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父の日もお中元も「産直」で。コロナから始まった変化の連鎖をデータから読みとる【ネッ担まとめ】 | ネットショップ担当者が 知っておくべきニュースのまとめ

4 years 9ヶ月 ago
ネットショップ担当者が読んでおくべき2021年5月24日〜30日のニュース
ネッ担まとめ

新型コロナウイルス感染症を発端としたEC業界の変化はまだまだ続いています。変化に気付くにはデータの観測から……ということで、今週はデータ多めでお送りします。

ECの流れは変化し続けています

カンブリア宮殿の放送を終えて。食べチョクのこれまでとこれからをまとめます | 秋元里奈@食べチョク代表 | note
https://note.com/akirina/n/n115090cd9c6a#S4PSM

まずは産直ECが伸びてきた流れを振り返ります。

2020年2月末、突然複数の生産者さんから「急に販売先がなくなってしまった」と連絡がありました。新型コロナウィルスの影響によるイベントの中止、学校の休校による給食への出荷停止などが主な理由でした。

これまでも、台風などの悪天候によるSOSがくることはしばしばありましたが、全国からここまで多くのSOSが寄せられたのは初めての経験でした。

「一次産業に想像以上に大きな影響が出るかもしれない」

1年以上の前のことで、この時は何がどうなるのか誰もわからなかったですよね。悪天候の場合は地域が限定されていても、今回は日本全国からのSOSですから。そのあとの食べチョクさんの対応は早かったです。

すぐにチームで対策の検討を開始。3月2日より「コロナでお困りの生産者さん」の特集をオープンし、全商品の送料500円分を食べチョクが負担する支援プログラムを開始しました。

誰よりも早く動いた姿を見て、多くの生産者さんから問い合わせが殺到しました。生産者さんの声に応えるべく、次から次へとできる限りの施策を実施。

1週間もかからずに対応策を打ち出して、それ以降も動きは活発でした。こちらの記事でもお伝えしたようにClubhouseを活用するなど、とにかく生産者さんたちのために動いていましたよね。

2019年→2020年で流通額は42倍、ユーザー数は50万人を突破、生産者数は2021年4月末時点で4,300軒に。利用率や認知度、アクセス数など6つの項目で国内の産地直送サイトNo.1を獲得し、生産者1軒あたりの月間最高売上は1,479万円となりました。

流通額が42倍というのもすごいですが、それ以上にすごいのが生産者1軒あたりの月額売上が1,500万ほどになったということ。完全に産直ECが生産者にもユーザーにも定着した感じです。

【父の日の商品販売動向】産直EC内の昨年の「父の日」検索数は33.9倍増、今年の「母の日」は1.4倍増 コロナ下で親に産直食材の贈り物をする傾向が顕著に|株式会社ポケットマルシェのプレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000054.000046526.html

グラフポケットマルシェ内の「父の日」検索回数比較(2019年〜2020年)
ポケットマルシェ内の「父の日」検索回数比較(2019年〜2020年)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000054.000046526.htmlより編集部でキャプチャ

ポケットマルシェ内における「父の日」のキーワード検索回数は、2020年が過去最高となり、前年比33.9倍となりました。

2020年の父の日は、マグロ・サーモンなどが入ったおつまみ6種セットや、五島列島の岩牡蠣、紅ズワイガニといった魚介類の売れ行きが好調でした。

こちらは同じく産直EC「ポケットマルシェ」さんのデータです。コロナで産直ニーズが高まってユーザーも増える→家飲みが増えている→もちろんお父さんも家で飲む→おつまみがいる→父の日は産直だ!という流れですね。

父の日の贈り物には誰もが困った経験があると思いますが、産直のおつまみであればお父さんは喜びますし、家族も食べられるので一石二鳥ですよね。コロナ前には考えられなかった動きです。

今ひとつ盛り上がりに欠けるというか、仕方なく送っている感もあった父の日ギフトに変化があったように、お中元の状況も変化しているようです。

お中元EC 5月から早くもスタート 帰省の代わりやイエナカ充実用に | BCN+R
https://www.bcnretail.com/market/detail/20210526_227031.html

そごう・西武は、今年のお中元ギフトの売り上げについて、既存店前年105%、うちインターネット前年比110%と、強気の目標を立てる。同社によると、20年のお中元・お歳暮の売り上げは、お中元が前年の約9割にとどまったが、お歳暮が前年を上回ったという。

こちらの記事でも取り上げたように「帰歳暮」というワードが出てきて、帰省ができない状況で、お歳暮ECが伸びています。その流れでお中元も伸びるという流れ。

グラフ 「少し価格が高くても買ってもよいと思う食品・飲料」(マイボイスコム「プレミアム食品・飲料に関するアンケート調査(第2回)」)
「少し価格が高くても買ってもよいと思う食品・飲料」(マイボイスコム「プレミアム食品・飲料に関するアンケート調査(第2回)」)
https://www.bcnretail.com/market/detail/20210526_227031.htmlより編集部でキャプチャ

ちょっと高くても買ってよいと思う食品・飲料は「国産」「地域ブランド、地域の特産品」となっています。どう考えても産直との相性がいいですよね。贈り物には産直。そんな流れが生まれています。

さらにこの次の流れを考えると、生産者さんのECサイト構築&運用支援のニーズは高まりそうですし、食べチョクなどのいわゆるモールとの多店舗産直の管理も必要になってくるでしょう。一方で生産者さんから仕入れてギフト商品を扱っていた人たちは打ち出し方を変えていかないといけないので、既存商品をどう組み合わせていくのかなどを考えるために、ECコンサルのニーズも高まりそうです。

ちょっと前のまとめ記事で紹介したECコンサルの坂本さんはこう話しています。

運営しながら、その変化を素早くキャッチすることが何より大事だなと感じます。生まれる新しい価値を見逃さないために必要なのは、観察を続けることです。
変わらない原理と、変わりゆく市場環境。Eコマースという船を乗りこなそう。コマースデザイン株式会社代表 坂本悟史さんに聞く、今だからこそのEコマースの無限の可能性 | COMMERCe+

「風が吹けば桶屋が儲かる」ではないですが、どこかに変化が出ればそこから順番に変化が起きます。その変化を見逃さないようにEC全体の流れを把握して、ユーザーの動きの変化を観察しておかないといけないですね。

EC全般

ライブコマースに関する利用実態調査 | MMD研究所
https://mmdlabo.jp/investigation/detail_1960.htm

広がりそうで広がらないライブコマースですが、どこかで広がる可能性も頭に入れておきましょう。

ネットスーパーの認知率は91%、利用意向のある女性は2人に1人にのぼり、1年後には今の2.8倍利用が進む | eコマースコンバージョンラボ
https://ecclab.empowershop.co.jp/archives/70732

こちらは広がることがほぼ確実なネットスーパー。

インターネットの利用、ここ数年でいよいよ老年層にも浸透。60代も8割間近【インテージ調べ】 | Web担当者Forum
https://webtan.impress.co.jp/n/2021/05/21/40216

2020年に全世代でスマホとSNSの利用が急増。

【ドンキ】コロナ禍で20倍も売れた商品とは? 意外すぎる爆伸びアイテムを中の人に聞いた | ジモコロ
https://www.e-aidem.com/ch/jimocoro/entry/hinishi08

大型テレビ、電源タップ、除草剤などが伸びています。

大切なのは「お店からの信頼」と「ユーザー体験」。宅麺.com 創業者・井上琢磨さんに聞く「ラーメン屋さんの未来」と、コロナ禍で過去最高の売上を達成するまでの軌跡 | commerce+
https://commerceplus.jp/takumen-inoue/

産直と同じくコロナの影響で伸びた宅配ラーメン。

ECシステムが「柔軟」であることは顧客体験向上につながるのか ヘッドレスコマースの現在と未来 | ECzine
https://eczine.jp/article/detail/9171

こちらは何かと話題の「ヘッドレスコマース」の説明。今まで読んだ中で最もわかりやすかった記事。

商品レビューの誹謗中傷対策を考える。暴言はどこまで許されるのか? 弁護士に聞いてみた | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/8716

本を書くということはメンタル的にタフでなければならないようです……。

今週の名言

「2割は自分たちのファン。6割は僕たちのことを何とも思っていない人たち、そして残りの2割が僕たちを叩くために身構えている奴らだ」と加藤は言いました。「なるほど!」と思いましたよ。

多くの人たちは僕たちに興味が無い。叩く人も2割しかいない。だったら、僕たちは2割のファンをちゃんと大切にすればいいんじゃないかって。

極楽とんぼ・山本圭壱が語る鈍感力の重要さ「切り取り報道の裏には声援だってある」 | break-time
https://new.akind.center/202105/yamamoto-keiichi-gokuraku/

これは芸能界に限らずどんな業界にもあてはまること。2割のファンがどんな人たちかを把握しましょう。

森野 誠之
森野 誠之

不動産事業から化粧品事業へ。チャレンジを続けるクレソワン化粧品 | EC業界で活躍する女性の働き方に迫る“e-女”~Presented by売れるネット広告社~

4 years 9ヶ月 ago
売れるネット広告社の代表取締役社長 加藤公一レオ氏と、クレ・コーポレーション クレソワン化粧品 大石南美さんとの対談(連載第12回)

売れるネット広告社の代表取締役社長CEOの加藤公一レオがEC業界で活躍する女性にフォーカスし、ネット通販(EC)に携わる経営者や担当者とさまざまなテーマについて対談する企画。12回目はクレ・コーポレーション クレソワン化粧品の大石南美(おおいし みなみ)さんの登場です。

今回の“e-女”

株式会社クレ・コーポレーション クレソワン化粧品 大石南美(おおいし みなみ)さん(左)と徳原智美さん
クレ・コーポレーション クレソワン化粧品 大石南美さん(左)と徳原智美さん
大石さんのプロフィール:
福岡県出身。2014年株式会社クレ・コーポレーション入社後、クレソワン化粧品事業部配属に。2021年1月よりクレソワン化粧品のマネージャーである髙橋奈々さんが産休に入ったことで、現在は後任として業務にあたっている。「たくさんの方にクレソワン化粧品を知っていただき、クレソワン化粧品を使っていただきたい」という思いで働いている。

不動産事業から化粧品事業へのチャレンジ

加藤公一レオ(以下 加藤):まずは自己紹介をお願いします。

大石南美(以下 大石):もともとはエステサロンで働いていました。クレソワン化粧品は不動産事業が母体で、当初は不動産事業を営むクレ・コーポレーションに受付事務として入社しました。その後、クレソワン化粧品に移って6年半ほどになります。

加藤:不動産から化粧品というのは、転職に近いくらいの変化ですよね。どのようなきっかけで、不動産会社が化粧品事業を始められたんですか?

大石:クレ・コーポレーション代表の榑林は、不動産事業の傍らで行える事業をいろいろと模索していたようです。そのなかで化粧品事業に可能性を見出しました。「肌により良い化粧品を自分たちで作ろう」と考え、現クレソワン化粧品マネージャーの髙橋とクレソワン化粧品事業を2011年に立ち上げたんです。プロジェクト立ち上げから「もっと良い商品を、もっと多くの女性にお届けしたい」という気持ちで、8年の歳月をかけて酵素洗顔の「スノーパウダーウォッシュ」の販売をスタートしました。

加藤:ネット通販はどのような形で始められたんですか?

大石:最初は「楽天市場」への出店です。ネット広告は出さずに販売。今はモールへの出店は行っていません。

加藤:モール出店よりも、自社ドメインでランディングページを制作して売っていく方が良いです。モールは競合が多く、常に比較検討されるので値下げ競争になってしまいます。大変なわりに利益はあまり上がりません。

一方、自社ランディングページの場合、お客さまがそのランディングページを見ている瞬間は同じ画面で他社商品と比較検討されることはないので、独占の世界。だから、自社ランディングページの場合は、情報価値によってモールよりも高い値段で売ることができるんです。

徳原智美(以下 徳原):私たちも今後が楽しみです。

株式会社クレ・コーポレーション クレソワン化粧品 大石南美さんと徳原智美さん

全国の農家を訪ね歩いて出会った希少原料を使用

加藤:御社の理念やビジョンについて教えてください。

大石:化粧品事業は、「エコを意識した環境に優しい商品作り」をモットーに、他には真似できないオンリーワンの商品作りをめざしています。「クレソワン」とは、フランス語で「お手入れの鍵」という意味で、“素肌力を引き出すこと”を大切にしています。「ベーシックなお手入れをシンプルに続けることで、キレイな肌を目指したい」という女性に向けて、“肌実感”にこだわった化粧品をお届けすることが私たちの役割だと考えています。

株式会社クレ・コーポレーション 理念

加藤:商品開発において、クレソワン化粧品ならではのこだわりや特徴はありますか?

大石:天然由来の成分や無添加にこだわった、肌と環境に優しい化粧品作りにこだわっています。たとえば、クレンジングジェルには「バラの女王」と呼ばれるダマスクローズの花油を配合。荒れやすい、ニキビができやすい、アトピーがあるなど、肌が弱い人にも使っていただける肌にやさしいクレンジングです。

クレンジングジェル

加藤:クレンジングは単品通販の商材としては良いですよね。売れるネット広告社のクライアントの中で一番売れている商品はクレンジング。美容液は女性の3分の1しか使っていませんが、クレンジングは大人の女性はほとんど使っているので、市場が大きいです。

大石:ほかの商品も、植物成分はできる限りオーガニック原料を使用し、美容液やクリームにはオーガニックレインボーキウイから抽出した果実水とエキスを使っています。開発者が全国の農家を訪ね歩き、日本で1農家しか栽培していない希少なオーガニックレインボーキウイに出会えました。オーガニックレインボーキウイにはビタミンCやビタミンE、カロテノイドなど、美容成分がたっぷり含まれているんです。

オーガニックレインボーキウイ

加藤:「レインボーキウイ」なんて初めて聞きました。一番売れているのは何の商品ですか?

大石:一番売れているのは酵素洗顔の「スノーパウダーウォッシュ」です。クレンジングを使うのはほとんどが女性ですが、酵素洗顔は男女関係なく使っていただけます。インフォマーシャルも配信していて、反響は大きいです。インフォマーシャル経由のお客さまは年配の方が多いですね。

スノーパウダーウォッシュ

加藤:年配のお客さまの良さは、一度使うと長く使ってくれる方が多いことです。若い人はさまざまな情報に触れるので浮気します(笑)。年配でオフラインのお客さまはCPOは高めですが、LTVが高いのが特徴です。

コールセンターのトークをランディングページにも反映

加藤:通販の仕事をやってみてどう感じていますか。面白さや難しさなど。

大石:インフォマーシャルを放映しているので、まだまだ電話受注が多いです。顔が見えないので、お客さまの声色から「怒ってらっしゃるのかな?」「何を考えてらっしゃるんだろう?」と感じることも多く、お客さまの考えを察知するのが難しいと感じています。

反対に、お客さまもこちらの声色でいろいろと判断するので、声のトーンや話し方にすごく気を遣っています。ネット注文ですとお客さまもコールスタッフも気を張らずに受注できるので良いなと感じています。

加藤:受注の電話は社内で受けているんですか?

大石:はい。一時期、外注していたこともありましたが、自社の方が引上率が高かったので、今はすべて社内で受電しています。

加藤:引上率アップのコツはありますか?

大石:同席している徳原さんは、電話での引上率が90%です。

徳原:話し方がゆっくりしているので、年配のお客さまにも聞き取りやすいのではないかと思います。また、私自身が自社の商品を良いと思って薦めているので、お客さまも「定期にしてみようかな」と言っていただけます

加藤:一度、徳原さんのトークを録音して、徳原さんがセールストークで使っている言葉をランディングページにも盛り込むと良いですよ。本来ランディングページというのは、コールセンターのスタッフがお客さまに話しているトークを反映させるべきなんです。

大石:引上率が高い人は何か違いがあるはずですよね。やってみます。

加藤:EC業界ならではの面白さはありますか?

大石:ネット業界が初めてなので、リアルタイムで反応があるのが面白いです。最近、クレンジングジェルの新しいランディングページで広告出稿しているのですが、すぐ注文があるととても嬉しくてやりがいがあります。「今日はどのくらい注文が入ったかな?」と毎日が楽しいです。

売れるネット広告社の代表取締役社長CEO 加藤公一レオ氏

定期の解約理由トップは「余っている」

加藤:化粧品ECをやっていて、何か課題に感じていることはありますか?

大石:定期コースの継続回数が3回ほどで伸び悩んでいることです。一度解約しても、「いろいろ使ってみたけど、やっぱりこれが良かった」と戻ってきてくださるお客さまも多いのですが、もっとLTVを上げていきたいです。

加藤:化粧品の場合、5回〜6回程度は継続が見込めるので3回は少ないです。アップセル率は下がってしまいますが、定期縛りを付けることを検討しても良いかもしれません。3回縛りにすれば5回は回転します。

それ以外にもLTVを上げる方法はたくさんあります。まず、定期コースの解約は電話オンリーにしたほうが良いです。ネットユーザーは電話が嫌いなので、心理的に解約しにくくなりますし、コールセンタースタッフが解約を阻止できる場合もあります。

また、一番解約が多いタイミングの一歩手前でサプライズプレゼントを贈るというのも効果的です。恋愛と同じです。倦怠期のカップルがいたとして、男性が女性に花束を贈ったら、2、3か月は別れを引き延ばせるじゃないですか(笑)

徳原:わかりやすいですね!

加藤:申込確認画面や申込完了画面、サンクスメールなどあらゆるところで「6か月は続けてください」と伝えるのも効果的です。同梱物でも「6か月継続」を徹底的に伝えてください。

結局、定期の解約理由は「商品が余っている」が一番多いです。お客さまが解約を申し出てきてもすぐに解約を受けずに余っている個数を聞き、余っている期間分だけ休止し、使い終わるタイミングで再開のお約束を取り付けると良いです。御社も利用している売れるネット広告社の「売れるネット広告つくーる」はLTVアップフォローメールも設定できるので、活用してください。

大石:なるほど。LTVアップのために当社でもできることがいろいろあるとわかりました。実践します。

クレ・コーポレーション クレソワン化粧品 大石南美さんと徳原智美さん

ECビジネスから感じる“流れ”の変化

加藤:化粧品事業に携わって6年ほどとのことですが、その間に感じた変化はありますか?

大石:当社の場合、インフォマーシャルからの電話注文が多かったのですが、最近どんどんネットに移行しています。InstagramなどのSNS活用にも力を入れようとしていて、流れが変わってきているのを肌で感じます。新しいフィールドで結果を出したいですね。

加藤:EC業界について、どのように感じていますか?

大石:「競合がものすごく多い」というのが一番の実感です。その中で差別化を図り、どうやって自社商品をアピールしていけば良いのか、常に思案しています。

当社の「スノーパウダーウォッシュ」は、1回分ずつ個包装になっていること、オーガニックシアバターを使用しているところに特徴があります。酵素は湿気に弱く、水分に触れると働きが弱くなってしまうので、個包装にして酵素の働きを最大限生かせるようにしているところが「スノーパウダーウォッシュ」の強みです。

ですが、酵素洗顔自体は他社からもたくさん出ていて、手頃な価格の商品も多いため、お客さまに違いを理解してもらうのは簡単ではないと感じています。

加藤:今後チャレンジしたいことはありますか?

大石:個人的にはInstagramの活用に力を入れていきたいと考えています。若い世代の方にも当社の商品を知ってもらうきっかけにしたいです。

加藤:SNSは一度成功すれば爆発力がありますからね。

大石:コロナ禍もあって、外出しなくても買い物ができるというのがネットの強みだと思うので、新しい成功事例を作りたいです。

加藤:ECビジネスは今の時代すごく良いと思います。定期コースが主体の単品通販はストックビジネスなので、コロナショックのような状況下でもいきなり売り上げがなくなることはありません。当社のクライアントも8割はコロナ禍の影響を受けておらず、1割はむしろ広告出稿がしやすくなり、売り上げがアップしているそうです。

大石:私もコロナ禍で改めて通販の強さを感じています。まだまだこれからのビジネスなので、今後が楽しみです。

対談を終えて

不動産会社から生まれた化粧品会社という、ユニークな成り立ちをもつクレソワン化粧品様。「どんな商品を出されているのだろう?」と興味がありました。原材料探しからこだわって開発されているという商品は、お客さまから「違いを実感した」との声がたくさん寄せられる実力派。今後、ECのノウハウを積み上げていくことで、さらなる飛躍が待っていることでしょう。

売れるネット広告社の代表取締役社長CEO 加藤公一レオ氏とクレ・コーポレーション クレソワン化粧品 大石南美さんと徳原智美さん

加藤公一レオからのお知らせ

日本で唯一のネット広告/ランディングページ特化型のクラウドサービス「売れるネット広告つくーる」は、登場した“e-女”が所属する企業さんも利用しています。

【無料セミナーのご案内】

売れるネット広告社は、「仮説ベース」ではなく「事実ベース」で、いかにクライアントの広告の費用対効果を上げていくか、いかに売り上げを上げていくかに特化し、“100%確実性”のある広告を追求してきました。無料セミナーでは、“最強の売れるノウハウ”、つまりは10社以上で広告の費用対効果が上がった成功の仕組みを大公開します。

加藤 公一 レオ
加藤 公一 レオ

約10日で日本からロシアへの配送。越境ECの代理購入サービス「Buyee(バイイー)」がロシアへの新配送サービス

4 years 9ヶ月 ago

BEENOSが運営する越境ECの代理購入サービス「Buyee(バイイー)」は2021年5月から、航空便によるロシア向けの新配送サービスを独自に導入した。約10日で日本からロシアへの配送が可能となる。

コロナ禍でも配送日数を短縮

新型コロナの影響を受け、2020年から日本郵便のEMS(国際スピード郵便)や航空便が一時停止し、「Buyee」における日本からロシアへの輸送手段は船便しかない状況に陥った。

こうした状況を打開するため、「Buyee」は独自の航空便による物流経路を開拓、新配送サービスをスタートした。新配送サービスにより、船便だと到着まで2か月~3か月以上要していたロシアへの配送が、約10日まで短縮できるという。

BEENOS Buyee 越境EC ロシア向け新配送サービス
「Buyee」が導入したロシア向け新配送サービス

ロシアにおける越境EC市場はEC売上高の約3割を占める

日本貿易振興機構(ジェトロ)によると、2019年時点のロシアのEC市場は310億ドル、世界で9番目の規模。また、EC市場の伸長率は世界3位となっており、2020年のロシア国内のEC取引額は、コロナ禍による需要増加で前年比1.9倍の約3兆8934億円に達したという。

ロシアEC市場の特長として、EC売上高全体に占める越境ECの割合が高いことがあげられる。物流の混乱を受け、越境ECにおける取引額は前年比24.9%減少したが、2018年時点で、ロシアの越境EC市場はEC売上高全体の約3割を占めている。

BEENOS Buyee 越境EC ロシア向け新配送サービス 世界各国のEC市場規模
世界各国のEC市場規模(2019年)(画像は日本貿易振興機構サイトからキャプチャ)

こうした状況を受け、BEENOSは次のようにコメントした。

ロシアは越境ECにおいて極めて潜在力の高い市場だといえ、今回の新配送サービスによってロシア市場における「Buyee」のシェア拡大とともに、「Buyee」においてロシアユーザーから人気のルアーや釣竿といった釣り具などホビー関連アイテムや美容、健康関連アイテムのさらなる伸長や、購入カテゴリの拡大が期待できます。

「Buyee」とは

「Yahoo!ショッピング」「楽天」「ZOZOTOWN」「ヤフオク!」など、日本の通販商品・オークションの代理購入・代理入札を行うサービス。主に日本国外に居住するユーザーを対象としており、ユーザーの代わりに日本の商品を購入し、配送を行う。

BEENOS Buyee バイイー 越境ECサービス
「Buyee」の特徴と利用の流れ(画像は「Buyee」サイトからキャプチャ)
藤田遥
藤田遥

<小川卓の「海外ウェブマーケティングニュース解説」> 第32号の配信

4 years 9ヶ月 ago

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メルマガを月2回配信中。

この記事では6月1日に配信されるメールマガジンのちょい出しとなります!

 

www.mag2.com

 

foomiiでも配信を始めました(値段は同じ)。

foomii.com

 

というわけで中身をちょいだし!

 


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■目次

1:【PickUPニュース】
「Adobe Summit 2021」の「Summit Sneaks」からウェブマーケティングの未来を視る

2:【ヘッドラインニュース】
気になった海外のウェブマーケテイング関連ニュースを紹介します!

3:Q&Aコーナー

4:【2週間日記】
弊社HAPPY ANALYTICSの私の2週間の動きを紹介

5:セミナーや記事等のお知らせ
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■【PickUPニュース】
「Adobe Summit 2021」の「Summit Sneaks」からウェブマーケティングの未来を視る
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4月27日~29日に開催された「Adobe Summit 2021」。
例年ラスベガスで開催されている本イベントですが(筆者も過去に4回参加)
今年も去年に引き続きコロナ禍の影響でオンラインの開催となりました。

Adobe Summit 2021

business.adobe.com

今回はこの中から参加者も私も大好きな発表、Adobe Summit Sneaksを紹介いたします。
https://blog.adobe.com/en/publish/2021/04/28/adobe-summit-sneaks-ai-machine-learning-and-wfh-innovations.html

 

Adobe Summit Sneaksは今後実装されるかもしれない新しい技術やサービスを紹介するコーナーです。
複数名の方が自分たち(あるいはチーム)が開発中のプロダクトを紹介します。
実際にここで紹介されたものは、製品に反映されることも多いです。

 

というわけで今年は7名の発表がありました。
それぞれの内容を見ていきましょう(動画へのリンクもあるので英語わかる方は直接見たほうが面白いかも)


1.Daily Shuffle

business.adobe.com


タスク管理の仕組み「Adobe Workfront」は比較的最近、ラインナップに加わった製品です(2020年11月にWorkfrontを買収)。
マーケティング担当者向けの予定管理及び作業管理プラットフォームです。

 

このサービスに新たな機能として開発されているのが「Daily Shuffle」。
AIを活用して自分の予定を最適化してくれる機能です。

 

例えば忙しい一日にどうしても外せない予定が入ったとします。
なにかの予定を移さないといけない。こういった時って面倒ですよね。
その時に便利なのがDaily Shuffle。予定の優先順位を決めて「予定を再作成」を押すと
自動でカレンダーを組み替えてくれます。


【画像】

gyazo.com

自動で組み替えるだけではなく、関係者に再調整の連絡をしたり、
アラートを自動で設定してくれます。

上記の判断をするために外部ツールとの
連携も可能です(例:Zoom/Microsoft Teams/Google Workspace等)。


2.Savvy Search Sneak

business.adobe.com


Adobe Experience関連のサービス群を横断して1つインターフェースで検索出来る機能。検索する際に、文章で内容を入力すると、該当する情報やデータを即時に出してくれます。


==================

 

本メルマガは月2回配信しており、海外のウェブマーケティングに関するニュースを取り上げています。上記内容以外にも、ニュースヘッドライン(数行解説)やQAコーナーなども用意されています。

 

月額550円/月(税込み)で、初月は無料です。今月登録いただくと、今月の過去配信メルマガ(上記内容含む)も読むことができます!

 

www.mag2.com 

情報収集のお供によろしければぜひぜひ。

 

foomiiでも配信を始めました(値段は同じ)。

foomii.com

 

「Pinterest」がテレビCM、日本初のブランド広告キャンペーンに女優の中条あやみさんを起用

4 years 9ヶ月 ago

ピンタレスト・ジャパンは5月29日から、ビジュアル探索ツール「Pinterest」のテレビCMを始めた。国内初となるブランド広告キャンペーンで、キャンペーンキャラクターには女優の中条あやみさんを起用した。

ピンタレスト・ジャパンはビジュアル探索ツール「Pinterest」のテレビCMを開始。キャンペーンキャラクターには女優の中条あやみさんを起用
日本初のブランド広告キャンペーン

同時にHPのコンテンツをキャンペーンに合わせて刷新。国内の初回訪問者を対象とした「Pinterest」の利用に役立つハウツー、活用方法といったユーザーガイドを公開した。

「Pinterest」は2020年、グローバルで1億人を超えるユーザーを獲得し、過去最大の成長を記録。月間アクティブユーザーは4億7500万人を突破した。日本国内では2019年比で検索数は2.5倍、「ボード」の作成数は2倍に増えたという。

ピンタレスト・ジャパンはビジュアル探索ツール「Pinterest」のテレビCMを開始。キャンペーンキャラクターには女優の中条あやみさんを起用
テレビCMのイメージ

新型コロナウィルス感染症拡大により、「Pinterest」では実用的で前向きになれるインスピレーションの検索が大幅に上昇。2020年の国内インテリアに関する検索で比較したところ、「ひとり暮らし部屋レイアウト」に関する検索は24倍増、「小さな部屋の整理」は9倍増えたとしている。

「Pinterest」はWeb上やサービス内 で見つけた動画や画像を保存、整理、そして共有できるサービス。自ら画像をアップするよりも、サービス内で見つけた好きな動画や画像をPin(ピン、保存)して収集、「ボード」(写真や動画をコレクションする機能)に整理して保存するのが主な利用方法となる。

「Pinterest」はEC関連の機能強化も進めており、無料ビジネスアカウントに登録した事業者の自社ECサイトで掲載している商品画像などがピンされた際、商品価格や在庫有無などを表示する「プロダクトピン」などの機能を搭載している。

装建材・DIYパーツなどをBtoC、BtoBで販売しているECサイト「toolbox」(運営はTOOLBOX)では、2019年春から「Pinterest」の「プロダクトピン」を積極的に作成。潜在顧客へリーチし、SNS関連からの流入のうち「Pinterest」が占める割合は8割、「Pinterest」経由の売り上げは1年で3倍となっている。

テレビCM「Pinterest インテリア篇」
瀧川 正実
瀧川 正実

ニトリがVR活用のバーチャルショールームで実店舗のような買い物体験を実現

4 years 9ヶ月 ago

ニトリはVR(仮想現実)による最新3D技術を使用し、実店舗での買い物の楽しさとネットでの買い物の便利さを兼ね備えた「バーチャルショールーム」を開始した。

「ニトリバーチャルショールーム」は、実際のニトリの店内にあるコーディネートルームを3D撮影しバーチャルルーム化。店内を360度見渡しながらショールーム内を移動し、好みのコーディネートを探すことができる。

ニトリはVR(仮想現実)による最新3D技術を使用し、実店舗での買い物の楽しさとネットでの買い物の便利さを兼ね備えた「バーチャルショールーム」を開始
「バーチャルショールーム」のイメージ

ネットでの購入を希望する顧客、フルラインナップの閲覧を希望する顧客に、実際の店内を歩いているかのような臨場感で買い物の楽しさを体験できるようにした。

コーディネートされているインテリア商品にはピンがついており、一緒にコーディネートされている商品の詳細を一覧で確認して、そのまま気に入った商品をECサイトで購入することが可能。

ニトリの店内では、来店した顧客に自宅で家具やインテリアを設置した際の様子を、リアルに想起できるようなコーディネートルームを数多く用意している。

インテリア雑貨の「デコホーム」のバーチャルルームでは、モデルハウスをデコホームオリジナルの雑貨でまるごとコーディネートした様子を閲覧できる。

ニトリはVR(仮想現実)による最新3D技術を使用し、実店舗での買い物の楽しさとネットでの買い物の便利さを兼ね備えた「バーチャルショールーム」を開始
デコホームの「バーチャルルーム」イメージ

ビジネスシーン向けの「ニトリビジネス」では、法人顧客向けに、オフィス、商業施設、医療福祉施設、宿泊施設などの空間のコーディネートから納品までを手がけている。「ニトリビジネス」最大級のショールームをバーチャルルーム化。オンラインでの接客を希望する顧客や、近くにショールームがない全国の顧客にも、ニトリのオフィス家具や関連商材をバーチャル上で閲覧できる。

ニトリホールディングスの2021年2月期におけるEC事業の売上高は、前期比59.2%増の705億円。連結売上高に占めるEC売上高の比率は9.8%で、前期から2.9ポイント増加した。今後、EC事業の基盤強化を進め、2025年度までにEC事業の売上高を1500億円まで拡大させる計画。

ニトリホールディングスの2021年2月期におけるEC事業の売上高は、前期比59.2%増の705億円。EC化率は9.8%
通販事業について(画像はニトリHDのIR資料からキャプチャ)
石居 岳
石居 岳

ユーザーの「興味」を引き出すことが購入モチベーションになる!「TikTok」のオンライン運用型広告配信プラットフォームを解説

4 years 9ヶ月 ago
ニューノーマルの時代、「購入」を引き起こす要因はこれまでのデジタルマーケティングで重視されてきた「比較・検討」より「興味」が重要となってきている。TikTokでユーザーの「興味」を集める動画と広告のポイントについて、TikTok For Business Japanの廣谷亮氏と畠山雄氏が解説

デジタルマーケティングの分野では、これまで「比較・検討」が「購入」を最も引き起こす要因になると考えられてきた。しかし、コロナ禍のニューノーマルによって消費者の行動は激変。直線的に“回答”を求める情報接触ではなく、“回遊”しながら情報接触することで新たな「興味」が芽生え、「購入」を誘発するようになってきている。この新たなユーザー行動を捉えているのが「TikTok」だ。

広告プラットフォーム「TikTok For Business」を担当するTikTok For Business Japanの廣谷亮氏と畠山雄氏が、「TikTok」が新たな「興味」に出会う場となる理由、「興味」を集める動画・広告を制作するポイントについて解説する。

「TikTok」はブランドやサービスを「見つけてもらえる場所」

「TikTok」は、世界におけるアプリダウンロード数20億回を突破(センサータワー調べ。2020年4月時点)し、グローバルダウンロード数も1位を獲得(センサータワー調べ。2020年12月時点)しているプラットフォームだ。

また、2019年9月からの約1年間で、再生数は約2.6倍、エンゲージメント数は3.8倍に達したほか、平均視聴時間は42分から56分に増加するなど、ユーザー数、利用頻度ともに拡大している。

サービス開始から間もない2018年からこれまでの間に、投稿されるコンテンツは年々変化。ユーザー層においても、当初はZ世代(1990年代半ば〜2000年代初めに生まれた若年層)が中心だったが、徐々に他の世代にも広がりを見せている。

時代に合ったユーザーファーストな視聴体験

TikTok For Business Japanの廣谷亮氏(Global Business Marketing Brand Strategy Director)は、「TikTok」ユーザー行動の変化に関して、次のように予測する。

2021年末にかけて、半数以上のユーザーが1分以上の動画は長すぎると感じるようになるのではないだろうか。パワーバランスがユーザーの方に寄ってきている。(廣谷氏)

TikTok For Business Japanの廣谷亮氏(Global Business Marketing Brand Strategy Director)

ユーザー行動の変化に対応するため、「TikTok」は時代や環境に応じた視聴体験が提供できる3つの特徴を兼ね備えているという。

1.サクサク短尺

15~60秒までの短尺動画の投稿が可能。「動画の長さがちょうど良い」と思うユーザー数が増加している。

2.広告の強制視聴なし

(一般的な投稿同様)広告もいつでもスキップできる仕組みとなっているが、「『TikTok』で流れる広告はつい見てしまう」と回答するユーザーが多い傾向にある。

3.おすすめを見る

ユーザー自身がフォローしている知人やインフルエンサーの投稿ばかりを見るのではなく、「TikTok」では、「おすすめ」フィードに流れてくる投稿を見る傾向が強い。

これらの特徴から、「TikTok」には、「新しいコンテンツ(投稿)に出会える」「新しい発見があって興味が広がる」と感じるユーザーが多い。

回答から回遊へ。興味突破時代の再来

独自調査により、「知らない分野にも触れたい」「もっと自分に必要な・合った情報があるのではないかと思う」と回答した人が約6割もいることがわかったという。

出典: TikTokユーザー白書(2020.11)
出典: TikTokユーザー白書(2020.11)

“回遊”しながらの情報接触がユーザーニーズを満たす

これまでの情報取得方法は、「これが知りたい⇒検索する⇒答えが出てくる」という、検索に特化したQ&A方式が主流だった。そのため、QからAに至るまでが一直線で、周りの情報がそぎ落とされてしまっていた。

しかし、直線的に“回答”を求める情報接触ではなく、さまざまな分野を“回遊”しながら情報接触することで発見や興味につながり、ユーザーニーズを満たす傾向になってきている。こうした「“回遊”する情報接触が今後は主流になってくる」とする。

出典: TikTokユーザー白書(2020.11)
出典: TikTokユーザー白書(2020.11)

「興味」が「購入」を引き起こす

昨今のデジタルマーケティングは、「比較・検討」からの「購入」に焦点が当てられてきた。しかし、「紹介された商品やサービスを購入したくなるのはどんな動画ですか?」という質問に対する回答から、「興味」が「購入」につながる関係性が明らかとなった。

従来は最下層のボトムファネルである「購買」には、その直上のファネル「検索する」の相関関係が強く、検索数が上がれば購買につながるという考えだった。そのため、いかにボトムファネルの中で刈り取りに行くかが意識されていた。しかし「TikTok」によると、回遊型の情報接触で「興味」を芽生えさせ、瞬発的な購買意欲と消費を引き起こすことが重要だという。

そのため、ユーザーに興味を持たせる広告やコミュニケーションを展開したい時に、「TikTok」の活用余地があると廣谷氏はいう。

出典: TikTokユーザー白書(2020.11)
出典: TikTokユーザー白書(2020.11)

昔ながらの「テレビCMで一気に興味を持たせる」というような時代が、デジタルだからこそ再来しているのではないだろうか。(廣谷氏)

TikTokの運用型広告

 「運用型広告」と聞くと、手間がかかり効果を出すのも大変という印象が持たれやすいが、「TikTok」は、「簡単さ」を追求したことで成長を遂げているという。

運用型広告の簡単ポイント① ~配信開始まで~

配信開始までは、「オンラインアカウント」というサービスを利用すれば1日で設定が完了する。

アカウント登録には、メールアドレス、サイトのURL、決済カード情報など、すでに手元にある情報のみを必要としている。また、広告の設定のステップも、管理画面の手順に沿って選択肢から選んだり、予算を入力するといった作業で完結する。

運用型広告の簡単ポイント② ~動画の制作~

静止画のみ、かつ音楽を保有していなくても動画制作ができることが特徴だ。

動画のテンプレートを約80種類用意しており、この中から好みのテンプレートを選んで静止画を入れ込み、必要な情報をテキストで打ち込むだけでオリジナル動画が生成できる。音楽も4800曲以上を無償で提供しているため、音楽を載せて配信することも可能だ。

また、「スマートマイクロムービー」という機能を用いれば、いくつかの素材を入れて作りたい動画の秒数やスタイルを選ぶだけで動画が生成できるようになっている。

データが増えているため、コンバージョンの高いユーザーの予測精度は向上している。下手にターゲットを絞り込まずに配信し、学習させることでパフォーマンスは上がる。(畠山氏)

TikTok For Business Japanの畠山雄氏(Product Strategy & Operation)
TikTok For Business Japanの畠山雄氏(Product Strategy & Operation)

「TikTok」において“良いクリエイティブ”とは?

広告とユーザーのマッチングの精度は向上していても、やはりクリエイティブの工夫も必要となる。

広告動画を制作する上での工夫とは、キレイな動画や映像を制作することではなく、ユーザーに見てもらうために行うことだ。(畠山氏)

キヨハラサトル
キヨハラサトル

700サイト以上が導入したクラウドコマースプラットフォーム「ebisumart」とは? 取締役CMOが語るクラウドのメリットと支持される理由

4 years 9ヶ月 ago
BtoCに加え、BtoBにも対応できるクラウドコマースプラットフォーム「ebisumart」。クライアント企業から支持を得る3つの理由、強みなどをインターファクトリーの取締役CMO・三石祐輔氏が語る
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インターファクトリーが提供するクラウドコマースプラットフォーム「ebisumart」は、商材や業種を問わず、BtoCとBtoBビジネスの両ビジネスモデルにも対応、企業の要望へ柔軟に対応できる拡張性を特長としている。中規模~大規模ECを中心に導入企業数が拡大、コロナ禍以降のEC需要の高まり、クライアントニーズの多様化によってさまざまな企業からの引き合いが増えているという。

2020年8月にはECプラットフォーム専門企業として東証マザーズに株式を上場。システムのさらなる“ハイエンド化”に向けた開発体制を整えるため、人材採用施策を中心に投資を強化している。「ebisumart」の強みと今後の展望について、取締役CMOの三石祐輔氏に伺った。(文:朝比美帆、写真:吉田浩章)

最新性、拡張性、安心性を兼ね備えたクラウドコマースプラットフォーム

インターファクトリーは2003年に創業し、翌年からECサイト構築パッケージ「EC VALUE MARKET」の提供を開始。2007年にパッケージのバージョンアップと同時に名称を「えびすマート」に変更し、2010年にはパッケージ型からクラウド型に一新した。

2014年から現在の名称である「ebisumart」としてサービスを展開。2020年8月に東証マザーズへ新規上場した。

インターファクトリー ebisumart クラウドコマースプラットフォーム 取締役CMO 三石祐輔氏
取締役CMOの三石祐輔氏

「ebisumart」の特性、つまりクライアント企業から支持を集めているのは、①最新性 ②拡張性 ③安心性――の大きく3つがあげられる。

クラウド型のサービスのため、システムのアップデートが定期的に行われ、導入企業は常に最新の状態でシステムを利用できる。

インターファクトリー ebisumart クラウドコマースプラットフォーム ebisumartで実現できること
クラウドコマースプラットフォーム「ebisumart」で実現できること

一般的に、クラウド型は開発ベンダー側の環境に依存しやすいため、カスタマイズ性が低くなりがち。だが、「ebisumart」はクラウド型でありながらも自由度の高い拡張性を持っているため、導入後も市場環境の変化に合わせた機能の拡張を「ebisumart」側で随時行う。最新性を備えながら、個社ごとに必要な機能の追加も可能で、事業の成長に合わせた柔軟な対応ができるシステムとなっているのだ。

インターファクトリー ebisumart クラウドコマースプラットフォーム クラウド型の特長の1つ「最新性」
クラウド型の特長の1つ「最新性」。マーケットのニーズ、顧客ニーズなどに対し、常にシステムを最新化できる

BtoC、BtoBのほか、モール型ECサイトなど高度で複雑なサイト構築にも対応。拡張性の高さから、カスタマイズニーズが高まりやすい中規模~大規模EC事業者を中心に導入企業数を広げている。

安心性の面においても、高いセキュリティー基準の中で継続的に更新しており、1分あたりの最大アクセス数は5万アクセス、年間稼働率は99.95%の安定稼働を実現している。

インターファクトリー ebisumart クラウドコマースプラットフォーム 大量データや急なトラフィック増加にもスムーズに対応できる
大量データや急なトラフィック増加にもスムーズに対応できる
インターファクトリー ebisumart クラウドコマースプラットフォーム ebisumartの特長
「ebisumart」の特長(2021年2月末時点)

コロナ禍で多様化するクライアントニーズにも柔軟に対応

株式上場で大手企業からも引き合い増加

「ebisumart」はBtoCとBtoBの双方に対応するほか、商材や業種を問わず利用できるECプラットフォームのため、全方位から導入の相談が寄せられている。現在の導入企業を見ても、ラルフローレン、エレコム、ゼンリン、スクウェア・エニックスなど、物販からデジタルコンテンツ、法人向けまで幅広い分野の企業が導入している

特にこのコロナ禍では、あらゆる業種でEC事業の強化が経営課題となり新規の問い合わせ件数が増加。インターファクトリーが上場したことも加わり、大手企業からの問い合わせを含め、以前に比べて約1.6倍増しているという。

「ECベンダーを比較検討する際には、ベンダー側の企業規模や信頼性の高さが条件に加わるケースが多い。上場するとそれらが明確になるため、大手企業からも引き合いが増えたのではないか」と三石氏は分析する。

インターファクトリー ebisumart クラウドコマースプラットフォーム 取締役CMO 三石祐輔氏
2020年の大きなトピックは株式上場だったと語る三石氏

昨今、消費者のニーズや行動の多様化などにより、導入企業の要望が多様化しており、単純にEC事業の開始やEC事業単体の売り上げを意識したものに限らなくなっているという。たとえば、「ebisumart」と基幹システムやポイントの仕組みと連携させたり、オムニチャネルを推進するために「ebisumart」を活用したいといった要望だ。

ECを1つのドライバーと捉え、ECサイトと他のシステムやチャネルとの親和性を高めて事業全体を伸ばしていく施策にシフトする企業が増えている中で、「ebisumart」の柔軟な拡張性によって独自の機能をカスタマイズできる点が強みを発揮している。

この柔軟な拡張性から、単なるECサイトの構築だけでなく、取引先やクライアント企業を巻き込んだモール型のEC事業を展開したいというニーズも、BtoC、BtoBともに高まっている。モール型ECの引き合いに対しても、どういった形のモールにしたいのか、各社で異なるニーズを形にして最適な形態が構築できているという。

インターファクトリー ebisumart クラウドコマースプラットフォーム サービスポジション
「ebisumart」のサービスポジション

コロナ禍でBtoB企業からデジタル化対応の引き合い

BtoB事業者に着目すると、コロナ禍以降に企業間取引のEC化を推進する手段として「ebisumart」が活用される事例が増加。企業間取引の多くは従来、社員が出社することを前提に組み立てられた受発注の業務フローだったため、テレワークでは業務の進めにくさが顕著となった。

企業間取引でもオンラインを活用する変革が多くの企業で進められている中、インターファクトリーは2020年、BtoB専門部署を新設してサポート体制を強化したほか、BtoB事業者から寄せられるニーズに応えた新機能の追加を次々と実施し、BtoB事業者による「ebisumart」の利用価値をますます高めている。

インターファクトリー ebisumart クラウドコマースプラットフォーム 成長戦略の1つに標準機能の拡充を掲げる
成長戦略の1つに標準機能の拡充を掲げる

なぜクラウド型のニーズが高まっている? 中長期的なコストメリット

新規導入企業のうち、6~7割はリプレイスが占めているという。ASPなどでECを運用していた事業者が、成長に合わせて「ebisumart」にリプレイスする事例だけでなく、パッケージを導入して自社用にカスタマイズ対応をしていた中規模~大規模EC事業者からのリプレイスも増えている。

コロナ禍のニューノーマルや多様化するキャッシュレス決済など、消費行動の変化や技術の進化が目まぐるしい現在、パッケージはシステムの陳腐化リスクが生じやすい点が懸念される。一方、クラウド型の「ebisumart」は定期的に機能の追加やアップデートをしており、全ての導入企業が常に最新の状態で利用できる

インターファクトリー ebisumart クラウドコマースプラットフォーム ECサイト構築方式別対象顧客規模
ECサイト構築方式別対象顧客の規模

増え続ける決済手段に対応する機能拡充、基幹システムなどさまざまなシステムなどとの連携を行えるようにするAPIの新規開発を含め、外部のシステムベンダーとの連携をしやすくするアップデートも常時実施している。

「改修コストも考慮すると、3~5年後を見据えた中長期的にはクラウドの方がよりコストメリットが高い」(三石氏)。特に中規模~大手企業は長期的な視野から逆算して最適な手段を選択する傾向にあるため、クラウド型のプラットフォームを導入するニーズの高まりにつながっているという。

インターファクトリー ebisumart クラウドコマースプラットフォーム 「ebisumart」の幅広い機能連携
「ebisumart」の幅広い機能連携

拠点の全国展開を構想、優秀な開発人材の採用を進める

導入企業のおおよその規模はECの年間売上高10億~50億円規模が「ebisumart」のボリュームゾーン。一定の規模まで成長した事業者は“卒業”するケースが多かった。

今後はより高度な機能やカスタマイズが必要となる事業者でも「ebisumart」で十分に満足な運営ができるようにシステムを強化していきたいとし、そのために優秀なエンジニア人材の採用を推し進めている。

また、採用活動だけでなく、採用した優秀な人材が安心して働き続けられる環境を作るための施策も強化中だ。その1つが拠点の全国展開。すでに開設している福岡市と宮崎市のオフィス(開発ラボ)に加え、今期から来期にかけて那覇市、札幌市、仙台市に順次オフィスを新設する計画だ。

インターファクトリー ebisumart クラウドコマースプラットフォーム 宮崎オフィスのようす
宮崎オフィスのようす

拠点を全国のさまざまな地域に展開する構想に至った経緯は、UターンやIターンが必要になった社員も、これまでの給与水準や仕事が担保されたまま、この会社で働き続けられる環境を叶えたいという考えから。

都市部に拠点が集中していると、実家が遠方にある社員など、何らかの事情で遠隔地に移り住まなければならない場合のように、働く場所が原因となる人材流出を防ぐことはできない。また、各地に拠点があれば、その地域に住む優秀な人材の採用にもつながることが期待される。

テレワークが当たり前になっても、家に自分専用の仕事部屋がないなどの理由で、自宅で仕事をすることが必ずしも最善ではない状況があり得る。だからこそ、会社としては事務所を用意して、社員が働く場所を選べるようにしなければならないと考えている。(三石氏)

インターファクトリー ebisumart クラウドコマースプラットフォーム 取締役CMOの三石祐輔氏
カスタマイズ性に優れたクラウドコマースプラットフォームには「優秀なエンジニアが欠かせない」と三石氏

社員それぞれが自身にとって最も生産性の高い働き方を考え、それをチームで共有し、マネジメントすることで、業務が円滑に進捗しているという。実際に、九州の実家に戻ったエンジニアが、福岡拠点への出社とテレワークを混ぜ合わせた働き方で仕事を続けている事例がすでにあがっている。現在は各地域の拠点を活用できる職種をエンジニアに限定しているが、ゆくゆくはその他の職種にも適用を検討したいとしている。

ぶれないゴールを決め、逆算思考でECプラットフォームを選ぶべき

EC化の推進やECをいかに会社の成長に寄与させるかがさまざまな企業の経営課題となっているが、数多くのECプラットフォームの中から自社に最適なものを選択することは難しい。ECプラットフォームを選ぶポイントとして、三石氏は「まず、ぶれないゴールを決めること」だと話す。

ECをやること自体がゴールではないはず。各社がそれぞれに抱える事業の課題を解決するためのツールや、事業のゴールを達成するための一手段としてECが持ち上がっているだろう。3年後、5年後の中長期で何をめざすのか。「そこをめざすために最適なECプラットフォームはこれだ」という、ゴール地点からの逆算思考でECプラットフォームを選んでほしい。(三石氏)

インターファクトリー ebisumart クラウドコマースプラットフォーム
中長期的な視点でのECプラットフォームが重要だと三石氏は話す

企業ごとにゴールとニーズはそれぞれに異なる。市場には導入費用が手頃なECプラットフォームや、高価格帯でリッチな機能を兼ね備えたECプラットフォームなどさまざまあるが、「安いから」「使うかわからないが機能がたくさんあるから」といった理由で選ぶと、後々余計な手間やコストがかかったり、ゴールも揺らぎかねないと指摘する。

だからこそ、インターファクトリーでは全ての事業者に対して「ebisumart」をむやみに勧めるのではなく、導入の相談があった時点からゴールとニーズをしっかり聞き取るようにしていることも特長だ。事業者の中長期的な展望のほか、個社ごとの特有な商習慣などをECで実現するためのカスタマイズを設計するため、「ebisumart」の導入企業からは使いやすさも評価されている。

システムというのは「こういう仕様・ルールだからこれができない」という事象が起きがちだ。しかし、各社の実現したいことは明確で、インターファクトリーはそれを支えるパートナーの立場なので、システムが各社の事業を推し進める邪魔をしてはならないと考えている。柔軟な拡張性とつながる話だが、「できません率」を限りなくゼロにしていくことを念頭に置いて開発に取り組んでいる。(三石氏)

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朝比美帆
朝比美帆

【スターバックスのDX事例】混んでいても問題なし、美味しいコーヒーをいつでも飲めるテイクアウトが作り出した「自由」 | DX経営図鑑(全8回)

4 years 9ヶ月 ago
喫茶店でカップを使って飲むものだった従来のコーヒー文化。Starbucksはテイクアウトモデルで、飲食体験に新たな「自由」を持ち込みました。
DX経営図鑑

この記事は、書籍『DX経営図鑑』の一部を特別にオンラインで公開しているものです。

Part 1「世界のDX事例と価値交換の仕組み
 》 DX Case 9「Starbucks 『ひとときのコーヒー体験』のための徹底的なペイン除去
 》 9「テイクアウトというコーヒービジネスの大転換」より

今でこそ、紙コップでコーヒーを飲むことは当たり前で、現代の日本ではコンビニエンスストアでもおいしいコーヒーが飲めます。しかし、以前のコーヒーは喫茶店でコーヒーカップを使って飲むものでした。これはすなわち、店の席数と回転数以上の売上を生み出すことができないということでもありました。

そうなれば、コーヒー1杯の価格は自然と高くなります。安価に提供し、かつ利益率を上げるにはコーヒーを薄くすることになり、さらに1度ドリップしたものを廃棄せずにしばらく使えば味も劣化します。つまり、おいしいコーヒーは高くなり、安いコーヒーはまずくなります。

Starbucksは、深煎で1杯1杯を丁寧に抽出したおいしいコーヒーを安価で提供するために、産直確保と自家焙煎で豆の原価を下げる努力をしました。

しかし、もう1つの課題である「回転率」は難題でした。店舗顧客の回転率を上げる常套手段は、落ち着かない場所をつくることです。例えば、内装を白系にして照明の光量を上げると人間は長時間くつろげないといわれ、この心理を利用すれば、顧客の回転率は上がります。しかし、落ち着かない店舗をつくるということは、Starbucksの「第3の場所」を提供するという経営哲学に逆行してしまいます。

Starbucksはこのジレンマを克服すべく、テイクアウトというサービスを積極的に提供することにします。多くのカフェオーナーが「紙コップでコーヒーを飲むなんて……」と眉をひそめたこのモデルは、若者には熱狂的に受け入れられ、大成功を収めることになりました。その後、店舗の席数とは関係なく「おいしいコーヒーだから飲む」消費者が、気持ちのよい接客と居心地のよいおしゃれな店舗(空間)での購買体験そのものを愛するようになっていきます。

サードウェーブと残り続けるテイクアウトモデル

現在、Blue Bottle Coffeeなどサードウェーブと呼ばれるコーヒーショップが世界中に広がっています。彼らの基本姿勢は多様な豆と焙煎、抽出によって豆の個性を引き出すこと、豆の仕入れがフェアトレードであることですが、これはアンチStarbucksともいえます。「深煎こそおいしいコーヒー」という潮流を作ったStarbucksに対して、「豆はそれぞれに個性があり、おいしい飲み方は多様にある」という挑戦と、Starbucksが大量買付によってコーヒー農家から搾取しているという疑惑へのアンチテーゼといえるのです。それでも彼らは、Starbucksが残した紙コップによるテイクアウトというモデルだけは踏襲しています。現代のコーヒービジネスにおいて、テイクアウトと売上の関係は切っても切れない強固なものなのです。

Starbucksが取り去るペイン
──レジ待ち時間の徹底排除

テイクアウトモデルによってコーヒービジネスに革命を起こしたStarbucksは、急速に店舗数を拡大していきます。2020年時点で店舗数は世界に32000あり、世界最大のコーヒーチェーンとなりました。その強みはあらゆる形態の店舗を出せることです。Starbucks Roasteryのようにまるで博物館のような大型旗艦店から、ドライブスルー専門店や街角のコーヒースタンドまで、Starbucksはさまざまな店舗形態を作り出しました。アメリカのBarnes & Nobleや日本の蔦屋書店といった大型書店とのコラボレーションも積極的に行っています。この柔軟な形態を保てるのは、まさにテイクアウトモデルのおかげです。そして何より、テイクアウトモデルによって「コーヒーを飲みたいのにお店に入れない」というカフェビジネスのペインの除去に成功しているのです。

万能型に思えるテイクアウトモデルですが、避けて通れないのが「レジ待ち」です。決済という行為が発生する以上、小売業にはレジ待ちが付きものです。回転率を重視する量販店においては、レジ待ちこそが売上の伸びを阻む最大の障害といえるでしょう。このため、多くの小売業はレジ待ちを短縮するためにさまざまな方策を講じてきました。

Starbucksは、「第3の場所」としての快適な顧客体験のために、ただ並んで待つという非生産的な時間を可能な限りゼロに近づける必要がありました。そこでStarbucksは、レジ待ちの時間短縮と購買体験の向上のために、ホスピタリティや技術の導入に力を入れます。今ではほとんどのカフェで使えるプリペイドカードやWi-Fi(無線LAN)、キャッシュレス化は、Starbucksが先駆けて導入してきたもので、StarbucksのDXは何段階もの積み重ねを経て、現在に至っているのです。

プリペイドカードからアプリへ

Starbucksの施策の1つであるギフトカードは、1990年頃に展開された「プリペイドカード」サービスが始まりでした。アメリカではクレジットカード決済が主流ですが、プリペイド型のギフトカードも広く使われています(図書券のような紙の金券はほとんど使われない)。プリペイド型はポイントをチャージすることも可能で、お祝いやお礼などのちょっとしたプレゼントに喜ばれます。現金決済よりもスムーズで便利なこともあり、Starbucksのギフトカードは非常にポピュラーになりました。

また、2008年にはMy Starbucksと呼ばれるオンラインコミュニティがスタートし、同時にポイントプログラムも開始されました。ギフトカードはStarbucksカードと名称を変え、ポイントプログラムと紐付いた会員証のような存在になりました。貯まったポイントを消費するためにStarbucksカードの利用率は増え、結果としてレジでの接客時間もさらに短縮できるようになりました。同年にはWi-Fiの無料提供も開始していますが、前年にiPhoneの第一世代がリリースされていたことは見逃せないでしょう。その後、Starbucksはスマートフォン時代の到来を睨んで、サービス環境の構築を始めます。

2009年、Starbucksはアプリに表示されるバーコードを利用したモバイル決済のテストを始め、2011年には全米の全店舗にモバイル決済を導入します。そして、このタイミングで会員機能をスマートフォンアプリに移行できるようにしました。

さらに2015年には、Order Ahead(事前オーダー)の試験運用をニューヨークなどで開始し、同年中に全国展開へ至りました。この段階でStarbucksは、店舗レジでの決済行為そのものを省略し、モバイルで事前オーダーをして受け取り、決済はモバイルで、という消費パターンを確立しました。

例えば、2016年頃のニューヨーク市内のStarbucksはいつも混雑していました。しかし、Starbucksの公式アプリをスマートフォンに入れておけば、購入者はあっという間に決済を完了させることができます。頻繁に訪れる店舗をお気に入りに登録しておけば、その店舗に近づくと、スマートフォン画面に「ようこそ〇〇店へ」と表示されます。それを指でスライドするだけで決済バーコードも表示されます。こうして、たとえスマートフォンのパスワードを解除しなくても、ワンタッチで決済できる状態が作り出されるようになりました。また、全ての店舗には無料Wi-Fiがあるので、回線が悪くて表示できないという心配もありません。事前オーダーを使えば自分の名前を告げるだけで商品の受け取りができるという、とても便利なスタイルがアメリカで主流になっていったのです。

Starbucksの施策の連鎖

Starbucksはあらゆる施策を、次の施策の土台にしていきました。ギフトカードはやがて会員カードやポイントプログラム制になり、その後、アプリ化されました。全店舗無料Wi-Fiという施策によって、ギフトカードもeギフトカードに変わりました。eギフトカードはアプリ内で送受信が可能なので、消費者は何枚もギフトカードを持ち運ぶ必要がなくなり、中途半端な残金も常にアプリにチャージすることができるようになりました。

こうしてStarbucksのDXは、「レジ待ち」というペインとの戦いによって進行してきたのです。

Starbucksがもたらすゲイン
──根源価値としての「味・場所・顧客体験」

Starbucksがもたらすゲインは「第3の場所」の提供です。レジ待ちというペインの除去は、テイクアウトの売上を伸ばすためだけでなく、Starbucksという快適空間で得られる体験にも最大限に生かされることになりました。

どんなにおいしいコーヒーや最高のホスピタリティを提供しても、レジ待ち行列という無意味な時間を過ごすことで、体験価値は半減してしまいます。たとえ、あまりおいしくないコーヒーでも待たずに買えるならと、近隣の競合店に行く顧客もいるでしょう。顧客にとっての価値とは、手に入れたいゲインと、手に入れるためのペインの差分であり、Starbucksはそのことをよく理解していました。

Starbucksの「第3の場所」は、時代とともに形を変えています。忙しいビジネスの合間なら素早くテイクアウトできることが重要ですし、買い物の合間のひとときなら、ゆったりした店内スペースや、屋外の広場に腰掛けて飲める場所があることも求められます。郊外での移動途中ならドライブスルーがよく、学生街なら大きなテーブルに電源も欲しくなります。こうしてStarbucksは、ゲインが何であるかを常に見誤らず、おいしいコーヒーと第3の場所という最終価値を提供するために、DXを進めてきたのです。

コロナ禍を乗り越えた強運と必然

奇しくも、Starbucksが積み上げてきたDXは、コロナ禍による小売業や飲食業への危機に大きなアドバンテージをもたらしています。

2020年のStarbucksの売上高は235億ドル、前年比11%のマイナスでした。アメリカの飲食業や小売業が軒並み30%〜50%減ともいわれるなかでは、大健闘といえるでしょう。純利益は74%マイナスと大幅に落ちましたが、それでも9.28億ドルの黒字です。そして、この禍中においても、世界で1000店舗以上を新たにオープンさせました。テイクアウト型に軸を置き、柔軟な店舗運営形態を維持できたこと、事前オーダーによってレジでの接触を最小限に抑えられたこと、そして2015年から始めていたデリバリーサービス(現在はUber Eatsと提携)が功を奏していると考えられます。

積極的にデジタルを取り入れ、価値提供プロセスの変革を柔軟に実行し続けるDXの積み上げが、Starbucksを救ったといえるのではないでしょうか。

  • 著者: 金澤 一央、DX Navigator 編集部
  • 発行: 株式会社アルク
  • ISBN: 978-4757436787
  • 価格: 2,310円(税込)

勝てるDXの本質
~次に生き残るのは、誰か?~

世界の伝統的企業やスタートアップがいち早く取り組んできたDXの数々。各事例をつぶさにレポートしてきた「DX Navigator」編集部の知見をまとめ、事例分析と価値提供のプロセスを可視化した一冊です。

本書は世界全32社のDX事例を収録。いずれも、顧客/ユーザー視点での「ペイン(苦痛)」と「ゲイン(利得)」を切り口に、顧客/ユーザーが最終的に得た「価値」について解き明かします。

Part 1では、従来の商習慣や価値提供の概念を新しい基準に転換させた「ゲームチェンジャー」である9社―Netflix、Walmart、Sephora、Macy’s、Freshippo、NIKE、Tesla、Uber、Starbucks―を取り上げます。

Part 2では、海外のスタートアップを中心に日本企業も加えた23社の事例を、業界別に紹介。多くの顧客/ユーザーから支持を得た、各社のエッジが効いた斬新なアイデアとその背景に鋭く迫ります。

日本の「DXブーム」には問題も潜んでいます。DXとは単なる技術導入やカイゼンを言い換えた言葉ではなく、「ユーザーが最終的に得る価値」を見つめ、新しい価値提供の仕組みを創り出すということ。これからも続く企業の変革、世の中の変革のなかで、次に生き残るのは誰か?

金澤一央+DX Navigator 編集部
金澤一央+DX Navigator 編集部

吉和の森 森和吉 × HAPPY ANALYTICS 小川卓 対談 (3)提案型ウェブアナリストが働き方についてざっくばらんに語る

4 years 9ヶ月 ago

HAPPY ANALYTICSの小川卓対談企画。

第9回のお相手は、小川卓主宰の提案型ウェブアナリスト育成講座第6期卒業生で株式会社吉和の森代表取締役の森和吉氏。全3回でお届けします。

※本対談は2021年5月に行われました。

本対談の進行・編集は、HAPPY ANALYTICS広報 兼 エスファクトリーウェブディレクターの井水朋子が務めます。

株式会社吉和の森 代表取締役 森 和吉(もり かずよし)

青森県八戸市出身。郵便局職員の窓口業務ののち、週刊誌、ウェブメディア、アプリ、モバイルサイト等数多くのメディア運営に携わった後、デジタルマーケティングを活用した集客を手広く行う。2019年株式会社吉和の森を設立。2020年3月提案型ウェブアナリスト育成講座第6期卒業。上級ウェブ解析士。チーフSNSマネージャー。

全3回の3回目となる今回は、森さんと小川さんの働き方についてざっくばらんに伺いました。

 

金額の見積り談義

 

井水朋子今後はどんな仕事を増やしていきたいですか?

森和吉方の仕事をふやしていきたいですね。こちらの定価をどうするかっていう話もあるんですけど、地方は金額を少し下げてでも受注していきたいっていうはありますね。それくらい地方に行きたいです(笑)

井水朋子地方独特の相場もありますしね。この辺り小川さんってどうしていますか?

小川卓私は基本料金は変えないですね。料金表をサイトからダウンロードできるようにしているので、それを見て問合せてきていただいている感じですね。

森和吉値引きもしていないですか?

小川卓基本的にしないが、次につながる値引きは私もたまにしますね。勉強会の次にコンサルをするといった時は値引きをすることもあります。

森和吉それはすごいですね。

小川卓お仕事につながるルートは2パターンあるんですけど、今まで一緒に働いた人の紹介でくるパターンと、ウェブからの問合せがくるパターンなんですけど、料金表がすでにダウンロードできるので、それを見てもらって依頼してもらうかどうか。依頼がきたらスケジュール的にできるかどうかを判断して、できない分は提案型ウェブアナリスト育成講座の卒業生にふる感じで、基本的に金額交渉はしない感じですね。

井水朋子値引きしないこだわりとかあるんですか?

小川卓値引きをしてもしなくても、することは変わらないじゃないですか。そしたら働いている側も「こちらの仕事は高くて、あちらの仕事は安い」って邪推してしまうような、不健全な状態になっていまう。それを避けたかったんですよ。自分が稼いだ分はどこかで還元すればいいわけでね。森さんも今後いずれかのタイミングでそういう風になっていくんではないかなと。

森和吉今まさにその矛盾と戦っています(笑)

小川卓結局、多く払ってもらっている会社さんにも申し訳なくなったりしちゃうんだよね

井水朋子その不公平感を自分の中でどうやって解消するかですよね。

 

自分が働く工数と一緒に働くスタッフ

 

 

小川卓たぶん私は大手と比べるとちょっと安いんですよ。だから大手に出しているところを狙うという手はあるかもしれませんね。

森和吉小川さんが関われる工数って、決まってきますよね。そのあたりのコントロールはどのようにしていますか?

小川卓そのあたりは、井水さんをはじめ他のスタッフや提案型ウェブアナリスト育成講座の卒業生に頼んでいますね。私がすべきことは決まっていて、私は経理をすべきじゃないし、予定調整もすべきじゃない。自分が価値を発揮できるところの時間に上限があるから、自分が価値を発揮できる仕事の割合を高めるようにしていますね。だから、今常に二十何社みれていますね。

森和吉すごいですね。

小川卓それでも受けられないご依頼に関しては、提案型ウェブアナリスト育成講座の卒業生に15時間ほどかかる分析業務を依頼して、私がそのあと5時間くらい深掘りして、報告をしにいくと。卒業生からしてみては、副業としてできて、その分お支払いも受けられて、私からのレビューも受けられると。私からしてみたら、その分お仕事を受けられて、お断りせずにすむし、改善案も出せるしと。

森和吉Win-Win-Winですね。

小川卓以前はこういった依頼をすることができなかったんですよ。外からだとその人がどれくらい分析できるかがわからないので。でも、提案型ウェブアナリスト育成講座でGoogleアナリティクスの設定の仕方やGoogleタグマネージャーの設定や変数の取り方を教えて提案資料の作り方も教えているから、これができるようになったんですよね。

森和吉もともとそういうことを踏まえて、提案型ウェブアナリスト育成講座を作ったんですか?

小川卓講座自体は3、4年前に始めたんですけど、中上級者向けのが少なかったのもありますし、当時すでに私の仕事がいっぱいいっぱいだったので、それを見据えていた状態ですね。

森和吉私もひとり会社を初めて2期目で、今はまだあっぷあっぷという状態ではないんですけど、どこかでそういう状態がきますよね。そうなってくると自分がどこまで稼げるかという点が見えてきたりして。

小川卓それは明確に見えると思いますよ。だからこそ、井水さんにブログを更新してもらったり、工藤さんに経理や予定調整をお願いしたりしているわけですね。自分のパフォーマンスって、つまりは世の中に貢献できる度合いで、そこにお金がついてくるわけだから、自分のパフォーマンスを上げるには自分が価値を発揮できるところを上げたかったんですよね。

森和吉一回決算を超えて思ったのは、経理は人に頼んだ方がいいなと。

小川卓私もそうでした。最初は自分でやっていたんですけど、「興味ないな」と。それでFacebookを秘書で募集しましたね。細かい経緯は対談でも触れましたけど

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小川卓最近ですと、今は副業OKな会社が増えてきたのでそういう方に頼んだり、井水さんのようにご自身で会社をしていてそれとは別に受けてくれる方もいますよね。

井水朋子森さんは二期目を迎えたということですが、一期目と比べるとどうですか?

森和吉こういうのを言うとあまりよくないのかもしれませんが、意外となんとかなるなと

小川卓なんとかなる、なる(笑)

森和吉意外となんとかなってきたのがどうしてかというと、人からの紹介で仕事をいただいているんですよね。「紹介がきているなら営業しなくていいから、いいじゃない」という見方もあるんですけど、自分の中では「紹介がなくなったらどうしよう」という危機感があって、もっと自分のノウハウや知識を身に着けないとと考え、小川さんの提案型ウェブアナリスト育成講座を受けたり、先日井水さんとご一緒したチーフSNSマネージャーを受けたりとかしたんですよね。

小川卓知識をつけるのも大事だけど、あとは自分の存在をアピールするって大事ですよね。私も本を出したり講演したりしているのは、アピールですよね。正直、本を書いても儲からないし苦労は多いけど、知ってもらえるじゃないですか。そういうところから広げるのがいいのかなと思いますね。デジタルマーケティングをお仕事にしているので、そちらもやっているとは思いますが。

森和吉今はウェブサイトにきた人に、アクセス解析しますよという形で集客しているんですけど、二期目に入ってからは組織マネジメントなど違う話に派生してくるんですよね。

小川卓色々出てきますよね。SEOやリスティングやSNSやマネジメント、PDCAを根付かせるだったり色々出てきますよね。その代わりどこまでやるかですよね。

森和吉そのあたりを考える時に、自分の工数を考えてしまって、「これやばいな」と。特に今はオンラインになって移動しない分、詰め込んでしまっているんですよ。しかも土日まで平気でやってしまって。

小川卓土日ってはかどるんですよね~

森和吉これで本当にいいのかと。

小川卓よくない(笑)

 

一同:(笑)

 

小川卓たとえば提案型ウェブアナリスト育成講座卒業生のslackで相談したらいいと思うよ。色んな分野の私より詳しい方とかいますし、そういった話も3か月に1回くらいきていますね。

森和吉なるほど。

井水朋子ちなみに森さんの専門領域はどこにおいているんですか?

森和吉原点は不動産で広告を使っての集客でしたけど、コロナ禍になってからは自分の利用価値が変わっているようで、アクセス解析でコンバージョン率を上げるところやSNSで集客するところが多くなっていますね。

 

コロナ禍の影響

 

小川卓不動産系はコロナ禍の影響は?

森和吉家を買うサイトとかはコロナの影響で増えましたけど、ローンは通りづらくなっていますね。

小川卓そうですよね、私も何社かみているけど、不動産は上がっていますね。でもBtoBはちょっと辛いですよね。

森和吉ビルのテナントで、稼働率が10%を切っているとう話もあったので、相当だと思います。

井水朋子ちょっと業界は違うんですけど、私は製造業の工場をしている会社さんが多くて、「大分減ったよ」という方に工場稼働率を聞くとピークの60%程だったので、10%とは衝撃ですね。

森和吉私がオフィスをおいている渋谷もシャッター街みたいになってしまって、飲食店も影響が大きいですよね。

小川卓オフィスも自社でオフィスを持つメリットが減った分、シェアオフィスに流れていますよね。

井水朋子ちなみにオフィスはどうして渋谷へ?

森和吉もともと原宿で不動産系の会社で働いていたんですけど、渋谷って不動産系の会社とIT系の会社が多いんですよね。

小川卓家でやろうとは思いませんでした?

森和吉家だとくつろぎすぎてしまうんですよね。のび太やちびまる子ちゃんみたいな生活にあこがれて、それくらい家が好きなんですよ。

小川卓私は家を仕事しやすいようにしてしまっていますね。モニターもPCも。

井水朋子小川さんが休むときってどうしているんですか?

小川卓最近は毎日奥さんとお散歩行っていますね。外に出て、スーパーで買い物したり、帰りにタピオカミルクティー買ったり。

森和吉いいですね~

小川卓今は二十何社かみているけど、どこも直接会わずにやっていますね。だから閉じこもり切りになってしまうから、なにかで出るようにしないとね。

森和吉5月からの提案型ウェブアナリスト育成講座第7期はオフラインですか?

小川卓一応オフラインでの箱も用意しつつ、こういう状況なのでオンラインを希望する方にはオンラインを選べるようにしていますね。やっぱりみんな来たがるんですよね。ちなみに今回から五反田に場所を変える形で。

井水朋子40人以上が入れる広いスペースなんですよね。

小川卓そうそう、今回16人いるのでね。

森和吉いや~いいですね~

小川卓えっ、受けたじゃない(笑)

森和吉もう1回受けたいです!どうしてもだんだん忘れてくる時があるので、2、3年後にまた受けたいですね

井水朋子アーカイブ動画を見るのでもなく?

森和吉行きたいです(笑)

小川卓まぁその頃はGoogleアナリティクス4になっているかもしれないね(笑)

 

Googleアナリティクス4の浸透

 

森和吉そういえば、先日受けた新規の案件が、Googleアナリティクス4(以下、GA4)しか設定されていなかったんですよ。年末に立ち上がったサイト3件のうち、2件がそうでしたね。

井水朋子GA4は2020年の10月に発表があったばかりですよね?

小川卓徐々にそうなっていきますよね。Googleアナリティクスのタグを発行するときに、バージョンが選べるようになっていて、新しいほうを入れたらそうなったという感じですかね。

森和吉そういう時代になったんだなと。小川さんのGA4のセミナーを見て、こうなるんだなとは思っていたんですけどね。

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小川卓来年からはGA4が本格化するでしょうね。

井水朋子森さんはそういった情報のアップデートはどうしているんですか?

森和吉セミナーに参加するとか、講座のような学びの場に参加するとかしていますね。横のつながりで話したりすることもあるんですけど、自分がネタをふらないと出てこないこともあるじゃないですか。そういった情報をどうやって手に入れていくかは課題ですね。

小川卓それはわかる。GA4はまだ情報が少ないからね。

森和吉小川さんがキーですね(笑)

井水朋子この夏に小川さん監修のGA4の書籍がでるのが楽しみですね。その時にまたGA4のセミナーとかするんですかね。

小川卓まだ何も決まっていないけど、そうかもね。昨日も顧問先のFaber CompanyでGA4のクライアント様向けセミナーを実施しましたけど、やはりニーズが高いですね。まだGA4を使って分析した人って少ないのでね。

 

GA4とCustomer Data Platform(CDP)

 

森和吉すでにGA4で分析した人っているんですかね。

小川卓とりあえず入れているという状況は多いですけどね、私はこの間GA4の設定をして、9月まで分析するっていうお仕事が入りました。

井水朋子まだマイナーアップデートも多いこの時期にGA4で分析するって、どういうきっかけで?

小川卓もともとそのクライアントさんはCustomer Data Platform(CDP)を作るということで、私はその設計で一年弱入っていました。Salesforce・Eloqua・Zuora・自社DBなど色んなデータがあって、それらの仕様を整理し、どう連携させるかという内容でした。。 プロジェクトとしては、カスタマージャーニーマップを作るところから始まりどのキーでデータ連携をするかなどの設計・実装が2021年3月に終わって、その中でログデータをどうするかというと話になりました。GA無料版を使っていらしたんですけど、ログデータがとれないじゃないですか。だからGA4でログデータをいれましょうと提案したんですよ。

井水朋子そこでGA4が出てくるんですね。

小川卓当時は3月までの契約だったので、じゃぁGA4は頑張ってねという気持ちだったんですけど、3月に、「小川さん、GA4入れるって言っていましたよね。」「はい」「じゃぁ、入れてくれませんか?」ということで現在、要件定義や設定を先方と進めています。

井水朋子今後CDPって増えていきますか?

小川卓大手企業はね。ただ「CDPをやろう」となっても段階があって、最初から全てのデータをつなげようと思っても、それぞれのツールで正しくデータがとれていないことも多いし、費用も莫大になってしまう。まずは二つ位のデータをつなげて、それで様子を見てみるといったスモールスタートがいいと思っています。 たとえばBtoBならお問合せIDを取っておいて、オフラインで成約した人がウェブでどんな行動をとっているかを見ましょうだとか、たとえばメール配信とGAだけつなげて、メールを開封してくれた人がどのような行動をしているかを見ましょうだとか。

森和吉CDPって結構予算がかかる上に、やってみたけど失敗するパターンがあったり、安いCRMを入れてみたけど使いづらくて使わなくなっちゃったパターンとかあって、どうすればいいのかと。

小川卓私は各ツールのメリデメをまとめて提案しますね。基本的にはフラットに提示して、自分の意見はなるべく入れないようにしています。もちろん聞かれたら答えるけど、重要なのはその会社さんがどこで比較するかがポイントですよね。

井水朋子使う人が選ぶのが一番ですね。

小川卓もっと言うと、ツールはぶっちゃけどれでもよくて、それよりも大事なのは、その組織にそのツールを使える人がいるということですよね。

森和吉最初はCDPをするぞと盛り上がって、予算をとって、でもそのあと冷静になって「これ高いな」と慌てるという会社さんもいませんか?

小川卓どこから自分が入るかですよね。予算をとる前から相談された時は、「スモールスタートでしたほうがいい」って言いますけど、稟議を先に通っちゃったパターンだと、確かに難しい。

森和吉ですよね。

小川卓自分が入るタイミングとお客さんが相談したいタイミングって違うじゃないですか。調査はできるけど設計実装で困るパターンだとか、実装まですべてやったけど分析できないパターンだとか、手前でご相談がくるパターンだとかがあるのでね。なるべく頭のほうがいいですけど、こちらでコントロールできませんからね。

森和吉この間、顧客リストを持っている会社さんがいて、「Excelで管理しているんですか?」って聞いたら、「大丈夫です、うちはExcelで管理していないです、Spreadsheetで管理しています」といって、見たら1万人の顧客リストをSpreadsheetで管理しているんですよ。

小川卓こわっ!

森和吉これは恐ろしいですよという話をしたんですけど、全然伝わらないんですよね。私から「こういう方法があるんですよ」という話をしても、今まで費用かけてこなかった方に大きな費用がかかるという話をすることになってしまうので、全然ささらないですね

小川卓CDPって費用対効果の話が出ますよね。一か所にまとめて分析するのに、数千万円かけますかっていう話ですよね。「それって儲かるの?」「わからないですね!」っていう話ですよ。そのあたりは正直に言っちゃいますけどね。逆に下手に仕事につながっちゃった方が大変ですよね、その時はすっと引いたりしますね。

森和吉身の引き方ってテーマですよね。

小川卓ヘンに延長しないって大事だよね。たとえば半年契約で5月までだとするじゃないですか。5月の定例では私からは何も言わないんですよ。そのまま請求を送って、先方から何も言われなければ終わります。逆に長く続くときは先方から言ってきます。ごくたまに、あれ、6月やってなくない?と過ぎてから気付かれるケースもありますけどね(笑) 分析して改善案を出すようなプロジェクトでは、3か月や半年など期間を持たせていますね。自動更新しないとうまくいきますよ。

森和吉私も期間は3か月や半年なんですけど、自動更新あり、途中解約もありでやっているんですよ。実際それで続くんですけど、逆をいえば終わり方がわからなくなりますね。

小川卓あとは、聞いてしまうのもありだよね。ミーティングの時間が減ったり今月はないってなると、これはあまり意味がないなと気づくよね。そうなると聞いちゃう、「今月で終わりにしませんか」と。

井水朋子3か月単位で切り替わっていくんですね~。私はそういう会社さんは逆にまれで、プロジェクト期間を持たずに自動延長していくので、何年とか長いところは10年くらい続いていたりとかしますね。

小川卓私もそういう会社もありますね。とりあえず毎月お茶を飲みながら相談するとか(笑)続くパターンはもともと入った形とは違う形になっていって、お客さんも情報収集したくて続ける感じだったり、運用レポートを作って報告するパターンだったりしますね。 依存される感じになっちゃって、抜けられると困るヤツですよね。

森和吉提案型ウェブアナリスト育成講座で運用レポートの話でとても勉強になったのが、運用レポートのページってどんどん増えていってしまうと。私もリクエストがあってページ数がどんどん増えていくときに、言及されないものはカットしていくと言う話があって、あれは勉強になりましたね。

小川卓今月も4ページくらいクライアントのレポートをカットしましたね、バレなかった(笑)

森和吉それでいいんだ、と背中を押していただけました。

小川卓そうやって少し工数が減りますよね。だれも消してって言わないですからね(笑)仮に気づかれたとしても、忘れましたって言えばOKなわけですからね。

森和吉対処法もしっかり伝えてくださるのがいいですよね。

 

講座で得た横のつながり

 

森和吉提案型ウェブアナリスト育成講座でやり残したことがありまして、みなさんと仲良くなれなかったんですよね。

小川卓えっそうかな?(笑) 森さんはわりとチームで話していなかった?

森和吉講座の初めの方のコンセプトダイアグラムでチームに分かれてワークをした時に、自分たちのチームではBtoBをやって、他のチームはホテル、EC、人材会社のことをしていたんですよね。それはチームで交流できてよかったんですけど、実はその後4月から人材会社のコンサルに入りまして、あの時、人材会社のチームと仲良くなっていたらなと

小川卓なるほど。早く飲み会やりたいんですけど、このご時世でなかなか出来ていないんですよね。

森和吉だからこそ、今回こういう対談は貴重だなと。

小川卓ありがとうございます。

森和吉井水さんとも3月にチーフSNSマネージャーの講座を一緒に受けたんですけど、その時もオンラインだったので直にお会いしなかったので、今回是非にと手を上げさせてもらいました。

小川卓井水さんも今度提案型ウェブアナリスト育成講座の7期生として頑張るんですよ。

井水朋子はい、提案型ウェブアナリスト育成講座を受けようかと思って申し込んでみました。

森和吉井水さんはもう大分わかっているから・・

井水朋子分析は苦手意識があって。分析レポートを作るのはこの間も受注して仕事で実践しているので初級者というわけではないんですけど、自己流から抜け出せない感覚があるので、勉強させていただければなと。

森和吉スゴイ勉強になりますよ。

井水朋子楽しみです!

 

地方への想い

 

小川卓今後どうしていきたいというのはありますか?

森和吉一人の会社で大きくしていきたいとかはないんですけど、地方のお仕事をして、出張行きながらおいしいものを食べたいですね。

小川卓わかります。今は本当に地方出張が減りましたよね。それまでは年に十何回か行っていたんですけど、本当になくなりましたね。皆さん、オンラインでできるってわかっちゃったからね。

森和吉安い金額でもいいから、地方の仕事を受けて、そのお金で美味しいものを食べて温泉入ってってやりたい(笑)一番いいのは四十七都道府県すべてにお客さんがいることですね。

 

一同:いいですね~(笑)

 

小川卓コロナ禍が終わった時に、どうなるかですよね。地方から依頼がくるかどうかですよね。

井水朋子オフラインならではの価値をどう作れるっていうところですね。

小川卓我々にとっての価値は美味しいご飯だったりするんですよね。

森和吉この体形になるまで、美味しいご飯にいくらかけてきたかっていう感じですよね。

小川卓そうそう(笑)

井水朋子地方に行きたくてうずうずしているアナリストがそろうとは(笑)

小川卓まずは早くコロナ禍が終わるといいですね。

森和吉本当にそれですね。

 

ー完ー

 

最後まで読んでくださりありがとうございました。

 

本日の対談は森和吉さんでした。

ありがとうございました。

 

 

◆提案型ウェブアナリストはただいま第7期が開講しました。第8期の募集がはじまりましたらウェブサイトよりお知らせします。

happyanalytics.co.jp

 

 

 

 

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    直近1年間にオンラインショッピングを利用した人に対し、ショッピングサイト利用時の重視点は(複数回答)、「送料が安い・無料」「商品価格」「豊富な品揃え」が各60%台。

    「割引サービス、キャンペーンなどが充実している」「商品の説明がわかりやすい」「クチコミ・レビューが見られる/書き込める」は、女性で比率が高くなっているという。

    店頭ではなく、オンラインショッピングで購入する場面は(複数回答)、「価格が安い」が直近1年間利用者の62.6%、「たまったポイントで商品が買える」が45.3%、「クーポンやキャンペーンなどがある」が34.2%。

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    マイボイスコム 「オンラインショッピングの利用」に関する調査結果 オンラインショッピングで購入する場面
    オンラインショッピングで購入する場面

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    マイボイスコム 「オンラインショッピングの利用」に関する調査結果 パソコンでオンラインショッピングを利用した頻度
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    マイボイスコム 「オンラインショッピングの利用」に関する調査結果 携帯電話・スマートフォンでオンラインショッピングを利用した頻度
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    マイボイスコム 「オンラインショッピングの利用」に関する調査結果 直近1年以内での通信販売の申し込み手段
    直近1年以内での通信販売の申し込み手段

    調査概要

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    • 調査時期:2021年4月1日~4月5日
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    • 調査機関:マイボイスコム
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    三越伊勢丹の販売員がECサイトでコーディネート提案、通常販売と比べて売上単価は約1.4倍、CVRは約1.8倍

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    三越伊勢丹ホールディングスは4月27日から、ECサイト「三越伊勢丹オンラインストア」でスナップ機能サービスの提供を始めた。

    オンライン上で販売員によるコーディネート提案を中心に情報を発信。実店舗のように身長や着用サイズなどを参考できる買い物環境をオンラインで実現した。

    スナップ機能のサービスは、店頭などで販売員が自身のコーディネートや着用アイテムを撮影、コーディネート画像やスタッフが着用している商品画像などを投稿する。スナップごとに販売員の身長や着用サイズを記載する。

    三越伊勢丹ホールディングスは4月27日から、ECサイト「三越伊勢丹オンラインストア」でスナップ機能サービスの提供を始めた
    店頭での撮影風景(写真左)と掲載したスナップ

    実際に着用しているアイテムが欲しい際は、スナップコンテンツから商品購入ページへ進むとオンラインで購入できる。自社サービスである「マッチパレット」「骨格スタイル分析」「パーソナルカラー診断」をスナップ詳細に記載、一度サービスを受けると店頭に足を運ばなくても自身に適したアイテムをオンライン上で探すことができる。

    スナップ機能は、バニッシュ・スタンダードのDXアプリケーションサービス「STAFF START(スタッフスタート)」を採用している。

    三越伊勢丹ホールディングスは4月27日から、ECサイト「三越伊勢丹オンラインストア」でスナップ機能サービスの提供を始めた
    レディーススナップ詳細

    スナップ機能の登録スタッフ数は約300人(投稿人数約90人)。「三越伊勢丹オンラインストア」の全体CVR(コンバージョン率)に対して、スナップ経由のCVRは約1.8倍。スナップコンテンツ経由の1販売あたりの売上単価はオンラインストア内と比べて約1.4倍となっている。

    「STAFF START」は、スタッフのコーディネート写真やレビュー経由で商品が売れた場合、投稿したスタッフを評価するという仕組みを搭載している。

    石居 岳
    石居 岳

    吉和の森 森和吉 × HAPPY ANALYTICS 小川卓 対談 (2)提案型ウェブアナリスト育成講座について

    4 years 10ヶ月 ago

    HAPPY ANALYTICSの小川卓対談企画。

    第9回のお相手は、小川卓主宰の提案型ウェブアナリスト育成講座第6期卒業生で株式会社吉和の森代表取締役の森和吉氏。全3回でお届けします。

    ※本対談は2021年5月に行われました。

     

    本対談の進行・編集は、HAPPY ANALYTICS広報 兼 エスファクトリーウェブディレクターの井水朋子が務めます。

    株式会社吉和の森 代表取締役 森 和吉(もり かずよし)

    青森県八戸市出身。郵便局職員の窓口業務ののち、週刊誌、ウェブメディア、アプリ、モバイルサイト等数多くのメディア運営に携わった後、デジタルマーケティングを活用した集客を手広く行う。2019年株式会社吉和の森を設立。2020年3月提案型ウェブアナリスト育成講座第6期卒業。上級ウェブ解析士。チーフSNSマネージャー。

    全3回の2回目となる今回は、森氏が受講した提案型ウェブアナリスト育成講座について。受講で役立ったポイントや、受講後お仕事の獲得につながったポイントなどを伺いました。



    チームのワークで打ち解けた講座

    井水朋子小川さんの本を読んでいたということでしたが、他のセミナーも受けていたんですか?

    森和吉1年くらい前から翔泳社主催のGoogleアナリティクス実践講座の基本操作編分析&改善編を受けて、そのままの勢いで提案型ウェブアナリスト育成講座を受けたという感じなんですよ。

    小川卓1回目はどうでした?

    森和吉りがめちゃくちゃできる人にみえて、緊張しましたね

    小川卓みんなそう言うんだよね(笑)

    森和吉小川さんがメールで「最初はそう見えたとしてもだんだん慣れてきますよ」と伝えてくださっていたんですけど、本当にその通りだなと思いました。第1回にチームのワークがあって、すぐ打ち解けることができて楽しめましたね。

    井水朋子チームのワークというとコンセプトダイアグラムですよね。どうでした?

    森和吉ひとり会社でコンセプトダイアグラムをやることはないなと思っていたんですよ。でも提案型ウェブアナリスト育成講座の中で実践でできたっていうのは大きかったですね。他のチームのコンセプトダイアグラムをみて楽しいな~!!と思って、本当に講座に通うのが楽しみだったんですよ。

    井水朋子なかなか楽しんでいたんですね。

    森和吉講座の4日目のセグメントで、もう心が折れる瞬間というのがあるんだなと。

     

    小川卓みんなセグメントで心が折れるよね(笑)

    森和吉正直、一番勉強になったのもセグメントでした。セグメントで宿題が出るんですけど、どうしようも解けなくて、講座の動画を見られるので何回か見直して、それでなんとか提出して。

    小川卓(笑)

    森和吉5点満点中1.5点だったんですよ。小川さんのおまけで0.5点ついて、なんとか1.5点という。これはまずいな、どうしようかなと。一番勉強になったのは勉強になりましたけど、一番心が折れかけたところですね。

    小川卓大丈夫、みんな、そこは結構苦労しているからね。

    井水朋子森さんが講座のレビューをブログでも「さっぱり」と書いていましたよね。

    yoshikazunomori.com

     

    森和吉いや~本当にですね、今まで自分はGoogleアナリティクスのダッシュボードしか見ていなかったんだなと。ページビューと売上を見ていて、でも深いところを全然見ていなかったんだなと。

    小川卓自分で使わないとなかなか頭に入らないよね。

    森和吉そういえば私のブログを見て興味を持ってくれた人が2人いたんですよ。それまでMBAを勉強していて時間ができたので提案型ウェブアナリスト育成講座を受けたいんですけどどうですか?とか前からやろうと思っていたんですけどどうですか?とか。実際応募したかはわからないですけどね。

    井水朋子すごいですね!

     

    講座での収穫

     

    森和吉コンセプトダイアグラムは楽しくて、一番の山が4回目のセグメントできて、その次の回でGoogleアナリティクスのタグマネージャーや設計を学べたのもプラスでした。タグマネージャーってなかなか本が出ていなくて勉強できたのはよかったですね

    井水朋子たしかにそうですね。

    森和吉第6回以降も毎回課題を出していくんですけど、他の講座と決定的に違うなと思ったのが、最後のレポート発表という大きなゴールのためにしているところでした。

    小川卓仮説を出したり数字を出したり。

    森和吉途中の課題をしながら、これは中間地点なんだなと気づけて楽しく学べましたね。

    井水朋子目的がわかるといいですよね。

    森和吉何より普段交流することのない会社さんの発表を見られたのは大きな学びでしたね。

    小川卓会社それぞれ、人それぞれで特徴が違うからね。

    森和吉そういう意味ではとても面白かったです。

    井水朋子レポートの発表はどうでした?

    森和吉私は9週目だったんですけど、緊張しましたね。他の方で40ページ以上作ってきた方もいて、どうしようと。中には「もう一回」という方もいるし、あとはコロナ禍ということで第9回の発表者の顔は見えるけど、他の人はオンラインで顔が見えないで緊張したというのもありますね。

    小川卓でも森さんは一発で合格しましたよね。

    森和吉それは事前にレビューしてもらって、指摘いただいた部分を直したからというのもありますね。とても丁寧にレビューしていただけてありがたかったです。しかもすぐ返ってきたんですよ。

     

    レポートの書き方

     

    井水朋子レポートの書き方はどうでした?

    森和吉それまでGoogleアナリティクスのレポートを出す時はキャプチャーをそのまま貼り付けていたんですけど、小川さんから必要な数字だけ抜き出して自分で表やグラフを作ったほうがいいよとアドバイスいただけて、それは今でも実践していますね。

    小川卓情報を絞れるんですよね。

    森和吉あとは、忙しい方でも見られるように最初の一枚目にサマリーを持ってきた方がいいなど、見せ方で勉強になったことは大きかったですね。

    小川卓森さんは9回目で合格が決まっていたから、10回目は気が楽だったのでは?

    森和吉そうですね(笑)

    井水朋子合格の割合はどんな感じでした?

    森和吉私のチームは言ってみれば一勝二敗みたいな感じで、でもそのあと再提出して合格したので全員合格したようです。

    小川卓全体では半数が再提出で、最終的に全員合格しました。この間、最後のひとりに卒業証書とピンバッジを直接渡しに行ってきましたよ。

    森和吉レポート作成は大変でしたけど、周りのみなさんももっと大変な想いをしていたんだなと。

    小川卓どうしても通常業務の重みが人によって違いますからね。

    森和吉それはありますよ。

     

    レポートの活用

     

    井水朋子森さんがレポートで分析したサイトは?

    森和吉お客さんのサイトを分析しました。

    小川卓そうそう、不動産のサイトでね。

    井水朋子通常業務の延長のような感じでできたんですね。

    森和吉提案型ウェブアナリスト育成講座で作った分析レポートで提案をしながら営業して、他の案件にそのレポートを見せて分析の営業をしています。

    小川卓すごい。

    井水朋子フル活用ですね(笑)

    森和吉提案型ウェブアナリスト育成講座で作った分析レポートと、SNSマネージャー上級で作った運用企画書の二つはもうそれで今のお仕事をいただいている感じですね。

     

    一同:(笑)

     

    ウェブ解析士とSNSマネージャー

     

    井水朋子森さんって、精力的に勉強していません?この間、SNSマネージャー上級のひとつ上のチーフを一緒に受講したんですけど、それがこの間の3月だったんですよ。提案型ウェブアナリスト育成講座を卒業したのも同じ3月ということなので、同時期とはすごいなと。

    森和吉小川さんの講座を受けて勉強欲が高まったので、ウェブ解析士のマスターを受けることになりました。

    小川卓お、受けるんですね。

    森和吉提案型ウェブアナリスト育成講座同期の川谷さんがウェブ解析士マスターだったので、「結構苦労するよー」「提案型ウェブアナリスト育成講座の5倍大変」などなど話を聞いていたんですが、今回5月に受けることになりました。

    小川卓私も一般社団法人ウェブ解析士協会の顧問をするにあたり、ウェブ解析士マスターを受けたんですけど、改善提案レポートを2種類、マクロレポートとミクロレポートを作りましたね。マクロレポートは提案型ウェブアナリスト育成講座でやったようなやつで、ミクロレポートはユーザーエクスプローラーのレポートを作るよね。

    井水朋子なるほど。

    小川卓それとは別にウェブ解析士や上級ウェブ解析士の講座で教えられるようにならないといけないので、「このページの資料を教えてください」や「この用語の説明をしてください」というのは慣れていないと大変ですよね。あとはウェブ解析士協会のお作法があって、その通り覚えないといけないのがつらい。

    森和吉私の知り合いの中にはウェブ解析士マスターで頓挫した方もいて、それを聞くと、どうかな~と。

    小川卓一回で受かるといいね。私の時は12人が受けて合格したのは2、3割くらいでしたね。再提出もできますが。

    井水朋子結構厳しいですよね。

    小川卓ウェブ解析士マスターのレポートは、匿名で提出して、それをウェブ解析士マスターが匿名で採点するんですよね。

    森和吉一人で会社を作って仕事していると、誰かに何かを指摘してもらうことって減りますよね。

    小川卓そういう意味ではいいですね。ウェブ解析士のマスターは4、5名が採点するので、それぞれの考えを持った人が色んな意見を出してくれます。正直、結局どれに合わせればいいんだっていうのはありました。ウェブ解析士お作法にのっとって作ったら、今度は「今後自分の型を持つとよいでしょう」と書かれたりしましたね(笑)

     

    一同:(笑)

     

    森和吉提案型ウェブアナリスト育成講座は小川さんが一人でレビューしてくださるのがとても勉強になりましたね。事前にレビューを出したら、すぐにフィードバックをくださって、どれだけ丁寧にしてくださったのかと思います。

    小川卓結構容赦なく書いちゃいますからね。

    森和吉でもムチではないんですよ。どういう風に改善すればいいかという道筋が見えるんですよ。

    小川卓わりと優しい感じかもしれないね。怒るタイプでもないので。自分で表を作ってこういう風に見せるといいよと書いたこともありますよ(笑)

     

    直近の提案型ウェブアナリスト育成講座6期を卒業した森さんに、講座のリアルな感想を伺いました。お仕事の実務に活かしているのが印象的でしたね。

     

    明日公開となる最終回では、森さんと小川さんのアナリストとしての働き方を伺いました。

    【コロナ禍の通販・EC市場】2020年は17%増の13.7兆円、2021年は10%増の15兆円超と予測

    4 years 10ヶ月 ago

    総合マーケティングビジネスの富士経済が発表した通販・EC(e-コマース)の国内市場調査「通販・e-コマースビジネスの実態と今後 2021」によると、2021年の通販・EC市場の規模は前年比10.1%増の15兆1127億円、2022年は16兆4988億円(2021年比で9.1%増)にまで拡大するとしている。

    最も規模が大きいのはネット通販で全体の8割以上を占める。2021年はECのみで13兆3092億円で前年比11.5%増と予測。2022年には14兆6813億円まで拡大する。カタログ通販、テレビ通販は横ばい傾向が続く見通し。

    富士経済「通販・e-コマースビジネスの実態と今後 2021」 通販・EC市場規模
    通販・EC市場規模

    2020年は新型コロナウイルス感染症の感染拡大による外出自粛などから巣ごもり消費が常態化。市場規模は同17.7%増の13兆7243億円と推測している。

    商品カテゴリー別市場

    食品・産直品は、店舗主体の総合スーパー(GMS)や食品スーパー(SM)がネットスーパーの展開を強化。GMS、SMといった流通系企業による店頭の食品・産直品などを、自社物流網を活用して配送する店舗発送型のサービスを対象としたネットスーパー市場規模は2020年に約3000億円。2021年は3297億円を見込む。

    富士経済「通販・e-コマースビジネスの実態と今後 2021」 通販・EC市場規模 ネットスーパー市場
    ネットスーパー市場

    食品・産直品全体では、新型コロナウイルス感染症の拡大で店舗主体の購入から通販利用にシフトしたことで、2020年の市場規模は前年比19.4%増の2兆363億円に拡大した。2021年も高い伸びで市場が拡大すると見ている。

    家電製品・パソコンは、テレワークの普及でECにおいてもパソコン周辺機器の売り上げが大幅に増加。2020年の規模は同29.4%増の2兆5072億円。2021年移行も拡大傾向が続く。

    書籍・ソフトは、2020年に書店やCD、映像ソフト販売店が一時休業や時短営業で実店舗購入から需要がECへと流入。2020年の市場規模は同27.2%増の2兆1167億円。

    富士経済「通販・e-コマースビジネスの実態と今後 2021」 通販・EC市場規模 商品カテゴリー別市場
    商品カテゴリー別市場

    決済方法別市場

    通販・EC市場規模から、決済手段別の規模も調査している。

    2020年の決済方法別市場はクレジットカード決済が全体の8割以上を占める。富士経済は、「代金引換やコンビニ決済が一定の需要を取り込んでおり、高齢者層の利用が多くみられる」と分析する。

    富士経済「通販・e-コマースビジネスの実態と今後 2021」 通販・EC市場規模 決済方法別市場
    決済方法別市場

    今後はキャッシュレスで先行している電子マネー決済に続き、スマホ決済の需要が増加すると予測。安価な決済手数料や入金の早さ、キャッシュバック目的で活用するユーザーの大幅増加により、通販事業者の導入が進んでいる。「現時点でスマホ決済の比率はわずかであるが、高齢者のスマホ使用も急速に拡大していることから、今後主流になっていくことが期待される」(富士経済)

    瀧川 正実
    瀧川 正実

    開発した情報共有ツールを使いまくってみたら驚愕の結果が得られたので、僭越かつ手前味噌ながら自慢させてくれ

    4 years 10ヶ月 ago

    何が起こったのか?

    自社で開発した情報共有ツール welog(ウィーログ)を全社員で約一年間使ったところ、なんと、会議時間が年間7,700時間 → 5,100時間と2,600時間(33%)短縮され、大幅なコスト減(金額に換算して3,208万円の削減)につながりました。


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