Google Analyticsの本気。AIによる無料アドバイス機能「Analytics Assistant」の衝撃
案の定です。想定通りです。そしてやっぱり完全無料です。
先日の『Google I/O 2016』で、Googleは本格的に「AI:人工知能使って色々やっていくよー!」と高らかに宣言したわけですが、やっぱり来ました。
GoogleアナリティクスへのAssistant機能提供です。
Google 純正AIが無料で診断&アドバイスしてくれるAnalytics Appの新タブ『Assistant』
まずは手始めに。ということなのか、Android&iOS版オンリーでの提供となりましたが、すでに提供が開始されています。
現状は英語版Googleアナリティクスアプリのみの提供ですが、日本国内からでもOSの設定言語を英語に変えればすぐに利用可能。
現状確認されているものとしては、どうやら以下のような感じでアドバイスをくれるっぽいですね。
- 先月と比較しての新規ユーザーこんくらい増えてるよ
- この画面、パフォーマンス(CVR連結)落ちてるよ
- ○○の経路で来てるユーザーの購入率が上がってるよ
- リピートユーザーのCV達成率、先週と比較するとこんな感じ
- なんか急にたくさん見られる(買われる)ページが出てきたよ!
- ちょっとこの画面読み込み速度急に落ちてるけど大丈夫?
現段階では、『詳細なレポートデータを作る人間の手間を軽くする』というより『意思決定者がザクッとみて即断できるため』というのがメインの使い方になりそうですね。
が、ぶっちゃけこれが瞬時&リアルタイムで分かるということは・・・
「○○経由のCVが急に伸びてる?なんだっけ?…なるほどこれか。じゃあ○○系の広告出稿ちょっと増やしとくか」
みたいな決断が即時可能になるということ。
以下に実際のアドバイスレポートを抜粋して並べてみましたが、なかなかシンプルでわかりやすいつくりになってます。
一言アドバイス + グラフもしくは一言レポート + 詳細レポートへの導線。といった形で出てくる模様。これだけでも「どのレポート見ればいいのかわからない!」みたいな悩みは激減しそうですね。
例えば「なんかいつもより急に売れてる商品」や「CVRが高く費用対効果の高い広告」をほぼリアルタイムで確認 ⇒ 速攻で意思決定ができるようにするため。てな使い方を期待してる様子。
ちなみに、Google公式リリース曰く
―お客様からのフィードバックや利用状況を踏まえて、時間が経つにつれて性能を高めます。
とのことなので、当然のようにAIによる学習が進捗 ⇒ 今後どんどん賢く的確なアドバイスをくれる頭脳に。ということなんでしょう。
いわゆる「アクセス解析代行します!」とか「制作ついでに解析もやっちゃいます!」程度の企業やサービスはバタバタ倒れていきそうな感じがしますが、それはそれとして超楽しみです。
今スグとりあえずデモで使ってみる方法
ひとまず『なんでもいいから使ってみたい!』という方は、上述した通りOSの設定画面から言語設定を英語にするだけでOK。
が、既存のアカウントでやらかすのは怖いなぁ…という方や、『使ってみたいけど企業プロパティで試すのとかはちょっと…』という方は以下の方法がおススメです。
好き勝手にいじれるGAプロパティが無い場合
- Googleアカウントを新規で作成
- 言語をEnglish(国:United States)に設定してアナリティクスアカウントを作成
- GAデモプロパティをGoogleアナリティクス追加
- スマホの言語設定を英語に変更
まだまだこれからの機能ですが、Googleがいよいよ本気出してきた感あってワクワクしますよね。
ぜひいじくってみてください。
「BITA デジマラボ」掲載のオリジナル版はこちらGoogle Analyticsの本気。AIによる無料アドバイス機能『Analytics Assistant』の衝撃2016/09/21
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