米アカマイ、第3四半期のインターネット現状レポートで平均接続速度は連続で4Mbps超
クラウドサービスの米アカマイ・テクノロジーズは、独自ネットワークからの収集データに基づく2014年第3四半期(7-9月)のインターネットの現状レポートを1月9日発表した。世界の平均接続速度は2四半期連続で4Mbpsのブロードバンドしきい値を超えたものの、第3四半期はわずかに低下して2.8%減の4.5Mbpsだった。世界のブロードバンド普及率は前四半期から1%増加して60%になった。攻撃トラフィックでは、最大の発信源はこれまでと同様に中国で、米国のほぼ3倍だった。
平均接続速度は上位10ヵ国のうち6ヵ国で増加し、上位10ヵ国はすべて10Mbpsの高速ブロードバンドしきい値を大きく上回った。前四半期比で平均接続速度が伸びた国の中で日本は15Mbpsと成長率が最も低く、0.8%増加しただけだった。シンガポール(12.2Mbps)とアイルランド(13.9Mbps)は10%以上増え、シンガポールは18%増と最大の成長率だった。世界の平均ピーク接続速度は低下し、2.3%減の24.8Mbpsとなった。香港が84.6Mbpsと最高で、シンガポールが83Mbpsで続いた。
ブロードバンド普及率は、ランキング対象の99ヵ国・地域のうち55ヵ国・地域で上昇。トップは韓国の96%で次いでブルガリアの95%だった。攻撃トラフィックは発生源として201ヵ国・地域を観測し、中国が50%を占めた。米国は前四半期から約25%増えた。中国と米国の2ヵ国だけが10%を超えた。上位10ヵ国・地域のうちインドネシアは唯一低下し、前四半期の15%から1.9%に減少した。攻撃トラフィックの64%は、中国が含まれるアジア太平洋地域を発信源にしている。
アカマイ・テクノロジーズ
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