検索エンジンシェア、中国とロシアを除く38か国で「Google」がトップ【アウンコンサルティング調べ】

2019年7月時点の世界40か国・地域における主要検索エンジンシェアを調査。

アウンコンサルティングは、世界40か国・地域における主要検索エンジンシェアに関する調査結果を発表した。同社では2012年11月より推移を調査しており、2019年7月時点のデータから算出したものとなっている(前回:2019年3月)。

なお本調査での「検索エンジン」は、「検索システムを提供する会社、ブランド」を指す。たとえば「Yahoo! JAPAN」は、検索エンジンとしては「Google」という扱いになっている。同様に「Yahoo!台湾」「Yahoo!香港」は「Bing」という扱いとなる。

中国とロシアを除く38か国で「Google」がトップ、2位に現れるお国柄

それによると、検索エンジンシェアにおいては、PC・モバイルともに、中国とロシアを除く38か国で「Google」がトップだった。

まず中国は国策の関係もあり、圧倒的に「Baidu」が強く、PC・モバイルともにほぼ1強状態だ。

 

一方ロシアは、国内大手の検索エンジン「YANDEX」が「Google」と拮抗。PCでのシェアは抜きつ抜かれつだったが、モバイルはじょじょに「Google」がシェアを減らしている状況が続いている。

そして今回、調査開始以降初めて、モバイルの検索エンジンシェアについて、「YANDEX」が48.79%となり、「Google」47.88%を上回った。基本的に国内企業のサービスのため、Googleより利便性が高く、ユーザーの支持を集めた結果と考えられる。

アウンコンサルティングでは「もともとロシアのAndroidベースの携帯電話は基本設定上、検索エンジンとしてGoogleが設定されていました。しかし、2017年にロシアの独占禁止当局がGoogleに対して検索エンジンやアプリを選ぶ権利を与えるよう義務付け、それ以降、少しづつモバイルでのGoogleシェアは減少していきました。現在も、YANDEXとGoogleはシェアにおいて競り合っている状況であり、今回僅かではありますがYANDEXのシェアがGoogleを上回ったと考えられます」とのコメントを寄せている。

 

その他、40か国の主要検索エンジンのシェアは表のとおり。ほとんどの国が、1位「Google」2位「bing」の状態だが、2位については、韓国「Naver」、ベトナム「CocCoc」、あるいはトルコ「YANDEX」、オーストリア「DuckDuckGo」などが挙がっている国もある。

 
 
 
 

調査概要

  • 【対象国】OECD加盟主要国を中心に、アウンコンサルティングにて抽出
  • 【調査方法】インターネット利用率はCommitted to connecting the world(https://www.itu.int/en/ITU-D/Statistics/Pages/stat/default.aspx)を参考に、検索エンジンシェアはStatCounter(http://statcounter.com/)を参考に算出
  • 【調査対象時期】2016年1月~2019年7月
  • 【調査日】2019年8月1日~23日
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