Webのコト、教えてホシイの!

Gmailにメールが届かなくなる!? 5月中にやるべき対応策をマンガで教えてください!WACUL安藤健作さんに聞いてきた

GoogleのGmailガイドライン強化の内容と対応策をわかりやすく解説してもらった。
Webのコト、教えてホシイの!
大変 大変だぁ Web担 イベント案内の メールが届いてないって 読者の方から 連絡が! ええっ それって 大変 じゃないですか もしかして 例の Gmail 規制強化 ですか? ひょっとして そうかも なんですか それ? 6月1日までに ちゃんと対応して おかないと Gmail宛ての メールが 届かなくなるの なんで…? え なんで でしょう それじゃあ 今回は Gmail規制強化 について 話を聞きに 行きます! Gmail 使ってます?
どうも こんにちは 安藤です よろしく お願いします 株式会社WACUL(ワカル) 執行役員 CMO 安藤健作さん 今回は Gmail 規制強化 について お話をお伺い したいんですが ちょっと 待って ください! どうしたん ですか いきなり… 6月1日 から 施行なのに どうして Web担 イベント案内の メールが 届かなかったん ですか? あ  本当だ どうして だろう… 私が お答え しましょう
こちらが Gmail 規制強化の スケジュール です 公表されている対応スケジュール ▼図のテキスト Google 2024/2/1 1回目の〆切 2024/4/1 2回目の〆切 2024/6/1 3回目の〆切 (最終) ガイドラインへの 対応 一部送信者に一時的なエラー(Soft Bounce)をレスポンス 受取拒否を徐々に開始 すべての要件を満たす送信者を優先して サポート(緩和措置・軽減策など) 対応が遅れるほど影響は大きくなる ▲図 今は 徐々に 開始されている 段階なんですよ 四谷さん 運が悪い ですね 悪いん です… ではまず 強化された Gmail ガイドラインの 内容を 教えてください そもそも Gmailの 歴史は 迷惑メールとの 闘いの歴史です Googleは 情報の 信頼性や プライバシー保護を 重視しているので なるべく 迷惑メールを 排除したいと 思っています 毎日150億件の 迷惑メールを ブロック
今回の強化は 2003年に アメリカで 成立した CAN-SPAM法 すなわち 「メルマガを 配信するときは 迷惑メールを 排除するための ルールを 守ってね」 という法律を 技術的に 補完することが 目的です 今回 混乱が生じているのは 発表がいきなり だったからです 2024年 6月1日までに 対応しておかないと メールが 届かなくなるよと と言われて みんな驚いています 全ての企業が 対象 なんですか? いいえ 今回は 1日あたり 5000通以上 Gmailに メールを送る企業が 対象です また プロモーション メールに 限るので 通常やりとりの メールや トランザクション メールは 対象外です なぁんだ ちょっと 安心 いや 残念ながら 安心は できません
ドメイン単位で 5000通 なので 同じドメインを使う グループ会社が 複数あると あっという間 ですし 中小企業も BtoCであれば 普通に5000件は 超えるので 対象だと 想定した方が いいですね さらに対象は プロモーション メールに 限るといっても プロモーションメールと トランザクションメールを どのように 判別するのかは ブラックボックス なんです 結局 対応しないと いけないって ことですね… そういう ことですね Web担当者は 具体的に どのような 対応をすれば いいんで しょうか? 大きく言うと 2つ ですね まずは 「SPF」「DKIM」 「DMARC」 と呼ばれる 送信ドメイン認証が 必要になります それぞれ どういう 意味 なんですか?
簡単に説明すると 「SPF」は 送信元の ドメインが 公式であることを 示す設定です 「DKIM」は メールが改ざんされて いないことを 証明する設定ですね 「DMARC」は SPFや DKIMの 設定が正しく されていない メールを どう処理するのか 送信元で 指示する 設定です
複雑で 覚えられ ませんっ! 覚えなくて いいです ええっ 設定さえできていれば 問題ありません 覚えてほしいのは この3つの 送信ドメイン認証を 使って送られた メルマガは なりすましの 迷惑メールではない という ことです 太鼓判 「SPF」 「DKIM」 「DMARC」 もう一つ List- Unsubscribe ヘッダ という システム周りの 設定をする 必要があります なんですか それ? この設定をすると Gmailで メルマガを 受け取った時に 「メーリングリストの 登録解除」 という 表示が出るように なります List- Unsubscribe (リスト アンサブスクライブ)
さらに メール一覧でも 「配信停止」と 表示される ようになります めんど くさそう… 大丈夫 ですよ メルマガ配信 システム会社が対応 してくれていれば 勝手に 表示されるように なると思います じゃあ Web担当者は やらなくて いいんですね そうですね ただ自社で オリジナルの メルマガ配信 システムを作っていたり カスタマイズして 使っていたりすると 自分たちで 設定しないと いけません これは メルマガの末尾に掲載する 送信停止のための メールアドレスやURLでは ダメなんですか? ダメ なんです システムで 対応することが 必至です じゃあ逆に 6月1日以降は メルマガ内の 送信停止のための メールアドレスや URLは いらなくなるん でしょうか?
それも 必要です ええっ どうして? 日本の法律 「特定電子メール法」で メールの中に 送信停止を通知する方法を 表示しなくてはならない とされているからです ▼イラストの文字 [現]法律 [修正] 特定電子メール法 第4条 List- Unsubscribe ヘッダでは ダメなんですか それに 対応していない メールサービスも あるんです え そうなんですか? List- Unsubscribe ヘッダに 対応しているのは 一部の大手 メールサービスだけ なので 対応していない メールサービス宛ての メールには 送信停止のための メールアドレスやURLの 表示が依然として 必要なんです 非対応の メールサービス 対応済みのメールサービス Gmail USYahoo! AOL  Outlookなど 全部が 対応してるわけじゃ
Gmail 規制強化に 対応できているか どうか 確認するには どうしたら いいんですか? 一番簡単な 方法は 自社が配信している メルマガを Gmailの メアド宛てに送信して 受け取ってみることです 確かに そうすれば 一発ですね どこで 「SPF」 「DKIM」 「DMARC」を 確認 できるんですか? 「メール詳細画面」で 「メッセージのソースを 表示」で 「SPF」「DKIM」 「DMARC」に 対応しているか 確認できます 3つとも PASSだと 対応しています それでは 最後に ちょっと 待って ください 今までの2つは 設定の話 なんですが 実は 運用面での 注意点も あるんです! 運用面 ですって!
迷惑メールの報告率を 0・1%未満に 維持し 0・3%を 超えない ようにする 必要があります 0.1%未満っ! 購読解除率や ブロック率ではなくて 迷惑メールの報告率 ですから あ 迷惑メール だけ ですか… それに メルマガの 迷惑メール報告率が 0・1%を 超えるような 事業は ほぼありません まっとうに 事業を営んでいる 会社だったら 問題ない ってことですね まぁ 僕はメルマガ 配信していないから 関係ないですが それでは 最後に 読者に一言 お願いします はいっ
「SPF」「DKIM」 「DMARC」の設定は いつかは必ず やらなくてはいけません だったらこの機会に 思い切って やってしまいましょう メルマガを受け取る 読者の視点で 考えれば 迷惑メールが なくなることは すごく いいこと なんですよ! まずは 自社のメルマガを Gmailで 受信して 確認 してみてください もしFAILになっていても 今から対応すれば間に合います! それじゃあ Web担の メルマガを チェック してみましょう え ど… どう でした? こ これは… 僕 Gmail 使ってません でした 怒るよ

このマンガで解説した内容には、以下のテキスト版記事もあります。併せてお読みください。

Gmailへのメールが届かなくなる? 2024年6月までにやるべき3つの対応

2024年2月1日以降、Googleは1日あたり5000件以上送るメール送信者に対して要件を強化。「メール送信者のガイドライン」をWACULの安藤氏にわかりやすく解説してもらった。
今井扶美(Web担編集部)4/3 7:00383477308

次回に続く

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