アカマイ、インターネット現状レポート2012年第4四半期版で攻撃の発信元の4割以上は中国

世界の平均接続速度は2012年第3四半期から5%の伸び、平均ピーク接続速度も4.6%上昇

山川 健(Web担 編集部)

2013年4月24日 15:17

クラウドプラットフォームのアカマイ・テクノロジーズは、独自のネットワークから収集したデータをまとめたインターネット現状レポートの2012年第4四半期(10-12月)版を4月24日発表した。攻撃トラフィックの最大の発信元は引き続き中国で、発信量全体の4割以上を占めていた。平均接続速度は世界で2012年第3四半期(7-9月)から5%上昇。平均ピーク接続速度も第3四半期から4.6%伸びた。

第4四半期は177の国・地域を発信元とする攻撃トラフィックを観測。第3四半期の180ヵ国・地域からは減少した。中国からの発信は第3四半期の33%から41%に増加し、2番目の米国は13%から10%に低下。中国は米国を大きく引き離して最大の発信元になっている。3番目にはロシアを抜いたトルコが4.7%で入った。第4四半期に観測された攻撃トラフィックの75%は上位10ヵ国・地域からだった。

第4四半期の世界の平均接続速度は第3四半期から5%伸びて2.9Mbps。98ヵ国・地域で上昇し、上昇率が最高だったのはコートジボワールの23%。前年と比べると全体で25%伸び、上昇率が20%を切ったのはオランダ、香港、日本だけだった。平均ピーク接続速度は第3四半期から4.6%伸びて16.6Mbps。第3四半期と同様、香港が最高で6.2%増の57.5Mbpsを記録した。前年比では全体で35%上昇した。

アカマイ・テクノロジーズ
http://www.akamai.co.jp/

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