Webショップ作成の基礎知識まとめ!サービスの種類や開業手順、準備するものをご紹介

ネットショップ(Webショップ、ECサイト)を開業するにあたって、どのような流れで進めて、何を準備すればいいのでしょうか。この記事では、ネットショップの開業を検討中の人に向けて、ネットショップを開業するメリットや開業手順、準備に必要なもの、ネットショップを作成できる主なサービスについて解説します。ネットショップを開業する際にお役立てください。
※この記事は読者によって投稿されたユーザー投稿のため、編集部の見解や意向と異なる場合があります。また、編集部はこの内容について正確性を保証できません。

 

 (目次)

  • ネットショップ(WEBショップ)とは?
  • ネットショップを開業するメリット
  • ネットショップ作成方法は3種類
  • モール出店型のおもなサービス
  • インスタントカート型自社ECのおもなサービス
  • ネットショップを作成する手順
  • ネットショップ開業に必要なもの
  • ネットショップを開業する際の注意点
  • まとめ

この記事は、ネットショップかんたん作成のshop byが運営するオウンドメディア「ECナレッジ」から転載しています。  https://shopby.jp/ecknowledge/ 

ネットショップ(WEBショップ、ECサイト)とは?

インターネット上では、さまざまな商品やサービスが販売されています。これらの売買を行えるWeb上のショップがネットショップです。WEBショップ、ECサイトなどともいわれます。ネットショップでは、食品や日用品、家電製品、大型家具といった幅広いジャンルの商品やサービスを販売できます。

商品やサービスの売買だけでなく、決済や発送、在庫管理などのネットショップの運営に欠かせない業務もオンラインで完結させられます。

■ネットショップと実店舗の違い

実店舗の場合、店舗を建てる際に土地代や賃貸料などの費用がかかります。さらに、備品や電気・水道などのインフラを整え、仕入れた商品を並べるといった準備も必要です。集客では、チラシの配布や地域メディアに広告を配信するといった宣伝も欠かせません。

一方、ネットショップはインターネット上にECサイトを構築するだけで開業できます。Web広告やSNSなどを活用して集客を行える手軽さも利点です。開業に必要なコストは、ECサイトの開発費や広告費などがありますが、ネットショップは実店舗をもつよりも安いコストで開業できます。

ネットショップを開業するメリット

ネットショップを開業した場合、どのようなメリットが得られるのかについて解説します。

■顧客層が広い

ネットショップのメリットは、いつでもどこでも誰にでも商品やサービスを買ってもらえることです。時間や場所に制限がないため、国内だけでなく海外の顧客層も取り込めます。実店舗の場合、店舗が遠い場所にあれば、目当ての商品があっても顧客に買ってもらえません。

その点、ネットショップなら、実店舗に足を運べない顧客を含めた広いターゲット層を集客できるため、販売機会を最大化できます。

■コストを抑えて開業できる

上述したとおり、ネットショップと実店舗では開業に必要なコストに明確な差があります。実店舗を開業した場合は、土地代や家賃、内装のリフォーム、陳列棚やレジといった備品などの準備に1,000万円程度の費用が必要といわれています。これに加えて、毎月の家賃や光熱費などがかかります。

一方、ネットショップでは、サーバーやインターネット回線、パソコン、カメラ、ECサイト構築費などの費用がかかります。ネットショップの出店形態にもよりますが、0~500万円程度のコストが必要です。実店舗に比べ、Webショップのほうが安いコストで開業できます。

ネットショップの基礎知識

ネットショップの作成方法は3種類

ます、ネットショップの出店形態は「モール出店型」「自社EC構築型」の二つに分けられます。そのうち、自社EC構築の方法には、「スクラッチ型」「ASP型」「インスタント型」などがあります。分類方法は明確な基準はないので、内容をみて判断しましょう。

■モール出店型

モール出店型とは、モールと呼ばれるECサイト上に多数のネットショップが開業できる出店形態を指します。モール出店型を選んだ場合、モールの知名度や集客力を最大限に活かしたショップ運営が可能です。

自社ECに比べ、ネットショップの開業に必要な機能やテンプレートがそろっているため、すぐにネットショップを始められます。代表的なモールには、Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングなどがあります。

■自社EC構築型(スクラッチ)

スクラッチ型は、ECサイトの基盤開発から運営までを自社で管理できる出店形態です。デザインやレイアウトの設計はもちろん、自社にあった機能を備えるECサイトを構築できます。ECサイトの構築には時間とコストがかかりますが、競合他社と差別化ができるオリジナルのネットショップを作れます。EC-CUBEやEC-BEINGなどがサービスを提供しています。カスタマイズが基本のため、コストは高額になります。

■自社EC構築型(ASPカート利用)

ASPカートとは、決済システムを備えたECサイトを簡単に作成できるサービスです。ネットショップに必要なショッピングカート機能や受注管理システムなどが用意されているため、専門知識がない人でもネットショップを開業できます。また、システム更新などのシステム管理は、ASP側で対応してくれます。MakeShopやfutureshop、カラーミーなどが知られています。

■自社EC構築型(インスタントカート利用)

インスタントカートとは、無料でWebショップを構築できるツールやサービスの総称です。初期費用や月額料金、手数料などがかからないことが多く、低コストでネットショップを開業できます。最短数分程度で始められるサービスもあります。代表的なサービスには、shop by、BASE、STORESなどがあります。

モール出店型のおもなサービス

モール出店型を代表する楽天やAmazon、Yahoo!ショッピングの特徴について解説します。

 ■楽天市場

楽天市場は、国内でも会員やアプリユーザーが多いECモールです。楽天カードや楽天モバイルといった楽天グループの他サービスの顧客の囲い込みが可能なため、多くの新規顧客を獲得できる可能性が広がります。運営する規模にあった出店プランを選べて、売上や規模の拡大・縮小に応じたプランの変更も可能です。

■Amazon

Amazonは世界中で広く利用されているECモールです。商品単位での出品が可能なため、個人でも気軽にWebショップを始められる特徴があります。世界中に顧客をもち、高い知名度を活かした集客が可能です。
Webショップの運営に必要なコストは、月額料金と売り上げに応じた手数料のみです。また、有料オプションとして、Amazonに在庫管理や受注、配送、カスタマーサポートなどを任せられます。

■Yahoo!ショッピング

Yahoo!ショッピングは、楽天市場に並ぶ知名度の高さで知られるECモールです。現在では出店料と月額料金が無料となっており、低コストで開業できるようになりました。
ほかのECモールとの違いは、Webショップ内に外部リンクを設置できる点です。自社のオウンドメディアやホームページ、ECサイトなどに誘導できます。

自社EC(インスタント型)のおもなサービス

インスタント型のサービスにもいろいろありますが、ここではshop byについて特徴を紹介します。

■shop by

shop byは、2020年9月にリリースされた比較的新しいサービスです。初期費用は不要、月額料金も不要で、発生した注文に対してのみ手数料が発生します。注文が入らなければコストはかからないので、ネットショップを初めて運営する方だけでなく、すでにECサイトを運営しているが特定のブランドを切り出して世界観を前面に打ち出す2店舗めなどにも使われます。

ASPカートなどが多種多様な機能を実装しているのに対し、shop byでは必要な機能に絞ることで運営者が日常業務で迷わないように工夫しています。

作成手順

ネットショップを作成する手順

ネットショップを開業するには、いくつかのプロセスを経て準備を行う必要があります。ここでは、具体的な手順を解説します。

1.ショップのコンセプトを決める

販売する商品が決まっていない場合、まずはショップのコンセプトを明確にしましょう。コンセプトを決める際は、「誰をターゲットにするのか」「誰にどのような価値を与えたいのか」といったポイントを考慮する必要があります。ターゲットやコンセプトを具体化すれば、集客が行いやすくなります。

2.販売する商品を決める

次に、コンセプトをもとに、どのような商品を売るのかを決めます。販売する商品を選ぶ方法として、メーカーなどから商品を仕入れて売るケースとハンドメイド作品を売るケースに分けられます。どのような商品を選んだ場合でも、販売するジャンルや売れ筋などを把握しておきましょう。また、販売する種類によっては、免許や許可証の取得が必要です。

3.出店方式を決める

コンセプトや販売する商品が決まったら、上述したWebショップの種類の中から自社にあった出店方式を選びます。それぞれ向き不向きがあるため、特徴やメリットを比較検討して決める必要があります。また、出店方式によってECサイトの作成にかかる期間が異なるため、ネットショップを開業したい日から逆算して余裕のあるスケジュールを計画しましょう。

4.決済方法を決める

「クレジットカード決済」「コンビニ決済」「代金引換」は、ネットショップで広く利用されているため、導入をおすすめします。ほかにも、クレジットカードをもっていない人向けに「銀行振込」や「キャリア決済」などの選択肢もあると幅広い顧客層に利用してもらいやすくなります。決済方法を選ぶ際は、決済時の手数料も考慮しましょう。

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5.配送方式を決める

決済方法が決まったら、次は配送方式を設定します。商品の品質を保ちながら顧客の手元に届けるためには、配送の質にこだわる必要があります。商品の破損や紛失が起これば、顧客からクレームを受けるだけでなく、自社やネットショップの評判を落としてしまうかもしれません。
 Webページに配送方法の流れや梱包内容について説明文を記載するなど、顧客が安心して商品を購入できるように工夫を施しておきましょう。

6.ショップをオープンする

すべての準備が整ったら、ネットショップをオープンします。オープンしても商品を購入してくれる顧客がいなければ意味がありません。Webショップに見込み顧客を呼び込むためには、ターゲットにあった集客を行う必要があります。
集客方法には、Web広告の掲載やメールマガジン、SNS、ブログなどが挙げられます。いずれの方法をとっても、集客効果が出るまでには時間がかかることを理解しておきましょう。

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ネットショップの準備に必要なもの

Webショップは、ECサイト以外にも必要なものがあります。Webショップの開業に欠かせないものについて確認しておきましょう。

■カメラ・パソコン

カメラは商品画像を撮影する際に不可欠です。商品のイメージを顧客に伝わりやすくするためにも、カメラの画質や性能にこだわりましょう。パソコンはWebショップの運営や管理に欠かせません。スペックなどを確認した上で、自社にあうものを用意してください。

■ドメイン

ドメインとは、インターネット上の住所のようなものです。自社でサーバーを用意する場合は、ドメイン取得サービスを利用してドメインを取得する必要があります。取得には月額料金や年間費用がかかります。

■取引口座

取引口座は、事業用資金とそのほかの資金を区別するために重要なものです。Webショップを開業すれば、お金の出入りや残高などを帳簿に記録する必要があります。Webショップ専用の取引口座があれば、帳簿との照合がしやすくなります。

■梱包資材

商品を安全に顧客の手元に届けるためには、輸送中に商品が破損しないよう梱包することが大切です。そのため、商品のサイズや種類にあった梱包資材を用意しておきましょう。

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 ■受注管理システム

受注管理システムは、受注や在庫管理、入金確認などの業務を一元管理する際にあると便利です。たとえば、在庫管理では在庫状況を一目で把握できるため、品切れや商品の問い合わせがあった場合にも迅速に対応できます。

ネットショップを開業する注意点

ネットショップは無料で簡単に始められる特徴がある反面、その気軽さが失敗を招く場合があります。

ネットショップの失敗例として、「コンセプトを明確にしなかった」「集客の重要性を理解していなかった」「リピート率を高める対策をしていなかった」などが挙げられます。十分な準備をしていなかったために売上が伸びず、撤退を余儀なくされたショップも少なくありません。

ネットショップを成功させるためには、コンセプトとターゲットを明確にすることが重要です。明確なコンセプトやターゲットを設定すれば、効果的な集客が行えるため、失敗例のような問題を防げるでしょう。

まとめ

ネットショップ(Webショップ)は、実店舗よりも安いコストで商品の販売を行えるだけでなく、海外にビジネス商圏を拡大できます。出店方法はさまざまな種類があるため、特徴やメリットなどを比較検討し、自社にあったものを選びましょう。

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