百戦錬磨のSNSマネージャーが手ほどき! 企業SNS活用の悩みに答えます

SNSマネージャー養成講座が、新たにLinkedInとTikTokをピックアップした理由って?

SNSで情報発信を行うのであれば、できるだけたくさんのチャンネルを開くほうが当然多くの人に情報が届きます。

オーガニック運用・広告配信・危機管理など、企業のSNS活用のポイント、最新情報を、SNSマネージャー養成講座の講師陣「チーフSNSマネージャー」のメンバーが、それぞれの得意分野を中心に解説します。

今回は、SNSマネージャー養成講座運営代表を務める田村憲孝が回答します。

質問

「SNSマネージャー養成講座」のテキストが改訂され、新しいカリキュラムにLinkedInとTikTokが追加されました。どうしてSNSマネージャーの新しいカリキュラムにこれらが追加されたのでしょう? TwitterやFacebook、InstagramといったメジャーなSNSとは、なんとなく違う印象があるのですが……。管理するSNSがどんどん増えて、とても使いこなせそうにありません。

田村

発信するメディアが多いほど当然多くの人に情報は届きます。その中でも直近のトレンドや、LinkedInとTikTokの特性を踏まえ、利用を推奨するメディアとして新たに追加しました。

「SNSマネージャー養成講座」が大幅改訂、テキストの刷新も

私たちが2020年末より展開している「SNSマネージャー養成講座」は、今年2022年初頭に内容の見直しを図りました。あわせてテキスト改訂も行い、ページ数も前年の300ページから400ページに増加。質・量ともに大幅にグレードアップした講座をお届けしています。

参照:
講座概要 | SNSマネージャー養成講座
https://snsmanager.jp/course/

そして、Twitter・Instagram・Facebookに加え、新たに「LinkedIn」と「TikTok」をテキストに加え、独立したチャプターとして扱うようになりました。

「SNSマネージャー養成講座テキスト」表紙イメージ

そこでよくご質問をいただくのが、この記事のタイトルにも記載している「なぜLinkedInとTikTokを追加したのか?」です。今回は私どもがこの2つのメディアをピックアップした理由をお伝えすると同時に、両メディアの重要性をあらためて知っていただきたいと考えています。

LinkedIn:ビジネスに特化したSNS

LinkedIn「SNSマネージャー」ページ
https://www.linkedin.com/company/snsmanager/

LinkedInのユーザー数は現在、日本国内では200万人にとどまっていますが、世界全体では8億人を超えています。Twitterは2019年時点で3億3,000万人と発表されており、その3倍近い数値となります。これは見逃せないボリュームです。

日本市場は今後、人口の減少とともに市場も縮小することがほぼ確実ですので、日本国内の企業や事業主が“海外への発信手段”をもっておくことは重要でしょう。また、感染症が沈静化したのちには必ず海外からの旅行者数も以前の水準に戻ります。日本に来る前に海外ユーザーに情報を届けておくことは大切です。最近日本ではやや元気がないFacebookとともに、LinkedInを有効に活用して海外のユーザーに情報を届けてください。

またLinkedInは、他のメディアとは異なり“ビジネスに特化したSNS”である点も見逃せません。たとえば、Twitterのオーガニック運用では「いかにユーザーとコミュニケーションを図り接触頻度を高めながらビジネス的な内容を伝えるか」が重要ポイントになります。しかしLinkedInはビジネスのためのSNSですので、そのような心配は必要ありません。自社のビジネスに関する内容を投稿すればよく、閲覧するユーザーもそれを求めています。

日本国内を見ても、ユーザー数は他SNSより少ないものの、積極的にビジネス活用している人や企業が大半を占めます。BtoBの企業などはLinkedInでも情報発信するべきなのです。

TikTok:Z世代で注目度急上昇

「SNSマネージャー養成講座テキスト」7-1 TikTokをとりまく環境より

一方TikTokは、LinkedInとは対称的に、ティーンを中心とした若者が動画でコミュニケーションを図るメディアです。2年ほど前にブームが始まった当初は、「若い女性が音楽に合わせてダンスし、その動画をアップする」メディアであり、それ以外の高い年齢層・ビジネス層ユーザーはあまり興味を示しませんでした。

しかしここに来て状況が変わりつつあります。私どものようなコンサルティング業を生業とする人がそのノウハウをTikTokで公開したり、自社の商品をTikTokで紹介したりする投稿も散見され、一定の評価を得ています。以前のように「若い女性がダンスをしている」ような投稿もまだまだ人気ですが、それだけではないと認識を改めたほうが良いでしょう。

他のSNSと比較すると、フォロワー数が少なくても効果を期待できるアルゴリズムとなっているのがTikTokの特徴です。ユーザーのTikTok内での行動、つまり閲覧履歴や「いいね」をタップした投稿の内容をもとに、そのユーザーが好みそうなおすすめの投稿が表示される仕組みのため、フォロワーが少なくても(極論ゼロでも)おすすめ投稿に表示される可能性があるのです。そのため、あなたの投稿も多くのユーザーに閲覧される可能性があり、想定外のバズも期待できるでしょう。

またTikTokの世界のユーザー数は10億人とLinkedIn以上。日本のユーザー数は2019年9月時点で、すでに950万人と発表されています。現時点では1,000万人を大きく超えていると想定されます。

そんなにたくさんのSNSは使いこなせない?

SNSマネージャー養成講座の受講生さんだけにとどまらず、外部で講演をした際などにも「こんなにたくさんのSNSを使いこなせない。これ全部やらないといけないのですか?!」というご質問をいただきます。

その問いに対し、私はいつも「発信するメディアが多いほど当然多くの人に情報は届きます。理想はこの世にあるすべてのSNSを活用するべきです。しかし実際の企業の現場では、限られた資源のなかで行動しなければいけません。となると、どのメディアが自社の情報発信に合っているのかを見きわめて優先度を考える必要があります」と答えています。

LinkedInもTikTokも、利用価値の高いメディアです。TwitterやInstagram、Facebookとともに、御社でもご活用を検討してみてはいかがでしょう。

田村でした。

2020年より私たちは、「SNSマネージャー養成講座」という資格試験をスタートしました。SNSマネージャーの上位資格である上級講座では、実際に運用しているアカウントをサンプルにして、徹底的に運用目的とKPIなどの必要項目を掘り下げて企画書を作成するワークを実施しています。

この記事を読んで「理屈はわかったけど、実際自社のアカウントに当てはめるとピンと来ない。さてどうしたものか……」とお悩みのあなた。ぜひチャレンジを。

【SNSマネージャー養成講座 | 企業がSNSを効果的に運用して事業を進化させる講座】

タイトルデザイン、タイトルイラスト:995(Twitterアカウント
三度の飯より猫が好きなイラストレーター。ゆるくてかわいいイラストが得意です。

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