フリーが金融サービス仲介業に登録、GMOあおぞらネット銀行のBaaSで「フリー支店」運営

中小・中堅企業向けSaaS型クラウドサービス事業のフリー(freee)は、金融サービス仲介業の登録を2024年12月19日付で完了した、と1月8日発表した。これに伴い、同社のサービスから申し込みできる法人向け口座の提供を同日始めた。GMOあおぞらネット銀行のBaaS(バンキングアズアサービス)＝銀行機能を外部提供する仕組み＝を使って同行「フリー支店」の名で運営する。

フリーが展開するオンラインで会社設立が容易にできるサービス「freee会社設立」から会社の設立手続きをする際、GMOあおぞらネット銀行フリー支店の口座開設の申し込みが同時にできるようにした。法人の設立件数が増加傾向にある中、設立時に銀行口座の開設が煩雑な作業になる現状を受けた。freee会社設立で入力した情報が法人口座開設申し込みにそのまま使える。

法人口座の開設は、会社の設立を待って可能になるのが一般的だが、freee会社設立では、設立前から口座開設が申し込める。通常で約2週間ほどかかる定款認証の期間を利用して口座開設を申し込むと、法人口座の開設時期が早まり、ビジネスでの口座使用が迅速に可能になる。ただし、口座の開設には銀行による審査が別途必要になるため、必ず開設できるとは限らない。