じる特別感は「おもてなし」にも通じるものがあるので、パーソナライズド動画をうまく活用すれば、電話やメールのお問い合わせ数も減らせる可能性があります。

動画をパーソナライズする際のポイント

動画をパーソナライズする際には、気をつけておかなければならない点がいくつかあります。ここでは、3つのポイントに焦点を当てて解説していきます。

顧客管理

ユーザーに最適なパーソナライズド動画を届けるためには、まずそのユーザーについて知ることが不可欠です。そのためには、しっかりと顧客管理を行うことがポイントになります。そのユーザーが求めているものは何かを正しく分析するためにも、重要な顧客情報はきちんと蓄積し、活用する必要があります。たとえば、自社サイトのどのページを頻繁に訪れているか、年齢層はどのぐらいなのかなどは、マーケティングを進めていくうえで重要視すべきです。情報活用の必要性が生じればすぐに扱えるよう、普段から顧客管理体制を整えておきましょう。

差し込み

効果的なパーソナライズド動画にするためには、どこにどのようなメッセージを差し込むか、映像や音をユーザーごとにどう変えるかが重要になります。差し込みで多いのがテキストと音声です。たとえば請求額や保有ポイント、契約しているサービスの名称などは個々のユーザーによって大きく異なるので、テキストの差し込みで対応するのが一般的です。音声では、視聴者の名前など、比較的文字数が短いものに使われることが多いです。

シナリオの分岐

同じストーリーの動画をカスタマイズするだけでなく、シナリオをユーザーにあわせて分岐させるようにすると、より高い効果が期待できる場合があります。たとえば、おすすめのサービスを提案する際に、独身ならシナリオ1、既婚ならシナリオ2のようにすることで、ユーザーに刺さりやすくなります。

パーソナライズド動画の活用方法

パーソナライズド動画は活用してこそ意味のあるものです。ここでは、4つの活用方法について説明し、この手法の可能性について探っていきます。

見込み客の育成

見込み客を育成するためには、その見込み客のフェーズにあわせた情報提供がカギを握ります。商品やサービスへの関心が高まったときにパーソナライズド動画を利用すれば、最後の後押しになる可能性を秘めているのです。この動画手法はDMやメールなどよりも商品やサービスの使用感をリアルに伝えられるので、購買意欲を高めるのに効果が期待できます。

顧客ロイヤリティの向上

既存の顧客に対しても、パーソナライズド動画は役立ちます。この動画手法を用いて新製品の情報提供などをすれば、リピート率を高めて顧客ロイヤリティの向上につなげることができます。メールの案内で自社サイトに来たユーザーの9割がパーソナライズド動画を視聴し、うち7割が視聴完了したというデータもあるほどです。見込み客を顧客に、顧客をロイヤルカスタマーにするのを、この動画手法では実現できる可能性があります。(※日本写真印刷コミュニケーションズ株式会社調べ

営業支援

見込み客と面談するような場合でも、事前にパーソナライズド動画を準備して臨めば、最適な情報が提供できる可能性が高まります。動画で製品やサービスの特徴を紹介し、視聴者がさらに知りたい情報を直接営業が説明するようにすれば、見込み客の製品やサービスの理解促進にもつながります。個人の顧客だけではなくBtoBにも使えるこの動画手法は、成約率アップも期待できます。

パーソナライズド動画の活用事例

実際にパーソナライズド動画の活用事例を見て、どのようなものかを体験してみましょう。ここでは、2つの好例を紹介します。

「自動車の事故解決までの流れ」チューリッヒ生命

出典:ZurichJapan

チューリッヒ保険による自動車の「事故解決までの流れ」を案内するパーソナライズド動画は、冒頭部分から視聴者の名前を呼びかけています。また、動画の最後には、証券番号や事故番号、事故日といった視聴者だけの情報が提示されています。本動画では、事故を起こしたユーザーに対して事故後の対応について詳しく案内しています。視聴者に対して話しかけるように説明しているのが、一般的な案内動画との大きな違いです。さらに、本動画は画面上のボタンをクリックすることでさらに別の説明へと進むことができるので、より視聴者の気になる部分の説明に寄り添ったコンテンツになっています。事故に遭ったことをいたわる表現も見られ、全体的に配慮が行き届いたクオリティの高い動画といえます。

「ご契約内容のお知らせ編」マニュライフ生命

出典:ManulifeJapan

マニュライフ生命の「ご契約内容のお知らせ」を案内するパーソナライズド動画では、ナレーターが視聴者の名前こそ口にしないものの、画面にはしっかりと書かれており、視聴者にだけ向けたものであることがわかります。そのほかにも、契約内容や契約日などの個人的な情報も画面に表示されます。本動画はユーザーが契約した内容にあわせてパーソナライズしており、視聴者によって見えるものが違ってくるのが特徴です。従来型の動画では、どのユーザーもまとめての案内となることが多くありました。たとえば、自分が30代だったとしても、40代や60代などへの案内もひと通り見なければならないのが普通でした。しかし、本動画であれば視聴者の属性についての説明のみであり、時間短縮かつ的確な情報を得られるので、ユーザーフレンドリーとなっています。

ユーザーに最適なパーソナライズド動画にしよう

パーソナライズド動画は、ユーザーによってどこをどう変えるかがポイントになります。思い描く成果につなげる動画を制作したいなら、経験と実績が豊富な動画制作サービスに頼むのが良い選択です。自分用の動画という特別感を与えられ、ユーザーの関心が高く維持される動画を作って、コンバージョン率を上げていきましょう。

動画制作におすすめのCrevo

Crevoのプロデューサー

VIDEO SQUAREを運営するCrevo(クレボ)では、数多くの動画制作・映像制作にたずさわっています。国内外約5,000名のクリエイターネットワークを活かし、ご依頼ごとに最適な専属チームを作ります。また、はじめての動画制作でも安心のサポート体制が整っています。動画制作・映像制作ご検討の方はぜひお問い合わせください!

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Crevoの関連サービス

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オイシックスが月額1280円の新サブスク「プライムパス」、特定商品毎週3品まで0円&野菜や果物全品2割引き

6 years 5ヶ月 ago

農産品や加工食品、ミールキットなどの食品宅配を展開するオイシックス・ラ・大地は6月24日、新たなサブスクリプションサービス「Oisix プライムパス」の運用を6月27日から開始すると発表した。

利用者は月額1280円を支払うと、特定商品が毎週3品まで0円となるほか、野菜や果物が全品20%オフとなる。新サービスの開始で、EC食品宅配サービス「Oisix」を継続的に利用しやすくする。

常備しておきたい食材が月額2320円お得に

月額1280円(税別)を支払うと、毎週40種類以上の対象商品の中から3点が0円になる。ラインナップは牛乳やパン、ベーコン、ハム、ヨーグルトなど、冷蔵庫に常備しておきたい食品を集めた。1回の注文につき、3点を月に4回注文した場合、毎月12点が0円になる。

有機野菜や特別栽培野菜など、安心・安全基準を満たした「Oisix」の野菜や果物が何品でも20%オフで購入できる。「Oisix」では産地から野菜や果物を直接仕入れるため、価格が常に安定しており、市場で野菜の価格が高騰した際にも安心して購入できる。

オイシックス・ラ・大地が始める、新たなサブスクリプションサービス「Oisix プライムパス」
「Oisix プライムパス」の対象商品イメージ

対象商品を平均すると1品約300円。毎週3品、1か月12品を注文した場合、300円×12品の3600円から、月額利用料1280円を差し引くと、月間2320円お得となる計算。なお、一部のセット販売商品やお取り寄せ市場の商品、頒布会商品などは対象外となる。

食品宅配サービス「Oisix」は、「つくった人が自分の子どもに食べさせられる食材のみを食卓へ」をコンセプトに、インターネットで有機野菜や特別栽培野菜、無添加の加工食品を届けるEC食品宅配サービス。現在の会員数は20万5976人(2019年3月末時点)となっている。

石居 岳
石居 岳

宅配ボックスを設置したら…非対面受取率は0%→30%にUP、再配達率は34%→14%に減少

6 years 5ヶ月 ago

パナソニック・ライフソリューションズ社は6月24日、都内の子育て世帯を対象にした宅配ボックスの実証実験の結果を公表した。宅配ボックスを設置後、被験者は宅配荷物の30%を宅配ボックスで受け取り、再配達の割合は設置前の34%から14%へと減少したという。

実証実験は2018年12月3日から2019年1月31日まで、東京都世田谷区内に住む子育て中の50世帯を対象に実施した。

宅配ボックスを設置する前の2018年10月時点で、被験者が宅配荷物を「直接受け取った(対面)」割合は66%、「再配達になった」は34%だった。

宅配ボックス設置後は、「直接受け取った(対面)」が56%、「宅配ボックスで受け取った(非対面)」は30%、「再配達になった」は14%に変化した。

2018年10月の配達個数は412個(回答47世帯)、2018年12月と2019年1月の月間配達個数は平均553個(回答46世帯)。

パナソニック・ライフソリューションズ社が実施した、都内の子育て世帯を対象にした宅配ボックスの実証実験の結果 非対面での受け取り率、再配達率の変化
非対面での受け取り率、再配達率の変化

宅配ボックス設置でも再配達の理由は?

宅配ボックスの設置後に再配達になった要因の上位は、「荷物が大きくて入らなかった」(27.8%)、「生もの・クール便」(25.2%)、「宅逢ボックスがいっぱいだった」(20.5%)、「宅配ボックスに入れてくれなかった」(12.6%)となっている。

パナソニック・ライフソリューションズ社が実施した、都内の子育て世帯を対象にした宅配ボックスの実証実験の結果 宅配ボックス設置でも再配達になった理由
宅配ボックス設置でも再配達になった理由

再配達による待ち時間の削減時間も調査

実証実験の事前調査では、「荷物の受け取りのために時間が拘束されている」という意見があったという。そこで、宅配ボックスを設置したことによる、再配達のための待ち時間の変化を調査した。

荷物を受け取るための待ち時間を試算するため、「再配達を依頼してから受け取るまでの待ち時間」を再配達1回あたり2時間と仮定し、年間の待ち時間を算出した。宅配ボックスを設置する前は、1年間の待ち時間は一世帯当たり平均約72時間だったが、宅配ボックス設置後は平均約39時間に減ったという。

パナソニック・ライフソリューションズ社が実施した、都内の子育て世帯を対象にした宅配ボックスの実証実験の結果 再配達による待ち時間の変化
再配達による待ち時間の変化

全被験者が荷物の受け取りにおけるストレスは「軽減」「やや軽減」と回答

宅配ボックスを設置したことで、荷物の受け取りにおけるストレスの変化を聞いた。その結果、「かなり軽減された」は71%、「やや軽減された」は29%だった。「どちらともいえない」「あまり軽減しなかった」「全く軽減しなかった」はすべて0%。

在宅時の荷物の受け取りに関するストレスの変化では、「かなり軽減された」は31%、「やや軽減された」は41%、「どちらでもない」は21%、「あまり軽減しなかった」は8%、「全く軽減しなかった」は0%だった。

パナソニック・ライフソリューションズ社が実施した、都内の子育て世帯を対象にした宅配ボックスの実証実験の結果 荷物の受け取りにおけるストレス
荷物の受け取りにおけるストレス
渡部 和章
渡部 和章

日本郵便が置き配バッグでの配送を推進――依頼書不要で「OKIPPA」への指定配送OKへ&置き配バックを10万世帯に無料配付

6 years 5ヶ月 ago

日本郵便は6月24日、置き配バッグ「OKIPPA」と同梱の配送員向けプラカードを設置していれば、指定場所配達の依頼書を提出したものと見なし、顧客や同居人が不在でも「OKIPPA」に郵便物などを配達することを明らかにした。

併せて、10万世帯の顧客を対象に「OKIPPA」を無料配布するキャンペーンを実施。「OKIPPA」の配付を通じて、「置き配」の普及拡大に取り組む。キャンペーン受け付け期間は6月24日から8月26日まで。

日本郵便が置き配バッグ「OKIPPA」を公認

「OKIPPA」はYperが提供している、玄関などに折りたたんで設置し宅配ボックスと同時に利用できる置き配バッグ。

日本郵便はこれまで、一戸建、アパート等(2階以下の集合住宅)、マンションで各住戸に設置された宅配ボックスへの配送に関しては申請書「指定場所配達に関する依頼書」の提出が必須だった。6月24日以降、「OKIPPA」への配送の場合は申請書の提出を不要とし、「OKIPPA」を顧客が受け取ったその日から利用できるようにした。

日本郵便は、置き配バッグ「OKIPPA」と同梱の配送員向けプラカードを設置していれば、指定場所配達の依頼書を提出したものと見なし、顧客や同居人が不在でも「OKIPPA」に郵便物などを配達することを明らかにした
置き配バッグ「OKIPPA」についての日本郵便のお知らせ(画像は編集部が日本郵便のHPからキャプチャ)

「OKIPPA」配達の対象となる荷物は以下の通り。

  • 郵便受箱または差入口に入らないゆうメール、ゆうパケットおよび郵便物(速達、配達時間帯指定郵便および配達日指定郵便とする郵便物ならびに国際通常郵便物を含む)
  • ゆうパック(国際小包郵便物を含む)、特定記録郵便物等(国際特定記録郵便物を含む)EMS郵便物

対象外郵便物は、書留、セキュリティゆうパック、レターパックプラス、保冷、代金引換、返信依頼郵便、生ものを内容とするゆうパック、料金・運賃または手数料の支払を要する郵便物等、新特急郵便、国際書留通常郵便物、受取通知または保険付とする国際郵便物、税付郵便物。 

配達員の94%が「OKIPPA」の利用を望む

Yperは2018年12月、日本郵便と共同で、東京・杉並区内の1000世帯で「OKIPPA」を使った実証実験を実施。受取人が不在中に届いた荷物の約61%で「OKIPPA」が使われた。

実証実験終了後、配達員に「OKIPPA」の満足度を聞いたところ、56%が「とても利用してほしいと回答」。「できれば利用してほしい」と合わせると、合計94%が利用を望む結果となった。

物流系ITベンチャーのYper(イーパー)は置き配バッグ「OKIPPA(オキッパ)」の実証実験を行った結果、受取人が不在中に届いた荷物の約61%で「OKIPPA」が使われたと発表
「OKIPPA」の利用が配送の効率化、配送員の業務負担の軽減につながることを確認できたという
石居 岳
石居 岳

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