ユーザーが書き込んだコメントで上位表示できるか?
Web担当者に役立つSEO最新情報
ユーザーが書き込んだコメントで上位表示できるか?
できる。が、評価が下がる原因にもなる (John Mueller on Twitter) 海外情報
記事に付けられた読者のコメントも検索の対象になりますか?
グーグルのジョン・ミューラー氏にフォロワーがツイッターでこのように質問した。
ミューラー氏は次のように答えた。
もちろんだ。結局は、追加のテキストになる。
Sure! That's extra text on a page, in the end.
— John ☆.o(≧▽≦)o.☆ (@JohnMu) 2018年7月5日
コメントであっても、れっきとしたコンテンツだ。内容によっては十分、検索クエリの対象になる。ユーザーのクエリに対して関連性が高ければ、コメントのおかげで上位表示することもあるだろう。だが反対に、スパムコメントのように品質が低いコメントが大量に書き込まれたら、そのページ自体の評価が下がってしまうこともありうる。
コメントを含め、ユーザーがコンテンツを投稿したり追加したりできる状況では、ユーザー生成コンテンツの監視や管理も重要な仕事だ。
- SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
グーグルのsite:検索が示すページは重要度順ではない
評価が低そうなページが上位でも気にしなくていい (Pedro Dias) 海外情報
ブラジルのグーグル サーチクオリティチームで以前働いていたペドロ・ディアス氏のツイッターでの投稿を紹介する。
知っていたかい?
site:
検索は特定の重要度順でページを並べるわけではない。
DYK?
— Pedro Dias (@pedrodias) 2018年7月5日
The [site:] operator doesn’t rank a website’s pages in any particular order of importance
「site:
検索」とは、グーグル検索で「site:
」に続けてサイトのドメイン名を指定することで、指定したサイト内のページを調べるものだ。たとえば、Web担のサイトなら
site:webtan.impress.co.jp
のように検索する。筆者のサイトならば、
site:www.suzukikenichi.com
と検索する。
さて、この「site:
検索」で表示されるページはグーグルによる評価が高い順に並んでいると思っている人もいるかもしれないが、それは正しくない。
たとえば、筆者のブログのドメイン名を site:
で検索した結果を次に示す。この図で3位と4位に出てきているページ(矢印で示した)は、サイト内で何ページもめくっていかなければ出てこないような記事リストのページだ。これらのページが個別記事よりも評価が高いとは思えない。通常の検索でトラフィックを獲得するページでもないだろう。
以前にグーグルのジョン・ミューラー氏は「site:
検索で評価が低そうなページが並んでいたとしても気にしなくていい」と、わざわざ説明したこともある。インデックス数の調査もそうだが、site:
検索はSEO診断のためには使わないほうがいい。
ただし例外はある。それは、site:
検索とともにキーワードを指定した場合だ。
これは単なるsite:
検索ではなく、指定したサイトからの通常検索だ。そのため、指定した検索キーワードに関連したページが順に表示される。
site:webtan.impress.co.jp
→「site:
検索」なので、並び順は重要度順ではない。site:webtan.impress.co.jp スピードアップデート
→サイト指定の検索なので、並び順はグーグルが判断した関連性順
- ホントにSEOを極めたい人だけ
ローカルSEOの武器になるか? GMBのインサイトに検索クエリレポートが登場
ビジネスリスティングだけを対象にしたレポート (Understanding Google My Business & Local Search) 海外情報
グーグル マイビジネス(GMB)には「インサイト」というレポート機能がある。たとえば、次のような情報を入手できる。
- ユーザーがビジネス情報を検索した方法
- ユーザーの行動
- 電話着信件数
- 写真の閲覧数
このGMBインサイトのレポートに「検索クエリ」が新たに加わった。ビジネス リスティング(グーグル マイビジネスに登録しているビジネス情報)が表示されたときのクエリを調べられる。
もちろん検索クエリを調べるだけならSearch Consoleの検索アナリティクスや検索パフォーマンスで可能だが、これらのツールで表示されるのは、検索されたすべてのクエリだ。それに対してGMBインサイトの検索クエリレポートでは、ビジネスリスティングだけを対象にしたデータを確認できる。
あなたのビジネスを発見するためにユーザーがどのようなキーワードを使っているのかを、このレポートで調査してみるといい。
なお展開はゆっくりと進んでいるようで、筆者のマイビジネスアカントではまだ確認できていない。
- ローカルビジネスを運営しているすべてのWeb担当者 必見!
hreflangのヘルプ記事をグーグルが更新
内容は同じだがツール紹介は大きな変化 (Aleyda Solis on Twitter) 海外情報
多言語・他地域に向けて展開しているサイトで設定する hreflang
に関するヘルプ記事をグーグルが更新した。hreflang
自体の機能や設定が変わったわけではないが、グローバルサイトを運営していてhreflangを利用しているなら、ひととおり目を通しておきたい。
内容自体に変更はないと言ったが、hreflang
の検証用にサードパーティ製ツールが3つ紹介されているのは大きな変化かもしれない。
紹介されているのは次の3つだ。興味があるなら、利用してみるといい。
- Aleyda Solis の hreflang Tags Generator Tool: hreflang タグの生成と修正用
- Merkle SEO の hreflang Tags Testing Tool: 単一のライブページにおける hreflang の検証用
- HREFLang Checker and Validation Tool: 単一のライブページにおける hreflang タグの検証用
- すべてのグローバルサイトWeb担当者 必見!
- SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
機械学習を取り入れたグーグルの広告新機能×4
ウェブ集客には広告も重要なツール (アドワーズ公式ブログ) 国内情報
今週は最後に、グーグルの「SEO」ではなく「広告」に関する情報をお届けする。
2018年7月10日、グーグルは広告関連プロダクトをテーマにした「Google Marketing Live 2018」というイベントを開催した。このイベントでは、機械学習を利用した4つの新広告機能が発表された。次のようなものだ。
- レスポンシブ検索広告
- 改良されたYouTube広告
- ローカル キャンペーン
- ショッピング キャンペーン
詳細は、公式ブログの記事で確認してほしい。
機械学習を取り入れた新機能を含め、基調講演で発表されたすべての機能はこちらのレポート記事がまとめている。SEOだけではなく、広告にも精力的に取り組んでいるなら読んでおこう。
- 広告がんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
- 広告運用担当者に伝えましょう
海外SEO情報ブログの
掲載記事からピックアップ
本編でも取り上げたスピードアップデートとURL検査ツールに関する記事を今週はピックアップ。
- 【訂正記事】Google Speed Updateで影響を受けるのは本当に遅いページだけ、スピード改善が段階的に評価されるのは影響を受けた場合
こちらがスピードアップデートの正しい仕組み
- すべてのWeb担当者 必見!
- Search Consoleの新機能、「URL検査」ツールを使ってみた
URL検索ツールの体験レポート
- すべてのWeb担当者 必見!
ソーシャルもやってます!