清水誠メモ

コンセプトダイアグラムからKPIを抽出した空港の例

14 years 6ヶ月 ago
コンセプトダイアグラムは、Webサイトやビジネスそのもののコンセプト(存在意義)を図解する手法です。1990年代後半に、Webサイトを構築するインフォメーションアーキテクト(IA)がサイトマップを作る手前の段階で用いた設計方法論の一つです。文献やサンプルはほとんどなく、ドットコムバブルの崩壊とともに廃れていった手法ですが、筆者はこれをペルソナ・シナリオの代替えとして発展させ、Web解析で追うべきKGI・KPIを定義するための整理・表現方法として活用することを提唱しています。 まだうまく説明し切れていないのですが、サンプルをもう一つ公開しておきます。 コンセプトダイアグラムは、あくまで「コンセプト」の図解であって、マップではないのです。現状(や理想)の関係性を事実として淡々と描くのではなく、誰にどうなってほしいのか、という意図を込める必要があります。 その結果、図は躍動感を持ちます。コンセプトに基づいて「ゴール」を達成するために、誰の何をどう変化させる必要があるのか? すると、いろいろなペルソナとシナリオが見えてくるはずです。しかも全体像を把握しやすいので、抜け漏れのない形で。 さらに

Web広告研究会の7/15関西セミナーはIA特集

14 years 6ヶ月 ago
Web広告研究会が7月15日に開催する関西セミナーは、何とIAがテーマです。 タイトル 夏!!Web担当者は「Information Architecture」を学ぶべし 日時 2011年7月15日(金) 15:00~18:00 会場 大阪第一ホテル(マルビル) 6階「モナーク」会議室 コンセント長谷川さんのIA入門、粕谷さんのIAサミット報告に続いて、私はIAの手法を応用した最適化の考え方と手法についてお話します。応用・実践の事例としてだけでなく、UXとマーケティングの間の橋渡しにもなるような内容にしたいと思っています。 お申し込みはWAB公式サイトでどうぞ:https://www.wab.ne.jp/wab_sites/contents/1300

アクセス解析サミット2011 「データを活かせ!チームを動かせ」 6/2に出演します

14 years 6ヶ月 ago
今年もアクセスa2i(アクセス解析イニシアチブ)主催の「アクセス解析サミット2011」に出演します。 思い起こせば前回のアクセス解析サミット2010は、IAやCMSの分野を卒業してアクセス解析の分野でメジャーデビューした場でした。あの後、講演、セミナー、連載、ワークショップ講師、ユーザー会立ち上げ、と一気にテーマを深掘りしていったのが、わずか1年前とは...。今年はもう楽天の事例はお話しできないので、「データドリブンなチームを目指せ」というパネルディスカッションの中で、経験に基づくコツや秘話などについて紹介&議論したいと思っています。 2011年6月2日16:30 – 17:40 (70分) Webマーケッター瞳が探るウェブビジネス現場の研究 「データドリブンなチームを目指せ」 カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社 村上 佳代 氏 ヤフー株式会社 久保井 純 氏 ギルト・グループ株式会社 清水 誠 氏 公式サイト:http://a2i.jp/activity/summit2011

Google Analytics(ga.js)で404エラーページを計測する方法

14 years 6ヶ月 ago
サイト内のリンク切れは、ユーザーにとっての利便性が落ちるだけでなく、被リンクによるSEO効果も落ちるため、定期的に監視して防ぐ必要があります。 リンク切れが発生する理由 リンクの貼り方を間違えた リンク先ページを削除または移動した ユーザーが間違えてURLを入力した サイト内のリンク切れをチェックするツールやサービスもありますが、実際にユーザーが404 Not Foundエラーページを見た場合のURLとリンク元(リファラー)を計測するのが確実です。 Google Analyticsで404エラーページを計測する方法 探してみたところ、見つかったのは昔のurchin.js時代の方法ばかりでした。ga.jsを導入している最近のサイトでの方法は下記の通り。404エラーページのみ、太字の一行を追加します。 code 1 参考:How do I track error pages so they show up in my reports? (Google...

Web担の新記事公開

14 years 6ヶ月 ago
Web担当者Forumの連載 1万円で真似できる“戦略的サイト運用術” - 小さく作って速く改善 の第2回目の記事『サイトに必要なコンテンツをメタデータとマッピングで洗い出す』が4月13日に公開されています。 前回の『サイトの「目的と構成」を、まず図解する』を受け、コンセプトから具体的なコンテンツ構造に落とし込むための方法について提案した内容です。具体と中小の間をつなげて整合性を取るというアプローチは、いろいろな応用が可能で、KPIの定義でもよく活用しています。 ※GW前のドタバタでアナウンスが遅くなりました...。次回は、SEOに関する記事を鋭意執筆中です。

解析タグ実装の3つのメソッド比較:headの非同期はUXに悪い?

14 years 7ヶ月 ago
Google Analyticsの非同期方式は、JavaScriptファイルを並行でロードするだけでなく、ロード完了直後にすぐ計測を実行するようになっています。 ということは、ある程度のボリュームを持つ普通のページの場合、ページ上のコンテンツが全てロードされるよりも前のタイミングで計測されることになります。この結果、確かに計測漏れは減りますが、コンテンツの一部を取得・加工・判定できなくなる、という不都合も生じます。 カスタム変数を使わずに標準的なタグだけでGoogle Analyticsを導入している場合はあまり問題にならないのですが、次のような応用的な計測・解析・分析をする場合に困ることになります。 URLは同じでもページの内容が条件によって切り替わることがあるため、特定のテキストの有無を判定してページ名を変更したい ショッピングカートの完了ページに金額や商品名を出力するのが開発の都合で難しいため、formのhiddenから値を取得したい 画面上にある外部サイトへのリンクを自動判定し、クリック計測したい ...

Google Analyticsのサイト速度を実装してみた

14 years 7ヶ月 ago
5月5日に発表されたGoogle Analyticsの「サイト速度」(ページ読み込み時間)をeVar7のサイトに早速導入してみました。 注意点 図:コンテンツメニューに項目が追加される: 新しいバージョンに切り替えないとレポートにアクセスできない コンテンツメニューの中に項目が追加されている 計測用タグ(トラッキングコード)の修正が必要(修正しないとデータが0秒になる) 前のページのリンクをクリックした時からタイマーが発動し、ページ上の画像などがすべてロード完了するまでを計測している この機能を有効化しても、ページの直帰率は変化しない 毎回計測されるわけではない(割合は10%) レポートの見え方 まだ実装して数日ですが、3%程度の確率で計測されています。 自分で何度もリロードしてみたのですが、ロード完了時に追加でデータが送信されるのは確認できていません。疑問に思ってブラウザでクロス集計してみたところ、時間を計測できているのはGoogle...

FA宣言の5つの真意

14 years 7ヶ月 ago
4/20にTwitterでFA宣言してからはや1週間。この宣言には、5の狙いがあります。 1. 結果より過程が大事 「結果だけを知っても意味がない。コンバージョンに至ったり、至らなかったりするまでのプロセスが重要」いつも、そう提唱しているからには、その原則を貫き、責任ある行動をする必要があるなーと。 2. ターゲティングとスクリーニング Tweetを拾うような人は、感度も関心度も高く、さらに、そこで知ったことをアクションに移せるような人は、判断力も行動力もある。ターゲティングしつつ、スクリーニングとしても機能します。「転職」に対して悪い印象を持っている人もいるので、興味・関心を共有できる人と語りたいのです。 3. マッチングの精度を高める そうと知ってたらウチに...という機会損失を減らしたい。自分から探して狭い選択肢から選ぶよりも、本当に必要とされ、理解されるところで本領発揮したいものです。 4....

Google Analyticsの非同期タグをすっきりさせる方法

14 years 7ヶ月 ago
Google Analytics用にHTML中に貼り付けるタグは、Googleのサンプルをそのまま使うケースが多いですが、意外と無駄が多いので、もっとシンプルに短くできます。バリエーションをいくつか紹介します。 Googleが提供するオリジナル版 code24 pushをまとめる pushは、いちいち分割する必要はありません。まとめて一気にセットしましょう。 code25 pushをやめる _gaqを空で作成しないで最初から値をセットすれば、pushは不要です。 code26 SSLの判定をやめる SSLを使わないサイトなら、URLはべた書きするとコンパクトになります。 code27 さらに 以下は「Optimizing the asynchronous Google Analytics...

オムニチュアサミット2011総力レポート7本を公開

14 years 7ヶ月 ago
3月に米国ソルトレイクシティーで開催されたAdobe Omniture Summit 2011の参加レポートを7本、MarkeZineで公開しました。 2009、2010年は楽天のアクセス解析・最適化推進リーダーとしての参加でしたが、今回は新しい勤務先で業務として参加することができなかったため、会社を休んでPRESS扱いで参加してきました。最初から7本を書く予定だったので、Tweetするヒマもなく必死にメモや写真をとってきました...。 “もはやアナリティクスは中心ではない” デジタルを中心した、新しいマーケティングのルール作りに参加して感じたこと まずは全体の所感をどうぞ。参加の前に決めておいた「3つの知りたいこと」の結論と、この1年で変わったことを中心に書きました。CMSのDayやDMPのDemdexを買収したAdobeの戦略の中でのOmnitureの位置付けは、もはやWebアナリティクスでも最適化でもなく、デジタルマーケティングだったのです。 Twitter、Facebook、LinkedIn、YouTube… ソーシャルメディアの影響力を可視化する「Adobe...

Windowsを遠隔操作してきた10歳との新コミュニケーション分析

14 years 7ヶ月 ago
図:iPadのリモートデスクトップ用アプリ:我が家のiPadには、リモートデスクトップやVNC、LogMeIn系アプリがたくさん入っていて、自宅とクラウドPCを遠隔操作できるようになっています。 WindowsやMacをiPadやiPhone、デスクトップから遠隔操作するというこのスタイルは、大震災の後に活躍しました。 理由1. 会社のMacを使えた まず、翌週の自宅待機中に、会社の作業環境をそのまま使えます。GmailやDropboxなどでデータはローカルに置かないようにしていたものの、環境が変わると何かと不便です。 理由2....

小四の子どもがWikiを更新する理由

14 years 8ヶ月 ago
幼稚園のころからGoogleを使って、ゲームのヒントや情報、攻略をいつも検索しています。PCの前にいない時は、iPhoneやiPadのSafariも使います。ゲームの攻略本を数冊買ったことがあるんですが、「本だと更新されないしコメントもない」のでWikiの方が良いそうです。最近はどんなゲームでも、すぐに誰かがWikiを立ち上げてくれます。 先週、こどもがWikiの編集画面を開いて更新しているのに気づき、「うわ、壊したり変なこと書いていないかな」と心配になって、聞いてみました。 パパ「えー、編集の方法知ってるの?」 子ども「うん。書き方が難しいけど、もうおぼえた。」 図:10歳がWikiを更新中: パパ「あー、この縦棒で表ができるんだ。」 (話を引き出すために知らないフリをしてます。教えていないのに、どうやって覚えたんだろ...ま、結果とソースを見比べればだいたい分かるか) 子ども「うん。○○のページがなかったからオレがページ作ってあげたの。メニューにリンクも足してある。」 こんな風に、小さな手でマウスを操ります。左クリックは左手で、右クリックは右手、と両手を使います。マウスが大

EMCとSDL TridionがWCM分野で提携を発表

14 years 8ヶ月 ago
1年前に「EMC DocumentumとFatWireが提携」というニュースをお知らせしましたが、EMC (Documentum)が今度はSDL (Tridion)とも提携する、と発表しました。 情報元: EMC and SDL to Expand Web Content Management Solutions (EMC Press Release) EMC and SDL Strike an Agreement for Web CMS (CMSWire) FatWireの時と同じで、EMCが自社製品を捨てたWCM(Web用CMS)部分を補完するのが目的だそうです。 多言語対応など顧客の幅広いニーズに応えるため、と。 FatWireとSDL TridionのWCMはタイプが異なるので、両方を取り揃えておくと確かに強い。リポジトリを核としたECMスイートを売りにするEMCならではの動きですね。

スコアリングの実装方法:SiteCatalyst編

14 years 8ヶ月 ago
アクセス解析研究会で取り上げたスコアリングの実装方法を紹介します。今回はAdobe SiteCatalyst編です。Google Analytics編は少しお待ちください。 元ネタはこちら:Visitor Scoring in SiteCatalyst (Omniture Industry Insights) 1年前のOmniture Summit 2010で紹介された手法です。 スコアリングの分析に関して、SiteCatalystがGoogle Analyticsよりも優れているのは: ディメンションとメトリックス(指標)の両軸を使えるので、スコアリングの妥当性を検証できる 使えるカスタムイベント変数が多いので、複数の軸でスコアリングできる 訪問よりも長い期間でスコアを蓄積できる 実装方法 計測用JavaScript(s_code.js)のs_doPlugins関数の中に、下記のようなコードを追加するのが楽でオススメです。 code 23 サンプルコードの説明: ...

「個客とIAとアクセス解析」で伝えたかったこと

14 years 9ヶ月 ago
2011年2月23日に、初の個人セミナーを開催しました。 楽天の看板が外れたにも関わらず、40名満員御礼のセミナーとなりました。 開催に至った経緯 アクセス解析イニシアチブでのウェブアナリスト養成講座が3日で満員になってしまったので、個人ベースで館田さんと追加開催の企画をしたのですが、同じ内容をリピートすることはしたくないので、構成を入れ替え、実習を省き、新しいコンセプトダイアグラムを追加しました。セミナーもPDCAです。当日の質問や表情、Tweet、感想ブログなどから得られた気付きを反映して改善しています。 やってみて分かったこと 楽天の知名度を借りなくてもみんな集まってくれるし、話すネタはある。 コンセプトダイアグラムは役に立つと確証を得た。ただし、もっと明確に定義しないと普及しないかも。 クリエイターの価値を高めるための話は価値がある。 単独指標のみの分析や、セグメントやクロス集計を伴わない単純な集計では意味がない、ともっと伝えたい。 ...

社外CMO就任のご挨拶

14 years 9ヶ月 ago
日本ウェブ協会主催の「IAチャンネル」で2010年11月から事例として取り上げてきた神奈川県の地ビール蔵「サンクトガーレン」ですが、 わたくし清水 誠はこのたび、社外cmoに就任することになりました。 オンラインでの売り上げを3倍にします。 清水 誠でございます。WebやITの重要性がますます高まる中、今後もWeb戦略立案、解析と最適化、事例の発表などに全力で取り組んで参りますので、何卒、倍旧のご指導・ご支援を賜りますようお願い申し上げます。 役員報酬:毎月ビール1ダース ご相談はお問い合わせフォームよりご連絡ください。 以上 サンクトガーレン有限会社 社外cmo 清水 誠

Omniture Summit 2011に参加します

14 years 9ヶ月 ago
今年もOmniture Summit 2011に参加できることになりました。今回で3回目です。 セッションは時間帯が6つあり、それぞれの時間帯で約10のセッションが同時進行します。私が参加予定なのは: 403 Dude, Where's My App? Increase the Return of Your Mobile App Investment スマートフォンアプリの解析・最適化の事例 606 Create Winning Digital Experience with Integrated Content Management and Analytics 買収したDay SoftwareのCMSとOmnitureとの連携について 303 ROI All-Stars: True Stories on Conversion Optimization Success 5つの事例についてのラウンドテーブル形式のQ&A大会 312 When the Conversion Isn't a Purchase: Tactics...

Web担当者Forumで新連載スタート

14 years 9ヶ月 ago
一年前のIA2010キックオフで予告していた新連載がようやくスタートしました。 1万円で真似できる“戦略的サイト運用術” - 小さく作って速く改善 第一回目は『サイトの「目的と構成」を、まず図解する』です。USの本場IAシーンではメジャーだった手法「コンセプトダイアグラム」を簡単に描く方法について紹介した日本初のコンテンツです。 IAやCMS、Web解析、マーケティング、CRMなどの実務経験から得たノウハウを統合して小さく実現するための方法について、今後も模索していきます。

「Web・ソーシャル戦略をビジネス成果につなげるアクセス解析」レポートとPDF公開

14 years 9ヶ月 ago
1/18セミナー「第4回Webエンゲージメントセミナー:Web・ソーシャル戦略をビジネス成果につなげるアクセス解析」のレポートが公開されています。プレゼン資料もPDFでダウンロード可能です。楽天在籍中の最後のセミナーであり、過去最高の出席者数で会場は後ろまで満席となりました。 [セミナーレポート:第4回Webエンゲージメントセミナー] Web・ソーシャル戦略をビジネス成果につなげるアクセス解析

Yahoo!トップページにSiteCatalystを入れるとしたら

14 years 9ヶ月 ago
SiteCatalyst経験者の中途採用募集で一時Twitterを賑わしたYahoo! JAPAN。もし元楽天の解析リーダーがYahoo!のトップページにSiteCatalystを導入するなら、と妄想しながら実装してみました。現役時代には書けなかったエントリーです。 勝手に想像した要件 Yahoo!のトップページはデスティネーションではなくスタートページなので、流入ではなく離脱を分析することで、送客のコントロール精度を高めたいハズ。 全ページビューを計測するのはサーバー負荷やコストの面で非現実的。用途を絞り込むことで、計測コール数を最低限に抑えたい。 ...
確認済み
2 時間 23 分 ago
ユーザー視点のWeb設計・分析を実践&開拓中 2024-03-18T04:25:51.531Z
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