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サンキューページでできる6つの仕掛け

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サンキューページでできる6つの仕掛け
★★★★★ そのままで去らせるのはもったいない (Baymard Institute)

購入完了や申し込み完了のページ、いわゆる「サンキューページ」でできる仕掛けを6つ紹介した記事。わざわざフォームを送信してくれた人をそのまま去らせてしまうのではなく、プラスアルファで“何か”しようというアイデアが書かれている。

  1. クロスセル
    興味を持ちそうな別の商品を紹介する。支払いは購入時に使った情報をそのまま使えるようにするといい。「5分以内に買うと25%割引」などとして促すのもいい。

  2. ニュースレター登録
    ニュースレター(メルマガ)購読に登録させる。決済の手続き中に登録させると気をそらせてしまいかご落ちの原因になってしまうかもしれないので、購入が完了したあとがいい。すでにメールアドレスを登録してあるのでクリック1つで登録を済ませられる。また決済手続き中とは違い、広いスペースで紹介できるメリットもある。

  3. ユーザー登録
    購入手続き中にアカウントを作らせるとプロセスが長くなるしアカウントを作りたがらないユーザーもいるため、やはりかご落ちの原因になる。購入完了後ならアカウント作成のメリットを丁寧に説明できる。

  4. お役立ち情報の提供
    購入した商品に関連するコンテンツを紹介する。たとえばエスプレッソマシーンの購入者にはエスプレッソの上手な入れ方を説明するビデオを見せてやる。そうすれば商品が届くのをさらに楽しみに待てるかもしれない。

  5. ソーシャルメディアでの共有
    その商品を買ったことをツイッターやフェイスブックなどのソーシャルメディアで共有してもらい友だちに広めてもらう。ついでにあなたのサイトのアカウントをフォローするように勧めてもらってもいい。

  6. アンケートをとる
    ユーザーの声を直接聞いてみる。今後の改善のために、たとえば次のような質問ができる。

    • どうやって私たちのサイトを知りましたか?
    • 改善点はありますか?
    • アマゾンではなく私たちから購入したのはなぜですか?

購入者としてあなたもいくつかは経験したことがあるのではないだろうか? すべてを実行するのは無理だから自分のサイトにとって役立ちそうなものを選んで試してみてほしい。

なお要点を紹介しただけで元記事にはもっと細かなことが説明されている。実践する際には原文を読んでおくと、さらに効果的に仕掛けられるだろう。

グーグルのアルゴリズムには「サンドボックス」なんて存在しない
★★★☆☆ 単なる迷信 (WebmasterWorld)

長らくSEOに関わってきた人ならグーグルの「サンドボック(Sandbox)」現象という言葉を耳にしたことがあるかもしれない。

サンドボックス現象とは、「新たに公開したばかりのサイトは、一定の期間は何をやっても上位表示できない」という現象だ。まるでどこかに閉じ込められてしまったような状態を表す。

新規サイトの公開当初のランキングがなかなか上がらないことをサンドボックスによるものだという主張を、今でもたまに耳にすることがある。

しかし新しいサイトが一定期間上位表示できなくなるような仕組みは、グーグルのアルゴリズムには実際には存在しない。グーグルのマット・カッツ氏も過去にはっきりと否定している。いくつかの要因が重なってサンドボックスと言われるような現象が起こることはありえるそうだが、それは意図してそうしているものはではないとのことだ。

「新規サイトのランキングが上がらないのはサンドボックスのせいだ」などという知ったふうな分析に騙されないように気を付けよう。

ちなみにサンドボックスとは反対に公開したばかりの新しいコンテンツが予想外に上位表示されることがある。グーグルの社員から筆者が直接聞いたところによると、ユーザーがそのコンテンツに興味を持つか確かめるために、新しいコンテンツを意図的に上位に出すアルゴリズムが働くことがあるらしい。ユーザーの役に立っていないと判断したら本来あるべき順位に移動(下落)する。

ウェブマスターツールのクロールエラーの消し方
★★★☆☆ 消せるのは見かけだけ (Google Webmaster Central Help Forum)

グーグルウェブマスターツールのクロールエラーレポートでエラーになっている個々のURLを表示すると「修正済みとする」という処理を実行できる。

URLエラー

文字どおりエラーの原因を修正できたときに実行するのだが、これは単にエラーレポートから消すという表示上の扱いでしかない。

すでに存在しないページで404を返すことを自分で認識しているURLがいつまでたってもレポートにあがってくるので目障りに感じ「修正済みとする」ボタンを押してもGooglebotがアクセスしなくなるわけではない。いずれ再訪問し404が返されれば再びエラーとして出てくる。

本当に修正が完了したURLのエラーを早く消し去りたい時に使うと考えていいだろう。

社名変更でドメイン名が変わったらサイトを登録し直すべき?
★★★☆☆ サイトの登録自体がもう時代遅れ (High Rankings Search Engine Optimization Forum)

社名変更に伴いドメイン名とサーバーを変えました。新しいドメイン名サイトのURLを登録フォームから送信しなおしたほうがいいのでしょうか?

こんな質問がHigh Rankings フォーラムに投稿され、フォーラム管理者のジル・ウェイレン氏が次のようにアドバイスした。

検索エンジンへの登録はもう時代遅れで不要です。

301リダイレクトを適切に設定できているなら、新しいドメイン名のサイトをGoogleウェブマスターツールに登録するだけです。

ウェブマスターツールからアドレス変更ツールを使うのもいいでしょう。

新たにサイトを公開したときにクロールをリクエストするフォームをグーグルは用意している。使ってはいけないということではないが、ほぼ使う意味はないと考えていい。検索エンジンは、今やリンクやソーシャルメディアなどから新しいサイトを発見してくれるからだ。逆に言うと、登録しなければ見つけてもらえないようなサイトでは、検索結果で上位に表示されることは期待できないだろう。

ドメイン名を変更したときに処理を速めるためにできることは、ウェイレン氏が言うようにアドレス変更ツールの利用くらいだ。サイト内のページのPageRankや普段のクロール頻度などさまざまな要因に301リダイレクトの処理の完了は依存するので、あとは基本的にグーグル任せになる。

もっともリダイレクトが適切に設定できていてHTTPヘッダーが301のステータスコードを返すことを必ず確認しておくのは言うまでもないことだ。

スパムリンクを無効にするためにリンクの否認ツールを使ってもいい
★★★☆☆ 目的は心の平穏を保つため (Google Webmaster Central Help Forum)

第三者によってサイトに張られたスパムリンクを心配したサイト管理者に対して、グーグルのジョン・ミューラー氏が次のようにアドバイスしている。

それらのリンクはネガティブな影響をあなたのサイトに与えてはいない。だが、どうしても心配ならば、リンクの否認ツールを使ってもいい。

もう1つの別のスレッドでも同じように助言している。

スパムリンクによって悪影響を受けることは、普通は心配しなくていいということだ。それでも不安でしかたがないのであれば、心の平穏を保つためにリンクを否認するのは“あり”ということだ。

ただし正当なリンクまで否認しないように使い方熟知しておかなければならない。

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