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[特集]ウェブ電話のすべて――ネットマーケティング最前線
“よし、買おう”への最後のひと押し!
SEO/SEM/LPOでは勝負がつかない! ネット営業の最終兵器「ウェブ電話」を活用しよう
ウェブ電話で成果の承認
成果報酬型広告システムに対応した
「フォンバナー」を開発
株式会社メンバーズ
http://www.members.co.jp/
- 設立:1995年6月26日
- 事業内容:ウェブインテグレーション事業、デジタルコミュニケーション事業、メディア開発事業
ウェブ電話の技術を応用し、オリジナルアフィリエイトサービスを
企業のホームページ制作やオンライン広告、ネットリサーチなど、インターネットを中心としたインタラクティブ・マーケティング・ソリューションをワンストップで提供する「株式会社メンバーズ」(以下、メンバーズ)。設立は1995年、昨年11月には名証セントレックスに上場と、業界における歴史は長い。
メンバーズでは2006年11月より、ウェブ2.0時代に対応した独自のアフィリエイトネットワーク(成果報酬型広告)サービス「メンバーズMリンク」を本格的に開始。広告主のブランド名を用いた広告主独自のアフィリエイトネットワークを開設し、CTR(クリック率)やコンバージョン率(成約転換率)の高い広告クリエイティブや受け皿(ランディングページ)もメンバーズが制作するなど、トータルサービスの提供を特長としている。
「アフィリエイトサイトのリクルーティングも機械的に行うのではなく、広告主のマーケティング戦略に沿ったサイトを捜すなど、きめ細かいサービスを心がけています」(サービス開発本部 中島浩和氏、以下同)。
広告主は、「メンバーズMリンク」を活用することで、自社ブランドや商品に共鳴した個人とのネットワークが構築できるというわけだ。その独自性からか、サービス開始後半年で、71社がこのサービスを採用している。
その「メンバーズMリンク」で、新たなサービスとして注目されているのが、バナー広告が電話になる「フォンバナー」。これは、リンクのウェブ電話のサービスをベースに、ユーザーがバナーをクリックすると、広告主のコールセンターなどへ直接電話をかけることが可能な機能を付加したサービスだ。
「通常のアフィリエイトサービスでは、ユーザーがバナーをクリックすると広告主のサイトへジャンプして資料請求や商品やサービスの購入プロセスに進みます。対して『フォンバナー』の場合は、バナー自体に『電話で申し込み』か『ネットで申し込む』の選択表示があり、『電話で申し込む』をクリックするとフォンバナーのポップアップ画面が表示される。その後はウェブ電話と同じで、ヘッドセットを使ってダイレクトコールをするか、携帯電話や固定電話にコールバックのリクエストが入れられます」
これまでのアフィリエイトサービスでは、エンドユーザーのバナーのクリックからコンバージョンまでの流れはウェブサイトで完結していたが、「フォンバナー」ではそこに、「電話」という会話機能を追加しているのだ。果たして、その理由とは何なのだろうか。
潜在顧客の不安を解消して、コンバージョン率をアップ
「アフィリエイト広告の成果対象である資料請求や申し込みは、ユーザーがサイト上の入力フォームに住所など、自身の情報を入力する必要があります。ところが保険の資料や中古車の査定の申し込みとなると記入項目が多く、その煩わしさから入力途中で離脱してしまうケースが多く見られました」
入力中の離脱の原因は、次の3つが挙げられる。
- インプット情報が多すぎる
- タイピングが不得意
- 個人情報の入力に対する不安
入力情報の多さから離脱するというのは、多くのインターネットユーザーが経験しているのではないだろうか。タイピングが不得意ならなおさらだ。また、ネットがらみの個人情報漏洩は後を絶たず、個人情報を入力することに迷いを生じるユーザーも少なくない。
ところが「フォンバナー」では、ウェブ電話を利用して広告主のコールセンターなどへ直接電話がかけられる導線と、広告主のサイトへ誘導する導線の2種類を提供。潜在顧客の不安を解消することで離脱率を下げ、成約効果の向上を狙っている。もちろんこういったこと以外に、電話を介して担当者に対する親近感が増したり、ユーザーの真のニーズを理解してアプローチすることで、成約率アップを図れるという側面もある。
ページ離脱を防ぐには?
タイピングが不得意
たくさんの文字を入力しなくてもすむ
個人情報のやりとりが不安
成果の承認も電話機で記録! 成果報酬型時代のシステムを実装
また、「フォンバナー」の技術が突出しているのは、電話からの資料請求や申し込みも成果対象に加えられるしくみを実装していることだ。
「ここがもっともこだわった点です。これまで、ウェブ広告の世界の課金体系は掲載課金からクリック課金、そして現在主流となっている成果報酬型課金へとシフトしてきました。ならば『フォンバナー』でも、これまであったペイパーコール(着信課金型サービスモデル)だけではなく、成果報酬型広告に対応したシステムを開発すべきだと。一歩先を読んだサービスを提供することで、独自性や優位性を確立するようにしました」
具体的には、コールセンターとユーザーとの電話が成果に結びついた場合は、電話を受理したオペレーターが切断の前に「♯」「1」(他の数字に変更することも可能)をプッシュ。サーバーにその成果が記録されて、成果報酬対象として記録されるというしくみだ。
成果に結びつく
切断の前に「#」「1」をプッシュ
今後、「フォンバナー」が普及するにつれ、いたずら電話など、成果に無関係な電話が増えてくることも想定される。そこでより確実性の高い承認システムが構築されていないと、広告主にとって「フォンバナー」はコストだけがかさむ、無駄なシステムになる恐れがある。そういった意味からも承認システムを実装することは不可欠だったという。まさに、先を見越した戦略といえるだろう。
「現状は、ダイレクトコールよりコールバックによる問い合わせが多いのですが、今後ウェブ電話が普及するにつれてヘッドセットの利用者も増え、より『フォンバナー』へのニーズも高まっていくでしょう。私たちとしても、『メンバーズMリンク』の機能の一つとして『フォンバナー』を現状で満足することなくバージョンアップしながら、クライアントに好まれるサービスを提供していくことが、これからの課題です」
また中島氏は「フォンバナー」の開発が実現した理由として、ウェブ電話のカスタマイズ性の高さと、リンクとの協業体制も大きな要因と分析。今後も互いの技術を持ち合うことで、さらに利便性の高いサービスが提供されるに違いない。
この記事は、書籍『ウェブ電話のすべて ~ネットマーケティング最前線』の内容をWeb担向けに特別にオンラインで公開しているものです。
ウェブ電話のすべて ~ネットマーケティング最前線
ウェブサイトからボタンをクリックするだけで電話がつながる
ネット営業の最終兵器を活用しよう
ウェブ電話は、企業や店舗とサイト閲覧者をダイレクトにつなぐ「ネット営業の最終兵器」となり得る技術として関心が高まりつつある新しいコミュニケーションツールだ。ウェブ電話のサービスを使えば、お客様はウェブサイトに設置したボタンをクリックするだけであなたの会社に電話をかけられる。ユーザ側には通話料がかからない無料ダイヤルなので、サイト運営者側には、お客様からの問い合わせが増える、直接話せることにより成約率がアップするなどのメリットがある。
本書は、すぐにでも応用できる導入事例を満載しつつ、ウェブコミュニケーションの仕上げとなるであろう最新ツールとその利用の実際を解説する。ネットでより多くの顧客を獲得したいすべての人たちにとって、ネット戦国時代を生き抜くための具体的な指南書となるだろう。
ウェブ電話 → http://web-denwa.jp/
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