アマゾンでは新サービスの企画では、まずプレスリリースを作るらしい
「ウケる」「価値のある」「拡がる」企画かどうかを判断するための重要ポイント
2011年12月13日 12:00
今日は、「ウケる」「価値のある」「拡がる」企画かどうかを判断するための重要ポイントを、そして、そうした企画に仕上げるための工夫を、Facebookで人気を集めたブログ記事から考えてみます。
こんなブログ記事が先週公開されました。東急ハンズの長谷川さんのブログの記事で、おもしろいなと思って調べてみると、Facebookで970以上の「いいね!」を集めていました。
実際にアマゾンでどうやっているかは知りませんが、確かに理に適っています。
プレスリリースを(ちゃんと)書くならば、最大の特徴を示すタイトル、要点を簡潔にまとめたサマリ、背景や具体的なポイントを説明する本文、開始時期、価格と、企画に必要な要素が浮かび上がります。
また、そうして作ったリリースがメディアやブログで取り上げられるかも想像できるようになります。筆者の長谷川氏が「私も、何か、サービスを考える際に『これは、ヤフーニュースにのるのか?』と自問している
」と書いているようなポイントですね。いろんなしがらみや前提条件はさておき、その企画の受け手がどう感じるか、どう捉えるかがを想像しやすくなりますからね。
イマドキ、どれだけ良い製品やサービスでも、ただ作るだけではダメで、いかに人々の共感を呼んで情報を広げてもらえるかが、「企画の成功」へのポイントとなります。
プレスリリースというのは、そうした流れを生めるかどうかを判断しやすいドキュメントであり、また情報の伝達経路のなかでもポイントとなるところなのですね。
Web担のようなメディアが記事を作るときという小さな単位で考えると、「記事タイトル」がこれに相当するでしょうか。
Twitterで流れるのも、Facebookで流れるのも、ブログでリンクしてもらうのも、いずれも記事タイトルが大きな役割を果たします。というか、場合によっては記事タイトルだけで判断されますことも、最近は非常に多いですからね。
だから、私も原稿をチェックするときにはまず記事タイトルを見ますし、本文がどれだけ良くても記事タイトルがダメなら、そこだけ赤字を入れて話し合うことも多いのです。
自分で記事を書くときも、何を書くかのイメージや構成がほぼできあがっていても、良い記事タイトルが浮かばないときは、なかなか書き始められません。逆に、どんな内容にするのかが漠然としか浮かんでいなくても、良い記事タイトルが浮かべば、そこから一気に進められます。
記事の場合は、それぐらいタイトルが果たす役割が大きいですし、タイトルを見ればウケるかどうかはざっくりと判断できるのです。
さて、御社の仕事で、対象となる人々に情報が拡がっていくようにするには、どんな経路でのどんな表現がポイントとなりますか? そして、そのポイントをちゃんと押さえられる形で仕事を進められていますか?
バックナンバー
この記事の筆者
安田 英久(やすだ・ひでひさ)
株式会社インプレス
Web担当者Forum 編集統括(初代編集長)
プログラミングやサーバー、データベースなどの技術系翻訳書や雑誌『インターネットマガジン』などの編集や出版営業を経て、Webサイト 「Web担当者Forum」初代編集長。ビジネスにおけるWebサイトの企画・構築・運用と、オンラインマーケティングの2軸をテーマにメディアを展開いる。現在は編集統括として媒体に携わる。
個人としては、技術とマーケティングの融合によるインターネットのビジネス活用の新しい姿と、ブログ/CGM時代におけるメディアのあるべき姿を模索し続けている。趣味は素人プログラミングと上方落語と南インドカレー。
- Twitter:@Hidehisa
- Facebook:https://www.facebook.com/hidehisa.yasuda
筆者の人気記事
矢印・特殊文字・記号一覧|コピペ・標準フォントで使用可能
2016年6月7日 11:00
URLとURIの違いとは? パーツの構造・名称・意味も大解説!
2010年3月9日 10:00
図と表のキャプションやタイトルの位置、違いはある? どこが正解?
2015年10月27日 11:00
PNGとJPEG画質の違いは? 拡張子でどう違う? ウェブ画像使い分けの基本
2018年4月17日 11:00
HTTPリクエスト/レスポンスとは? HTTPヘッダーを理解しよう
2010年1月12日 11:00
Twitterの始め方とは? ツイッターは何する所?など初心者必見ガイド
2009年9月29日 10:00