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ecbeing、富士キメラ総研の「ソフトウェアビジネス新市場 2026年版」のECサイト構築(カスタマイズ型SaaS/PaaS)で18年連続シェアNo.1を獲得

2ヶ月 ago
ecbeing、富士キメラ総研の「ソフトウェアビジネス新市場 2026年版」のECサイト構築(カスタマイズ型SaaS/PaaS)で18年連続シェアNo.1を獲得
ecbeingがECサイト構築(カスタマイズ型SaaS/PaaS)市場で18年連続シェア1位を獲得。2025年度の国内シェアは41.9%。AI活用を前面に、EC構築から運用支援までを一体で提供する姿勢を強めている。
furukawa2026年8月4日

ecbeingは8月3日、富士キメラ総研が発行する「ソフトウェアビジネス新市場 2026年版」において、ECサイト構築(カスタマイズ型SaaS/PaaS)市場の2025年度国内シェア(金額ベース)で41.9%を獲得し、18年連続でシェアNo.1となったと発表した。

ecbeing、富士キメラ総研の「ソフトウェアビジネス新市場 2026年版」のECサイト構築(カスタマイズ型SaaS/PaaS)で18年連続シェアNo.1を獲得
ECサイト構築(カスタマイズ型SaaS/PaaS)市場の2025年度国内シェア(金額ベース)で41.9%を獲得

ecbeingによると、「ecbeing」はパッケージ製品ではなく、SaaS/PaaSとして分類・集計されている。フルカスタマイズが可能なECサイト構築プラットフォームと、自動バージョンアップに対応するマイクロサービスを組み合わせたハイブリッド型サービスとして提供している点が特長という。

ecbeingの国内シェア

市場全体も拡大基調が続いている。富士キメラ総研の調査では、国内主要ベンダーの売上を合計した2025年度のECサイト構築ソリューション市場規模は485億円となり、前年度の473億円から2.5%増加した。2026年度は535億円まで拡大する見通しで、既存ECサイトのリプレイスや機能追加、周辺システムとの連携、AI関連機能の拡充などが市場成長を支えるとみられている。

なかでも、ecbeingが属するカスタマイズ型SaaS/PaaS市場は2025年度に301億円となり、カスタマイズ型市場全体(322億円)の9割超を占める中核領域となっている。2026年度には337億5000万円まで拡大すると見込まれており、DXの進展を背景に、幅広い業種でのEC活用や事業拡大に伴う機能追加、上位プランへの移行が市場成長を後押しするとしている。

ecbeingは、18年連続でシェア首位を維持している要因として、豊富な導入実績、高いカスタマイズ性、AI機能の拡充を挙げている。

1999年のサービス開始以来、大手・中堅企業を中心に1600サイト超へ導入しており、新規構築案件だけでなく、ECサイトのリプレイス案件でも選ばれるポジションを築いてきたとしている。

AI領域では、伴走型AIサービス群「ecbeing AI+」の提供を本格化している。パーソナライズレコメンド「emoreco(エモレコ)」、生成AIが検索意図をくみ取る「デジサルAIサーチ」、レビューの感情分析・要約を行う「ReviCo(レビコ)」、24時間365日対応の「AIデジタルスタッフ」などを展開している。

さらに、CMSページの自動生成や商品登録・SEO支援、データマーケティング基盤「Sechstant(ゼクスタント)」へのAI分析機能の実装、対話形式で運用を支援する「ecbeing運用AIエージェント」なども提供し、売上向上から業務効率化、運用支援までをカバーするAIサービス群を展開している。

開発面では、生成AIを開発プロセスの中核に組み込む「AI駆動開発(AIDD)」を自社の開発標準として推進している。企業ごとに異なるビジネスモデルや業務要件に対し、より迅速かつ柔軟に、合理的なコストでシステムを提供できる体制の構築を進めているという。

この18年の実績はゴールではなく、AI時代の新たな成長に向けた出発点だと考えている。「AIを活用してEビジネスを伸ばす」を掲げ、接客、検索、商品・コンテンツづくり、データ分析、運用支援まで、Eビジネスのあらゆる場面でAIの実用化を進める。(ecbeing 林雅也社長)

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この記事の筆者

[ 執筆 ] 鳥栖 剛

フリーライター
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furukawa

WFAとXが和解

2ヶ月 ago

Xは広告収入の減少を組織的な不買運動によるものだとして、広告主団体のWFA(World Federation of Advertisers)などを提訴していたが、両者は和解したことを明らかにした。テキサス州連邦地裁はXの訴えを棄却し、Xは控訴していた。

WFA and X settle over GARM litigation
https://wfanet.org/knowledge/item/2026/07/29/wfa-and-x-settle-over-garm-litigation

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN29CH90Z20C26A7000000/

Kenji

家具ECの「LOWYA」、UGC+ユーザーインタビューの連載型コンテンツ企画をECサイト内で展開

2ヶ月 ago
家具ECの「LOWYA」、UGC+ユーザーインタビューの連載型コンテンツ企画をECサイト内で展開
「LOWYA(ロウヤ)」が、SNSに寄せられた約3万件のUGCを活用した新コンテンツ「Hello! MY ROOM」を公式オンラインショップで開始。ユーザーインタビューと実例紹介を組み合わせ、家具選びやルームコーディネートに悩む生活者の購買判断を後押しする。
furukawa2026年8月4日

家具・インテリアブランド「LOWYA(ロウヤ)」を運営するベガコーポレーションは7月30日、SNSに寄せられた約3万件のUGC(ユーザー生成コンテンツ)から実例を厳選して紹介する新コンテンツ「Hello! MY ROOM」を公式ECサイトで公開した。実際のユーザー宅を紹介する連載企画として展開し、家具選びやルームコーディネートに悩む生活者の購入判断を後押しする。

家具ECの「LOWYA」、UGC+ユーザーインタビューの連載型コンテンツ企画をECサイト内で展開
約3万件のUGCから実例を厳選して紹介

新コンテンツでは、「#LOWYA」「#ロウヤ」が付いたSNS投稿約3万件のUGCから、「LOWYA」のスタッフが部屋の広さや間取り、暮らし方、インテリアテイストなどを基準に実例を選定。ユーザーインタビューとあわせて、商品が実際の住空間でどのように使われているかを紹介する。

公開時点では、「12畳・二人暮らし」「9畳・一人暮らし」「11畳・一人暮らし」の3事例を掲載している。

特集ページは、実例を紹介する読み物コンテンツと、SNS投稿を一覧で掲載するギャラリーで構成。単なる商品紹介ではなく、「自分の部屋に置いたときのイメージ」を想起しやすくすることで、ECで家具を購入する際に課題となりやすいサイズ感や生活動線への不安を軽減する狙いとしている。

掲載記事からは、実際に使用している商品の詳細ページへ遷移できる。テレビ台やオープンシェルフ、ダイニングセット、ソファ、照明などを実際の使用シーンとともに紹介し、UGCを起点に商品詳細ページへ送客する導線を設計した。

「LOWYA」は近年、SNSを活用した情報発信を強化しており、公式SNSの総フォロワー数は260万人を超える。2024年冬には、家具を3Dモデルで配置し、部屋のコーディネートをシミュレーションできるアプリ「おくROOM」を公開。2026年4月には累計100万ダウンロードを突破した。

今回公開した「Hello! MY ROOM」は、SNS上のUGC、ECサイトの商品ページ、3Dシミュレーションを組み合わせることで、購入前の検討体験を充実させる取り組みの一環と言える。

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[ 執筆 ] 鳥栖 剛

フリーライター
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鳥栖 剛

ZETAが「Shopify」公式アプリで「ZETA SEARCH」のデータ連携を強化

2ヶ月 ago
ZETAが「Shopify」公式アプリで「ZETA SEARCH」のデータ連携を強化
「Shopify」上の売上データを活用した売上順ランキング表示の自動化などが行えるようになる
fujita-h2026年8月4日

ZETAは、「Shopify」アプリストアで提供中の「ZETA SEARCH」公式アプリを通じて、「Shopify」上で管理している各種データとの連携性を強化したと発表した。

「Shopify」上の各種データを活用した施策が可能に

Shopify公式アプリで「ZETA SEARCH」のデータ連携を強化

「ZETA SEARCH」公式アプリを活用することで、「Shopify」上で管理しているデータとの接続がしやすくなり、次のような施策が行えるようになる。

  • 「Shopify」上の売上データを活用し、売上順ランキング表示を自動化
  • 商品情報や販売実績をもとに、検索結果の表示ロジックをより柔軟に最適化
  • 「Shopify」上の各種データを起点とした施策展開の迅速化

すでに「ZETA SEARCH」導入済みの企業も、アプリ活用により「Shopify」上で保有・管理しているデータとの接続が容易になり、検索を起点としたデータ活用の高度化が期待できるという。

ZETAは、2025年12月に「Shopify」の「パートナープログラム」に参加。「Shopify App Store」でのEC商品検索エンジン「ZETA SEARCH」アプリを提供している。

「Shopify App Store」で提供している「ZETA SEARCH」アプリ(画像は「Shopify App Store」のサイトからキャプチャ)

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この記事の筆者

藤田遥

ネッ担編集部

保険系SE→ECサイト運営を経て、編集未経験でインプレスに入社し、ネットショップ担当者フォーラム編集者に。趣味は音楽を聴く、ゲーム、ショッピング。ライブと買い物に行くとき以外は基本的にインドア派。カレーとコーラが好き。

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藤田遥

J.フロント リテイリング、輸入ワイン販売のピーロート・ジャパンを完全子会社化。催事、ギフト、ECなどを横断した新たな顧客接点を創出

2ヶ月 ago
J.フロント リテイリング、輸入ワイン販売のピーロート・ジャパンを完全子会社化。催事、ギフト、ECなどを横断した新たな顧客接点を創出
「ワインといえば大丸松坂屋」へ——。J.フロント リテイリングが輸入ワインのピーロート・ジャパンを子会社化。EC・外商・催事を横断し、高単価ワインの新たな販売モデル構築をめざす。
furukawa2026年8月4日

大丸と松坂屋ホールディングスの共同持株会社であるJ.フロント リテイリング(JFR)は8月3日、輸入ワイン販売を手がけるピーロート・ジャパンを傘下に持つClaret Holdingsの全株式を、日本企業成長投資が投資助言を手がける投資ファンドとそのグループから取得すると発表した。株式譲渡契約は7月31日に締結済みで、株式取得は9月1日に実行する予定。

JFRは今回の子会社化を通じ、ピーロート・ジャパンの商品力や営業力、企画力と、自社グループが持つ顧客基盤や店舗、催事、外商、ギフト、ECなどの販売チャネルを組み合わせる。百貨店の酒売り場強化にとどまらず、オンライン・オフラインを横断した新たな顧客接点の創出をめざす。

J.フロント リテイリング、輸入ワイン販売のピーロート・ジャパンを完全子会社化。催事、ギフト、ECなどを横断した新たな顧客接点を創出
ピーロート・ジャパンは全国32拠点と17万人の会員基盤を持つ

ワインを新たな成長領域に位置付け

JFRはグループビジョンとして「くらしの『あたらしい幸せ』を発明する。」を掲げ、「価値共創リテーラー」への進化を推進している。

なかでも重視するのが、品質や希少性に加え、作り手の思想やストーリー、体験価値を重視する「高質高揚消費層」である。これまでファッションやラグジュアリー、時計、アート、カルチャーなどを強化してきたが、新たな成長領域としてワイン事業を本格化する。

JFRはワインを単なる商材ではなく、食やギフト、記念日、社交、旅行、文化、学びなど、多様なライフスタイルと結び付くカテゴリーと位置付けている。商品そのものの品質だけでなく、産地や生産者のストーリー、食とのペアリング、人と共有する時間といった体験価値を提供しやすい点を評価した。

全国32拠点と17万人の会員基盤を持つピーロート・ジャパン

ピーロート・ジャパンは1969年、ドイツの老舗ワイナリー「ピーロート」の日本法人として設立された輸入ワイン専門商社。本社は東京都港区に置き、全国32拠点の営業ネットワーク、5店舗の直営ワインバー、1拠点の物流センターを展開している。

「お客様の人生をより豊かにするワインジャーニーを提供する」を理念に掲げ、22か国・1600種類以上のワインを取り扱う。個人会員は17万人、飲食店やホテルなど法人顧客約1万9000店と取引している。

事業の柱は、「高品質ワインの輸入販売」「試飲会・催事の企画運営」「ワインバー運営」の3つ。年間約300回開いている試飲会や生産者を招いた催事は、顧客との直接的な関係構築やブランドロイヤルティ向上につながっている。取扱銘柄は、オーパス・ワンやボルドー五大シャトーなどの高級ワインから日常使いの商品まで幅広く、専門知識を持つ営業スタッフが顧客の嗜好や予算に応じて提案しているという。

2025年度の売上高は約100億6300万円。従業員数は432人(2026年3月末時点)。

外商・催事・ECを組み合わせた販売モデルを強化

JFRは、ピーロート・ジャパンが持つ直接販売機能や体験型の販売ノウハウが、外商をはじめ長期的な顧客関係を重視する自社グループの事業モデルとの親和性が高いと判断した。

今後は、外商顧客を含む富裕層向けの提案を強化するほか、店舗や食品売り場、催事、ギフト、ECなど多様な接点を活用し、ワインに触れ、学び、楽しむ機会を広げる考えだ。

具体的には、次の4つの施策を検討している。

  • 高質高揚消費層に向けたワイン提案の強化
  • 店舗内外の接点を活用した顧客接点の拡大
  • ワインを起点とした体験価値・コミュニティの創出
  • 相互送客やクロスセルによる事業基盤の活用

JFRは、売り場面積に依存しない成長モデルの構築を掲げており、リアル店舗や外商、催事、ECを横断した販売と顧客育成を進める方針である。中長期的には、「ワインといえば大丸松坂屋」と想起される独自ポジションの確立をめざす。

なお、JFRは今回の株式取得による連結業績への影響については精査中としている。

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[ 執筆 ] 鳥栖 剛

フリーライター
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鳥栖 剛

成功事例を真似しても成果は出ない!?「自社だけの答え」を見つけよう【ネッ担まとめ】

2ヶ月 ago
成功事例を真似しても成果は出ない!?「自社だけの答え」を見つけよう【ネッ担まとめ】fujita-h2026年8月4日新・ネットショップ担当者が知っておくべきニュースのまとめ

成功事例を調べ、良さそうな施策を取り入れる。それ自体は決して悪いことではありません。しかし同じ施策を実施しても、当然ですが成果が出る会社と出ない会社があります。今回の「ネッ担まとめ」では、「成功事例を学ぶこと」と「自社に合った答えを見つけること」の違いを考えます。

「正解」はない。「固有解」を探そう

マーケティング成果を最大化する「固有解」の探し方 | ANAGRAMS
https://anagrams.jp/blog/optimal-solution-for-marketing/

自社のデータしか見えない事業会社の立場からすれば、代理店が持つ「他社の成功事例やノウハウ」を活用したいと考えるのは自然なことだと思います。その期待には、できる限り応えたい。

一方で、他社の事例をそのまま当てはめて飛びぬけた成果が出るかというと、今の市場ではなかなか難しいというのが実感です。

生成AIの登場で、似たようなコピーやバナーは一瞬で何種類もつくれるようになりました。ユーザーのリテラシーも高まっているので、「よくある広告だ」と感じられた時点で、すぐにスキップされてしまいます。

成功事例は「答え」ではなく、考えるための材料ですよね。

昨今ではAIによって、表向きを真似したデザインやコンテンツなら簡単に作れる時代になっています。差が付くのは「何を真似するか」ではなく、「自社のお客さまは何に反応するのか」を考えに考えること。

他社の成功事例を参考にしながらも、自社だけの「固有解」を見つけられるか。ここが勝負どころになるでしょう。

そして、戦略の奥にある「志」のレイヤーまで理解しておくことには、もう一つ実務的な意味があります。

それは、戦略が機能しなくなったときの備えになる、ということです。

市場やテクノロジーの変化で、昨日まで正しかった戦略が、ある日通用しなくなる。変化の速い現代では、企業が戦略そのものを見直さざるを得ない局面は必ず訪れます。

このとき、事業の志を理解していない状態では、戦略が変わった瞬間に、次の打ち手を見失ってしまいます。

一方、企業の根底にある「志」は、時代が変わってもそう簡単には揺らぎません。そこまで理解できていれば、「市場が変わったのだから、この志を実現するための新しい戦略と戦術はこうあるべきだ」と、変化に並走しながら次の一手を考えられます。

マーケティングの手法は、これからもどんどん変わっていきます。検索がAIに変わり、SNSも次々と入れ替わっていく。ツールは変わっていくんです。

しかし、変化のなかで迷わない企業には、必ず「軸」があります。その軸とは、売り方というよりも「何のために存在しているのか」。志があるから、戦略を変えられる。戦略を真似していると、環境が変わった瞬間に動けなくなってしまうわけです。

まずは変わらない志を持っておきたいですね。

要チェック記事

「おもちゃ屋で売れず、書店で即完売」累積赤字8000万円、奈良の山奥発パズル玩具が世界28カ国に広がった真相 | 東洋経済ONLINE
hhttps://toyokeizai.net/articles/-/951449?display=b

売れるまで10年、累積赤字8000万円は諦めが悪すぎでしょう。でも、情報が一瞬で過ぎゆく時代、大切な覚悟なのかもしれません。ウチの子にも「LaQ」をあげようかな。

AI 概要で Google 検索 1 位の CTR が半年で激減、日本 クリック率が − 62.7% に減少 | ahrefs blog
https://ahrefs.com/blog/ja/ai-overviews-reduce-clicks-june-2026/

まあそうですよね。ユーザーの立場だとAI概要(AIO)は便利ですもん。ほとんどの検索はAI概要で解決してしまう。じゃあどうするか? 戦場が変わってきていますよね。

自社EC年商1億円超の企業に共通する「勝てるサイトの標準装備」TOP10 | E-Commerce Magazine byfutureshop
https://www.future-shop.jp/magazine/ec-function-top10

世の中は「AI、AI」ですが、こういったポイントをきちんと押さえておかないと、AI活用を頑張っても成果は出ません。いま一度、消費者目線でいきましょう!

サイゼリヤ、約6年ぶり「値上げ検討」か 株価も急騰 | ITmedia ビジネスオンライン
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2607/21/news074.html

自分が言おうと思ったことがコメントに書かれています(笑)。そう、安すぎる。値上げして良い。それだけお客さまを満足させているのだからサイゼはすごい。

Z世代で大流行のSNS「setlog(セットログ)」とは?特徴から使い方、企業事例まで解説|We Love Social
https://www.comnico.jp/we-love-social/setlog-enter

15歳年下の友人に誘われて私もやっているのですが、「通知」がこないとアプリの存在すら忘れてしまう。「通知」がくるから見る、投稿する。そんなアプリ。

【事例あり】チョコレートをネット販売するには?ネットショップ開業に必要な許可・手順も解説|よむよむCOLORME byGMOペパボ
https://shop-pro.jp/yomyom-colorme/110514

前回の私の担当記事でもあげましたが、相変わらずジャンルの粒度が細かすぎますって(笑)。ただ、人は常に「自分のケース」を探しているわけですから、正しいですけどね。

今週の名言

もう読みたくない ―― AIが文学賞に勝った日、審査員が席を立った | note | Created to Create 編集長
https://ctoc.media/n/n86bf71b4b040

芥川賞作家の九段理江は、二〇二五年、短編「影の雨」を「九五%はAIに」書かせるという実験に踏み込んだ。しかも、その過程をぜんぶさらけ出した。四千字ほどの小説のために、彼女がAIへ送った指示(プロンプト)は、なんと約二十万字。原稿の五十倍だ。効率化、という言葉がむなしくなる分量だと思う。

面白いのは、彼女がAIに求めたものだ。「人間のレベルに合わせないで、最大限使ってほしかった」「人間の感情を超えた、新しい次元の小説を見せてほしかった」。人間くさすぎるAIに、人間の側が焦れて、もっと人間離れしてくれと願う。そんなねじれの果てに、彼女はこう書き留めている。残りの五%には、理屈を超えた「人間がどうしたいか」という欲求があって、そこにこそ創作の本質があるのではないか、と。

AIを使えば、たしかに文章を書くスピードは速くなる。AIがアイデアを補完してくれるでしょう。しかし、創作の価値は「書くこと」ではなく、「何を書きたいと思うか」にあります。

九段さんは「人間が手を入れる」最後の5%にたどり着くために、50倍もの情報をAIに与えているわけです。効率化とは真逆のようにも見えますが、おそらくこの使い方こそ、AI活用の本質、「思考と表現の分離」なのではないかと感じます。

どこまでも大切なのは、「人間側の思考」なんですよね。

「新・ネットショップ担当者が知っておくべきニュースのまとめ」は以下の専門家が連載しています。

ECMJ 石田氏石田氏

ECマーケティング人財育成は「EC事業の内製化」を支援するコンサルティング会社です。ECMJコンサルタントが社内のECチームに伴走し、EC事業を進めながらEC運営ノウハウをインプットしていきます。詳しくはECMJのホームページをご覧ください。

UdemyでECマーケティング動画を配信中です。こちらもあわせてご覧下さい。

ユウキノイン 酒匂氏酒匂氏

ユウキノインは寄り添い伴走しながら中小企業・ECサイトのSEOからコンテンツマーケティング、プレスリリースやクラウドファンディングなど集客・販促・広報をお手伝いする会社です。詳しくはユウキノインのホームページをご覧ください。

Designequation 中林氏中林氏

Designequationは何かに特化したサポートではなく、モール・ベンダー選定や広告・CSなど各企業に合わせたカスタマイズ型の運用サポートを行っています。

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この記事の筆者

[ 執筆 ] 石田 麻琴

株式会社ECマーケティング人財育成

石田 麻琴(いしだ・まこと)

株式会社ECマーケティング人財育成 代表取締役

早稲田大学卒業後、ネット通販企業に6年間従事。ECの責任者として、ヤフーショッピング月間ベストストア8回受賞。全国第1位を獲得。ネット通販を中心としたWebビジネス支援の株式会社ECマーケティング人財育成を設立。EC・Web企業を支援。
BPIA/Webビジネス研究会ナビゲータ、協同組合ワイズ総研理事。

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クラシコムのオリジナルブランド、商品売上の50%超に。「KURASHI&Trips」にブランド名称・ロゴを刷新

2ヶ月 ago
クラシコムのオリジナルブランド、商品売上の50%超に。「KURASHI&Trips」にブランド名称・ロゴを刷新
クラシコムは、商品売上の50%超を占めるオリジナルブランドの名称とロゴを刷新した。ブランド再定義の背景には、「北欧、暮らしの道具店」の世界観を軸にカテゴリと顧客接点を広げる成長戦略がある。
furukawa2026年8月4日

クラシコムは8月3日、ECサイト「北欧、暮らしの道具店」で展開するオリジナルブランドの名称を「KURASHI&Trips PUBLISHING」から「KURASHI&Trips」に変更し、ロゴデザインも刷新したと発表した。オリジナル商品は現在、商品売上の50%超を占める主力事業へと成長しており、ブランド名とロゴを刷新することで、その存在価値をより明確に打ち出す。

クラシコムのオリジナルブランド、商品売上の50%超に。「KURASHI&Trips」にブランド名称・ロゴを刷新
「KURASHI&Trips PUBLISHING」を「KURASHI&Trips」に名称変更

オリジナル商品が商品売上の過半を占めるまでに成長

「北欧、暮らしの道具店」は2007年、北欧のヴィンテージ食器を扱う専門ECサイトとしてスタートした。その後は、商品販売に加えて暮らしにまつわるコンテンツを発信し、アプリやSNSを通じて顧客とつながる「ライフカルチャープラットフォーム」へと事業を拡大してきた。

こうした成長に合わせ、2015年にオリジナルブランド「KURASHI&Trips PUBLISHING」を立ち上げた。ブランドコンセプトは「日常に、ひとさじの非日常を。」。アパレルやコスメ、家具などへと商品カテゴリを広げ、現在ではオリジナル商品が商品売上の50%超を占めるまでに成長したという。

クラシコムのオリジナルブランド、商品売上の50%超に。「KURASHI&Trips」にブランド名称・ロゴを刷新
オリジナル商品は、カテゴリーを拡大しながら成長

今回のブランド刷新は、立ち上げ当初に込めた「編集的なものづくり」という思想を継承しながらも、10年以上にわたる商品開発を経て、企画から商品化までを自社で一貫して手がける体制が確立したことを反映したものとしている。

北欧の美意識を表現した新ロゴを採用

新しいロゴは、「北欧、暮らしの道具店」が影響を受けてきた北欧をはじめとする文化や美意識を表現したデザインとした。

日常の軽やかさを大切にしながら、控えめなエレガントさを加えたデザインとし、「K」と「T」の頭文字を組み合わせたモノグラムとオリジナルフォントも制作。今後発売する新商品から順次、新名称と新ロゴへ切り替える。

クラシコムのオリジナルブランド、商品売上の50%超に。「KURASHI&Trips」にブランド名称・ロゴを刷新
新旧ロゴ・モノグラム・オリジナルフォント

「日常に、ひとさじの非日常を。」は、「フィットする暮らし、つくろう。」というテーマを象徴する合言葉。機能や便利さだけではない、心に働きかけるものづくりを今後も追求する。ブランド名が「KURASHI&Trips」に変わっても、思いは変わらない。名前が整ったことで、より一層この理念を強固にし、お客様の生活や人生に寄り添い続けたい。(取締役副社長 /「北欧、暮らしの道具店」店長 佐藤友子氏)

ブランド刷新は「MC²戦略」の成果を示す動き

今回のブランド刷新は、単なる名称変更ではなく、クラシコムが中長期で進めてきた「MC²(マルチカテゴリ・マルチチャネル)戦略」の成果をブランドとして明確に打ち出す動きといえる。

クラシコムは「北欧、暮らしの道具店」という世界観を軸に、提供価値のマルチカテゴリ化と顧客接点のマルチチャネル化を同時に進める成長戦略を掲げている。

商品カテゴリは生活日用品やアパレル、コスメ、寝具、家具、ソリューションへと拡大。顧客接点もアプリ、Instagram、LINE、YouTube、X、広告など複数のチャネルへ広げてきた。

クラシコムのオリジナルブランド、商品売上の50%超に。「KURASHI&Trips」にブランド名称・ロゴを刷新
クラシコムの「MC²(マルチカテゴリ・マルチチャネル)戦略」(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

クラシコム、この戦略を「提供価値のマルチカテゴリ化によるTAM(Total Addressable Market:獲得可能な最大市場規模)の拡大」と、「顧客接点のマルチチャネル化によるSAM(Serviceable Available Market:実際に獲得可能な市場規模)の拡大」と整理している。また、ターゲットのマルチジェネレーション化を通じて、SOM(Serviceable Obtainable Market:実際にアプローチできる顧客の市場規模)の拡大も進めている。

売れる商品の幅を広げるだけでなく、顧客との接点を増やすことで成長余地そのものを拡大する考え方だ。オリジナル商品が商品売上の過半を占めるまで成長したことは、このマルチカテゴリ戦略が商品開発面で成果を上げていることを示しているといえそうだ。

クラシコムのオリジナルブランド、商品売上の50%超に。「KURASHI&Trips」にブランド名称・ロゴを刷新
「MC²(マルチカテゴリ・マルチチャネル)戦略」によりTAM・SAMの拡大を目指す

チャネル面でも、クラシコムは大規模な顧客接点を構築している。2025年7月末時点で、スマートフォンアプリのダウンロード数は497万、Instagramフォロワーは167万、LINEフォロワーは102万、YouTubeチャンネル登録者数は103万人としている。単一カテゴリの商品を販売するECではなく、「北欧、暮らしの道具店」の世界観を軸に、複数カテゴリの商品と複数チャネルの顧客接点を組み合わせ、継続的な顧客関係を築いていることが同社の特徴である。

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この記事の筆者

[ 執筆 ] 鳥栖 剛

フリーライター
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さとなお氏登壇! 「AIルート」「ファンルート」で考えるこれからのマーケティング【8/27木 オンライン開催】

2ヶ月 ago
さとなお氏登壇! 「AIルート」「ファンルート」で考えるこれからのマーケティング【8/27木 オンライン開催】
【Web担】Web担主催イベント「生成AI × マーケティング フォーラム 2026」全15講演以上を8月27日(木)にオンライン開催。
fujita-h2026年8月4日

サイバーエージェント、文藝春秋、電通などが登壇する「生成AI × マーケティング フォーラム 2026」を8月27日(木)にオンラインで開催します。

全15講演以上をすべて【無料】で視聴できます。アーカイブの予定はありませんので、リアルタイムで視聴ください。

全講演のなかから「マーケティング」に関するおすすめの講演を紹介します。

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マーケティングのオススメ講演

AI時代、企業はどう選ばれる?
変わる生活者と「AIルート」「ファンルート」で考えるこれからのマーケティング
8月27日(木)16:35~17:20
講師:佐藤 尚之 氏(株式会社ファンベースカンパニー)

これからのAI時代、「AIで自分たちの仕事がどう変わるか」ではなく「AIで生活者(BtoBの場合はクライアント)がどう変わるか」に注目しないと大きく間違えます。また、マーケティングも大きく変わり、AIルートとファンルートのふたつに集約されます。
この講演では、そんなAI時代のマーケティングについて俯瞰し、また整理をして、今後どうやってAI時代に対応していくべきなのかについて語っていきます。業界やポジションを問わず、これから企業が“選ばれ続ける”ための視点を考えるきっかけになれば幸いです。

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磯谷

AI時代に選ばれ続ける企業になるには何が必要なのか。「AIルート」と「ファンルート」を軸に、これから企業が取り組むべきマーケティングの考え方をわかりやすく解説。マーケターなら押さえておきたい注目のセッションです。

他にも講演が盛りだくさんです。全15講演以上ありますので、気になったらイベントの詳細を要チェック!

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この記事の筆者

磯谷智仁(Web担編集部)

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ファーストリテイリング、令和8年熊本地震の被災地緊急支援でユニクロ商品を2万点寄贈を決定、1億円規模の寄付を予定

2ヶ月 ago
ファーストリテイリング、令和8年熊本地震の被災地緊急支援でユニクロ商品を2万点寄贈を決定、1億円規模の寄付を予定
ファーストリテイリングは7月28日の地震発生直後から衣料支援に向けた準備を進め、認定NPO法人ピースウィンズ・ジャパンを通じ、通気性や速乾性に優れたエアリズム商品などを届ける。
ohshima2026年8月4日

ファーストリテイリングはこのほど、令和8年熊本地震の被災地への緊急支援として、「ユニクロ」商品2万点を寄贈すると発表した。また、1億円規模の寄付を予定している。

7月28日の地震発生直後から衣料支援に向けた準備を進め、まずは、通気性や速乾性に優れたエアリズム商品などを、認定NPO法人ピースウィンズ・ジャパンを通じ、被災地へ届ける。

また、被災地への支援として1億円規模の寄付を予定しており、被災地からの要望や現地のニーズに応じて追加の衣料支援を行うとしている。

被災した現地店舗についても、営業再開に向けた対応を進めている。

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この記事の筆者

[ 執筆 ] 大嶋 喜子

フリーライター

岐阜、富山、石川、福井、神奈川、LosAngels、山形を経て東京にたどり着き、現在は日本とアメリカの二拠点生活を営む生粋の“根無し草”。またの名を“ちいさなMADE IN JAPAN”。

新卒入社のEC運営会社にてレディースアパレル・宝飾バイヤーとして月商1億を突破。その後、同社内でクリエイティブ部門コピーライターに転身し、プランナー・ディレクターを経て独立。

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大嶋 喜子

セブン&アイHDとセブン-イレブン、ソフトバンク、LINEヤフーなどと戦略提携。リアルとデジタルをシームレスにつなぐ次世代型店舗サービスを追求

2ヶ月 ago
セブン&アイHDとセブン-イレブン、ソフトバンク、LINEヤフーなどと戦略提携。リアルとデジタルをシームレスにつなぐ次世代型店舗サービスを追求
セブン&アイHDとセブン-イレブンが、ソフトバンク、PayPay、LINEヤフー、三井住友カードと戦略提携。7iDとPayPay IDの統合やPayPayポイント導入、AI・データ活用を通じて、リアルとデジタルをつなぐ次世代型店舗サービスの構築をめざす。
furukawa2026年8月3日

セブン&アイ・ホールディングスとセブン-イレブン・ジャパンは7月31日、ソフトバンク、PayPay、LINEヤフーとの間、また三井住友カードとの間で、リアルとデジタルを融合した次世代の顧客体験と生活インフラの共創に向けた戦略的パートナーシップに合意したと発表した。

「7iD」をPayPay IDに統合へ

取り組みの一環として、セブン&アイ・ホールディングスの共通会員基盤「7iD」をPayPay IDに統合し、共通の顧客基盤を構築する方針を示した。ID、決済、ポイント、データを連携させることで、セブン-イレブンをはじめとするリアル店舗とデジタルサービスをつなぐ新たな購買体験の創出をめざす。

また、セブン&アイ・ホールディングスは今回、ソフトバンクおよびPayPayとの間でそれぞれ1000億円、三井住友カードとの間で1000億円、総額3000億円の資本提携契約を締結。各社との取り組みを中長期的に推進し、継続的な成果創出につなげるとしている。

7iDとPayPay IDを統合、ポイント・販促領域で利便性向上へ

今回の連携では、セブン-イレブンの国内2万店超の店舗網と、1日約2000万人との顧客接点に、ソフトバンクのAI・ロボット技術、データ活用力、ITソリューション、PayPayやLINEヤフーのデジタル基盤、三井住友カードの顧客基盤や決済サービスを組み合わせる。

短期的な取り組みとして、ID・ポイント・サービスの相互連携による利便性向上を掲げる。7iDをPayPay IDに統合することで共通の顧客基盤を構築し、セブン-イレブンでの買い物に応じてPayPayポイントやVポイントをためやすく、使いやすくするストアポイントの導入を検討する。

また、統合に先立ち、セブン-イレブン・ジャパンアプリのID提示率向上に向けた先行施策も進める。PayPayユーザー向けの限定クーポンやポイント還元、PayPayアプリから「7NOW」への送客、店頭受取を含むモバイルオーダーの利用促進などを検討している。

さらに、セブン-イレブン店舗やEC、「7NOW」などでの購買に応じて付与するストアポイントについて、現在のセブンマイルに代えてPayPayポイントを導入する方針も示している。あわせて、セブン-イレブン・ジャパンアプリへのPayPay IDによるログイン機能やストアポイント、販促機能の実装を進めるほか、PayPayが同アプリの開発を受託し、機能改善を迅速化する。

顧客同意を前提に会員属性情報や購買データなどを活用し、パーソナライズ施策や販促・CRMの高度化、新たなサービス・収益機会の創出にも取り組む。

大規模キャンペーンやミニアプリ展開で顧客接点を拡大

ソフトバンク通信サービス利用者、PayPayユーザー、LINEヤフーユーザー、三井住友カード利用者などに向けては、割引やポイント還元など、大規模な販促・キャンペーン施策を展開する。

具体的には、PayPayポイント100ポイントを150円相当の商品券と交換する施策や、LYPプレミアム会員向けのポイント付与率優遇、特定商品のクーポン提供などを検討する。

また、PayPay、LINE、三井住友カードなどによるセブン-イレブンのミニアプリ展開も進め、各社が持つデジタル接点を活用したサービス拡充を図る。

ID・データ・AIを活用したパーソナライズ体験を追求

中長期的には、各社が保有する大規模かつ多様なデータと、リアル・デジタル双方の顧客接点を組み合わせ、生活者一人ひとりに合わせたパーソナライズされた顧客体験の提供をめざす。

セブン-イレブン・ジャパンを軸に、PayPay、三井住友カードそれぞれと連携し、銀行店舗を含む各社の店舗ネットワークや顧客接点を相互活用することで、顧客利便性の向上や顧客基盤の拡大にも取り組む。

さらに、ソフトバンクのAI技術などを活用し、データマーケティングやリテールメディア分野を含む新たな収益機会の創出をめざす。

店舗運営では、AIトランスフォーメーションを通じて、店舗オペレーションの効率化・高度化、省人化、来店分析、サプライチェーン全体の最適化などを推進する。データを活用した店舗運営を進め、リアルとデジタルをシームレスにつなぐ次世代型店舗サービスの実現をめざす。

各社は今回の戦略連携を通じて、リアル店舗とデジタルサービスを融合した次世代の生活インフラづくりを進める方針だ。

国内最大級のリアル店舗網と各社のデジタル基盤、AI・DX、データ活用の知見を組み合わせることで、新しい顧客体験の創出とグループ全体のイノベーション加速につなげる。(セブン&アイ・ホールディングス スティーブ・デイカス社長)

全国2万店超の店舗網と各社の顧客基盤・デジタル接点を掛け合わせ、ID・ポイント連携や大型販促、AI・ロボティクスを活用した省人化・省力化を進める。(セブン-イレブン・ジャパン 阿久津 知洋社長)

成長戦略「Activate AI for Society」のもと、セブン-イレブンの全国規模の店舗網と顧客接点に、AI、ロボティクス、デジタルマーケティングなどの先端技術を掛け合わせることで、生活者に最も近い場所で新たな顧客体験を創出する。(ソフトバンク 宮川 潤一社長)

決済を起点にID、データ、ポイントをつなぐデジタル金融プラットフォームとして、リアルな顧客接点とデジタル決済基盤を結び付け、顧客体験の高度化と接点拡大をめざす。(PayPay 中山 一郎社長)

LINEやYahoo! JAPANを中心に培ってきた1億人超のデジタル顧客接点と、セブン-イレブンのリアルな顧客接点を掛け合わせ、より便利でお得な買い物体験の創出をめざすと説明。LYPプレミアム会員向けキャンペーンやLINE公式アカウント、LINEミニアプリの活用を通じて、日常的に価値を実感できる特典やサービスの提供、新たなマーケティング機会の創出につなげる。(LINEヤフー 出澤 剛社長)

Vポイントを軸に、より便利でお得なキャッシュレス決済サービスの提供を進めるとともに、銀行店舗を含めた各社の店舗ネットワークや顧客接点を相互に連携・活用し、新たな価値や体験の提供をめざす。(三井住友フィナンシャルグループ 中島 達社長)

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この記事の筆者

[ 執筆 ] 鳥栖 剛

フリーライター
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鳥栖 剛

ECのリニューアルや売上成長に課題、ありませんか? 無料で相談できる「ECリニューアル戦略診断」をフューチャーショップがスタート

2ヶ月 ago
ECのリニューアルや売上成長に課題、ありませんか? 無料で相談できる「ECリニューアル戦略診断」をフューチャーショップがスタート
フューチャーショップは、ECサイトのリニューアルやプラットフォームの乗り換えを検討する企業向けに、無料で相談できる「ECリニューアル戦略診断」の提供を開始した。顧客・競合・自社分析をもとに、リニューアルで何を変えるべきか、優先すべき施策を整理した専用レポートを毎月10社限定で提供する。
furukawa2026年8月3日

SaaS型ECサイト構築プラットフォーム「futureshop」を提供するフューチャーショップはこのほど、ECサイトのリニューアルやプラットフォームの乗り換えを検討している企業向けに、無料相談サービス「ECリニューアル戦略診断」の提供を開始した。現在「futureshop」以外のシステムを利用している企業を対象に、毎月10社限定で受け付ける。

ECのリニューアルや売上成長に課題、ありませんか? 無料で相談できる「ECリニューアル戦略診断」をフューチャーショップがスタート
フューチャーショップの「ECリニューアル戦略診断」のサイト画面(画像は編集部がキャプチャ)

EC市場の競争が激化するなか、デザインや機能を刷新するだけでは成果につながらず、「見た目は変わったが事業課題は解決していない」といった悩みを抱える企業が増えているという。フューチャーショップは、その背景には、優先顧客や自社の強み、競合との差別化、売上成長を阻む要因、リニューアルの目的や優先順位といった戦略設計が曖昧なままプロジェクトが進むケースがあると説明している。

「ECリニューアル戦略診断」は、フューチャーショップがこれまで培ってきたEC支援の知見とAIによる情報分析を組み合わせ、EC専門担当者が各社の事業や課題を個別に分析。顧客・競合・自社分析をもとに、リニューアルで取り組むべき施策や優先順位を整理し、各社専用の「戦略レポート」として提供する。

提供内容は、顧客・競合・自社分析を踏まえた戦略レポートと、EC専門担当者による60分間のオンライン個別ミーティング。ミーティングでは分析結果や改善の優先順位などを説明し、レポートはPDF形式で提供する。利用料は無料で、診断後に契約する必要はないとしている。

診断では、競合との差別化の方向性や、顧客が商品を購入する理由の整理、EC事業の成長課題や改善の優先順位などを確認できるという。また、「現行サイトを改善すべきか」「全面的にリニューアルすべきか」といった判断材料としても活用できるとしている。

フューチャーショップは、SaaS型ECサイト構築プラットフォーム「futureshop」を提供しており、システム提供だけでなく、EC事業者の成長を支援する伴走型サポートに力を入れている。利用店舗数は約2800店舗で、そのうち約5店舗に1店舗が年商1億円を超えるという。また、「ITreview カテゴリーレポート 2026 Spring ECサイト構築サービス部門」で顧客満足度No.1を獲得したとしている。

同社は、ECサイトへの投資を判断する前に、「誰に、どのような価値を届けるECサイトなのか」という事業戦略を明確にすることが重要だとし、リニューアルやシステム乗り換えを検討する企業に対し、自社ECの現状と成長課題を整理する機会として活用を呼びかけている。

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この記事の筆者

[ 執筆 ] 鳥栖 剛

フリーライター
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AbemaTVのオーラルケアブランド「HaRENO(ハレノ)」、香取慎吾さん+「キャイ~ン」ウド鈴木さん出演の新TVCMを放映

2ヶ月 ago
AbemaTVのオーラルケアブランド「HaRENO(ハレノ)」、香取慎吾さん+「キャイ~ン」ウド鈴木さん出演の新TVCMを放映
AbemaTVが放映する新TVCMは、歯ブラシの形をヘアスタイルにした謎のパンクロッカー2人が、“個人的な感想”をテーマにした掛け合いを繰り広げる。
ohshima2026年8月3日

AbemaTVは8月1日、オーラルケアブランド「HaRENO(ハレノ)」において、俳優の香取慎吾さんとお笑いコンビ「キャイ~ン」のメンバー・ウド鈴木さん出演の新TVCM「個人的な感想」篇(15秒)の全国放映を順次開始した。7月31日からは公式サイトおよび公式「YouTube」チャンネルでTV放映に先駆けて先行公開した。

商品ビジュアルイメージ

新TVCMは、歯ブラシの形をヘアスタイルにした謎のパンクロッカーふたりの会話で構成。「HaRENO 奇跡の歯ブラシ」に傾倒した香取さんが、良い歯ブラシには山があるということを“あくまで個人的な感想”として、友人のパンクロッカーであるウドさんに伝えるストーリー。

CMイメージ

「HaRENO 奇跡の歯ブラシ」について

「HaRENO」は「人生100年時代をハレにする」を掲げ、新しいオーラルケア体験を通し、毎日のオーラルケアを前向きに楽しい習慣へと変えることをめざすオーラルケアブランド。「奇跡の歯ブラシ」は、特許技術取得のピラミッド形状のブラシが、「歯と歯のすき間」や「歯と歯ぐきの境目」の見えない汚れを落とす歯ブラシ。隙間汚れをなぞるだけで効率良く落とせるため、どなたでも磨き残しが少なくなるとしている。

商品イメージ:(左から)「HaRENO 奇跡の歯ブラシ」税込620円、「HaRENO 奇跡の歯ブラシ スリム」税込730円、「HaRENO 奇跡の歯ブラシ やわらかめ」税込620円、「HaRENO 奇跡の歯ブラシ スパイラル」税込730円、「HaRENO 奇跡の歯ブラシ こども用」税込620円

新TVCM概要

  • タイトル:「個人的な感想」篇(15秒)
  • 出演:香取慎吾、ウド鈴木(キャイ~ン)
  • 放映開始日:2026年8月1日
  • 放送地域:全国(一部地域を除く)

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この記事の筆者

[ 執筆 ] 大嶋 喜子

フリーライター

岐阜、富山、石川、福井、神奈川、LosAngels、山形を経て東京にたどり着き、現在は日本とアメリカの二拠点生活を営む生粋の“根無し草”。またの名を“ちいさなMADE IN JAPAN”。

新卒入社のEC運営会社にてレディースアパレル・宝飾バイヤーとして月商1億を突破。その後、同社内でクリエイティブ部門コピーライターに転身し、プランナー・ディレクターを経て独立。

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ohshima

ECサイトの「カゴ落ち」は63%、機会損失額は売上の2.8倍、「カゴ落ち」メールの平均開封率42%【2026年上半期】

2ヶ月 ago
ECサイトの「カゴ落ち」は63%、機会損失額は売上の2.8倍、「カゴ落ち」メールの平均開封率42%【2026年上半期】
e-365の調査によると、2026年上半期のECサイトにおける平均カゴ落ち率は63.48%で、機会損失額は実際の売上の約2.85倍に達した。カゴ落ちメールの平均開封率は42.0%で、食品や趣味商材では購入の後押しにつながる傾向もみられた。
furukawa2026年8月3日

カゴ落ち特化型MAツール「CART RECOVERY」やマーケティングサービスブランド「さぶみっと!」を展開するe-365は7月31日、「CART RECOVERY」の利用データをもとにまとめた「2026年上半期(1月〜6月)カゴ落ち動向調査」を公表した。調査によると、ECサイトの平均カゴ落ち率は63.48%。カゴ落ちによる機会損失額は実際の売り上げの約2.85倍に達した。一方、カゴ落ちメールの平均開封率は42.0%と、一般的なメールマガジンを大きく上回り、購入を後押しする施策として高い効果が確認された。

ECサイトの「カゴ落ち」は63%、機会損失額は売上の2.8倍、「カゴ落ち」メールの平均開封率42%【2026年上半期】
「CART RECOVERY」のカテゴリー別利用割合

「厳選消費」が定着、機会損失は売上の約2.8倍

調査によると、2026年上半期の平均カゴ落ち率は63.48%だった。e-365は、物価高を背景に、送料を含めた支払総額を慎重に確認したり、複数のECサイトを比較したりして購入を判断する「厳選消費」が定着したことが、カゴ落ち率の高止まりにつながっていると分析している。特に、初売りやセールが集中する1月は、機会損失額が実際の売り上げの3.09倍と高い水準となった。

高単価商材ほどカゴ落ちによる損失が大きい

業種別では、「アクセサリー・時計」の機会損失額が売上比4.42倍で最も高かった。続いて、「家具・インテリア」が3.60倍、「スポーツ用品」が2.91倍、「アパレル・雑貨」が2.86倍、「日用品」が2.53倍、「趣味・娯楽」が2.19倍、「化粧品」が1.70倍、「食品」が1.26倍だった。

カゴ落ち率でも、「アパレル・雑貨」が68.60%で最も高く、「アクセサリー・時計」(68.30%)、「家具・インテリア」(67.20%)、「スポーツ用品」(66.90%)が続いた。
また「日用品」は59.10%、「趣味・娯楽」は57.90%、「食品」は53.00%、「化粧品」は52.60%だった。

e-365は、アクセサリーや家具など比較検討されやすい高単価商材は離脱率が高い一方、「購入意欲そのものは高い」と分析。適切なタイミングでフォローアップすることが購入につながりやすいとしている。

カゴ落ちメールの平均開封率は42%

一方、食品や趣味・娯楽分野では、カゴ落ちメールによる購入促進効果が高い傾向もみられた。コンバージョン率(CVR)は、食品が3.60%、趣味・娯楽が2.80%。買い忘れや送料無料ラインの調整などで一時的に購入を見送るケースが多く、リマインドメールが購入の後押しになりやすいという。

「CART RECOVERY」のカゴ落ちメールの平均開封率は42.0%で、一般的なメールマガジン(10~15%程度)の約3倍。購入意欲が高いタイミングでパーソナライズしたメールを配信することが、高い効果につながっているとしている。2026年上半期には、同ツールによる累計売上創出額は約31億4900万円となった。

生成AIの普及で「AIへの相談用カート」が増える可能性も

e-365は今後の動向として、生成AIの普及によって、消費者が商品をカートに入れた後、その内容をAIに相談し、比較・検討するためにサイトを離脱するケースが増える可能性があると指摘する。こうした行動変化を踏まえ、初売りや大型セールなどの最大商戦期に向けては、カゴ落ちメールのシナリオ設計などを早い段階から進めることが重要だとしている。

e-365は、2026年4月に持株会社体制へ移行したイー・エージェンシーグループのSaaS事業会社として設立された。「さぶみっと!」ブランドのもと、レコメンド、メール配信、CRM、LINE配信、Webサイト翻訳など、企業向けデジタルマーケティング支援サービスを展開している。

調査概要

  • 集計期間:2026年1月1日~6月30日
  • 調査対象:「CART RECOVERY」を利用する月商500万円以上のECサイト延べ2250件
  • 調査方法:サービス利用ログを基に集計
  • 算出定義:
    ・売上金額:同サービスのタグで計測した売上
    ・機会損失額:カート投入後に購入されなかった商品の総額

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この記事の筆者

[ 執筆 ] 鳥栖 剛

フリーライター
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鳥栖 剛

LINEは「売る場」ではなく「距離を縮める場」。阪急交通社・宇和川匠氏が語る、顧客の意思決定を支えるデジタル戦略

2ヶ月 ago

老舗旅行企業の阪急交通社は「LINE」を単なるSNSアカウントの1つではなく、「最も身近なプッシュ媒体」として再定義し、顧客との関係構築に活用している。「友だち」の数をやみくもに増やすことにとらわれるのではなく、重視するのは「角度の高い顧客とどうつながり、どう会話を重ねていくのか」。その設計と運用を担ってきた宇和川 匠氏(DX戦略事業本部 ウェブ戦略部 ウェブ戦略二課課長、※肩書きは登壇当時)が、顧客コミュニケーションとして活用を深めている「LINE」運用の取り組みを解説する。

阪急交通社が挑んだLINE運用の構造改革

阪急交通社では、旅行予約全体の約6割がEC経由となっており、デジタル上での顧客接点が事業に与える影響は年々大きくなっている。一方で、メールやWeb広告といった従来の手法だけでは、顧客に情報が十分に届かない場面も増えていたという。宇和川氏は従前の運用について「情報過多の中で、顧客との距離が少しずつ離れていく感覚があった」と話している。

そうした状況のなかで着目したのが、日常的に使われ、通知という形で確実に情報を届けられる「LINE」だった。「LINE」を単なるSNSではなく、顧客と直接つながる“プッシュ媒体”として再定義することで、新たな顧客コミュニケーションの可能性を探り始めた。

公式アカウントは、従前は30以上存在していたが、それらを1つに統合。新たなアカウント名「阪急交通社【公式】」として2023年11月にリスタートした。統合前のアカウントでは、各アカウントごとに「友だち」獲得や販売チャネルとしての取り組みにばらつきがあったという。統合によって会社全体で足並みをそろえ、戦略やフロー、運用体制を整えた。

阪急交通社の公式LINEアカウント
阪急交通社の公式LINEアカウント

「阪急交通社【公式】」では、 全国で実施しているキャンペーン情報や、顧客の居住地と興味関心に合わせた商品紹介など、1人ひとりに合わせた個別最適な情報を継続的に配信している。

統合後、LINE公式アカウント経由の月間売上は増加しており、LINE公式アカウントの「友だち」も堅調に増えている。 2026年5月現在、「友だち」数は約89万人となっている。

「LINE」は事業者とお客さまにとって身近なコミュニケーションツールだからこそ、安易に使うのではなく、きちんと再設計する必要があると感じた。(DX戦略事業本部 ウェブ戦略部 宇和川 匠氏)

株式会社阪急交通社 DX戦略事業本部 ウェブ戦略部 ウェブ戦略二課
課長 宇和川 匠氏(※肩書きは登壇当時) 

1991年阪急交通社に入社。20年にわたり情報システム部門で基幹システムの構築、ネット決済導入、顧客データの統合管理とCRM推進を担当。2013年に現ウェブ戦略部に異動。自社ECサイト阪急トラベルコムの管理運営、Web広告を含めWebマーケティング全般に携わる。2019年からはより商品に近いWeb販売セクションにてプッシュ媒体を統括、特にLINEについては現在全社運用責任者として推進している。

「SNS」から「顧客直結のプッシュ媒体」へLINEの立ち位置を再定義

阪急交通社が「LINE」活用で最初に整理したのは、「LINE」をどのようなチャネルとして位置づけるかだった。SNSの延長として捉えると、フォロワー数や反応率に一喜一憂することになりやすい。「LINE」を“企業からの投稿を見に来てもらう場”ではなく、“必要な情報を確実にお客さまへ届けるためのプッシュ媒体”として再定義した。

「LINE」はSNSというより、通知に近い存在だと考えている。だからこそ、発信する情報の質や頻度には慎重になる必要がある。興味のない情報を一方的に送り続ければ、ブロックされてしまうリスクも高い。(宇和川 匠氏)

「LINE」をメルマガやアプリに次ぐプッシュチャネルの1つとして位置付けている
「LINE」をメルマガやアプリに次ぐプッシュチャネルの1つとして位置付けている

メール、広告、Webサイトなど既存チャネルとの役割分担を明確にし、その中で「LINE」が担うべき役割を見つめ直した。

リーチ数よりエンゲージメント。長期的なLTVを最大化する「友だち」戦略

「LINE」のアカウント統合後、阪急交通社が重視してきたのは、「友だち」の数をやみくもに増やすことではなく、「どのような関係性を築けるか」だった。広告を展開して「友だち」数を伸ばせばリーチは広がるが、その分、配信コストの増加やブロック率の上昇といった課題も生じる。こうしたリスクに重きを置いた。

「友だち」獲得においては、広告出稿によるマス集客ではなく、阪急交通社が行う旅行説明会、イベント、展示会の参加者、既存顧客などを中心に「友だち」登録を呼びかけ、阪急交通社のサービスを理解した上で登録を促す導線を敷いている。

狙いは、「LINE」を単なる情報配信チャネルとしてではなく、継続的なコミュニケーションが成立する場として設計すること。「LINE」は“会話ができる関係性”を作れるかどうかが重要だと考えており、長期的な顧客関係の構築を重視している。(宇和川氏)

この考え方は、配信設計にも影響を与えている。誰にでも一律に同じ情報を届けるのではなく、関心や行動に応じたコミュニケーションを前提とすることで、LINEを「売り込みの場」にしない運用をめざしている。

阪急交通社では角度の高い「友だち」の獲得を重視している
阪急交通社では角度の高い「友だち」の獲得を重視している

「質の高い顧客」を逃さない導線

阪急交通社の「LINE」活用の特長は、「友だち」獲得の起点としてリアルな接点を重視していること。

オンライン広告を活用すれば、短期間で多くの友だちを集めることはできる。しかし阪急交通社は、あえてその方法を主軸に置いていない。理由は明確で、登録後のコミュニケーションの質を重視しているからだ。旅行説明会など、リアルな場でサービスや商品への理解を深めた上で登録してもらうことで、その後の配信内容も受け入れられやすくなる。

こうした導線の設計は、リアルとデジタルを地続きに考える姿勢の表れでもある。リアルな接点の場で生まれた関心や期待を、そのまま「LINE」上のコミュニケーションにつなげることで、登録時点から一定の関係性が成立する。獲得数は限定的でも、結果として“角度の高い友だち”が蓄積されていく構造だ。

リアルの場で話した方が「LINE」アカウントを登録してくれると、その後の反応がまったく違う。最初の接点をどのように作るかはとても重要。(宇和川氏)

リアルの場で接した顧客を中心に「友だち」登録を呼びかけている
リアルの場で接した顧客を中心に「友だち」登録を呼びかけている

属性×行動で解像度を上げるセグメント配信

阪急交通社のLINE運用では、セグメントした配信設計を前提にコミュニケーションを組み立てている。顧客の属性や関心、行動履歴に応じて情報の出し分けをしている。

旅行という商材は、検討期間や関心の度合いが顧客ごとに大きく異なる。そのため、全員に同じ情報を届けると、関係の薄い顧客には過剰な通知になりかねない。配信頻度や内容を抑制し、必要な人に必要な情報だけを届ける設計が、継続的な関係構築につながっている。(宇和川氏)

こうした配信設計は、短期的な反応率よりも、長期的な信頼を重視する考え方に基づいている。LINEを“即効性のある販促ツール”として使い切るのではなく、顧客との距離を保ちながら関係を深めるための基盤として位置づけている点が特長だ。

過剰な通知はブロックの要因となるため、セグメント配信は欠かせない
過剰な通知はブロックの要因となるため、セグメント配信は欠かせない

阪急交通社における「LINE」の役割は、即時に売り上げを生むことだけに置かれていない。「LINE」は購買を直接促す場であると同時に、検討段階の顧客に安心材料や判断軸を提供する場として位置づけられている。

高関与商材特有の課題を突破

旅行という高関与商材においては、検討から購入までのプロセスを支えることが重要だ。説明会情報や関連コンテンツの案内など、顧客の意思決定を後押しする情報提供を重ねることで、結果的に購買につながる関係性を作っている。LINEは“売るための一手”ではなく、顧客との距離を縮めるための基盤として機能している(宇和川氏)

「阪急交通社【公式】」の運用を開始した2023年11月から、コンバージョンは徐々に右肩上がりで推移している。

阪急交通社におけるLINE公式アカウントのコンバージョン推移
阪急交通社におけるLINE公式アカウントのコンバージョン推移

数値の裏側にある「信頼」を積み上げる

「LINE」の運用を継続する中で、阪急交通社では新たな課題も見えてきた。配信頻度や内容の最適解は固定化できず、顧客の反応を見ながら調整を続ける必要がある。また、セグメントを細かく設計するほど運用の手間は増え、社内体制や工数とのバランスも問われる。

さらに、成果を短期的な数値だけで測りにくい点も難しさの一つだ。「LINE」は即効性のある販促チャネルではあるが、中長期で顧客との信頼を積み上げる役割も同時に担う。その二面性をどう評価し、社内で共有していくかは、現在も模索が続いている。完成形を定めるのではなく、変化に合わせて運用を更新し続ける姿勢が求められている。

LINE運用に“正解”があるとは思っていない。お客さまの反応や環境の変化に合わせて、その都度考え続けるしかない。(宇和川氏)

阪急交通社におけるLINEアカウントの運用体制。LINEチームが中心となって各施策を展開している
阪急交通社におけるLINEアカウントの運用体制。LINEチームが中心となって各施策を展開している

「完成形」を求めず、試行錯誤を前提に運用を続けること。顧客1人ひとりに真摯(しんし)に向き合う姿勢が、阪急交通社の「LINE」活用の真髄となっている。

この記事の筆者

[ 執筆 ] 大嶋 喜子

フリーライター

岐阜、富山、石川、福井、神奈川、LosAngels、山形を経て東京にたどり着き、現在は日本とアメリカの二拠点生活を営む生粋の“根無し草”。またの名を“ちいさなMADE IN JAPAN”。

新卒入社のEC運営会社にてレディースアパレル・宝飾バイヤーとして月商1億を突破。その後、同社内でクリエイティブ部門コピーライターに転身し、プランナー・ディレクターを経て独立。

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「中東発」値上げラッシュが本格化。飲食料品値上げ8月は2311品目、資材価格や原材料高、物流コストなどに波及

2ヶ月 ago
「中東発」値上げラッシュが本格化。飲食料品値上げ8月は2311品目、資材価格や原材料高、物流コストなどに波及
帝国データバンクの調査によると、2026年8月の飲食料品値上げは2311品目となり、前年同月比で8割増となった。中東情勢の悪化に伴う原油高が包装資材や物流費、原材料価格に波及し、9月は4531品目の値上げが見込まれている。
furukawa2026年8月3日

中東情勢の緊迫化を背景とした原油価格の上昇や物流コストの増加が、国内の食品価格にも波及している。帝国データバンク(TDB)が7月31日に発表した「食品主要195社」価格改定動向調査によると、2026年8月に値上げされる飲食料品は2311品目となり、7月に続いて2か月連続で2000品目を超えた。包装資材やエネルギー、物流費など幅広いコストが上昇し、「中東発」の値上げラッシュが本格化している。

8月の値上げは2311品目、前年同月比で約8割増

8月に予定される値上げ品目数は2311品目で、前年同月(1262品目)から約8割増加した。8月単月としては、調査を開始した2022年に次いで過去2番目の多さとなる。

値上げ率は平均15%。2026年は1~11月までの判明分だけで累計1万8347品目となり、年間では5年連続で1万品目を超える見通し。今後予定される価格改定を含めると、前年の2万609品目を上回る可能性もあるという。

「中東発」値上げラッシュが本格化。飲食料品値上げ8月は2311品目、資材価格や原材料高、物流コストなどに波及
月別値上げ品目数の推移

加工食品の値上げが急増

分野別では、「加工食品」が1419品目で最も多かった。ハム・ソーセージ、カップ麺、缶詰、鏡餅製品などが対象で、前年同月(188品目)の約7倍に拡大。8月としては2022年以来の高水準となった。次いで、だし製品などの「調味料」が589品目、ゴマ製品や小麦粉、砂糖などの「原材料」が276品目だった。

2026年通年でも、「加工食品」は6667品目で最多となる見込み。前年通年実績の4791品目を約4割上回るペースで推移している。「調味料」は5197品目、「酒類・飲料」は3274品目、「菓子」は1219品目となった。「菓子」は、原材料のほか包装パッケージなどのコスト高を背景に、今春以降に値上げが相次いだ。

原材料高に加え、中東情勢が資材・物流コストを押し上げ

値上げ要因では、「原材料高」が90.9%と最も高かった。また、「物流費」は65.8%、「包装・資材」は64.0%と高水準が続く。包装トレーや容器などナフサ由来の資材価格の上昇に加え、中東情勢の悪化による原油価格高騰が物流やエネルギーコストを押し上げている。さらに、「中東情勢の混乱」を直接の要因とする値上げも27.8%に達した。

「中東発」値上げラッシュが本格化。飲食料品値上げ8月は2311品目、資材価格や原材料高、物流コストなどに波及
値上げ要因の推移

「中東発」のコスト高が食品価格へ波及

帝国データバンクは、米国とイスラエルによるイラン攻撃を契機に高まった中東地域の地政学リスクや、ホルムズ海峡を巡る混乱による石油製品の供給不安が、食品価格にも影響を及ぼし始めていると分析する。

インクや食品フィルム、トレーなど包装資材の価格上昇や品薄に加え、電力料金、物流費、原材料価格なども上昇し、多くの食品メーカーで価格転嫁が進んだという。

足元では中東情勢の先行きが依然として不透明なうえ、円相場も1ドル=160円を超える水準で推移しており、輸入コストのさらなる上昇が懸念されている。

加えて、異常気象による農水産物や畜産物の不作・生育不良など、インフレ要因も重なっていることから、食品メーカーでは今後も値上げを余儀なくされる局面が続くとみられる。

9月は4500品目超、秋以降も値上げラッシュが続く見通し

今後は、9月に4531品目、10月には2720品目の値上げが予定されている。9月に単月4000品目を超えるのは2023年10月以来となる見込みで、2026年後半も大規模な値上げラッシュが続く可能性が高い。

TDBでは、飲食料品価格は今後も原油価格や為替、物流コストなど外部環境の影響を受けやすい状況が続くとみており、年間の値上げ品目数は前年並みとなる2万品目台、あるいは前年を上回る可能性もあるとしている。

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この記事の筆者

[ 執筆 ] 鳥栖 剛

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鳥栖 剛

ボクシング世界3階級制覇の中谷潤人選手と化粧品ブランド「ピュアメデル」が共同開発した製品とは? 初回ロットは売上全額を熊本地震の被災地に寄付

2ヶ月 ago
ボクシング世界3階級制覇の中谷潤人選手と化粧品ブランド「ピュアメデル」が共同開発した製品とは? 初回ロットは売上全額を熊本地震の被災地に寄付
アンベリールがプロボクシング世界3階級制覇王者・中谷潤人選手と共同開発した「BIGBANG BODY LOTION premium」はユニセックス仕様のボディローション。パイナップル由来成分、豆乳由来成分を高濃度配合した
ohshima2026年8月3日

アンベリールは8月5日、化粧品ブランド「pure medel(ピュアメデル)」において、プロボクシング世界3階級制覇王者・中谷潤人選手と共同開発した商品「BIGBANG BODY LOTION premium(ビッグバン ボディローション プレミアム)」を発売する。

なお、中谷潤人選手と今後について話し合いを重ねた結果、「BIGBANG BODY LOTION premium」の初回ロット分(約900本)の売上を全額、被災地支援のため寄付することを決定した。

「BIGBANG BODY LOTION premium」のヴィジュアルイメージ

「BIGBANG BODY LOTION premium」は、中谷潤人選手の「身体を整える時間を、もっと身近なものにしたい」という想いから誕生したユニセックス仕様のボディローション。乾燥した肌にうるおいを与え、シェービング後の肌を整えるほか、顔や身体の毎日の保湿ケアに使用できる。パイナップル由来成分、豆乳由来成分を高濃度配合した。

「BIGBANG BODY LOTION premium」ボトル

中谷選手は、日々のロードワークやトレーニングによって紫外線を浴びる機会が多く、乾燥やシェービング後の肌を手軽にケアできるボディローションを求めていたという。そこで、中谷選手が日頃から愛用しているコンディショニングバームを製造する「ピュアメデル」が、中谷選手の要望をもとに共同開発を進め、今回の商品開発に至った。

戦い続けるために大切にしていることは、トレーニングだけでなく毎日のセルフケア。本品は、紫外線を浴びた日や乾燥が気になる肌をしっかり保湿しながら、ムダ毛処理後の肌もケアできる。家族みんなの毎日のセルフケアに使ってもらえたらうれしい。毎日身体を整えることが、次の挑戦につながると考えている。(中谷潤人選手)

商品の概要

  • 商品名:BIGBANG BODY LOTION premium
  • 読み方:ビッグバン ボディローション プレミアム
  • 特典:初回ロット分限定スペシャルコラボレーションカード付き
  • 内容量:150mL
  • 価格:税込3500円
  • 発売日:2026年8月5日
  • 対象:男性・女性・お子さま
  • 販売場所:Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピング、Qoo10

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この記事の筆者

[ 執筆 ] 大嶋 喜子

フリーライター

岐阜、富山、石川、福井、神奈川、LosAngels、山形を経て東京にたどり着き、現在は日本とアメリカの二拠点生活を営む生粋の“根無し草”。またの名を“ちいさなMADE IN JAPAN”。

新卒入社のEC運営会社にてレディースアパレル・宝飾バイヤーとして月商1億を突破。その後、同社内でクリエイティブ部門コピーライターに転身し、プランナー・ディレクターを経て独立。

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大嶋 喜子

顧客の8割は「なんとなく」離脱する。ECリピート売上を最大化する7つの鉄板シナリオをアクションリンクが公開

2ヶ月 ago
顧客の8割は「なんとなく」離脱する。ECリピート売上を最大化する7つの鉄板シナリオをアクションリンクが公開uchiya-m2026年8月3日ネットショップ担当者フォーラム 2026 セミナーレポート
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EC事業の拡大には顧客関係管理、いわゆるCRM(Customer Relationship Management)の見直し、なかでもリピート対策が重要だ。リピート売上があまり獲得できていない場合、CRMツールを導入し、顧客コミュニケーションを見直すことで、新規顧客数を維持しながらリピート売上を短期間で伸ばせる可能性は高い。

MA(マーケティングオートメーション)・CRMツール「actionLink」(アクションリンク)を提供しているファブリカコミュニケーションズが、実際に「actionLink」で成果を出した「オフィスコム」の事例を中心に、具体的なCRM施策を解説する。

ファブリカコミュニケーションズ アクションリンク事業部 プロダクト責任者 中村隆嗣氏

何もしなければほとんどの顧客は戻ってこない

消費者は日々さまざまな経路で大量の情報に接しているため、適切なタイミングでコミュニケーションをしなければ、購入した店は簡単に忘れられてしまう。

2020年に通販通信ECMOが発表した調査では、「一度購入したECサイトや通販会社で再購入しなかった理由」について、「特に理由はない」「忘れていた」という回答が8割以上を占めた。初回購入で顧客になったものの、8割以上に忘れられてしまうということを示している。

マーケティングにおいては商品の品質向上やサービス改善に目が行きがちだが、それ以外の要因にも目を向けたい。明確な不満がないにもかかわらず離脱してしまった顧客に対して、いかに再接点を創出し、再訪や再購入を促すかも重要なのだ。

ではどのような経路でコミュニケーションを設計すべきか。同じく、通販通信ECMOの2020年の調査では、「ECサイトや通販会社から受け取った情報のうち、リピートのきっかけとなった経路は何か」という問いに対して、メールが全年代で最も高かったという。世代別で比較しても、10代でメールとLINEが拮抗する程度であり、それ以外の年代ではメールが最も有効なチャネルであるという状況に変わりはない。

リピートのきっかけになった情報経路
リピートのきっかけになった情報経路 出典:通販通信ECMO、2020年

リピート率が伸びているところは、メール、ダイレクトメール、LINE、SMS、この4つのチャネルを複数活用しているところが多い。内容については、同じ内容を一斉配信するのではなく、その時お客さまが何を考えているか、どのような状況にあるか、そういったものに合わせて送ることが求められている。もちろん、手作業ではとても実現できないので、テクノロジーを活用し自動で1人ひとりに送り分けていくことが必要だ。(中村氏)

ファブリカコミュニケーションズ アクションリンク事業部 プロダクト責任者 中村隆嗣氏
ファブリカコミュニケーションズ アクションリンク事業部
プロダクト責任者 中村隆嗣氏

鉄板シナリオを実装済みの「actionLink」とは?

ファブリカコミュニケーションズの、「actionLink(アクションリンク)」は、顧客1人ひとりへの最適なメッセージ配信を自動化できる、ECに特化したCRMプラットフォーム。あらゆる業種で実証済みの、いわゆる「鉄板シナリオ」を標準実装し、多様な配信施策を即時実行できるようにしている。

「actionLink」を導入後、すぐに大きな成果を達成したのがオフィスコムだ。オフィス家具をオンラインで販売しているオフィスコムは、従来はBtoBを中心としていたが、コロナ禍を契機に自宅用オフィス家具の需要が拡大、BtoC領域においても顧客層が広がり、売り上げが伸長している。

オフィスコム https://www.office-com.jp
オフィスコム https://www.office-com.jp

「actionLink」導入後1か月で、オフィスコムの売り上げは導入前の前年同月比で134%となり、新規売上も122%と伸長した。特筆すべきはリピート売上の伸びであり、149%と約1.5倍に拡大している。なかでもかご落ちメールなどさまざまな施策を通じたメール経由の売上は280%と大幅に増加し、3倍に迫る勢いとなった。

「actionLink」導入前の2019年時点では、オフィスコムは新規売上と比較してリピート売上の比率が低かった。2020年に「actionLink」を導入した結果、リピート売上は2019年比でおよそ2倍以上に伸長。同時に広告運用も改善でき、全体売上は2倍規模へと拡大した。

2021年から2022年頃には、売上構成においてリピート売上の比率が新規売上を上回るようになり、2025年まで新規・リピート双方が継続的に成長している。結果として新規とリピートが両輪として機能し、安定的な成長を実現している状況だ。

オフィスコムにおける新規とリピートの売上推移(2019年〜2025年)
オフィスコムにおける新規とリピートの売上推移(2019年〜2025年)

売上増に寄与した「鉄板シナリオ」7選を紹介!

ここからは、オフィスコムの成功に大いに寄与した「actionLink」の「鉄板シナリオ」を紹介する。「鉄板シナリオ」とは、ファブリカコミュニケーションズがこれまで数千回にわたりPDCAを回してきた結果で、リピート売上に直結した施策群だ。どのタイミングで、どのターゲットに対して、どのような内容を、どのチャネルで配信すべきかを整理している。

鉄板シナリオ① カゴ落ち通知

まずは「カゴ落ち通知」だ。サイト訪問後に商品をカートへ投入したものの購入に至らず離脱した顧客に対して、リアルタイムで自動配信を実施。配信内容にはカートに投入された商品だけでなく、AIによって関連商品も自動的にレコメンド表示した。「当該商品をカートに入れた顧客は他にどのような商品を購入しているか」といった購買傾向をもとに、最適な商品を提示する仕組みである。「カゴ落ち通知」は施策として広く認知はされているが、未実施の企業も多く、優先的に取り組むべき施策と言える。

鉄板シナリオ② 閲覧リターゲティング

「閲覧リターゲティング」は、カート投入に至らず、商品閲覧のみで離脱した顧客への施策だ。閲覧商品に加えて「当該商品を閲覧した顧客が関心を持ちやすい商品」をAIによって予測し、自動で配信する。

鉄板シナリオ③ 購入迷い通知

「購入迷い通知」は、同一商品を複数回閲覧しているなど、購入を迷っている行動を検知した際、その商品にクーポンや関連商品情報を組み合わせて自動配信する。オフィスコムでは通常のメルマガや一斉配信に加え、購入に至らなかったユーザーや検討段階にあるユーザーに対し、複数のシナリオに基づいた自動配信を実施している。

鉄板シナリオ④ レコメンド配信

「レコメンド配信」は顧客の直近および現在の閲覧商品といった閲覧履歴、カート投入状況、過去の購入履歴などのデータを活用し、AIによって購買確率を予測する。配信チャネルはメール、LINE、SMSなど。これにより、サイトを離脱したユーザーを呼び戻し、再訪を促進することで、集客および売上向上に寄与する。

「今この商品を提示すれば購入につながる」「この商品と併せて購入する可能性が高い」といった最適な商品を特定し、自動で配信する。「AIレコメンド配信」は高度にパーソナライズされており、配信内容はユーザーごとに異なる。メールの件名や掲載商品についても個別に最適化し、それぞれのユーザーに最適な形で提供する。手作業のメルマガと比較し2倍〜6倍の売り上げにつながった。

鉄板シナリオ⑤ ランキング通知

「ランキング通知」は顧客データに加え、過去の購買履歴などを統合し、それらを元にリアルタイムでランキングを生成し、自動配信する仕組みである。売り上げにつながるコンテンツを、手間をかけず継続的に配信できる点が特長で、多種多様な商品を取り扱う場合に有効な施策だ。

たとえば椅子を中心に閲覧しているユーザーや、過去に机を購入しているユーザーなど、興味関心はそれぞれ大きく異なるため、ユーザーごとに関心の高いカテゴリーを予測し、そのカテゴリーに特化したランキングを自動生成・配信する。こうしたパーソナライズランキングの生成と配信は手作業では難しいため、CRMツールでの自動化が不可欠だ。

鉄板シナリオ⑥ ポイント明細

関心の掘り起こし施策としてクーポン配信が一般的だが、その前段として、「ポイント明細」が保有ポイントの存在を想起させる。オフィスコムではこのポイント明細の掲載により、メール経由売上が前年同月比で約5%向上した。休眠復活率にいたっては18%向上という成果が出た。

鉄板シナリオ⑦ ポイント有効期限

「ポイント有効期限」も効果的な施策だ。「あと3日で失効する」「本日24時で失効する」といったポイントの有効期限についての情報を通知し、購買行動を強く促進する。当然、ポイントを保有していない顧客に対して配信しても効果はないため、保有者のみに限定して有効期限直前の最適なタイミングで自動配信を行う。

その他のシナリオ

オフィスコム以外の事例になるが、「残りわずか通知」「お値下げ通知」「再入荷通知」などの「商品トリガー施策」も実績を出している。

こうした施策は基本的にはメールで施策を実行し、そこで成果が出たもののみをLINEやSMSへ横展開する。考えるべきはチャネルごとの配信コストの差だ。

特にSMSは配信単価が高く、メールと比較すると10倍、20倍、場合によっては100倍のコストがかかることもある。しかし、それでも費用対効果が良かった事例もあるため、適切に使い分けることが重要。(中村氏)

クロスチャネル配信の例
クロスチャネル配信の例

LTVを継続的に高めていくために、コミュニケーションの量と質、生産性を最大化する

「コミュニケーション頻度を抑えたい」「メール配信を控えたい」という考えもあるが、接触頻度を確保しなければ顧客に想起されず、結果として関係性が希薄になる。十分な接触頻度を維持しつつ、顧客ごとに最適化した、質も高いメッセージを提供する。それが成果を左右する。

一方で、理想的なコミュニケーションの実現にはコストが伴うため、AIやCRMツールといったテクノロジーを活用し、自動化できる領域は徹底的に自動化することが重要である。これにより、生産性の最大化が可能となるからだ。

AIは進化しているとはいえ、いまだに人間でなければ担えない業務は多く残っている。単に商品を販売するだけでなく、顧客の心を動かす工夫は不可欠だ。自動化によって生まれた時間、できた余力は本質的で付加価値の高い業務に投下していくべき。人間にしかできない仕事に集中することが、最終的な成果の最大化につながる。(中村氏)

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この記事の筆者

uchiya-m

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