米Amazonは商品知識に強みを持つAIアシスタント「Rufus」と、生成AI搭載の音声アシスタント「Alexa+」の機能を融合させ、5月中旬に新AIアシスタント「Alexa for Shopping」をリリースしました。Amazon内にとどまらず、Web上の他のECサイトも含めた価格追跡や比較、さらには購入代行までを網羅する新機能を搭載しています。具体的な機能や特長を詳しく解説します。
新AIでは「Rufus」と「Alexa+」を融合
Amazonはこのほど、AIアシスタント「Rufus」と「Alexa+」の機能を統合した、新たなAIエージェントサービス「Alexa for Shopping」を公開しました。
これらの機能を組み合わせた「Alexa for Shopping」の主な特長には、高額な買い物をする際、Amazon内だけでなく他のWebサイトも含めて機能、価格、レビューを比較した「カスタムガイド」を作成できる点があげられます。
Amazonは5月13日に発表した「Alexa for Shopping」のニュースリリースで次のように説明しています。
「Rufus」が持つ商品の専門知識やAmazonでの購買履歴と、「Alexa+」が持つ顧客ごとにパーソナライズした知見、顧客が意図することの理解を融合させることで、「Alexa for Shopping」は幅広い場面やデバイスにおいて、より1人ひとりに寄り添った便利な買い物体験を提供します。(Amazon)
利用は無料、会員登録も不要
これまで、Amazonの有料会員「プライム会員」以外のユーザーが「Alexa+」を利用するには月額19.99ドルの支払いが必要でした。一方、「Alexa for Shopping」は、Amazonのアカウントにサインインしているすべてのユーザーが無料で利用できます。「Echo」デバイスや「Alexa」アプリからの利用も可能。また、プライム会員であるかどうかも問わないとしています。
モバイルやデスクトップの画面上で、「Alexa for Shopping」がどこに表示されるかを示すイメージ(出典:Amazonのプレスリリース)
複数デバイスの情報を基にパーソナライズ加速
Amazonによると、「Alexa for Shopping」を利用するユーザーは、音声、タッチ、あるいはその両方を使ってAmazonストア内を閲覧することができます。
「Alexa for Shopping」は、ユーザーのことをすでに熟知しており、好みや過去の購入履歴、会話の内容を記憶している『専属のバイヤー』のような存在です。そして、その知識やユーザーへの理解を、スマートフォン、ノートPC、「Echo」デバイス間で引き継ぐことができます。ユーザーは商品を比較するときも、値下がりを追跡しているときも、あるいは昨日始めた調べ物の続きをするときも、最初からやり直す必要はありません。(メータ氏)
検索バーからの質問に対応
Amazonによると、「Alexa for Shopping」には新機能だけでなく、「Alexa+」や「Rufus」から改良された機能も導入しています。
ショッピングアプリでは、検索バーで「Alexa for Shopping」に質問することができます。または、専用の「Alexa for Shoppingチャットウィンドウ」を使って質問することも可能です。
検索結果のなかから複数の商品を選択し、「Alexa for Shopping」に画面上で並べて比較させることもできます。
「Alexa for Shopping」とのやり取りから、ユーザーが希望する商品価格に変動した際に購入を促すなど「Alexa for Shopping」がさまざまな通知を行う
たとえば「この日焼け止めが10ドルに値下がりし、かつ過去2ヶ月間購入していなければ、カートに追加して」といった、より具体的なプロンプトを出すことも可能です。プロンプトを基に「Alexa for Shopping」が商品のリサーチを行い、ユーザーに通知するか、関連商品を直接カートに追加します。これは1回限りのアクションとしても、定期的なスケジュールとしても設定できるため、ユーザーは「Alexa for Shopping」がアクションした内容を確認して決済するだけで済みます。(米Amazon)