ネットショップ担当者フォーラム

ベイクルーズが自社食品ブランドのECサイトを開設。女性の食とライフスタイルを応援

2 years 7ヶ月 ago

ベイクルーズは、食品専門のECサイト「BAYCREW'S FOOD MARCHE(ベイクルーズ フード マルシェ)」を開設した。

自社のフードブランドで扱う独自商品から、お持たせやギフトに最適な商品をラインアップする。

「BAYCREW'S FOOD MARCHE」のキービジュアル
「BAYCREW'S FOOD MARCHE」のキービジュアル

コンセプトは「おしゃれな人のおいしいお取り寄せ」。女性の食、ライフスタイルといったさまざまなコンテンツを配信する。

記事コンテンツの一例(画像は「BAYCREW'S FOOD MARCHE」から編集部がキャプチャ)
記事コンテンツの一例(画像は「BAYCREW'S FOOD MARCHE」から編集部がキャプチャ)

「BAYCREW'S FOOD MARCHE」で取り扱う自社ブランドは次の通り。展開するブランドは順次、拡大していく。

  • J.S. PANCAKE CAFE
  • J.S. BURGERS CAFE
  • FLIPPER’S
  • BOUL’ANGE
  • RITUEL
  • Roasted COFFEE LABORATORY
  • CITYSHOP
  • LUKE'S LOBSTER
  • HI-CACAO CHOCOLATE STAND
  • しゃぶしゃぶ 山笑ふ
高野 真維

【事例に学ぶ悪質なECマーケの実態】営業「お金さえ払えば検索1位になれる!」、EC企業「300万円をドブに捨てるところだった」 | 竹内謙礼の一筆啓上

2 years 7ヶ月 ago
ECマーケティングで手っ取り早く成果をあげるための“裏技”はあるのか。お金さえ払えばその“裏技”が使えるのか。事例をもとに解説する(連載第27回)

「お金さえ払えば、検索結果で1位が取れると言うんです」――。と、ネットショップの経営者から興奮気味の電話がかかってきた。取り扱う商品は美容雑貨。ネットマーケティングを支援するA社から、出店しているモールで1位を取らせてあげます、という主旨の営業電話があったそうだ。今回の記事では実例を深掘りし、本当にそんなにうまい話があるのか、落とし穴はどのようなものか、てん末はどうなったのかを解説する。自社の教訓に役立ててほしい。

まっとうな検索1位はお金で買えない

美容雑貨を取り扱うある企業は、あるモールの検索結果のキーワードで「2位」の位置につけているが、「1位」は大手企業の美容雑貨が長年独占していた。そのせいか、売れ行きも今ひとつ。そんななか、ネットマーケティングを支援するA社から、「そのモールで1位を取らせてあげますよ」という営業電話がかかってきたのである。

A社は、指定のキーワードで1年間、検索結果で1位をキープし続けることを条件に300万円の費用を提示してきた。内訳は150万円がコンサルティング費用で、残り150万円はその企業が販売している美容雑貨を買い取る予算に当てるという。

「なぜ、わざわざ商品を買い取る必要があるんだ?」そう思った人も少なくないはずである。このあたりの事情を理解するためには、もう少しモール内の検索順位のロジックの知識を深める必要がある。

ご存じの通り、モール内の検索順位がどのようなアルゴリズムで確定しているかは、一般の人には公開されていない。キーワードの選定やレビュー数など、基本的な指標も含めて、常に検索順位のルールは細かく変動しており、ランダム性を高めることで、モール内の検索順位は公平性が保たれている。

検索順位1位の例(画像は「楽天市場」内の検索ワード「化粧品」の表示結果を編集部がキャプチャ/2023年7月18日時点)
検索順位1位の例(画像は「楽天市場」内の検索ワード「化粧品」の表示結果を編集部がキャプチャ/2023年7月18日時点)

しかし、最近は多くのモールが「商品の売れ行き」を重視していると言われている。もちろん、この情報も憶測でしかないが、公開されているガイドラインやコンサルタントが行っている施策を検証する限りでいえば、ある一定期間内に、より多くの商品を販売したネットショップのページのほうが、検索結果で上位に表示“されやすい”というのが、ネットショップかいわいで、暗黙の了解になりつつあるアルゴリズムになっているところがある。

支援会社がA社に提示した悪質な手法

そして今回、A社が提示した「150万円で商品を買い取る」というのは、モールのアルゴリズムの裏をかく悪質な手法と言えた。取り扱っている美容雑貨の単価は3000円前後。150万円を支払えば500個を買い取ることができる。

そして、モールでその予算を使って500個の商品を買い続ければ、アルゴリズムは「この商品は売れている」と認識し、場合によっては、粗悪な商品を検索結果で上位に表示させてしまう“間違い”を犯してしまう可能性が出てきてしまうのである。

AIを“勘違い”させて検索順位をアップさせるのは悪質手法というほかない
AIを“勘違い”させて検索順位をアップさせるのは悪質手法というほかない

「しかも、1位が取れなかったら、半分の150万円を返金すると言うんです」。美容雑貨を取り扱う社長の興奮は収まる気配がなかった。150万円は商品の買い取り費用に当てられるので大損するわけではない。上手くいかなかったら150万円も返ってくる。この施策にはほとんどリスクがないと言ってもいい。

さらに、1年間、モール内の検索結果で1位を取り続けてくれるのであれば、月の広告費に換算すると12万5000円と、毎月ネット広告を買うよりも安上がりで済む

発覚すればモール退店のおそれ

しかし、言うまでもなく、これらはリスクの高い悪手といえる。150万円分、500個の商品を一気に買えば、モール側も「商品を自社で買い付けて、意図的に検索結果の上昇を狙っている」と、すぐに勘づくはずである。特に近年は、どこのモールも検索順位の不正操作と、自作自演のレビューには神経をとがらせている。発覚すれば、一発退店になってもおかしくない事案といえる。

モール側に発覚すれば締め出されるおそれが大きく、あまりにもリスクが高い
モール側に発覚すれば締め出されるおそれが大きく、あまりにもリスクが高い

モール側に発覚すれば締め出されるおそれが大きく、あまりにもリスクが高い

この点に関しては、美容雑貨を取り扱う社長も不安に思っていたので、A社の担当者に問いただしたところ「安心して下さい。分散して少しずつ商品を買い足していくので絶対にモール側にはバレません。レビューも少しずつ増やしていきます。当社には発覚しない独自のシステムがあって、既に多くのネットショップでも実証済みです」と言う。

ここまで断言されてしまうと、売り上げが低迷している社長であれば、この危険なサービスに手を出してしまう気持ちもわからないわけではない。

検索順位アップの「禁じ手」≒犯罪行為

しかし、繰り返し述べるが、A社が提示したこの手法は、完全な「禁じ手」である。モールに限らず、Googleを始めとしたネット上のサービスにおいて、意図的に「検索結果を操作する」という行為は、ネットの世界ではモラルに反する行為になってしまう。

「検索対策という言葉があるぐらいだから、禁じ手は言い過ぎだろ」。読者にそう思われるかもしれないが、検索対策はあくまで検索エンジンやモール側が定めたルールに則って行う施策であって、アルゴリズムの裏をかいて、利益を独占するような行為は、昔から厳しく罰せられるのが常である。

各モールの対応策は「原則禁止」「休店、退店措置」

たとえば、Googleで「がん 治療薬」のキーワードで、意図的に検索結果の1位が取れてしまうようになれば、命に関わる情報を検索エンジン側が間違って流布することになってしまい、利用者の信頼性を著しく損なうことになる。このような不正行為をさせないためにも、検索エンジン側は、アルゴリズムの裏をかくような行為に対しては検索順位を下げたり、検索エンジンにインデックスさせないようにしたり、厳しいペナルティを与えている。

この点に関しては、モールでも同じことが言える。質の悪い商品が容易に検索結果で1位を取れてしまうようになれば、消費者の信頼を一気に失うことになる。「このモールではろくな商品が売られていない」とユーザーに思われてしまい、モールだけではなく、出店しているネットショップの信頼失墜にもつながりかねない。そのため、モールの検索順位を不正にコントロールする行為は、リアルな世界の法律に当てはめれば、明らかな犯罪行為になってしまうのである。

日本を代表する各モールにも、悪質な検索対策行為への対応策について見解を聞いてみた。

楽天

検索順位の意図的な変更を狙うような行為は、ユーザーが適切な情報を受け取ることを阻害する行為と位置づけ、出店店舗向けガイドラインにおいて禁止しています。このような行為に関してはモニタリングを行い、違反があった際はその内容に応じて、厳正な措置を講じています。

Yahoo!ショッピング

開示されているロジックに該当する項目を自ら、または第三者に依頼して水増しする行為や、商品名やキーワードを多数羅列するなどの行為は禁止しています。365日、24時間パトロールの実施や、第三者からの申告で取り締まっています。違反があった場合、商品削除や場合によっては休店、退店措置も踏まえて対応しています。

Amazon

お客さまと販売事業者さまを保護するため、Amazonでは販売事業者さまに遵守いただくポリシーを定めております。ポリシー違反が確認された場合は、速やかに適切な対応をいたします。

これらの公式見解からもわかる通り、意図的に第三者が商品を購入し、レビューを書いて検索順位を上げる行為は、重大な禁止行為であることは明らかなのである。

今回、A社が提案した、少しずつ商品を買い取り、少しずつレビューを増やしていく手法も、アルゴリズムの裏をかくやり方としては正解かもしれないが、専門家から見れば、かなり稚拙な手法だと言わざるをえない。

たとえば、少しずつ商品を買い足していったとしても、モバイルで商品が極端に買われすぎていたり、アプリではまったく商品が買われていなかったりすれば、すぐに不自然な動きを察知するビッグデータぐらいは、大手IT企業であれば持ち合わせていると思われる。

不正行為に損害賠償2億円の例も

また、モール内では常に店舗同士が熾烈(しれつ)な競争を展開しているため、不自然に検索結果で1位を取ってしまうと、すぐに「このネットショップの検索順位の上がり方はおかしい」と、競合店からモールに通報されてしまう可能性は高いといえる。

仮に今回のケースのように、禁じ手を使うA社の存在が発覚すれば、芋づる式でA社に営業をかけた企業が支援したほかのネットショップも判明してしまうため、大量退店の事案に発展する可能性も十分に考えられる。

2015年に楽天が不正なレビューの書き込みを支援した会社に対して、2億円の損害賠償を起こした事例もある。常識をわきまえたネットショップの支援会社であれば、「検索結果で1位にしますよ」というリスクの高い施策は絶対に提案しない。

楽天は「楽天市場」で架空の注文をし、好意的なレビュー投稿をする行為を繰り返したとして、当該のシステム会社に損害賠償2億円を求める訴えを起こした
楽天は「楽天市場」で架空の注文をし、好意的なレビュー投稿をする行為を繰り返したとして、当該のシステム会社に損害賠償2億円を求める訴えを起こした

そう考えれば、このような愚策を平気で提案してくる時点で、A社がまともな会社でないことは明らかだと言える。

モニターが無自覚に不正の片棒を担ぐ

この取材を進めていくうちに、知人のコンサルタントから有力な情報が入った。

A社と似たようなサービスを提供している会社は、私も聞いたことがありますよ。その会社は大学生や主婦など数百人抱え込んでいて、その人たちに『商品モニターのお仕事』と称して、モールの商品を購入させて、レビューを書かせる仕事をやらせているんです。商品をタダでもらえて、感想を書くだけでお金がもらえるわけですから、自分たちが悪いことをしている自覚はまったくないと思いますよ。

ネットビジネスがわからない一般人であれば、自分たちが、「不正」の片棒を担いでいることに気付かなくて当然である。しかし、これらの気軽に始められる商品モニターの仕事が、場合によっては消費行動を阻害するものであり、悪質なサービスに荷担していることは、紛れもない事実といえる。

売れない商品をあたかも売れている商品に見せることは、「サクラ」や「ヤラセ」に近い行為であり、ステルスマーケティングと類似しているところは大いにある。もちろん、これらの手法はグレーゾーンのため、不正か否かの判別が非常に難しく、直接、法を犯す行為ではないため、罪に問うことは困難といえる。

しかし、このような「ちょっとしたお小遣い稼ぎ」が、実は真っ当な仕事ではないという現実を、より多くの人たちに認知してもらう啓発活動は、業界団体とモール側が協力して行わなければいけない、緊急課題といえそうである。

悪質サービス提供会社の共通点

ちなみに、悪質なネットサービスを提供する会社は、下記の4つの共通点があげられる。

  • 有名企業と似たようなカタカナ表記の会社名が多く、類似の会社名が多数検索にヒットするため、探しているホームページにたどりつくことが難しい
  • 会社の所在地が都内の一等地のバーチャルオフィスのケースが多い。会社概要には入居している立派なビルの写真を掲載しているため、大企業だと誤解してしまう
  • ホームページに社長や従業員の顔写真が一切掲載されていない。経営者の名前をSNSで検索してもヒットしない
  • 電話では「検索結果で1位にします」と言っておきながら、足がつかないようにするために、そのサービスに関しての文言が営業資料には一切書かれていない
共通点から悪質な支援会社を見抜くことができる
共通点から悪質な支援会社を見抜くことができる

冒頭で紹介した美容雑貨のネットショップの経営者は、最終的には私の説得に応じてくれて、A社の提案を断ってくれた。

しかし、その社長はどうしても検索1位を取りたいという思いが捨てきれず、出店しているモールのガイドラインに沿った正当なやり方で検索対策を懸命に行い、半年かけて念願だった検索結果の1位を奪取することに成功した。結果はどうなったのか?

売り上げはまったく伸びませんでした。

その社長は「危うく300万円をドブに捨てるところでした」と笑いながら私のインタビューを締めくくった。

検索1位は商品力やクオリティが伴ってこそ

検索結果で1位を取れたとしても、ページのクオリティが低ければ売れることはないし、商品力がなければ、やはり売れ続けることは難しい。この美容雑貨も、有名企業が検索結果で1位を取れているから相乗効果で売れているわけであって、無名の会社が検索で1位を取れたとしても、知名度と信頼性で、消費者の心を動かすまでには至らなかったことが、売り上げにつながらなかった要因として考えられる。

検索結果で1位を取れば売れるというのは事実かもしれないが、それはあくまで結果論でしかない。商品や商品ページが良いから、検索結果で1位が取れているという現実を、ネットショップの運営者は忘れてはいけない

アフターコロナで巣ごもり消費が収束し、多くのネットショップが苦戦を強いられている。そのなかで、「検索結果で1位にしますよ」という悪魔のささやきを耳にすれば、藁をもすがる思いで、このようなサービスに手を出してしまうネットショップ運営者の気持ちは痛いほどわかる。

しかし、これらの行為はEコマース業界においては立派な「犯罪行為」であり、サービスを提供する会社も、反社会的な企業に近い存在であるという認識を、私たちネットショップ運営者は強く持つ必要がある。

【筆者からのお知らせ】

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筆者出版情報

SDGsアイデア大全 ~「利益を増やす」と「社会を良くする」を両立させる~

SDGsアイデア大全 ~「利益を増やす」と「社会を良くする」を両立させる~

竹内 謙礼 著
技術評論社 刊
発売日 2023年4月23日
価格 2,000円+税

この連載の筆者 竹内謙礼氏の著書が技術評論社から発売されました。小さなお店・中小企業でもできる、手間がかからない、人手がかからない、続けられそうな取り組みを考える64の視点と103の事例を集大成。SDGsに取り組むための64の視点と104の事例をまとめています。

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竹内 謙礼

「Amazon」「楽天市場」の両モール利用経験者は7割。よく使うのはAmazonが47%、「楽天市場」は37%

2 years 7ヶ月 ago

消費者向け情報サイト「Appliv TOPICS」を運営するナイルが実施した「amazon.co.jp」「楽天市場」の利用実態に関するアンケート調査(対象は男女1099人)によると、両ECモールの利用経験者は約7割に達した。

また、Amazonは「配送料」「配送方法」、「楽天市場」はポイントシステムが優れていると感じている人が多いようだ。どちらのモールも、約9割の人がモールの使い勝手に満足している。

「Amazon」、「楽天市場」の満足度

「Amazon」「楽天市場」を利用したことがあるユーザーにそれぞれの満足度を聞いたところ、「とても満足」が約3割、「どちらかというと満足」が6割弱となった。

Amazon、「楽天市場」それぞれの満足度
Amazon、「楽天市場」それぞれの満足度

「Amazon」、「楽天市場」の利用経験

「Amazon」「楽天市場」の利用経験を聞いたところ、「どちらも利用したことがある」(69.43%)が最多。「Amazonを利用したことがある」(15.20%)、「『楽天市場』を利用したことがある」(8.28%)が続き、Amazonの利用者がやや多かった。

Amazonまたは「楽天市場」の利用経験
Amazonまたは「楽天市場」の利用経験

男女別では「どちらも利用したことがある」に大きな差はなかった。一方、「Amazonを利用したことがある」は男性が約5ポイント、「『楽天市場』を利用したことがある」は女性が約3ポイント多かった。

男女別のAmazon、「楽天市場」それぞれの利用経験
男女別のAmazon、「楽天市場」それぞれの利用経験

年代別の回答割合を見ると、20代は「どちらも利用したことがある」が他の年代よりも低く、「Amazonを利用したことがある」は他の年代よりも高い。

年代別のAmazon、「楽天市場」の利用経験
年代別のAmazon、「楽天市場」の利用経験

よく使うECモールについて(男女別、年代別)

「Amazon」「楽天市場」を利用したことがあると回答したユーザーに、よく使うECモールを聞いたところ、「Amazon」(47.18%)が最も多く、「楽天市場」は37.35%、「どちらも同じくらい」は14.68%。

Amazonと「楽天市場」のどちらをよく利用するか
Amazonと「楽天市場」のどちらをよく利用するか

男女別で見ると、「Amazon」は男性が女性よりも10ポイント以上高く、「楽天市場」は女性の方が男性よりも約8ポイント高い。また、「どちらも同じくらい」という回答も、女性が男性をやや上回っている。

男女別のAmazon、「楽天市場」の利用有無
男女別のAmazon、「楽天市場」の利用有無

年代別では、「Amazon」で20代が他の年代より10ポイント以上高い。

年代別のAmazon、「楽天市場」の利用有無
年代別のAmazon、「楽天市場」の利用有無

「Amazon」は配送料・配送方法、「楽天市場」はポイントシステムが魅力

Amazonと「楽天市場」の優れていると思うポイントを聞いたところ、両サービスとも「品ぞろえ」「価格」が上位に入った。

Amazonは「配送料」「配送方法」の評価が高い。有料の「プライム会員」は配送料無料かつ、当日または翌日に届く「お急ぎ便」も追加料金なしで利用できる点が背景にありそうだ。

「楽天市場」は「ポイントシステム」が1位に。ポイントアップキャンペーンが頻繁に開催されていたり、関連サービスを利用することで効率的にポイントが貯められたりするため、いわゆる「楽天経済圏」で生活している方も多いと見られる。

優れていると思うポイントとして、次のような回答が得られた。()内の数字は回答数。

Amazonが優れていると思うポイント

  1. 品ぞろえ(584)
  2. 価格(489)
  3. 配送料(406)
  4. 配送方法(181)
  5. セール・キャンペーン(172)
  6. アプリの使いやすさ(132)
  7. 返品・交換対応(121)
  8. ポイントシステム(119)
  9. ユーザーレビュー(103)
  10. パソコンのWebブラウザでの使いやすさ(89)
  11. サポート・問い合わせ対応(76)
  12. ショッピング以外のサービス(62)
  13. スマホのWebブラウザでの使いやすさ(61)
  14. レコメンド機能(40)
  15. その他(13)

「楽天市場」が優れていると思うポイント

  1. ポイントシステム(478)
  2. 品ぞろえ(387)
  3. 価格(270)
  4. セール・キャンペーン(234)
  5. 配送料(117)
  6. アプリの使いやすさ(94)
  7. ユーザーレビュー(75)
  8. パソコンのWebブラウザでの使いやすさ(56)
  9. ショッピング以外のサービス(50)
  10. 配送方法(46)
  11. サポート・問い合わせ対応(46)
  12. スマホのWebブラウザでの使いやすさ(36)
  13. 返品・交換対応(26)
  14. レコメンド機能(23)
  15. その他(4)

調査概要

  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査期間:2023年7月4日~7月11日
  • 調査委託先:株式会社ジャストシステム
  • 調査対象:20~69歳男女
  • サンプル数:1099人
    年齢】20~29歳:222人、30~39歳:222人、40~49歳:217人、50~59歳:221人、60~69歳:217人
    性別】男性:544人、女性:555人
高野 真維

EC構築プラットフォーム「ecbeing」が、アパレルEC向けサイズレコメンドエンジン「unisize」と連携

2 years 7ヶ月 ago

ecbeingは、EC構築プラットフォーム「ecbeing」とメイキップのアパレルEC向けサイズレコメンドエンジン「unisize(ユニサイズ)」が連携したと発表した。

アパレル事業者のECサイト運営では、身体に適したサイズを伝えることが難しいといった課題がある。これを解決するため、身体に適したサイズの商品を推奨するサイズレコメンドエンジン「unisize」との連携を実現した。

商品購入時のサイズ不安を解消するサイズレコメンド機能を低コストで提供し、ECサイトのUX向上を支援する。

ecbeingは、EC構築プラットフォーム「ecbeing」とメイキップのアパレルEC向けサイズレコメンドエンジン「unisize(ユニサイズ)」が連携
「unisize」の画面イメージ

あらかじめ用意した「ecbeing」用の「unisize」タグを使用することで、「ecbeing」管理画面へのタグのコピー&ペーストで「unisize」を利用できるようになる。

「ecbeing」利用事業者は、管理画面から「unisize」導入に必要な商品情報などのデータをダウンロードすることが可能。データ準備にかかる開発コスト、煩雑な作業を簡略化できる。

また、オプション提供している「ecbeing」の次世代マイクロサービス「ConnectiveService」を利用すると、商品情報の連携を自動化。運用作業を軽減することが可能になる。

瀧川 正実

カインズがAmazonで独自商品の販売をスタート

2 years 7ヶ月 ago

カインズは7月10日、「Amazon マーケットプレイス」に出店してオリジナル商品の販売を開始した。まずは1000商品を展開し、順次ラインアップを拡充する。

Amazonで1000商品の販売を始めた
Amazonで1000商品の販売を始めた

「Amazon マーケットプレイス」出店の狙いは、自社の認知拡大、オリジナル商品の購買拡大。「幅広い多くのお客さまにカインズを知っていただき、オリジナル商品を使っていただきたく、『Amazon マーケットプレイス』に出店した」(カインズ)と言う。

現在、Amazonでは1000品目の商品を出品しているが、カインズの公式ECサイトでは約55万商品を展開している。

高野 真維

ファンがファンを呼ぶ共創型コミュニケーション。「ZENB」ブランド急成長の裏側

2 years 7ヶ月 ago
ミツカングループが挑むD2Cビジネス「ZENB」。主力商品である「ゼンブヌードル」は発売2年で700万食を突破した。「ZENB」ブランド急成長の裏側を、同グループの子会社であるZENB JAPANの集客・販売領域(広告・SEO・SNSなど)を担当する松永友貴氏が語る

1804年創業のミツカングループは、「人と社会と地球の健康」「新しいおいしさで変えていく社会」「未来を支えるガバナンス」という3つの“ 未来ビジョン宣言”を掲げている。「ZENB」は、この“未来ビジョン宣言”を実現するため、2019年に立ち上がったD2Cブランドだ。なぜ今、ミツカンがD2Cなのか。急成長を可能にした、顧客とつながり続けるためのダイレクトマーケティング戦略とは何か。ZENB JAPAN の集客・販売領域(広告・SEO・SNSなど)を担当する松永友貴氏が、「ZENB」ブランド急成長の裏側を解説する。

ミツカングループが立ち上げたD2Cブランド「ZENB」

「ZENB」ブランドは、10年後の未来を考え、人と社会と地球の健康に貢献するという考えのもと、2019年にミツカングループが立ち上げたブランドだ。

「ZENB」ブランドは、パスタとしても、ラーメンとしても食べられる、黄えんどう豆だけで作られた「ゼンブヌードル」という製品を筆頭に、お菓子のように食べられる「ゼンブスティック」、野菜をまるごと使用して製造した「ゼンブペースト」などの製品をD2C で展開している。足元では、2022年8月にヘルシーな朝食をコンセプトとした「ゼンブミール」を発売している。

「ZENB」ブランドの商品ラインアップ
「ZENB」ブランドの商品ラインアップ

なぜ今、ミツカンがD2Cなのか

ミツカングループは、“未来ビジョン宣言”として、次の3つを掲げている。

  • 人と社会と地球の健康
  • 新しいおいしさで変えていく社会
  • 未来を支えるガバナンス

この“未来ビジョン宣言”を実現するために生まれたブランドが「ZENB」だ。「ZENB」では、「まるごとがおいしい」というコンセプトを非常に大事にしている。

野菜や植物の種や皮といった部分に含まれる栄養素は高いと言われているにもかかわらず、家庭では廃棄されてしまう。地球環境、食材ロス問題にも焦点をあて、それらを独自の技術でおいしく提供することで、野菜を「全部」食べることにつなげるというコンセプトだ。

「ZENB」は「まるごとがおいしい」というコンセプトを大切にしている
「ZENB」は「まるごとがおいしい」というコンセプトを大切にしている

しかし、その価値を商品として販売するとなると、販売価格が高くなってしまう。「ゼンブヌードル」であれば一食あたり198円になり、一般的なスーパーなどで売られるパスタが一食あたり40~80円であることを考えると、店頭で手に取ってくれる顧客は限定的と考えられる。

一方で、値段に見合う付加価値を提供している自負はあり、その価値に納得してくれる顧客にとっては妥当な値段設定だと考えている。そこで、顧客に直接アプローチできるD2C(Direct to Consumer)をマーケティング戦略として選んだ

「ゼンブヌードル」と一般的なパスタとの価格の違いは大きい
「ゼンブヌードル」と一般的なパスタとの価格の違いは大きい

ビジネス方針にあった戦略、共創型コミュニケーション

ファンがファンを呼ぶ仕組み作り

「ZENB」の主力商品である「ゼンブヌードル」は、黄えんどう豆という豆を100%使って作られた麺で、グルテンフリーであり、食物繊維や植物性たんぱく質が取れることが特徴となっている。また、パスタやラーメン、焼きそばなど多様なメニューに活用できるのも特徴で、ホテルニューオータニに採用されるなど、味の面でも評価されている。

「ゼンブヌードル」の特徴
「ゼンブヌードル」の特徴

「ゼンブヌードル」の発売は2020年。「ゼンブヌードル」に合うパスタソースやラーメンスープ、焼きそばソースなどの関連商品を充実させたこともあり、翌年には100万食を突破した。2022年には細麺の販売も開始し、「ゼンブヌードル」の売り上げは700万食、「ZENB」ブランド商品で1000万食を突破した。

なぜ、このような急成長を実現できたのか。ビジネスを成長させていくためには、ビジネスの方針にあったダイレクトマーケティング戦略を中心に据えて考えていく必要がある。「ZENB」のビジネス方針は、顧客とつながり続けることだ。それを戦略として言い換えると、顧客の声を活用してファンがファンを呼ぶ仕組みを構築することであり、これを「共創型コミュニケーション」と呼んでいる。

顧客とつながり続けるための戦略として「共創型コミュニケーション」を掲げている
顧客とつながり続けるための戦略として「共創型コミュニケーション」を掲げている

カギとなるファンの醸成にはUGCが必要

UGC(User Generated Content)とは、SNS やレビューなど、ユーザーによって制作・発信されるコンテンツを指す。メーカーなど、発信側企業のメッセージの信ぴょう性が下がり、相対的にSNS やレビューサイト、口コミなどを見て購買の意思決定をするユーザーが増えている。

めまぐるしく市況が変化するなかで、正しく広告を配信して成果を上げていくためには、ファンの醸成が鍵になる。そのため、「広告表現などを工夫するよりも、既存顧客の声を新規顧客に届けていく方が、より購買行動につながるはずである」と考えた。

生活者のUGCに対する信頼度は年々高まっている
生活者のUGCに対する信頼度は年々高まっている

急成長の舞台裏にあったUGCの徹底活用

成果が上がりにくいUGC、上がりやすいUGCの違いとは

UGC 活用の具体的な内容は、EC サイトの商品詳細ページに口コミを掲載するなど、非常にシンプルで当たり前のことである。しかし、重要なのは、シンプルなことを深く掘り下げてやり続けることだ。

実際に、現在段階を追って進めている検証では、検証開始当初よりCVR(コンバージョンレート)は約2倍改善し、コンバージョン件数は105倍まで増加している。

CVRは約2倍に改善、CV件数は105倍に増加
CVRは約2倍に改善、CV件数は105倍に増加

もちろん他のいろいろな要素もあるが、この「UGC を突き詰めて科学する」ということにより、実績がここまで上がってきている。非常にシンプルだが侮れないということは、この数字からも受け取れるのではないだろうか。(松永氏)

ZENB JAPAN ダイレクト戦略グループ主任 松永友貴氏
ZENB JAPAN ダイレクト戦略グループ主任 松永友貴氏

これまで実施してきたUGC を、CVRが「上がりにくいもの」と「上がりやすいもの」に分類した結果、それぞれの特徴が見えてきた。商品の特徴や機能的なポイント、使ってみた感想のみを紹介する「商品主語」のUGCは、LP(ランディングページ)に掲載したり購入動線の中に設置したりしても、結果的にあまり成果が上がらなかった。

一方で、食べ始めた経緯や自身のライフスタイルと共に商品を紹介する「体験主語」のUGCは、成果につながりやすかった。

成果が上がらなかったUGC(左)と高い成果を上げたUGC
成果が上がらなかったUGC(左)と高い成果を上げたUGC

また、成果が上がるUGC の中には、自身の体験やライフスタイルの変化に言及したものが多く見受けられた。結論としては、「商品主語」のUGCもCVRに寄与するときはあるが、「体験主語」のUGC の方がCVR の向上につながりやすいという傾向があった。

ZENB JAPAN では、「商品主語」を“UGC 1.0”、「体験主語」を“UGC 2.0”と分類している。UGCの活用で成果を上げるためには、“UGC 2.0”を生み出していくことが重要になる。

「商品主語」の“UGC 1.0”と「体験主語」の“UGC 2.0”
「商品主語」の“UGC 1.0”と「体験主語」の“UGC 2.0”

“UGC 2.0”を活用するポイント

一般的な使用感をレビューするだけのUGCでは、顧客の需要すべてに対応できない。顧客にもさまざまな層が存在していて、潜在層、既存客、リピート層、クロスで他の商品を購入する層などがいる。それぞれのケースで考えていることは違うはずで、それに対して一面的なUGCだと、特定の顧客層には刺さるかもしれないが、その他の層をカバーするのは難しい。

いかに多くの顧客層をカバーしていくか。それが“UGC 2.0”を活用するポイントだ。よって、“UGC 2.0”は、戦略的に自分たちが欲しい投稿や口コミをつくり出し、そしてそれを顧客層ごとに展開していくことが重要となる。

戦略的につくり出した“UGC2.0”をファネルごとに活用
戦略的につくり出した“UGC2.0”をファネルごとに活用

“UGC 2.0”の活用により、D2C・通販事業はもっと成長させられるのではないか。重要なのは、それぞれに適材適所のUGC をあてていくことだ。(松永氏)      

「ZENB」ブランドはどうやって急成長を遂げたのか

検証段階ごとの磨き込みによるバージョンアップ

「ZENB」ブランドは、4段階の検証を実施し、ステップ4では、CVR約2倍、コンバージョン件数105倍にまで成長してきた。ステップ1では媒体別に、UGCとの相性の検証を行った。UGCを「機能性」「おいしさ」「レシピ」「飽きなさ」の4カテゴリに分け、SNS広告やリスティング広告などの各広告に適用。最もCVRが上がる組み合わせを検証した。

4段階の検証を通じて急成長を遂げてきた
4段階の検証を通じて急成長を遂げてきた

ステップ2では、口コミレビューの数を増やしていった。ステップ1の検証で生み出された「勝ちパターン」の口コミレビューを、2枠から4枠、8枠と徐々に拡充した。LPが長くなりすぎると離脱につながるので、最適な数を検証しつつ最大限枠数を増やした

ステップ3では、テキストだけのレビューを実装した。Instagramなどの写真付き投稿による成果が頭打ちになったこともあり、アンケート結果を顧客の声として掲載することで、どんな人が購入しているのかをより明確にした。その結果、再びCVRが改善していった。

購入回数が多い顧客のレビューを掲載するとCVRが上がりやすかった
購入回数が多い顧客のレビューを掲載するとCVRが上がりやすかった

ステップ4では、これらをどのように配置するか検証した。まだ検証中だが、現時点で最も効果が出ているのは、LPの中で言及した内容に関連するレビューを、その真下に置くパターンだ。発信情報に、より厚みが増し、信ぴょう性を担保してくれる結果となり、CVR の向上につながった。

共創型コミュニケーションの実現が成長の原動力

ミツカングループが打ち出した“未来ビジョン宣言”を実現するために、「ZENB」ブランドが立ち上がった。その「ZENB」が世の中に価値を提供するには、D2C形式が最適だった。

「ZENB」では、顧客とつながり続けることを重要視している。それをダイレクトマーケティング戦略に置き換えると、顧客の声(UGC)を活用してファンがファンを呼ぶ仕組みを構築することであり、この「共創型コミュニケーション」を実現していきたい。

1つひとつは非常にシンプルなことかもしれないが、それを突き詰めてやっていくことにより、成果としてCVR約2倍、コンバージョン件数では105倍に行きつくことができた。(松永氏)

中村 美音

ファッションレンタルEC「airCloset」、マタニティ向け対応サービスを拡充

2 years 7ヶ月 ago

エアークローゼットは、月額制ファッションレンタルサービス「airCloset(エアークローゼット)」で扱うマタニティサービスを拡充し、多くのユーザーにサービスを提供できる体制を構築した。

マタニティ向けサービスでは、スタイリストが妊娠初期から後期までユーザー1人ひとりの体型に合わせた洋服を選択する。マタニティウェアなど妊婦専用アイテムは取り扱っていないが、ゆったりとしたデザイン、大きめサイズのアイテム、トップスのみのスタイリングなど、ユーザーの状況に合わせて対応する。

エアークローゼットは、これまでもマタニティ向けサービスを一部で実施してきた。ユーザーから「一時的に体型が大きく変化するマタニティ期にファッションレンタルサービスを活用することで、自由にファッションを楽しめる」といった声が届いていたという。こうした声を受け、より多くのユーザーに提供できる体制を構築した。

「airCloset」の会員ページの「Myカルテ」内ライフスタイル情報の項目で、該当する項目にチェックを付けると、それに対応したスタイリングを受けることができる。

エアークローゼット airCloset マタニティ向けサービスの拡充 登録画面イメージ
登録画面イメージ

マタニティ期だけでなく、「授乳中」「育休中」などライフスタイルに関する情報を登録できる。

エアークローゼット airCloset マタニティ向けサービスの拡充 さまざまなライフスタイルに対応 パーソナルスタイリング
パーソナルスタイリングで、さまざまなライフスタイルに対応する
藤田遥

売れ行き不振の声上がるヤフー「Yahoo!ショッピング」。イベント増+商品券での買い回りで巻き返しは実現する? | 通販新聞ダイジェスト

2 years 7ヶ月 ago
ポイント制度変更などにより流通額の減少に歯止めがかからない「ヤフーショッピング」。「ポイントキャンペーン増」「商品券」で巻き返せるか。

「打つ手がない」「キャンペーン原資を返してほしい」「周囲から『早く逃げた方がいい』と言われている」など、あまりの売れ行き不振で出店店舗から怨嗟(えんさ)の声が上がっている、ヤフーの仮想モール「ヤフーショッピング」。ただ、同社では6月からキャンペーンを増やすなど、必死の巻き返しを図っている。

ヤフーが発表したキャンペーン内容の変更の一例
ヤフーが発表したキャンペーン内容の変更の一例

日曜日のキャンペーン廃止+イベント減が打撃

同モールを専門にコンサルティングを行っている、アルドの佐藤英介代表取締役は「あくまで感覚だが、毎週日曜日のソフトバンクの携帯電話契約者向けキャンペーンを廃止したことで10%減、イベントを減らしたことで10%減、合計で前年同月比20%減というイメージだ」と説明する。

ヤフーでも「昨年大きなイベント(5のつく日曜日など)があった月と比較すると、必ずしも満足いく推移とはいえない」(広報室)と思惑通りの流通額ではないことを認める。

流通額減に危機感、ポイントキャンペーン復活

ただ、6月は日曜日の「買う!買う!サンデー」や29日の「肉の日キャンペーン」を復活させるなど、ポイントアップキャンペーンを増加。7月も同様にキャンペーン数を5月よりも増やした。

7月下旬に開催される「超PayPay祭」においても、キャンペーン終盤の「グランドフィナーレ」期間の最大ポイント還元率を、3月の同イベントにおける22.5%から24.5%に増加。「3月は、定期的に開催される『5のつく日』より1%お得なだけだったが、さすがにポイント付与率を増やしてきた」(アルドの佐藤氏)。

また、3月はフィナーレの期間を6日間に設定し、間延びしてしまった反省を受け、7月のフィナーレは29~31日の3日間に絞る。

ヤフー親会社のZホールディングスでは「流通額減少のトレンドが続く」としていたものの、当初の想定以上に流通額が減っているため、キャンペーンを増やす方向に転じたものとみられる。

今後半年は厳しいと見る声も

ただ、成長と収益性のバランスを取る方針に転換した「ヤフーショッピング」。以前のように赤字覚悟の施策は打ち出せないだけに「現状のポイント施策でどこまで流通額を戻せるかは不透明。ヤフーとLINEの統合効果がどのくらい出てくるかにもよるが、今後半年くらいは厳しい状況が続くのではないか」(同)。

ヤフー商品券に転換も、利便性に疑問

8月からは「5のつく日」の付与特典を「PayPayポイント」から「ヤフーショッピング商品券」に切り替える。商品券は、同モールでのみ利用できるため、出店店舗からすれば、リピート購入が期待できるわけだ。同社でも「商品券利用による『ヤフーショッピング』での再購入の効果により、流通額増になる」(広報室)と見込んでいる。

「PayPayポイント」から切り替えた「ヤフーショッピング商品券」(画像は「ヤフーショッピング」から編集部がキャプチャ)
「PayPayポイント」から切り替えた「ヤフーショッピング商品券」(画像は「ヤフーショッピング」から編集部がキャプチャ)

「ポイントばらまき」のメリットを失うことに

ただ「『どこでもポイントが使える』という良さをなぜ手放すのか」(ある店舗)との声に代表されるように、消費者にとっては利便性が落ちる施策であるのは間違いない。

アルドの佐藤代表取締役は「2月5日から、5のつく日のポイント付与上限が5000円から1000円に変更になったときは、それほど流通は落ちなかったので、目に見えては減らないのでは」と予想するが、消費者がどういった反応をするかは不透明だ。

いずれにせよ、こういった施策を導入するということは、グループ内でのポイント消費が思うようにいかず、「PayPayポイント」が想定以上に外部へと流出していることが予想される。「ポイントばらまき」という武器を失った「ヤフーショッピング」は、厳しい舵取りを迫られている。

ヤフーの明暗は? ポイント以外の独自性に注視

今後、EC企業は「ヤフーショッピング」とどう付き合えば良いのか。アルドの佐藤代表取締役は「プロモーションパッケージの『プレミアム統計』は、非常に高度なデータ分析ができるので、特に中小規模の店舗にとっては、ニッチな需要を見出すなどの便利な使い方ができる。ただ、規模の大きな店舗はどうしてもモール全体の増減に影響されてしまうので難しい」と話す。

「プレミアム統計」の画面イメージ(画像は「Yahoo!JAPAN ストアクリエイターPRO」のサイトページから編集部がキャプチャ)
「プレミアム統計」の画面イメージ(画像は「Yahoo!JAPAN ストアクリエイターPRO」のサイトページから編集部がキャプチャ)

EC企業にとって、売り場が楽天とアマゾンに集約されるのは良いこととはいえない。「ヤフーショッピング」が、ポイント以外の独自性を打ち出せるかにかかっている

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通販新聞

イオンの新ネットスーパー「Green Beans(グリーンビーンズ)」がスタート

2 years 8ヶ月 ago

イオンの子会社であるイオンネクストは7月10日、ネットスーパーの新ブランド「Green Beans(グリーンビーンズ)」を本格始動した。

品目数は約2万品目から段階的に扱い、今後1年をメドに5万品目へと拡大する。最先端の人工知能(AI)が在庫数を管理し、品切れを最小限に抑制して機会損失を防ぐ。過去の購入履歴に基づき、AIが5万点のなかからお薦め商品をクリック1つでカートインするスマートカート機能も実装した。

イオンの子会社であるイオンネクストは7月10日、ネットスーパーの新ブランド「Green Beans(グリーンビーンズ)」を本格始動した
「Green Beans」のサイト

顧客の必要な頻度(週1回~2か月に1回まで設定可能)に合わせて自動でカートインする定期購入機能、買い物の最後に商品をレコメンドする「チェック アウトウォーク」機能も搭載。7月中にはモバイルアプリのダウンロード開始を予定している。

商品を管理・発送する誉田CFC(顧客フルフィルメントセンター)では、注文が入ると最大約1000台のロボットが秒速4mで移動。生鮮食品や加工食品、日用品など最大約5万品目の商品のなかから6分間で50個の商品をピッキングする。

注文を受けた段階で配送のルート計算をスタート、同じ地域の消費者がどれくらいの商品を購入しており、どのように配車するのが効率的なのかをAIが最適化、配送効率向上を図る。

イオンの子会社であるイオンネクストは7月10日、ネットスーパーの新ブランド「Green Beans(グリーンビーンズ)」を本格始動した
稼働するロボットのイメージ

消費者の手元に商品を届けるラストワンマイル配送は自社で対応する。商品を届けるドライバーは、イオンネクストの子会社であるイオンネクストデリバリーが直接雇用するグリーンビーンズ専任者が担う。

イオンの子会社であるイオンネクストは7月10日、ネットスーパーの新ブランド「Green Beans(グリーンビーンズ)」を本格始動した
誉田CFCの外観

サービス開始時の対象エリアは、東京都新宿区、渋谷区、千代田区、中央区、大田区、千葉県千葉市、船橋市、習志野市。2023年夏に順次対象エリアの拡大を予定しており、東京都港区、目黒区、世田谷区、江東区、品川区、江戸川区、千葉県市川市、浦安市、四街道市、八千代市、神奈川県川崎市を予定している。今後1年をメドに東京23区全域へ配送エリアを拡大する。

配送対応時間は7時から23時までの1時間単位(翌日から14日先まで購入可)。最低購入金額(税別)は4000円。送料(税込)は330円、440円、550円。決済手段はクレジットカード。

瀧川 正実

楽天グループが展開する新キュレーションメディアとは/2023年上半期の通販・EC業界まとめ【ネッ担アクセスランキング】 | 週間人気記事ランキング

2 years 8ヶ月 ago
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    「コッコ便」は、シンプルでわかりやすく低価格な配送サービスをめざして始めたコメリ独自の「配送サービス」

    2023/7/14
     
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    久光製薬株は2006年に通販事業をスタート。健康食品、化粧品、医薬品などを販売している。2023年2月期売上高は5億8300万円

    2023/7/18
     
  9. 楽天が始めた地域の魅力を発信する動画サイト「のぞいてニッポン」とは。地方放送局13社+LiveParkとコンソーシアムを設立

    ECモール「楽天市場」などと連携。地域の情報発信から地域産品の販売や旅行の提案などのサービスへの転換まで、一気通貫したユーザー体験を提供する

    2023/7/18
     
  10. ナイキのEコマース事業の現状は? 全社売上の26%を占め133億ドル規模に達したNikeのデジタル事業の今+これからの課題

    ナイキのデジタル事業「Nike Digital」の2023年度の業績は好調に推移しましたが、課題も浮かび上がりました

    2023/7/20
     

    ※期間内のPV数によるランキングです。一部のまとめ記事や殿堂入り記事はランキング集計から除外されています。

    藤田遥

    「ZOZOTOWN」の即日配送サービスが甲信越地域に対応

    2 years 8ヶ月 ago

    ZOZOは「ZOZOTOWN」で展開する即日配送サービスの対応エリアを7月19日に拡大し、新潟県、長野県、山梨県の甲信越エリアを新たに加えた。

    即日配送サービスは、「ZOZOTOWN」「ZOZOTOWN Yahoo!店」で注文を受けた商品を最短翌日に届ける有料サービス。即日配送手数料は350円(税込)。そのほか送料250円(税込)がかかる。

    これまで即日配送サービスは、関東、中部、関西、中国・四国エリアで展開。甲信越エリアへの対象範囲の拡大で、即日配送サービスは合計27都府県が対象エリアになる。出荷件数全体では、約80%が即日配送サービスの対象になる見込みという。

    なお、甲信越エリアでは6時から17時59分までの注文で、最短翌日午前中に荷物を届けることができる。

    瀧川 正実

    オルビス、「ORBISアプリ」の累計ダウンロード数が500万を突破

    2 years 8ヶ月 ago

    オルビスは、スマートフォンアプリ「ORBISアプリ」のダウンロード数が累計500万を突破したと発表した。

    アプリ内でさまざまなサービスを提供

    オルビスは2018年にリブランディングを実施。2018年6月にECサイトと店舗のポイントカード機能を備えた「ORBISアプリ」をローンチした。

    オルビス ORBISアプリ 500万ダウンロード突破
    「ORBISアプリ」の画面イメージ

    プロのパーソナルカラー診断がスマートフォンで行える「パーソナルAIメイクアドバイザー」の機能を2019年4月に実装、2023年6月30日時点で累計実施数426万件を超える。

    2020年9月には似合う眉の形とお手入れ方法を提案する機能「AIアイブローシミュレーター」、同年12月には現在の肌状態、生活習慣、顔画像解析結果をもとに5年後・10年後・20年後の顔立ちを予測する機能「AI未来肌シミュレーション」を順次開始し、AI解析による分析コンテンツ拡充を進めてきた。

    オルビス ORBISアプリ 500万ダウンロード突破 パーソナルAIメイクアドバイザー
    「ORBISアプリ」内で提供しているサービス「パーソナルAIメイクアドバイザー」
    (画像はORBISのサイトからキャプチャ)

    2022年11月には「ORBISアプリ」をアップデート。アプリ内サービス「肌カ.ル.テ」を新たに実装した。美容に関する記事コンテンツ、心理テストのようなエンターテインメントコンテンツなども提供している。また、アプリからはライブコマースやオンラインカウンセリングも利用できる。

    ポイント付与キャンペーンを実施

    「ORBISアプリ」累計500万ダウンロードを記念して、2023年7月20日から「ORBISアプリ」で商品を購入すると、500ポイントを付与するキャンペーンを開始する。キャンペーンの詳細は次の通り。

    • キャンペーン期間:2023年7月20日~8月19日
    • ポイント利用について:全商品、通販または店舗での買い物に使用可能。付与したポイントの有効期限は2023年11月30日まで
    • 参加について:キャンペーン期間中1人1回限り。サンプルのみ注文の場合はキャンペーン対象外
    オルビス ORBISアプリ 500万ダウンロード突破 ポイント付与キャンペーン
    2023年7月20日からキャンペーンを実施する
    藤田遥

    楽天グループと日本郵便、A5サイズに対応した新規格の配送サービス「ゆうパケットポストmini」を全国一律160円で提供

    2 years 8ヶ月 ago

    楽天グループ(楽天)は7月19日から、フリマアプリ「楽天ラクマ」と日本郵便との連携による配送サービス「かんたんラクマパック」の新機能として、A5サイズに対応した「ゆうパケットポストmini」の提供を開始した。

    「ゆうパケットポストmini」は、郵便局で販売している「ゆうパケットポストmini封筒」を利用することで、郵便ポストから全国一律料金で商品を発送することができる匿名配送サービス。

    現行の「ゆうパケットポスト」よりも小さいA5サイズに対応した新規格で、「楽天ラクマ」で提供している「かんたんラクマパック」で選択できる配送方法のなかでは最も安い送料になる。配送料金は全国一律160円(税込)。

    楽天グループ(楽天)は7月19日から、フリマアプリ「楽天ラクマ」と日本郵便との連携による配送サービス「かんたんラクマパック」の新機能として、A5サイズに対応した「ゆうパケットポストmini」の提供を開始
    「ゆうパケットポストmini」のイメージ

    ユーザーは、「楽天ラクマ」で商品の出品手続きをする際、配送方法の選択項目で「かんたんラクマパック(日本郵便)」を選択。出品後、発送時に「ゆうパケットポストmini」を選択することで利用できる。

    「ゆうパケットポストmini」のサイズ目安は、外寸が長辺21.6cm×短辺17.8cm、内寸は長辺21.1cm×短辺16.8cm、郵便ポストに入る厚さ(3cm目安)、重さ2kg以下。「ゆうパケットポストmini封筒」の販売価格は20円(税込)で、全国の郵便局で販売する。

    「楽天ラクマ」で2023年1~5月に取引された商品のうち、CD、漫画、トレーディングカード、アクセサリーなどA5サイズに収まる小型商品の取引シェアは、2021年が11.7%、2022年が13.3%、2023年は14.2%と年々増加している。

    「楽天ラクマ」で2023年1~5月に取引された商品のうち、CD、漫画、トレーディングカード、アクセサリーなどA5サイズに収まる小型商品の取引シェア
    A5サイズに収まる小型商品の取引シェア

    「楽天ラクマ」の購入経験ユーザーを対象に実施した配送方法に関するアンケート調査によると、「商品購入時に商品ページの配送方法欄を重視する」というユーザーは67.8%に達した。「重視する」と回答したユーザーが確認する点は、「匿名配送あり」が84.4%、「追跡あり」が65.7%、「補償あり」が43.4%で、安心・安全な配送方法を意識していることがわかった。

    「楽天ラクマ」の購入経験ユーザーを対象に実施した配送方法に関するアンケート調査によると、「商品購入時に商品ページの配送方法欄を重視する」というユーザーは67.8%に達した
    商品ページの配送方法欄を重視するユーザーが確認する点

    こうした背景から、「楽天ラクマ」で需要が高まるA5サイズのカテゴリーにおいて、安全性を備え、利便性の高い「ゆうパケットポストmini」との連携を決めた。

    アンケート調査の概要

    • 調査エリア:全国
    • 調査対象者:「楽天ラクマ」ユーザー
    • 回収サンプルサイズ:1万3390サンプル
    • 調査期間:2023年6月19~6月20日
    • 調査実施機関:楽天ラクマ
    瀧川 正実

    花王がめざすEコマース戦略とミドル層のチャレンジ

    2 years 8ヶ月 ago
    Eコマースに取り組む花王の2つの戦略、自社ECサイトでのユーザー体験価値の創造への取り組み、変革を成功させるためのミドルマネジメント層の活動ポイントを元DX戦略推進センター・部長の生井秀一氏が解説する

    花王でDX戦略推進センターECビジネス推進部長などを歴任したアントレプレナーシップ代表の生井秀一氏。現在は個人事業主としての活動のほか、茨城県立下妻第一高等学校・附属中学校の校長として“公教育”に携わる。花王で培った突破力、調整力などを武器に、学校改革に取り組む生井氏が花王時代に取り組んだのがEC推進。花王時代の講演から、花王のECへの取り組み、自身の挑戦の礎となった組織におけるミドル層の役割を紹介する。

    花王がめざす事業DX

    花王の事業は「Reborn Kao」と呼ばれる基幹事業、「Another Kao」という新創成事業から成り立っている。一般消費者になじみ深い洗剤や紙おむつ、石けん、化粧品などが基幹事業。一方の新創成事業では先進的なライフケア事業を展開中だ。

    花王 DX D2C 花王のめざす事業全体像における事業DXの位置づけ
    花王のめざす事業全体像における事業DXの位置づけ(花王統合レポートより引用)

    DXは3つの部門の連携で推進している。①基幹事業のDXを進める「DX戦略推進センター」②新規事業創造を担う「デジタル事業創造部」③社内対応として先端テクノロジーで生産性向上を担う「先端技術経営改革部」――である。

    生井氏は2022年まで①「DX戦略推進センター」に所属し、現在の花王の売り上げを支える基幹事業分野でDXによる変革、Eコマースに取り組んだ。

    花王 DX D2C 2022年までの花王のDX推進体制
    花王のDX推進体制(2022年までの体制)

    DX戦略推進センターで取り組むEコマースには2つの戦略がある。1つは「プラットフォーマーとの共創」、もう1つは「自社リテンション型ビジネス構築」だ。

    プラットフォーマーとの共創戦略

    Amazonなど生活者との“強い”つながりをもつプラットフォーマーは、多くの情報が集まりビッグデータを蓄積している。この資産を活用した商品・サービスの開発や提供にプラットフォーマーと共に取り組み、事業を拡大する戦略だ。

    自社リテンション型ビジネス構築戦略

    生活者との“深い”つながりを作り、継続的な購買につなげるリテンション型のビジネスを、自社ECを中心に構築する戦略。「買ってもらってからが勝負」と捉えて、自社ECサイトで消費者との関係構築(CRM)に注力し、2回目、3回目の購買につなげていくことを狙う

    花王 DX D2C 花王が推進するEコマースの2つの戦略 自社リテンション型ビジネス プラットフォーマーとの共創
    花王が推進するEコマースの2つの戦略

    リテンションモデルへの挑戦

    花王にとって、自社ECを立ち上げ、D2C(Direct to Consumer)に取り組むリテンションモデルの推進は新しいチャレンジだ。従来の「売り切りモデル」では短期的な販売ボリュームの最大化をめざしてきたが、「リテンションモデル」では、長期的なLTV(顧客生涯価値)の最大化が目標となる。KPIにはリピート率を新たに設定した。

    従来の「売り切りモデル」は「買ってもらうまでが勝負」だったが、「リテンションモデル」では「買ってもらってからが勝負」。現在は、この2つのモデルを並行して進めている。

    花王 DX D2C 売り切りモデルとは異なるリテンションモデルへの挑戦
    売り切りモデルとは異なるリテンションモデルへの挑戦

    「両利きの経営」の考え方

    方向性が異なる事業を並行展開する時、「両利きの経営」の考え方が参考になる。売り切りモデルは「知の深化」の方向であり、長年考え抜いてきた売り方の知見を踏襲するもの。一方、リテンションモデルは「知の探索」の方向であり、冒険的な新規事業に取り組むアントレプレナーシップが必要な活動。これら2つの方向性のバランスが重要であり、「両利き」の状態になったときにイノベーションが起こるとされている。

    このため組織としては、双方を併せて扱うECビジネス推進部を設け、それぞれの事業担当者の情報交換を促し切磋琢磨しながら、新しい気付きが得られるよう組織運営をしている。

    花王 DX D2C 「両利きの経営」の考え方
    「両利きの経営」の考え方
    (両利きの組織をつくる――大企業病を打破する「攻めと守りの経営」(刊:英治出版)から引用)

    ユーザー体験の価値創造とSNS時代における情報伝達

    メーカーにおける消費者との関係性は大きく3つある。1つ目は「流通」を通じた商品提供で、花王においては主戦場である。2つ目は、「Amazon」「楽天市場」といった専業ECプラットフォームのチャネルを通じたリテール事業。3つ目は、ネットを活用して直接消費者に商品を販売するEコマースだ。

    消費者の消費行動は多様化している。メーカー側は、Eコマースの戦略と同時にリアル店舗も含めたOMO(Online Merges with Offline:オンラインとオフラインの融合)型の戦略を考える必要があるため、花王もこうした関係性の構築を進めている。

    花王 DX D2C 製造業と消費者の関係 ユーザー体験の価値 消費行動の多様化
    製造業と消費者の関係

    SNSが広く使われる時代においては、情報の信頼性が重要だ。家族、友人、知人から推薦された情報は影響力が高く、日本をはじめ各国で1位にランクされている。そのため、第三者からの声は購買決定における重要な情報となる

    そこで、第三者からどうやって自社のブランドを薦めてもらうか、広告ではなく消費者自ら発信してもらうための仕掛け、愛されるブランド、ECサイトを作ることが重要だと生井氏は考えている。

    花王 DX D2C 媒体・情報ソース別の信頼度 アンケート調査
    媒体・情報ソース別の信頼度

    メディア融合への取り組み

    そのためには、トリプルメディアと言われる「ペイドメディア」「オウンドメディア」「アーンドメディア」、Amazonや楽天グループが運営している「ショッパーメディア」を「連動させなければならない」と生井氏。つまり、商品提供側としては、テレビ広告やブランドホームページ、ブログ、SNSなどへバラバラに取り組むのではなく、一気通貫で戦略性を持って実施することが必要だと考える。

    このため、生井氏が所属していたECビジネス推進部では、事業部門と一緒になって戦略を立て、認知から購買に至るまで、一気通貫で進めてきたという。

    花王 DX D2C トリプルメディアとショッパーメディアの融合 メディアミックス 顧客アプローチ
    トリプルメディアとショッパーメディアの融合

    トリプルメディアとショッパーメディアの融合例

    具体的な例は、飲料の「ヘルシア」シリーズだ。ヘルシアの商品をSNSで告知、プラットフォーマーが行う大きなセールに合わせてメールを配信。すると、ECチャネルでの購入につながり、最終的にサブスクモデルで消費者とエンゲージメントを図ることができた。

    一見当たり前のようではあるが、大きな企業では社内で機能が分かれていることが多く、組織が分断されて施策を実行できなかったり、効率的に運用できなかったりすることの方が多い。

    「花王は、関連部署と連携して進めることができている。こういったところが、トリプルメディアとショッパーメディアの融合が成功しているポイント」と生井氏は語る。

    アントレプレナーシップ 代表の生井秀一氏 元花王DX戦略推進センター・部長
    アントレプレナーシップ 代表の生井秀一氏(元花王DX戦略推進センター・部長)

    UGCの重要性

    情報伝達は、メーカーからのプッシュ型である1対NからN対Nに変化している。この状況では、UGC(User Generated Contents:ユーザー生成コンテンツ)が重要になってきている。UGCには、信頼性が高く、行動転換が起こりやすい、シェアしたくなりやすいという特徴があり、良いものは拡散的に広がっていくという効果がある。

    この効果を活用するには、コミュニティ作りが大切。まずプッシュ型で伝え、そこから第三者の声で拡散する、この両輪が情報伝達には重要だ。

    花王 DX D2C UGCの特徴
    UGCの特徴
    花王 DX D2C ソーシャル時代の情報伝達
    ソーシャル時代の情報伝達

    SNS時代の行動プロセス(ULSSAS)

    SNS時代の行動プロセスを表すマーケティングフレームワークの1つとして「ULSSAS」がある。

    • U:User Generated Contents(UGC)
    • L:Like(いいね)
    • S:Search 1(Twitter、Instagramなど)
    • S:Search 2(Google、Yahoo!など)
    • A:Action(購買)
    • S:Spread(拡散)

    まずは「UGC」、第三者の声に「いいね」を押し、良さそうなものはTwitter、Instagramなどで検索し、さらに詳しく知りたい場合には、「Yahoo!」「Google」で検索。その結果、自分ごと化した商品はそのままECサイトで「買う」、そしてその感想を「拡散」する、この声に「いいね」する人が生まれる――このような好循環が発生する。

    これらはシームレスでつながっている。だからこそメーカーとしては広告とECサイトの販売に一気通貫で取り組まなければならない。また、拡散を促すための仕掛けも重要になってくる。

    花王 DX D2C SNS時代の行動プロセス ULSSAS
    SNS時代の行動プロセス

    ブランドとのエンゲージメント向上施策例

    生井氏は2つの実施例を紹介した。

    1つ目は、カネボウブランドの化粧品についての、スタッフの使用感レビューだ。実際に使ったときの感触やお薦めポイントを自社ECサイトに載せることによって、消費者からの信頼につながり、購買のひと押しになるようなコンテンツを提供している。

    花王 DX D2C カネボウのスタッフレビュー
    カネボウのスタッフレビュー

    2事例目は、ライブコマースへのチャレンジ、メーカー自らライブを通じてモノを売る取り組みだ。回数を重ねるごとに視聴者数も増え、コメントの中身も変化している。

    化粧品ブランド「est」では、今だけのお得感を出しながら店舗運営をしている。特徴はお客さまとの双方向のコミュニケーションが取れるということ。夜、仕事を終えたお客さまが夜9時以降にライブを通じて困っていることを問い合わせてくださっても、即座に答えることができる。これは新しいイノベーションと感じている。

    カネボウでは、ECサイトのなかにコンサルタントが徹底解説するというコンテンツを入れている。動画と静止画を組み合わせてお客さまとの深いつながりを作り、ブランドとの接点を大きくすることによって店舗やプラットフォーマーへの送客につなげる取り組みだ。最終的にはブランドを通じた顧客への価値提供がゴールと考えている。(生井氏)

    花王 DX D2C カネボウ ライブコマースへの取り組み例
    ライブコマースへの取り組み例

    トランスフォーメーションを起こすためのミドル層の役割

    「取り組みの方向性が見えてきても実際に新しい取り組みを進めるには、『ミドルからの変革』が重要だ」と生井氏は語る。

    生井氏は、早稲田大学ビジネススクールに通い、「ミドルからの変革」という研究会を通じて『ミドルからの変革 早稲田大学ビジネススクール×SAPジャパン&RELAYからの提言』(プレジデント社)の出版に参加。そこからのキーポイントを共有する。

    まず、ミドルの定義だが「自分には決定権がないが変革をしようと考えている人」。変革のためには、いわゆる「イシューセリング」が成功するためのポイントになるという。イシューセリングは3つの活動に分けられる。

    ① パッケージング活動

    経営がめざす財務的な指標と関連性を付けてロジカルに説明することが重要になる。

    ② 巻き込み活動

    組織内組織外もしくは反対者をどう巻き込むのかが重要。特に反対者に対してはとにかく丁寧に説明し、賛成はしなくても、反対もしないというところまでネゴシエーションする。こういったことが変革を起こすためには重要になる。

    ③ セリング活動

    部門のトップや会社のトップが変革を進めようとしていることに対して、どうやってタイミング良く提案を持っていくのか。そのために準備しておく、そして外部に仲間を作ることも重要になる。

    生井氏はこう言う。

    大事にしていることはアントレプレナーシップ。起業家的リーダーシップをもって今の業務に邁進し、自分の会社を良くするために変革を起こし、事業成長につなげる。これがミッションだと理解して事業を進めている。(生井氏)

    花王 DX D2C ミドルからの変革ステップ アントレプレナーシップ イシューセリング
    ミドルからの変革ステップ

    UX創造企業への取り組みと推進者の意識

    花王はUX創造企業をめざし、ブランドを通じて消費者の価値を創造していこうと取り組んでいる。

    従来のモノによる数の幸せの実現から、パーソナライズされた体験価値による多様な幸福の実現へ向けて、IT技術の進化を背景に、Eコマース事業を通じた実現をめざしている。

    そのために生井氏は、「私が置かれているミドルというポジションをよく理解したうえで変革を起こしながら、世の中のためそして日本企業を良くするために志を高く持って活動していきたい」と言う。

    花王 DX D2C デジタルトランスフォーメーションの本質 UX価値の創造
    デジタルトランスフォーメーションの本質
    栗山 敦

    ナイキのEコマース事業の現状は? 全社売上の26%を占め133億ドル規模に達したNikeのデジタル事業の今+これからの課題 | 海外のEC事情・戦略・マーケティング情報ウォッチ

    2 years 8ヶ月 ago
    ナイキのデジタル事業「Nike Digital」の2023年度の業績は好調に推移しましたが、課題も浮かび上がりました

    ナイキのデジタル事業「Nike Digital」(ECサイトやアプリ運営)の2022年度(2022年4月~2023年5月期)売上高について、2023年3-5月期(第4四半期)は前年同期比14%増、通期では前期比24%増で着地しました。「Nike Digital」の売上高は総売上高のうち4分の1以上(26%)のシェアを占めており、2022年度の「Nike Digital」売上高は約133億ドルに達したと推測できます。

    ナイキのEコマース事業は堅調に拡大

    米国のEC専門誌『Digital Commerce 360』が発行する「北米EC事業 トップ1000社 レポート 2023年版」で第9位にランクインしているナイキは、2023年3-5月期(第4四半期)もデジタル領域の売り上げを引き続き伸ばしました。

    ナイキのデジタル事業「Nike Digital」が展開するアパレル・アクセサリーのEC売上高は第4四半期で14%増、通期では24%増加しました。「Nike Digital」の2022年度の売上高は、全体売上のうち26%のシェアを占めています。

    「Nike Digital」は、「Nike.com」「Converse.com」といったECサイトの運営、アプリの配信などを展開しています。コロナ禍前の2019年、「Nike Digital」の売上シェアは、全体売上の10%程度でした。

    ECを含むナイキ全体の2023年3-5月期(第4四半期)の売上高は前年同期比5%増の128億ドル。通期売上高は前年度比10%増の512億ドルでした。

    「Nike Digital」の売り上げは全社売上の26%を占めることから、『Digital Commerce 360』は、ナイキのEC売上は2022年度に約133億ドルに達したと予測します。

    「Nike Digital」が手がけるEコマース事業は好調に拡大している(画像は米NikeのEコマースサイト「Nike.com」から編集部がキャプチャ)
    「Nike Digital」が手がけるEコマース事業は好調に拡大している(画像は米NikeのEコマースサイト「Nike.com」から編集部がキャプチャ)

    ナイキのジョン・ドナホー社長兼CEOは次のように話しています。

    消費者はブランドに対して、Eコマースが担うデジタルと、実店舗が担う物理的なアクセスの両方を望んでいます。これに加えて、デジタルと実店舗で地続きとなる、シームレスな購買体験も望んでいます。このニーズに応えることが、市場におけるナイキのマーケティング戦略の原動力となっています。

    中国市場ではデジタルよりも実店舗が優位

    北米における「Nike Digital」の売り上げは17%増加しました。また、欧州、中東、アフリカでは、24%増加しています。

    一方、中国では、「Nike Digital」の売上高が12%減少しました。マシュー・フレンド副社長兼CFOは「実店舗での購入が前年比を上回る傾向が続いているため」と説明します。

    中国で売り上げが減少した一方、アジア太平洋およびラテンアメリカにおける「Nike Digital」の売り上げは前期比9%増加しています。

    中国では「Nike Digital」の売り上げは減収となった(画像は言語を中国語に翻訳した「Nike.com」から編集部がキャプチャ)
    中国では「Nike Digital」の売り上げは減収となった(画像は言語を中国語に翻訳した「Nike.com」から編集部がキャプチャ)

    私たちは、消費者がマーケットプレイスでほしい商品を探す前に、私たちの店舗やオンラインショップで買い物をしている、もしくは少なくともオンラインショップで商品をチェックしているという事実に基づいて、「Nike Digital」事業を成長させるために投資を続けています。(マシュー・フレンド副社長兼CFO)

    D2C事業は前期比14%増収で推移

    ナイキが店舗やEコマースサイトなどを通じて消費者に直接販売するD2C事業「Nike Direct」の2023年3-5月期(第4四半期)の売上高は55億ドルで、レポートベースでは前年同期比15%増、為替変動調整後では同18%増実店舗の売り上げは24%増加しました。なお、「Nike Direct」の通期売上高は前期比14%増の213億ドルでした。

    「Nike Direct」の第4四半期の売り上げを地域別で見ると、北米では15%増、中東とアフリカでは28%増、中国では19%増、アジア太平洋およびラテンアメリカは9%増となっています。

    D2Cにアクセルも、コロナ禍収束で戦略見直し?

    Webサイトのトラフィック分析などのサービスを提供する英Similarweb(シミラーウェブ)の分析によると、2023年3-5月期(第4四半期)の「Nike Digital」のコンバージョン量は、前年同期と比較して5.8%減少しました。

    購入につながったナイキEコマースサイト訪問数の推移(グローバルデータ)。グラフ中の縦軸はサイトの訪問数。折れ線グラフは前年比増減率。出典:Similarweb
    購入につながったナイキEコマースサイト訪問数の推移(グローバルデータ)。※グラフ中の縦軸はサイトの訪問数。折れ線グラフは前年比増減率(出典:Similarweb)

    Similarwebによると、スポーツアパレルブランド上位10社のうち、2023年5月時点でナイキのデジタル市場におけるシェアは42.5%。10社のなかで最大でしたが、シェアは前年同月比で6.2%減少しました。

    米国スポーツ用品店チェーンのDick's Sporting Goods(ディックス・スポーティング・グッズ)が運営するECサイトへの、ナイキからのトラフィックは2023年3-5月期(第4四半期)は前年同期比で3.4%減少しています。

    コロナ禍をきっかけに、ナイキはD2C販売に注力する傾向が大きくなっています。これにより、ナイキはEコマースやナイキアプリのような顧客とダイレクトにつながる販売チャネルを拡大しているのです。そのため、卸先との取引が縮小しています。

    現在、コロナ禍の終息に伴いECへの追い風が弱まっています。市場がこのように変化しているため、ナイキはマーケティング戦略を再検討し、D2Cと卸売りの最適なバランスを再考せざるを得なくなっている状況です。(Similarweb インサイトマネージャー スネハ・パンディ氏)

    この記事は今西由加さんが翻訳。世界最大級のEC専門メディア『Digital Commerce 360』(旧『Internet RETAILER』)の記事をネットショップ担当者フォーラムが、天井秀和さん白川久美さん中島郁さんの協力を得て、日本向けに編集したものです。

    Digital Commerce 360

    多すぎる「楽天市場」のイベントで疲弊していませんか? 効率的に売り上げを上げるコツを紹介【ネッ担まとめ】 | ネットショップ担当者が 知っておくべきニュースのまとめ

    2 years 8ヶ月 ago
    ネットショップ担当者が読んでおくべき2023年7月10日~7月16日のニュース

    本当に多い「楽天市場」のイベント。何も考えずに参加すると忙しいだけで赤字ということも多いのでは。いったん冷静に考えて立て直せば、安定的に売り上げを出してくれるはず。

    売り上げを気にするよりも「損をしない設計」を

    楽天市場のセール施策、疲弊せずに成果を出すには?割引できないメーカーのアプローチ方法も伝授 | ECzine
    https://eczine.jp/article/detail/12935

    楽天市場を攻略する上で欠かせないセール・キャンペーン戦略。年間を通して見ると開催回数や種類が多く、新規参入したばかりで「どのような施策をすべきか」「どうKPIを設定すべきか」とお悩みの方もいるのではないでしょうか。今回は、主なセール・キャンペーンの年間スケジュールと、疲弊しない付き合い方をお伝えします。

    「楽天市場」に出店中の皆さんならおわかりですよね。「楽天市場」はとにかくイベントが多いので、全部参加していると疲弊してしまいます。疲弊するのはイベント準備に追われること、それに対する売り上げがあまり上がらないというパターンが多いです。反対に売れすぎてしまっても問い合わせや出荷が忙しくて疲弊することもあります。

    ◇定期的に開催されるイベント

    • 楽天スーパーSALE:年に4回、3月・6月・9月・12月
    • 楽天お買い物マラソン:ほぼ毎月開催され、多い月では月の前半・後半の2回開催
    • 5と0のつく日:「5」と「0」のつく日に開催
    • ワンダフルデー:楽天市場で毎月1日に開催されるキャンペーン
    • ご愛顧感謝デー(市場の日):毎月18日に開催

    ◇その他のイベント

    • 楽天ブラックフライデー:11月後半に開催
    • 楽天イーグルス感謝祭:プロ野球のリーグ戦・CS(クライマックスシリーズ)終了後に3日間程度で開催
    • 楽天大感謝祭:毎年12月後半の年末に、およそ1週間開催
    • 楽天超ポイントバック祭:年に数回開催
    • 楽天39ショップ買いまわり:定期で数ヵ月おきに開催

    記事中で紹介されているイベントをまとめてみました。多いです…。売る側も買う側も大変ですね。

    確かに、楽天市場はセール・キャンペーンの回数が多く、イベントごとに施策検討から商品調達、販売までを行うのは大変な部分もあります。しかし、この数年は開催期間も安定しており、「勝ちパターン」やそのヒントの種を見つけ、磨き込むことで結果につなげやすい環境が整っているといえます。

    ここは重要なポイントです。なんとなく参加して疲弊をするのではなくて、計画的に取り組んで結果を振り返り次のイベントに生かす。これを繰り返すことで、無理なくイベントに参加できて売り上げも上がるようになってきます。「イベントに参加すれば売れる」のではなく、「イベントに参加すれば売れるようにする」のが目的です。

    数日間にわたって開催されるセールは、「セール期間中ずっと頑張らなければならない」と思われがちですが、基本的に労力をかけるべきは「最初と最後の売上の山作り」です。もし開催期間中に「5と0のつく日」が重なる場合は、その日も注力すべきタイミングとして追加しましょう。回を重ねる中で、「作れる売上」と「それに対応できるバックヤードのオペレーション」も見えてくるはずです。それらを踏まえて予算設定、出荷のリソース配分を考えることも大切です。

    これは買う側の気持ちになればわかりますね。イベントを狙って参加する人が多いでしょうから初日は購買意欲が高い人が来るはずです。最終日も買い忘れがないかを確認したり、迷っていたものを買ったりする場合もあります。メリハリをつけてうまく手を抜いていかないといけません。

    必要なのはとにかくシミュレーションをすることです。セールは身を削る施策ではありません。顧客に対し「商品が安く買える」という価値を提供しながらも、自社も在庫処分による倉庫代などのコスト削減や客数増加によるトータルの売上増加など、何かしらのメリットが存在する、「損をしない設計」にすることが商売である以上必要です。

    最後はここ。EC事業全体で見てプラスになるのかどうか。売り上げがトントンでも在庫が処分できればメリットがありますし、新規の顧客が増えてくれればここもメリットがあります。イベントに参加することに意義はなくて、EC事業に何かしらのメリットを与えるのが目的です。

    ここを忘れないようにしましょう。

    今週の要チェック記事

    Amazonが配送拠点を拡大、2024年問題でも「配送スピード維持」を宣言 | 通販通信ECMO
    https://www.tsuhannews.jp/shopblogs/detail/71736

    「Amazonの配送拠点数がヤマト運輸に近づいてきている」。これもう完全に運送会社ですよね。

    コスト増時代を生き抜くためのアイデアを解説。送料無料ラインUP、フルフィルメントの最適化、価格勝負の回避などのEC事例3選 | ネットショップ担当者フォーラム
    https://netshop.impress.co.jp/node/11169

    そうなるとわかっていたら知恵を絞るしかありません。

    高速道トラック速度、規制緩和を検討 「2024年問題」見据え 警察庁 | 毎日新聞
    https://mainichi.jp/articles/20230712/k00/00m/040/358000c

    トラックは制動距離が長いために速度規制が80kmでした。これが緩和されそうです。

    【日本郵便とヤマト運輸の本格協業】「競争」から「共創」へ向かう施策詳細+2024年物流問題への政府の対応策 | ネットショップ担当者フォーラム
    https://netshop.impress.co.jp/node/11120

    リーズナブルな料金で確実に届く状況を作るということでしょうか。

    GA4導入のはじめの一歩!ネットショップが、やっておくべき4つの初期設定 | BASE U
    https://baseu.jp/29921

    この4つだけはお忘れなく! ASPカートの場合はpurchaseイベントが発生して、自動的にコンバージョンとしてカウントされることが多いです。

    【EC事業者が利用する通販基幹システムの満足度調査】6割以上が「通販基幹システム」利用で売上アップ、一方で「カスタマイズ性」不足への不満あり EC事業者に寄り添うベンダーの在り方とは? | コマースピック
    https://www.commercepick.com/archives/38236

    基幹システムをカスタマイズしすぎるとあとから大変ではあるのですが…。

    「リピート客」を生むためのCRM、ちゃんと理解していますか? 顧客を管理する9つのセグメント、KPI設定のコツを解説 | ネットショップ担当者フォーラム
    https://netshop.impress.co.jp/node/11084

    記事中にある9分類は参考になりますね。ここを把握できるようにすることから。

    今週の名言

    32歳校長「国公立大0→20人合格」させた凄い改革 定員割れだった「福岡女子商業高校」の奇跡 | 東洋経済オンライン
    https://toyokeizai.net/articles/-/684409

    どんなに小さなことでもいいんです、生徒たち自身が変化を起こせると感じられる学校にしたい

    こういった環境がある職場にしたいですね。日々成長が感じられる職場であれば、自然と業績も伸びるはずです。

    筆者出版情報

    「未経験・低予算・独学」でホームページリニューアルから始める小さい会社のウェブマーケティング必勝法

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    小さい会社のウェブマーケティング必勝法

    森野誠之 著
    翔泳社 刊
    発売日 2021年10月15日
    価格 2,200円+税

    この連載の筆者 森野誠之氏の著書が翔泳社から発売されました。小さな会社の“ひとり担当者”が、未経験、低予算、独学でホームページのリニューアルからウェブマーケティングまでを成功させるための指南書です。電子版、オンデマンド印刷版ともにAmazonで発売中です!

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    森野 誠之

    楽天グループが新キュレーションメディアを本格展開、クーポン特化の「人気のクーポン獲り放題!わくわくクーポンランド」とは

    2 years 8ヶ月 ago

    楽天グループは7月18日、ECモール「楽天市場」などで利用可能なクーポンを閲覧できる「RaCoupon」(ラ・クーポン)のスマートフォン版において、クーポンを直接獲得できるクーポンキュレーションメディア「人気のクーポン獲放題!わくわくクーポンランド」の提供を開始した。

    クーポンを利用する楽天会員は増加傾向にあり、2018年から2022年の4年間で約2倍に伸長している。ユーザーがさまざまなクーポンを獲得できる環境を整え、商品購入やサービス利用の機会を増やす。

    「人気のクーポン獲り放題!わくわくクーポンランド」は、掲載されている全サービスのクーポンをワンタップで直接獲得することが可能。簡単にさまざまなサービスのクーポンを利用できるようにした。

    閲覧履歴に基づくクーポンを「あなたのためにピックアップ」として表示するほか、「人気のジャンル別」「今日の新着」、割引額や割引率の大きい「大特価」、楽天会員ランク別など、さまざまなカテゴリー別のクーポンも表示・獲得できる。

    楽天グループは7月18日、ECモール「楽天市場」などで利用可能なクーポンを閲覧できる「RaCoupon」(ラ・クーポン)のスマートフォン版において、クーポンを直接獲得できるクーポンキュレーションメディア「人気のクーポン獲放題!わくわくクーポンランド」の提供を開始した
    クーポンメディアのイメージ

    これまで、「RaCoupon」トップページで「楽天市場」「楽天トラベル」「楽天ブックス」「楽天Kobo 電子書籍ストア」のクーポンを提供していた。新たに、「Rakuten Fashion」「楽天西友ネットスーパー」「楽天ビューティ」を追加した、クーポンは毎日更新、対象サービスも今後、追加を予定している。

    瀧川 正実

    オイシックス、ヨシケイ、ベネッセが強化する施設向け給食事業とは?市場の成長性+各社の独自戦略を解説 | 通販新聞ダイジェスト

    2 years 8ヶ月 ago
    オイシックス・ラ・大地を筆頭に大手食品通販各社が相次いで給食事業を強化しており、今後はベネッセも参入を予定している。市場そのものの期待値から、各社が差別化のポイントとしている点まで詳しく解説する

    食品の通販や宅配を行う各社は、新規事業として施設向け給食事業に参入、強化している。施設向け給食市場は人材不足が深刻化し、食事の調理を外部委託するケースが増加。通販や宅配各社がこれまでに培った商品開発や製造、配達のノウハウを給食事業に応用している。強みを生かして、数年後をメドに事業規模数百億円へと成長を見込む。

    給食は自社調理から委託にシフト。今後の市場成長にも期待

    施設向け給食市場は4.5兆円と大きく、少子高齢化の加速などで今後の成長率も高い市場といわれている。一方で、労働力不足で人件費が、円安などの影響を受けて食材費が高騰。DXの遅れも指摘されている。施設運営側は利用者向けの食事を自社調理から委託調理へとシフトするなど、生産性の高い事業モデルへの転換がすすんでいる。

    オイシックス・ラ・大地:ミールキットを業務用に応用

    オイシックス・ラ・大地は中長期戦略で、給食事業を強化すると発表した。自社調理およびシダックスと協業する受託調理をあわせて、数百億円規模の事業へと拡大していく。

    給食事業では、ミールキットの製造とメニュー開発のノウハウを活用する。給食事業と個人向け通販の食材調達を共同で行うことで、高品質、低コストでの調達を実現。個人向けミールキットを業務用に応用し、製造の効率化と高付加価値商品の開発をめざす。また給食事業を通じて食にこだわりのある新規客層との接点を拡大し、通販への相乗効果も期待する。

    オイシックス・ラ・大地は高付加価値による差別化を図る(画像はオイシックス・ラ・大地の2023年3月期通期決算説明資料から編集部がキャプチャ)
    オイシックス・ラ・大地は高付加価値による差別化を図る(画像はオイシックス・ラ・大地の2023年3月期通期決算説明資料から編集部がキャプチャ)

    昨年10月にTOB(編注:株式公開買付)が成立して関連会社となったシダックスとの協業では、ミールキットを活用した受託調理を行う事業モデルを構築する。オイシックス・ラ・大地がシダックスに業務用ミールキットを卸販売し、シダックスが自前施設で受託調理する。

    4月からテストマーケティングとしてシダックスが新規受注した保育施設への提供を始めており、順次、取引施設を拡大する。25年3月期以降に、高齢者施設や病院など提供先の拡大をめざす。

    すでに保育園向けに展開する「すくすくOisix」で業務用ミールキットの活用を実施。導入により食材費・人件費の総額18%削減に貢献したほか、DXによる給食業務の省力化を実現したという。カット済み食材の比率を高めることでさらなる省力化を図れるとしている。

    「すくすくOisix」では売上規模100億円をめざす(画像はオイシックス・ラ・大地の2023年3月期通期決算説明資料から編集部がキャプチャ)
    「すくすくOisix」では売上規模100億円をめざす(画像はオイシックス・ラ・大地の2023年3月期通期決算説明資料から編集部がキャプチャ)

    ベネッセホールディングス:介護事業に参入。差別化のポイントはラインアップの豊富さ

    ベネッセホールディングスも今後、介護施設や病院向けに食事を提供する介護食事業に参入する。介護食事業と人材サービスを行う介護HR事業を合わせて、2028年に売上高300億円を計画する

    2028年までに売上高300億円を計画(画像はベネッセホールディングスの「ベネッセグループ変革事業計画」から編集部がキャプチャ)
    2028年までに売上高300億円を計画(画像はベネッセホールディングスの「ベネッセグループ変革事業計画」から編集部がキャプチャ)

    高齢者施設や病院向けに介護食事業を行うのは、ベネッセパレット。嚥下(えんげ)困難者のニーズに対応したソフト食やミキサー食を提供する。

    これまで8年間にわたって自社の介護施設の利用者向けに、1日5000食を提供した実績を持つ。調理されたメニューをミキサー加工し、風味や見た目が良く食べる楽しみと栄養効果を合わせて提供。メニュー数は120種で、充実したラインアップで他社との差別化を図っていく。

    商品の製造では独自のノウハウを生かす。料理ごとの離水対応を個別に行うといった誤嚥リスクへの対応を行うほか、業界団体基準に準拠した堅さを実現するなど安全性にも配慮している。

    ヨシケイ:施設向け販売好調。販売数は12%増で推移

    ヨシケイ開発は2013年から、高齢者や障がい者施設向け給食事業「ヨシケイキッチン」を手掛ける。個人用ミールキットのメニューを施設向けに応用。自社便での配送を行い、施設側の要望を直接吸い上げてサービスを改善してきた。今年4月に採用施設が5000か所となり、年間販売数は前年比12%増(22年9月末)と拡大している。

    ヨシケイ開発が手がける「ヨシケイキッチン」(画像は「ヨシケイキッチン」の公式Webサイトから編集部がキャプチャ)
    ヨシケイ開発が手がける「ヨシケイキッチン」(画像は「ヨシケイキッチン」の公式Webサイトから編集部がキャプチャ)

    ヨシケイ開発が本部機能を担ってメニューを開発し、個人向け宅配事業で加盟するフランチャイズが受注や配達などを手掛ける。なお、現状はフランチャイズ65社のうち52社が施設向けの配達を行っているという。

    施設向けのメニュー開発は原価設定を踏まえて、ミールキットのメニューを応用する。主菜と副菜を組み合わせた均一価格で提案し、予算を立てやすいようにした。「食材の発注や調達、調理、残った食材を使った献立の考案など施設の業務負担を『ヨシケイキッチン』が解消している」(ヨシケイ開発)とした。

    自社配送による対面での顧客接点を生かし、施設の要望を直接吸い上げてサービスの改善を行う。10月から湯せんや流水解凍で調理できる「超簡単おかず」のボリュームを増やしたコースを新設する。もともと高齢者施設向けに開発したものだが、障がい者施設からの要望を受けて主菜を増やして提供する。

    人気商品は「超簡単おかず」で、前年比14%増と伸長した。調理師が不在でも大人数分を用意できる利便性が奏功した。このほか、湯せんや流水解凍と新鮮な野菜を使った「簡単おかず」が同11%増、新鮮な野菜を使った「手作りおかず」が同5%増だった。

    導入する施設からは「業務負担が減り、他に時間が使える」「価格が手ごろで、必要な人数分を頼めて無駄がない」などの評価を得ているという。

    ※記事内容は紙面掲載時の情報です。
    ※画像、サイトURLなどをネットショップ担当者フォーラム編集部が追加している場合もあります。
    ※見出しはネットショップ担当者フォーラム編集部が編集している場合もあります。

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    通販新聞

    DIY用品EC大手の大都に楽天グループが資本参加、楽天キャピタルが出資

    2 years 8ヶ月 ago

    DIY・工具用品EC大手の大都は、楽天グループのコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)である楽天キャピタルから出資を受けたと発表した。出資額は非公開。

    楽天グループの資本参加を通じて、国内外のECマーケットでの事業拡大を図るとしている。

    山田岳人代表取締役のコメントは次の通り。

    大都は今年で創業86年になります。2002年、工具の問屋事業に限界を感じていた我々がチャレンジした新規事業が楽天が運営する楽天市場への出店でした。それが大都のEコマースの始まりです。当時は業界内では大きな反発もありました。あれから21年。この度、その楽天に資本参加いただけることになりました。今回の取り組みが両社にとってさらなる事業拡大、ひいては日本のECの未来につながると信じてます。

    大都 山田岳人代表取締役
    山田岳人代表取締役

     

    楽天グループの大都への資本参加に伴い、社外取締役に楽天グローバルECファンド(国内外のECスタートアップやEC事業を展開しているベンチャー・中小企業を中心に投資するファンド)のシニア・パートナーで、楽天グループのジェネラル・マネージャである鈴木翔一朗氏が社外取締役に就いた。

    大都はこれまで、グロービス・キャピタル・パートナーズ、カインズなどから出資を受けている。2022年12月期の売上高は66億9000万円。

    瀧川 正実

    楽天が始めた地域の魅力を発信する動画サイト「のぞいてニッポン」とは。地方放送局13社+LiveParkとコンソーシアムを設立

    2 years 8ヶ月 ago

    楽天グループは地方放送局13社、ライブ配信事業などを手がけるLiveParkとコンソーシアム「のぞいてニッポン運営委員会」を設立し、各放送局が制作したテレビ番組コンテンツの配信を通じて地域の魅力を発信する動画サイト「のぞいてニッポン」を7月14日に開設した。

    参加する地方放送局は、北海道放送、青森放送、テレビ岩手、テレビ金沢、日本海テレビジョン放送、RSK山陽放送、瀬戸内海放送、南海放送、RKB毎日放送、サガテレビ、テレビ大分、テレビ宮崎、沖縄テレビ放送。

    「のぞいてニッポン」は、各放送局が制作し過去に放送した番組の映像や、新たに制作するオリジナル映像を配信し、サイトに来訪するユーザーと地域との新たな接点を創出する。

    楽天グループは地方放送局13社、ライブ配信事業などを手がけるLiveParkとコンソーシアム「のぞいてニッポン運営委員会」を設立し、各放送局が制作したテレビ番組コンテンツの配信を通じて地域の魅力を発信する動画サイト「のぞいてニッポン」を7月14日に開設した
    動画サイト「のぞいてニッポン」

    ECモール「楽天市場」、ふるさと納税ポータルサイト「楽天ふるさと納税」、旅行予約サービス「楽天トラベル」と順次連携。コンテンツを視聴して関心を持ったユーザーに、地域産品の購入やふるさと納税を通じた寄付、各地域への旅行予約を提案することで、ユーザーと各地域とのつながりを創出する。

    楽天は、「のぞいてニッポン」を通じて、各放送局の持つ番組コンテンツと楽天のサービスとの連携を推進。地域の情報発信から地域産品の販売や旅行の提案などのサービスへの転換まで、一気通貫したユーザー体験を提供、各地の魅力発信や地域産業の振興に寄与することをめざす。

    瀧川 正実
    確認済み
    3 分 31 秒 ago
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