グーグルもBingも大喜び、WP 6.5のネイティブサイトマップがlastmodをサポート
グーグル検索SEO情報②
グーグルもBingも大喜び、WP 6.5のネイティブサイトマップがlastmodをサポート
最新のコンテンツをクロールしてもらえる (Gary Illyes on LinkedIn) 海外情報
WordPressは、標準でサイトマップを生成する。バージョン6.5で機能更新があり、サイトマップにlastmod
を出力するようになった。lastmod
は、コンテンツの最終更新日をクローラーに伝える要素だ。
WordPressのサイトマップがlastmod
をサポートしたことについて、グーグルのゲイリー・イリース氏がリンクトインに投稿した:
サイトマップの
lastmod
要素は、クローラーがページのクロール頻度を判断するのに役立つシグナルだ。WordPressを使っているなら、パスカル・ビルヒラーとWordPress開発コミュニティのおかげで、バージョン6.5以降はこのフィールドが自動的に設定されるようになった。WordPressのアップデートをためらっている人は、プラグインの競合がないタイミングを見計らって、思い切ってアップデートすることをおすすめする。僕のように、バージョン2を使い続けるのはやめよう。
WordPress以外のCMSを使っている場合は、ユーザーにとって重要な変更、つまりサイトにとって重要な変更があった日付を
lastmod
に設定するといい。
Bing検索のプロダクトマネージャのファブリス・キャネル氏はイリース氏の投稿に次のようなコメントを残した:
アナウンスありがとうございます! WordPressバージョン6.5への多大な貢献をされたパスカル・ビルヒラー氏とゲイリー・イリース氏、グーグル、そしてWordPress開発コミュニティに心より感謝申し上げます。
lastmod
シグナルのサイトマップ統合は画期的なものであり、数百万のウェブサイトにとって、コンテンツ変更時の貴重なデータを提供し、クロール活動の最適化と検索エンジンにおけるコンテンツ鮮度の確保を可能にします。WordPressのアップデートをためらっている方は、この機能をアップデートのきっかけとして考えてみてください。
lastmod
をサイトマップに実装するウェブサイトが増えるほど、AI駆動型であれルールベースであれ、検索エンジンはこのシグナルをより活用するようになるでしょう。さらに、https://www.indexnow.org/ を導入して、リアルタイムインデックスによるクロールとSEO施策を制御することをおすすめします。IndexNow(リアルタイム更新用)と
lastmod
付きサイトマップ(日々の通知用)を併用することで、包括的かつ最新の情報を確実に提供できます。オンラインでの可視性を高めるには、ウェブサイトがあるだけでは十分ではありません。最新のコンテンツが発見されるようにすることが重要です。
サイトマップのlastmodでコンテンツ更新日を伝えることは、グーグル検索にとってもBing検索にとって重要だということだ。最新のコンテンツをインデックスしてもらう可能性が高まる。
ただし注意点がある。新しいコンテンツでなかったり、些細な変更(修正)だったりする場面でlastmod
の日時を更新してはいけない。偽りのlastmod
を乱用すると、検索エンジンはそのサイトのサイトマップを信用しなくなる。ひいては、クロールとインデックスが遅くなってしまい、逆効果となる。
- SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
グーグル検索のファビコン指定には、3つある属性のどれを使えばいいのか?
それぞれの違いは何? (グーグル検索セントラル) 海外情報
グーグル検索の結果にはサイトのファビコンが表示される。
ファビコンはlink
要素のrel
属性で設定できる。グーグル検索では、rel
属性の値として次の3つをサポートする:
icon
apple-touch-icon
apple-touch-icon-precomposed
これらの値にはどんな違いがあるのだろうか? グーグル検索に限っていえば違いはない。どれを使っても有効だ。
そうではあるが、なぜ3種類もあるのだろうか。それぞれの説明がドキュメントに追加された:
icon
: HTML標準apple-touch-icon
: iOS向けのアイコンapple-touch-icon-precomposed
: 以前のバージョンのiOS向けの代替アイコン
すでに述べたようにグーグル検索ではどれを使ってもいい。もしどれを使うべきか悩んでいたり、どれがいいのか判断できず3つすべてを追加していたりするとしたら、説明追加によってスッキリしたのではないだろうか。
- ホントにSEOを極めたい人だけ
- 技術がわかる人に伝えましょう
退職者のSearch Console所有権トークン残骸を見つけやすく改善!
昔の管理者のトークンが残っていないか確認 (グーグル 検索セントラル ブログ) 海外情報
Search Consoleに、「未使用の所有権トークンの管理に関する機能」が組み込まれた。少しわかりづらいし地味な機能だが、サイト管理という意味では非常に重要なことなので、わかりやすく解説する。
Search Consoleでサイト情報にアクセスするには、最初に「サイトの所有者」であることを証明する必要がある。その手段として、HTMLファイルやmetaタグなどをサイトに設置したり、DNS設定に項目を追加したりする。このファイルやタグや設定が「所有権トークン」だ。
さて、退職したり担当から外れたりした人がいれば、そのアカウントに対してSearch Console上で[権限の削除]を実行することだろう。これで、その人はSearch Consoleにはアクセスできなくなる。
しかし、その人の所有権トークン(HTMLファイルやタグ)がサイトに残ったままになっていたら、どうなるだろうか? Search Console上では管理者アカウントから削除したユーザーでも、所有権トークン(HTMLファイルやmetaタグなど)が残ったままだと、本人がその気になれば再び管理者としてSearch Consoleを操作する権限を取得できてしまう。
社外の人や悪意をもった退職者がSearch Consoleからインデックスを削除してしまうことも可能だと考えると、よろしくない状況だ。
本来であれば、管理者ではなくなった時点で、所有者確認に利用していたトークンも削除すべきである。しかし、気付かずにいたり後回しにしてそのまま忘れていたりしているケースは少なくない。
そこで、トークンだけが放置されている状態をSearch Consoleで特定し、必要に応じてトークンを削除しやすくなったのだ。次のステップで、未使用の所有権トークンがサイトから削除されているかどうかを確認できる。
Search Consoleにログインして、左側のメニューから[設定]に移動する。
設定の[ユーザーと権限]に移動する。
上部にある[未使用の所有権トークン]をクリックする。
未使用の所有権トークンが表示される。削除しておくべきトークンがあれば、その右側の「削除」をクリックする。
削除するべきHTMLファイルやHTMLタグなどが表示される。指示に従って、サイトやDNS設定から当該項目を削除する(手動で削除、グーグルが勝手に削除してくれるわけではない)。
完了したらこの画面に戻って[削除の確認]をクリックすると、実際に所有権トークンが削除されているかチェックしてくれる。
退職した以前の管理者や契約が終了したSEO業者のアカウントで使用していたトークンが残っていないかどうかを確認しておこう。
- すべてのWeb担当者 必見!
寄生サイト対策のアルゴリズム自動処理はまだ準備中
実行が待たれる (Google SearchLiaison on X) 国内情報
サイトの評判の不正使用(つまり寄生サイト)に対する手動による対策の実施が始まったことを、前回のこのコーナーでお伝えした。次に待たれるのは、アルゴリズムによる自動対策だ。手動による対策はスパムチームの人間が目視でチェックするため限界がある。一方、アルゴリズムによる対策は自動化されているため大規模な一掃が可能だ。
アルゴリズムによる対策の進捗について、グーグル検索の広報担当であるSearchLiaisonは次のようにコメントしている:
サイトの評判悪用に対するアルゴリズムによる対策はまだ実施していません。実施する際には、その旨を明確にお伝えする予定です。現在、検索結果の変動が見られる場合がありますが、これはアルゴリズムの対策によるものではなく、様々な要因で常に変動するものなので安心してください。また、現在の(手動による)対策は、対象となるコンテンツにのみ影響し、サイト全体には影響しません。対策に関する通知にもその旨が明記されていると思います。
We have not gone live with algorithmic actions on site reputation abuse. I well imagine when we do, we'll be very clear about that. Publishers seeing changes and thinking it's this -- it's not -- results change all the time for all types of reasons. The actions currently only…
— Google SearchLiaison (@searchliaison) May 23, 2024
このコメントがXに投稿されたのは2024年5月24日だ。少なくともこの時点ではアルゴリズムによる対策は実施されていない。まだ生き延びている寄生サイトがアルゴリズムで早く撲滅されることを期待したい。
- SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
GBPの管理者権限を失わないように気を付けるべきこと
外部の人間をメインオーナーにしては絶対ダメ (永山卓也) 海外情報
グーグルビジネスプロフィールの運用を自社ではなく外部に委託している場合の注意事項を、ローカルSEO専門家の永山卓也氏がXに投稿した。
【最近あるこわいお話】
— 永山卓也|Takuya Nagayama (@Tak_Nag_Lug) May 21, 2024
Googleビジネスプロフィール管理を業者に委任しているお店や会社も多いと思うんだけど、お互いちょっと気をつけた方がいい話を。
その支援会社が倒産や部署が無くなり、連絡がつかず店側が情報削除したり修正したりできない という話がちらほら出てきています。
こうならないために支援会社に完全に権限移譲せず
「必ずお店のオーナー権限をこちらのメールアドレスに紐付けておく」
というのを必ずやっておいて(やってもらって)ください。(できればメインオーナー権限)
これなら管理会社がどうなっても、店で何とかなります。
一応、既にそうなってしまった場合もやりようはあって、「権限のリクエストからの再申請」という方法が実はあります。
https://support.google.com/business/answer/4566671?hl=ja
いわゆる「新しいオーナーはわたしです」とリクエストし、古いオーナーが返事をしなければ、3日以降に再申請ができるという方法です。
ただこれ、デメリットもありまして、それまでオーナーが投稿してきた内容は全て削除されます。なので緊急的な方法にはなるんですが、万が一のために覚えておくと役に立つかも。
Search Consoleにも同じことがいえるが、外部に運用を任せるときでも完全な管理権限を与えないようにしたい。ビジネスプロフィールであれば、外部の人には「オーナー」ではなく「管理者」として運用してもらう形でいいだろう。「オーナー」権限を付与する場合でも、メインオーナーは自社社員で登録しておくべきだ。そうしないと、最悪のケースでは管理権限が戻ってこなくなる。
ビジネスプロフィールの役割と設定はヘルプ記事で確認できる。
- GBPを運用しているすべてのWeb担当者 必見!
海外SEO情報ブログの
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日本で導入されたハッシュタグ検索とAI Overviewの新機能についての記事をピックアップ。
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- SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
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