2024年上半期、広告苦情は4,000件超! 健康食品やオンラインゲームの誇大広告に注意【JARO調べ】
苦情件数は減少傾向。広告の定期購入やNo.1表示、アフィリエイト、ダークパターンなどが問題に。
8:00 調査/リサーチ/統計 | 調査データ
日本広告審査機構(JARO)は、広告に対する苦情に関して、2024年度上半期(4月~9月)の統計を発表した。本調査は1974年から年2回公表している。
2024年度上半期の苦情は4,095件で減少傾向が続く
2024年度上半期の総受付件数は5,311件、うち苦情は4,095件となり、前年同期比92.3%と減少。過去最多だった2020年度からは漸減傾向が続いている。一方で、肯定的な意見である「称賛」、事業者からの相談である「照会」は増加した。
苦情の内容を業種別に見ると、「医薬部外品」が251件で最も多く、以下「健康食品(保健機能食品以外)」、「オンラインゲーム」と続いた。上位の項目で特に増加が目立ったのは「健康食品(保健機能食品以外)」で、前年同期比133.8%となり、特に精力増強をうたうものが急増した。
媒体別に見ると、前年同期と同様にインターネット、テレビ、ラジオの順で上位に。インターネットは2,000件で微増、その他の媒体は全て減少となった。
なお、今期の「見解※」は11件で、厳重警告8件、警告2件、要望1件、助言0件の内訳となった。そのうち、定期購入の事例は6件、No.1・高評価%表示が含まれていたのは5件、アフィリエイトが関係するものは6件だった。
※見解:JARO業務委員会で苦情の内容を審議し、広告の適正性について示す意見や指摘のこと。「警告」「要望」「提言」のいずれかで申立者(相談者)・被申立者に伝えられる。
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