グーグルのタイトルリンク書き換えはサイト品質とは無関係
グーグル検索SEO情報②
グーグルのタイトルリンク書き換えはサイト品質とは無関係
通常はほかの要因による (John Mueller on Twitter) 海外情報
グーグル検索のタイトルリンク書き換えに関して、次のような質問がツイッターであった。
サイト内の大部分のページのタイトル(たとえば60%のページ)が書き換えられている場合は、サイト全体の品質が低いとみなされている可能性があるでしょうか?
この質問に対して、グーグルのジョン・ミューラー氏は次のように回答した:
Google検索セントラウのドキュメントを読むと、品質の問題ではないように私は思う(たとえばキーワードの乱用のように、ある種の品質関連の場合もあるようだが)。コンテンツの質が良いサイトであっても、タイトル要素がうまくないこともあるし、質が悪いサイトでもタイトル要素が良いこともある。
検索結果のタイトルリンクが<title>
タグそのままでないとしても、通常は品質が低いということではないようだ。もしタイトルリンクに関わる問題を抱えているなら技術ドキュメントを読み返すといい。
Looking at https://t.co/H3qKn8c4uK while some of the items seem kinda quality-related (keyword stuffing), independently of Google, I wouldn't consider most of those to be quality signals. Good sites have bad title elements, bad sites have good title elements.
— John Mueller is mostly not here 🐀 (@JohnMu) November 2, 2022
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カニバリゼーションで順位が下がった ⇐ だいたい思い込み
カニバリゼーションが存在するのかどうかも疑問 (John Mueller on Twitter) 海外情報
「カニバリゼーション」というSEO俗語がある。これは、「同じキーワードに関連したページがサイト内に複数あることが原因で、想定したページが上位表示しなかったり、どのページの順位も芳しくなかったりする状況」を表すものだ(“Cannibalization” は「共食い」の意)。
そのカニバリゼーションに関連した相談をグーグルのジョン・ミューラー氏に持ちかけたサイト管理者がいた:
カニバリゼーションを起こしていたブログを削除しました。
メインページが検索結果に戻ってきたのですが、ターゲットのキーワードでは7ページ目です。以前は1ページ目でした。ほかの関連するキーワードではすべて1ページ目です。待つしかないのでしょうか?
ミューラー氏は次のように指摘した:
カニバリゼーションが問題ではないように思える。
カニバリゼーションがランキング下落の原因になったとどうやって判断したんだろう ―― カニバリゼーションがはっきりと目に見えるようなことが起こっていたなら驚きだ。
It sounds like cannibalisation wasn't a problem -- how did you determine that it was causing your pages to drop in ranking? (I'd be surprised if something as visible as that were to happen)
— John Mueller is mostly not here 🐀 (@JohnMu) November 9, 2022
ミューラー氏は「どうやって判断したんだろう」と疑問形で表現しているが、これは「そんなことは起きない」という否定をやわらかく言っているだけだろう。
ともすると反論を受けそうだが、筆者もカニバリゼーションなるものがグーグル検索に本当に存在するのか懐疑的だ。キーワードに関連するページがサイト内に複数あるなら、複数のページが検索結果に出てくることすらある。
同種のトピックであっても内容が異なるのであれば複数ページで展開しても問題ないと筆者は考えるのだがどうだろうか(同じコンテンツのページを複数公開するのは重複コンテンツなのでもちろんよろしくない)。
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2022年11月のオフィスアワー: ECサイトのトップページが上位表示しない、視認性の高い動画が検出されないなど
1回目の開催回より (グーグル ポリシー オフィスアワー on YouTube) 国内情報
2022年11月1回目のオフィスアワーをグーグルの金谷氏と小川氏が開催した。
今回オフィスアワーで取り上げた質問は次のとおりだ:
- 別のホームページがインデント表示される(1:20)
- EC サイトのトップページに順位がつかない(3:18)
- Search Console 身に覚えのない URL が検出(6:16)
- 「ページのインデックス登録」レポートの更新(9:28)
- 「視認性の高い動画は検出されませんでした」(12:59)
- スマートフォン・SERP上のパンくずリスト(16:27)
- JobPosting 構造化データの「datePosted」(18:54)
- sitemap.xml で使用する lastmod(20:59)
- meta refresh タグでスパムと誤認する可能性(24:23)
- 露骨な表現のコンテンツを含むページの扱い(27:19)
気になる質問の回答をすぐに確認できるように再生時間のタイムラインにリンクしてある。全体を通しで視聴したい人のために動画も埋め込んでおく。
グーグル検索またはパブリッシャーポリシーに関して、グーグル社員に直接答えてもらいたい質問があればフォームから送っておこう。次回以降のオフィスアワーで取り上げてもらえる。
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SEOのプロが伝授する新規事業のためのSEO入門
新規事業じゃなくても役立つ (PIVOT) 国内情報
サイバーエージェントの木村賢氏が「新規事業のためのSEO入門」と題した記事をシリーズで寄稿している。
全5回が公開済みだ(ただし、全文を読むには会員登録またはアプリの利用が必要)。
- 大手企業のSEO施策が、スタートアップや中小企業では通用しない理由
- SEOの超基本 「インフォメーショナル」と「トランザクショナル」の違い
- コンテンツのSEO対策は、「ユーザーファースト」だけ考えればいい
- SEOとSNS、どちらに取り組むべきかと聞かれたら
- 大手メディアもハマる「ホスト貸し」問題とは
「新規事業のため」となっているが、大部分はどんなサイトでも役立つ内容だ。どれもおすすめの記事だ。読んでほしい。
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利用終了したドメイン名の放置は危険! スパムサイトとして乗っ取られるかも
そのほかにもさまざまな問題あり (IIJ Engineers Blog) 国内情報
サイト運営中のSEOではなく、「使わなくなったドメイン名」に関する注意喚起だ。
キャンペーン終了やサービス停止にともない、取得していたドメイン名を使わなくなるということはあるだろう。そうした場合に発生する問題について、IIJのエンジニアが警鐘を鳴らした。
「忘れ去られたドメイン名に宿る付喪神」というおもしろいタイトルだが、中身は至極まっとうな、技術的な話だ。
ドメイン名は所有したままだが放置していた場合にはたとえば次のような事態が起きうるそうだ:
正規のURLとして使われた経歴を持つホスト名は、しばしば違法な商品やサービスを取り扱う闇オンラインショップ、正規のサイトの復活を装ったフィッシングサイトやマルウェア配布サイト等として使われるため、アクセスした自社の顧客に被害が出る恐れがあります。
かつてあったサイトへのリンクが多ければ多いほど、また有名であれば有名であるほど、そのドメイン名は「力」を持っています。
「力」を持っていたドメイン名ほど付喪神化したときの祟りも強くなるのです。
それ以外にも、さまざまな問題が起こるのだという:
- 謎のホスト名に対するリクエストが大量に来る
- ドメイン名全体、あるいはサブドメインのDNSをまるごと乗っ取られる
- 使用していたドメイン名を送信元にした迷惑メールが流通しやすくなる
- 放置されたメールアカウントのパスワードが盗まれる
となると、「ドメイン名をちゃんと廃止すればいいのか」となるのだが、ドメイン名を手放した場合にも問題が生じる。よくご存知の「中古ドメイン名」利用だ。
以前に誰かが取得していたドメイン名をだれかが取得し直すこと自体に問題はない。問題は、中古ドメイン名はスパムに利用されやすいという点だ。
元記事の著者は、ドメイン名の原則を次のように述べている:
「使ったドメイン名は一生登録維持する」という覚悟でドメイン名を登録してください。
「キャンペーンが終わったらポイ捨てすればいい」という感覚でドメイン名を取得すべきではないというのだ。
では、利用が終わっても保持し続けているドメイン名はどのように扱ったらいいのだろうか。2つの方法を提案している。
- 登録は維持しつつも、DNSから抹消する
- DNSを残しつつ、適切に利用終了する
ドメイン名放置の問題点と対処策の詳しい内容は元記事で確認してほしい。随所に技術用語がでてくるので、わからなければ技術担当に相談してほしい。
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