国内&海外SEO情報ウォッチ 「海外SEO情報ブログ」の鈴木 謙一氏が、日本と海外の検索マーケティング情報をさらっとまとめて毎週金曜日にお届け。
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グーグル、ウェブマスターツールのサイトマップ機能を改良

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グーグル、ウェブマスターツールのサイトマップ機能を改良
★★★★★ 見やすくなりテストも可能に (Official Google Webmaster Central Blog)

グーグルはウェブマスターツールのサイトマップの機能を改良した。4つある。

  • 統計情報のレポート
    ウェブ、画像、動画、ニュースなどサイトマップのタイプごとに棒グラフ形式で統計情報をレポートする。何件のURLがサイトマップ送信され、そのうち何件のURLがインデックスされているかが視覚的にわかる。

    新しくなったサイトマップの統計情報
  • 送信テスト
    また、サイトマップをテストする機能が加わった。実際にサイトマップを送信する前にエラーがないかをチェックできる。すでに送信済みのサイトマップのテストも可能だ。

  • より詳細なエラーレポート
    既存のサイトマップにエラーが発生している時は、より詳しい内容を伝えるようになった。

  • サイトマップの削除
    サイトマップを削除したときは、自分のアカウントからもそのサイトのほかの管理者のアカウントからも削除する。ただしサイトマップ自体を削除するわけではないので、robots.txtなど別の手段でサイトマップを送信しているときは依然としてサイトマップを処理しようとするので注意が必要だ。

BingウェブマスターツールでWeb向け構造化データの文法チェック
★★★☆☆ 密かに機能アップを続けているBWT (Bing Webmaster Center blog)

検索結果ページにリッチスニペットとして情報を出すためにページ内でMicrodataやRDFaを使ったり、ソーシャルメディア対応でOGPを埋め込んだりしている人もいるだろう。そうしたマークアップ言語が正しく記述できているかのチェックをBingウェブマスターツールでできるようになった。対応しているマークアップ言語は次の5つの仕様だ。

  • HTML Microdata
  • Microformats
  • RDFa
  • Schema.org
  • Open Graph

クロールセクションの「マックアップ バリデータ」(「マックアップ」となっているのは機械翻訳のためであろう)で検証できる。

Bingウェブマスターツールでマークアップのバリデートチェック
価格.comのページをテストしてみた結果。MicroformatsとOpen Graphの2つが正しく使われていることを確かめられる。

ちなみに、グーグルにもRich Snippet Testing Tool(リッチスニペット テスト ツール)という構造化データが正しいかどうかをテストするツールがある。こちらはさらに検索結果でリッチスニペットがどのように表示されるかどうかもシミュレーションできる(Bingにはリッチスニペットに相当するような表示スタイルがない)。

リッチスニペットテストツールの結果

Bingウェブマスターツールは現在かなり機能が充実してきている。日本でのBingのシェアが低いため利用する機会がほとんどないのが実にもったいない。

ウェブ全体の60%以上がUnicode(UTF-8)、グーグル調べ
★★★☆☆ ほぼ迷わずUTF-8 (Official Google Blog)

グーグルの発表によると、2012年1月の時点でインデックスしているウェブページを調べたところ、文字コードとしてUnicode(UTF-8)を利用していたページは60%を超えたそうだ。2006年から800%増加しているとのこと(日本語でよく用いられるShift_JISが5位に入っているのも興味深い)。

Googleによる文字コードの割合調査グラフ
毎年1月に調査してきた文字コード利用比率の推移

Unicodeは、コンピュータで使われる文字の符号化方式として世界中で幅広く使われ標準となっている。グーグルでも内部では長らくUnicodeを採用してきたそうだ。

最近のブラウザは賢いのでEUCやShift_JISを使っていてもほとんど文字化けは発生しないし、ページの文字コードを何にするかによってグーグルのクロールやインデックス、ランキングが変わることはないが、世界標準に合わせて今後はUnicodeを使うべきだろうと筆者は考える。

正しくドメイン移転したのに重複コンテンツって!?
★★★☆☆ 移転を処理したことの確認だそうです (Google Webmaster Central Help Forum)

ドメイン名をまたがった重複コンテンツを発見した際、グーグルは重複コンテンツを検出しどちらのURLを検索結果に出すかを伝えるメッセージを送ってくることがある。「クロスドメインURLの選択」という名の機能だ。

グーグル社員によると、「クロスドメインURLの選択」のメッセージはドメイン名を変更してサイトを移転したときにも送ることがあるようだ。それも、301リダイレクトによってまったく正常に移転を完了させている場合であっても、だ。というのも、移転を処理したことの確認を伝える目的もあるらしい。

たしかにヘルプをよく読むと、「クロスドメイン URL の選択が行われたことにより影響を受ける URL が多数に及ぶ場合(サイトの移転時など」(強調は筆者)と書かれているが、正しく移転しているのに重複コンテンツのメッセージが送られてくるのは心臓に悪い。

ちなみに「クロスドメインURLの選択」が行われた時は、英語では次のようなメッセージがウェブマスターツールのメッセージセンターに送られてくるということだ(若干異なるメッセージもあるようだ。また日本語ではどうなるのか筆者は知らない)。

We noticed that you have very similar pages served by both neptune.co.uk and neptune.com (for example, "http://www.neptune.co.uk/"). Google is currently showing the neptune.com version in search results. For more information about this message and what you can do if you prefer the other way, please see this Help Center article.

Message ID: ********. Please include this ID in any messages you post in our Help forum.

Sincerely,

Google Search Quality Team

誰も知らないモバイル用のサイトマップインデックスファイルの書き方
★★☆☆☆ 文字どおり誰も知らない (WebmasterWorld)

モバイルサイトマップのサイトマップインデックスファイルの書き方はどうなっているのだろうか?

こんな質問が、WebmasterWorldで挙がった。

複数のXMLサイトマップを作成しているときは、それらのサイトマップをリスト化したサイトマップ インデックス ファイルを作り、検索エンジンにはインデックスファイルだけを送信できる。そのモバイル版の仕様があるのかといった質問だ。

専門家も多くいるWebmasterWorldだが、答としては、「関連するドキュメントや事例がどこにも見つからないからわからない」といったところ。規模の大きいモバイルサイトのrobots.txtにサイトマップインデックスファイルを指定する記述がないか探したが、それも見つからなかったとのこと。

おそらく通常のウェブ用と同じと思われるが、もし知っている人がいたら教えてほしい。

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