国内&海外SEO情報ウォッチ 「海外SEO情報ブログ」の鈴木 謙一氏が、日本と海外の検索マーケティング情報をさらっとまとめて毎週金曜日にお届け。
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Yahoo! JAPANが検索サービス乗り換えを断念、グーグルとの提携を2年延長

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グーグル検索SEO情報②

Yahoo! JAPANが検索サービス乗り換えを断念、グーグルとの提携を2年延長
少なくとも2027年3月末までは (日本経済新聞) 国内情報

Yahoo! JAPANの検索サービス「Yahoo!検索」の裏にある検索エンジンとして、引き続きGoogle検索のシステムが稼働することが決まった。

Yahoo!検索は、現在グーグルから技術供与を受けている。サービス提供契約は2025年3月末までだ。Yahoo! JAPANを運営するLINEヤフーは、契約終了にともない検索サービスを他社への切り替えるように計画していたとされる。切り替え先は、LINEヤフーの大株主でもある韓国ネイバー社の検索サービスだろうとの見方だった。

しかし、情報漏洩への不十分な対策や個人情報の不適切な利用などが解決できておらず見送ったとのことだ。結果として、グーグルとの検索サービス提供契約を2年延長した。したがって、Yahoo! JAPANの検索サービスは、少なくとも2027年3月末まではグーグルから技術供与される。

グーグルであれBingであれどんな検索エンジンであっても、関連性があり質の高いコンテンツを評価する思想に変わりはない。しかし、具体的な評価要因は検索エンジンによって異なる。

Yahoo! JAPANの検索がグーグルとは別の検索システムになってしまうならば、日本のSEOにも少なからぬ影響が出てくるはずだ。開かれた市場という観点ではグーグル一強は好ましいことではないが、SEOだけに絞れば、Yahoo! JAPANがグーグルの検索システムを利用しているのは歓迎できる。少なくともあと2年は安心してSEOできそうだ。

★★★★☆
  • すべてのWeb担当者 必見!

ヤフー検索にも生成AI。検索結果で回答が手に入る
一部のスマホユーザーに試験提供 (Yahoo!検索ガイド) 国内情報

検索クエリに対する回答を生成AIが生成する機能の導入に、Yahoo!検索も乗り出した。グーグル検索のSGEやBingのCopilotと同等の機能だ。

次のようなイメージになるらしい:

Yahoo!検索の生成AI
実際とは異なる可能性あり

生成AIの大規模言語モデルとしては、グーグルクラウドのVertex AIを利用しているとのことである。とはいえ、グーグル検索のSGEとはまったく別のプロダクトだ。

この機能は、一部のスマートフォンユーザーを対象に、試験的に提供するとのことだ。5月頃からとのことなので、すでに始まっており被験者に当たっている人もいるかもしれない。筆者は体験できていないのでこれ以上は具体的な内容を説明できない。新たな情報が入ればこのコラムで紹介したい。

★★★☆☆
  • SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)

新ドメイン名への移行後も以前のサイトのインプレッション/クリック数を集計し続けるべき?
その人次第 (April 2024 Google SEO office hours on YouTube) 海外情報

2024年4月の英語版オフィスアワーで次の質問が取り上げられた:

新しいドメイン名でサイトをリニューアルした後も、以前のドメイン名でSearch Consoleに登録したサイトのインプレッション数とクリック数をレポートで集計し続けることに意味はありますか?

ジョン・ミューラー氏は次のように回答した:

最終的には、あなた自身の判断による。SEOには影響しない。

意味があるかどうかは、確かにその人の判断になるだろう。

筆者だったら、利用価値が思い浮かばないので集計しないだろう。

ただし、インプレッション数やクリック数を見るのではなく、インデックス数を監視するのはアリだとは思う。ドメイン名を移転したとのことなので、リダイレクトが正常に処理されていればインデックス数は徐々に減少していくはずだ。もしインデックス数が変わらなければ、リダイレクトが適切に認識されていない可能性があると判断できる。

★★★☆☆
  • ホントにSEOを極めたい人だけ

サイトメンテで週4回10~15分程度503エラーに。SEOへの影響は?
そのくらいなら影響なし (April 2024 Google SEO office hours on YouTube) 海外情報

2024年4月の英語版オフィスアワーでのQ&Aをもう1つ取り上げる。

質問は次のとおりだ:

サイトのリリースを高速化したいと考えています。週に4回、10~15分ほどサイトがダウン(503エラー)しますが、SEOに影響はあるでしょうか? クロールやランキングへの影響が心配です。

この質問にはゲイリー・イリース氏が回答した:

503エラーが長時間続く場合は、クロール頻度が低下することがグーグル検索セントラルで解説されている。しかし、10分~15分程度の短いダウンであれば、SEOに大きな影響はないと考えられる。

503は、「サーバーのメインテナンスなどで一時的にサービスの提供を停止している」ことを知らせるHTTPステータスコードだ。

検索エンジンのクローラーは、サイトにアクセスした際に503が返ってきたら、次のように対処する:

  • クロールの頻度を下げる
  • 保有しているインデックスをそのままの状態に保つ

しかし、1週間も2週間も503が継続すると、やがてインデックスから削除してしまう。

質問者のケースでは、「週に4回、10分~15分ほど」とのことなので心配はいらないだろう。

★★★☆☆
  • ホントにSEOを極めたい人だけ

EC・メーカー向けの構造化データ、解説ページを再構成してわかりやすく
目的の情報を見つけやすく (グーグル検索セントラル) 国内情報

Google検索セントラルにある商品(Product)構造化データのドキュメントが、再構成されてわかりやすくなった。具体的には、次の3ページに分割された:

分割にあわせて、「Google における商品の構造化データの概要」セクションが追加された。

以前のタブ形式では、目的の説明を見つけにくく操作が煩雑だった。また、1ページだったため情報量が多く、目的の情報を見つけにくかった。

解説ページが分けられたことにより、必要な情報を探しやすくなったはずだ。

★★★★☆
  • ECサイト向け構造化データがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)

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