グーグル社員が語った最新SEO 9つのポイント
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グーグル社員が語った最新SEO 9つのポイント
SEOカンファレンスのツイート集 (State of Search Conference Live)
米テキサス州のダラスで11月16~17日にState of Search(ステート・オブ・サーチ)というカンファレンスが開催された。グーグルのゲイリー・イリーズ氏が参加していた。
カンファレンス参加者によるツイートからイリーズ氏の発言で気になるものを集めてみた。
モバイルに対応するようにと何年も僕たちは言い続けている。もし僕たちの言うことを聞いてなかったとしたら、とても残念だ。
ツイート #1
ページの表示に3秒以上かかると、40%の人たちはサイトから離脱する。これはかなり大きな数字だ。
ツイート #2
2016年には僕たちはAMPを積極的に推進していくつもりだ。AMPはウェブをもっと良い場所にできる。
ツイート #3
120兆のURLをグーグルは知っている。そのうち60%は重複コンテンツだ。
ツイート #4
JavaScriptのインデックスについて、Googlebotはクリックやホバー、フォーカスといったアクションを実行しない。だから、ユーザーのアクションを必要とするコンテンツを見ない。
ツイート #5
僕は2年半ランキングに関することに従事しているが、たぶんアルゴルズム全体の5%も知らないんじゃないだろうか。
ツイート #6
今のところ、構造化データはフィーチャードスニペットには影響しない。
ツイート #7
将来的には、ユーザーやビジネスがナレッジグラフをもっと簡単に編集できるようにしたいと思っている。
ツイート #8
サイト運営を始めるなら、みんながHTTPSにすべきだと考えている。
ツイート #9
SEOで成功するための黄金の法則
ソーシャルメディアと共通点あり (John Mueller on Google+)
解析の世界では超有名で、グーグルの社員でもあるアヴィナッシュ・カウシィク氏が、ソーシャルメディアで成功するための“黄金の法則”として次のような格言を残したらしい。
楽しませ、情報を与え、役に立つことを提供する
グーグルのジョン・ミューラー氏はこの格言に対して次のようにコメントしている。
この指針はウェブサイトにも当てはまる
筆者も確かにそうだと思う。ソーシャルメディアであろうがSEOであろうが、本質は同じだ。利用者にとって有益な価値を提供することが中心にある。
大手サイトのSEOを盲目的にマネすることはおすすめしない
大手サイトでも間違っていることがある (Webmasters Stack Exchange)
ある大手サイトのURL構造を真似しようとしたウェブ担当者に、グーグルのジョン・ミューラー氏は次のように指摘した。
「大きなサイトでは、あらゆることを詳細に計画したにちがいない」と考えて、そうしたサイトの構造を盲目的に参考にすることは、私だったらやらない。サイトはそれぞれ異なるからだ。
そもそも、大手サイトでも、うっかりとミスしてしまっていることもある。
大手サイトの施策がすべて完璧とは限らない。うまくいっている施策であったとしても、それはそのサイトだから機能しているのかもしれない。SEOとはまったく関係なく、そのサイトの環境の都合で単にそうしているだけかもしれない。
内部の事情を知らずに表面的な分析だけで真似することは、効果がないばかりか、悪い影響が出てきてしまうかもしれない。
ほかのサイトの分析には価値があるとしても、それを自分のサイトにどのように応用するか、あるいは応用すべきでないかついては、別の知識とスキル、経験が必要になるだろう。
クロール頻度を上げれば検索順位も上がるってホント?
クロール頻度が低くても上位表示はある (Google Webmaster Central office-hours)
「しばらくの間クロールされないページは上位表示できない」とうのは、本当のことですか?
英語版のオフィスアワーでこのように質問された、グーグルのジョン・ミューラー氏は次のように答えた。
ページがクロールされなかったからといって、まったく上位表示しなくなるなんてことは、正しくない。一般的に言うと、クロールのペースは、そのページがいつ変更されるか、あるいはどのくらいの頻度で更新されるかに基づいて決める。
したがって、長い間コンテンツが同じままだったとしたら、2か月間クロールしないことだってあるかもしれない。それでもまったく問題ない。依然として検索結果に出てくるはずだ。
そもそも、クロールとランキングに直接の関係性があるなんてことを、私が言っただろうか。
重要だと私たちが考えるコンテンツであれば、たしかに、より頻繁にクロールする傾向にあるし、より検索結果に出現しやすくなる。そこには、ある種の関係性が見られる。
しかし、クローリングの量が、そのページが検索においてどのくらい重要かを意味するというのは、まったくもって真実ではない。
上位表示されるページはクロール頻度が高い傾向にあるのは、確かなことだ。しかしそれは、上位表示されるページにはクローラが頻繁に訪問する要因が備わっていることが多いからである。クロール頻度を高めたからといって、上位表示に結びつくわけではない。相関関係と因果関係をごちゃ混ぜにしてはいけない。
Bingがモバイルフレンドリーツールを公開
グーグルのものとほぼ同じ (Bing Webmaster Blog)
Bingはモバイルフレンドリーテストツールを公開した。グーグルが公開しているモバイルフレンドリーテストツールと同様に、スマートフォンからの利用にサイトが適切に対応しているかどうかを検証するツールだ。
検証する項目もほぼ同じだ。
- ビューポートの設定
- ページコンテンツの幅
- ページのテキストの読みやすさ
- リンクなどタップする要素の大きさ
- 互換性がないプラグインの利用
グーグルのモバイルフレンドリーテストツールで合格していれば、まず間違いなくBingのモバイルフレンドリーテストツールでも合格するはずだ。くわえて、Bingの日本でのシェアを考えると、わざわざ検証する必要はないかもしれない。それでも1回くらいは試してもいいだろう。
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